第8章 Windows 8に関するその他の機能とまとめ - Windows 8で廃止された機能
最後に各章で語りきれなかったWindows 8に関するポイントをいくつか述べていく。多くのユーザーが気になるのは、Windows 8で廃止された機能だろう。筆者が最初に気付いたのはネットワークマップである。LLTD(Link-Layer Topology Discovery Mapper)を使用し、ネットワークの接続状態を可視化したものだが、Windows 8では同機能が廃止された。同機能は「Link-Layer Topology Discovery Mapper(lltdsvc)」というサービスで実現されていたが、Windows 8に同サービスは残されたまま。スタートアップなどの設定は「手動/停止」とWindows 8の起動や動作に影響を及ぼさないものの、同サービスを実行してもネットワークマップを確認することはできなかった。
また、Windows Vistaから導入されたネットワークプレース(場所)は残されているものの、それを切り替えるリンクは廃止された。そもそも「ホームネットワーク」と「社内ネットワーク」の差はホームグループの有無程度であり、共有設定を除外する「パブリックネットワーク」と比べると大差はない。そのため、Windows 8ではホームネットワークと社内ネットワークを併せた「プライベートネットワーク」に改称。多くの場面ではこちらを選択する仕組みに変わっている(図573~575)。