第3章 Windows 8のUI/UX - "従来のデスクトップ"と新しい"スタート画面"
従来のWindows OSにおけるデスクトップは、コンピューターの画面を机上に見立て、道具や書類(=フォルダーやファイル)を配置するという一つのメタファー(隠喩)になぞり、1970年代のパロアルト研究所で生み出された概念を採用したものだ。このデスクトップという概念が生み出され、実用レベル化されてから、かれこれ四十年の月日が経つ。このままデスクトップを使い続けることに疑問を覚える声が出てもおかしくないだろう。
過去には本当の机上を目指し、Windows OSをベースに3D化を施したデスクトップも考案されたが、普及することはなかった。また、Microsoftの研究機関であるMicrosoft Researchでは、より新しい3Dデスクトップを研究しているが、現時点では実用レベルに達していない(図140)。
だが、従来のデスクトップをそのままタブレット型コンピューター向けに移植したWindows XP Tablet PC Editionを過去にリリースしてみたが、その結果は芳しくなかった。この結果を元にWindows 8は、タブレット型コンピ