第1章 Windows 8への道 - Windows 8の新機能: その他の新機能

最後に他のカテゴライズに含まれない新機能を取り上げよう。Windows 7ではペイントやワードパッドにとどまっていたリボンUIだが、Windows 8ではエクスプローラーでも採用している。リボンUI自体の評価は後述するが、前述のソフトウェアやMicrosoft OfficeのリボンUIと同じく、折りたたむことができるため、想像以上に邪魔な存在にはなっていない。ただし、ショートカットキーがかなり変更されているため、キーボードから操作していたユーザーは慣れが必要である。

そのエクスプローラーが備える本来の役割、ファイル操作に関しても変更が加わった。それがファイルコピーマネージャーである。従来のコピーダイアログを拡充し、複数のファイルコピー処理を実行する際は、同マネージャーで管理される仕組みに変更。各処理を一時停止/再開/停止する機能を備えると同時に、タスクのデータ転送速度などがグラフなどを交えるようになった。この他にも、コピー先に重複するファイルが存在する際に現れるダイアログデザインも刷新。地味ながらも操作性を大きく向上させる機能だ(図032)。

図032 リボンを備えたWindows 8のエクスプローラー

アプリケーション面では、タスクマネージャーの刷新が印象的である。ユーザーニーズに求めて複雑化していった