第4章 Windows 8のWindowsストアアプリ - Windowsストアアプリ版「Internet Explorer 10」

Windows 8は、最新のInternet Explorerとなる「Internet Explorer 10」が搭載されているが、従来のデスクトップで動作するバージョンとWindowsストアアプリ専用の二種類が存在する。そこで本章ではWindowsストアアプリ版Internet Explorer 10特有の機能をピックアップすることにした。

近年はWebブラウザーの重要性が増している。当初はWebサーバー上のコンテンツを表示するに過ぎないツールだったが、柔軟なUIを持つRIA(Rich Internet Application)が増えることで、OS上のアプリケーションよりもWebアプリケーションが重視されるようになった。当初はAdobe Flashなどアドオンを必要としていたが、Webブラウザーの機能向上によりプラットフォームはDynamic HTMLに移行し、今後はHTML5が主流になるだろう。

そのため、当初は"野暮な使い方"とされていた全画面表示の有用性が高まっているのはユーザーが一番理解しているとおりである。前述のとおりWindowsストアアプリは全画面表示で操作することを前提としているだけに、Windowsストアアプリ版Internet Explorer 10はWebアプリケーションの実行環境として適切ではないだろうか(図295)。

図295 全画面表示となるWindowsストアアプリ版Internet Explorer 10

そのWindowsストアアプリ版Internet Explorer 10は、デスクトップ版と同じ