第6章 Windows 8のネットワークとセキュリティ - EVコード署名証明書を統合した「SmartScreenフィルター」
今や一つのインフラとなるまでに成長したインターネット。アクセスする際の自己防衛は欠かせない。ウイルス対策ソフトの導入も重要だが、まずは水際から被害を防ぐため、悪意を持ったWebサイトへのサクセスや不正を働くソフトウェアの侵入を防ぐのが得策である。そのため、MicrosoftではInternet Explorer 8.0から「SmartScreen(スマートスクリーン)フィルター」を導入した。
もともとは前バージョンであるInternet Explorer 7で実装されたフィッシング詐欺対策機能を強化したものであり、同社が管理しているデータベースを元に個人情報を不正取得しようとするフィッシング詐欺サイトへのアクセスや、危険度が高いソフトウェアのダウンロードに注意をうながす(Internet Explorer 9.0から実装)というもの。この手のデータベース系フィルターリングは、収集データがものを言うのはご承知のとおり。そのため新たにリリースされたソフトウェアで動作し、苦笑してしまうこともある(図407~408)。