新卒だけど会社を辞めたい！辞める場合のリスクや転職時の注意点を解説

「新卒で仕事を辞めたいけれど、本当に辞めていいか分からない」「転職がうまくいかなかったらどうしよう」と悩んでいませんか？

初めての転職や退職は何が正解か分からず戸惑ってしまうでしょう。しかしそれらの転職に関する悩みは、退職理由を明確にしたり、転職エージェントを利用したりすることで解決できる可能性があります。

この記事では、新卒で退職や転職を考えている方向けに、退職する際の注意点や転職を成功させるコツをご紹介します。

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新卒で仕事を辞めたいと思うのは甘えではない

冒頭でお伝えしたいのは、新卒で仕事を辞めたいと思うのは甘えではないということです。面接のときは雰囲気がよかったのに、いざ入社してみたら人間関係が良好でなかったり、思った以上に重労働だったりする場合があります。

このようなケースでは入社して間もないけど仕事を辞めたい、と思うのは当たり前の反応です。しかし退職の判断は慎重に行わないと、転職でつまづいてしまったり、損をしてしまったりする可能性があるため、十分に注意が必要です。

どうしても仕事から逃れたいと悩んでいる方は、こちらの記事でも対処法などを紹介しているのでぜひご覧ください。

関連記事「仕事から逃げたいのは甘え？対処法や辞めるかの判断基準も解説」

新卒3年以内で仕事を辞める人は約3割

厚生労働省のデータによると、新卒で就職後3年以内に離職している人は、高卒・大卒ともに全体の3割を超えています。この数値から、新卒で入った会社を短期間で辞めることは珍しくないことが分かります。

しかし、新卒3年以内で仕事を退職すると、その後の転職でハードルが上がってしまう可能性があります。新卒で退職を考えている場合は、転職によるメリットやデメリットなどを考えたうえで、慎重に判断するようにしましょう。

※参考：厚生労働省公式サイト「新規学卒就職者の離職状況(平成31年３月卒業者)を公表します」

新卒が仕事を辞める6つの理由

新卒が仕事を辞めたいと思う理由は、人間関係や仕事内容に関することなど人によってさまざまです。退職前に、まずは自分の辞めたい理由を整理して明確にしましょう。

新卒が仕事を辞めたいと思う理由を6つ解説します。

1. 人間関係がよくない
2. 労働条件が合わなかった
3. 業務内容が合わなかった
4. 給与が安い
5. やりがいや成長を感じない
6. パワハラやセクハラを受けている

1.人間関係がよくない

上司や同僚と考え方が合わなかったり、うまくコミュニケーションが取れなかったりすると、それが原因で伝達ミスなどが起き、仕事に支障をきたすことがあります。

また仕事上の問題だけにとどまらず、一緒に仕事をする仲間と良い関係が築けないことは精神的にもストレスになり、仕事をやめたいと思う理由につながるでしょう。

2.労働条件が合わなかった

「応募時には問題を感じなかったが、実際に働いてみたら勤務時間が体に合わない」「過度な残業があってきつい」など、労働条件の不一致も仕事を辞める理由の一つです。

この退職理由は、転職の際に「労働条件のより良い会社に就職する」という目的が明確になっているため、転職によって環境を改善できる可能性が高いと言えるでしょう。

3.業務内容が合わなかった

憧れていた職業に就けたものの、実際に働いてみて業務内容がイメージと異なっていた場合、仕事に対する意欲は低下してしまいます。

ほかにも仕事が難しく感じたり、よくミスをしてしまったりすると、仕事に対して自信がなくなり、仕事を辞めたいと思うきっかけになるでしょう。 

仕事がうまくいかなくても、単に自分には向いていない業務である可能性があるため、部署や職場を変えることで解決できると考えられます。

4.給与が安い

給与が安いのも、仕事を辞める理由として挙げられます。

給与が仕事に見合わず低い、能力に合った給与でないなどの金銭的な問題は、生活ややる気にダイレクトに影響を与えます。

また給与が安いと生活が厳しくなり、現実的に仕事を続けられなくなってしまうため、転職を決意する人が多いでしょう。

関連記事「年収1000万円の割合・手取りは？生活が苦しいは本当？所得税・節税方法も解説」

5.やりがいや成長を感じない

希望の部署に配属されずやりがいを見出せなかったり、単純作業ばかりで成長を感じられなかったりすると、仕事に対するモチベーションは下がってしまうでしょう。

とくに、新卒は入社したばかりで異動願いを出しにくかったり、新たな業務を任せてもらうまでに時間がかかったりするため、このような不満を感じやすいと考えられます。

6.パワハラやセクハラを受けている

パワハラやセクハラを受けている場合は、無理に仕事を続けず、精神と身体の健康のためにもなるべく早めの転職を考えましょう。

また自分が被害に遭っていなくても、パワハラやセクハラが横行している職場では仕事もやりにくいため、十分な転職理由に値します。

関連記事「30代で「仕事辞めたい、疲れた」と感じたら。後悔しないための判断基準を専門家が解説【実際に会社を辞めた人の声も紹介】」

新卒で仕事を辞める場合のリスク

給与が安かったり、パワハラやセクハラに遭ってたりするなど、あらゆる理由で仕事を辞めるのは仕方のないことです。

しかし、新卒での退職はリスクも潜んでいます。退職する場合のリスクを認識したうえで辞めるか否かを判断しましょう。

• 転職活動のハードルが上がる
• 辞める癖がつく可能性がある
• 経済的不安が生まれる
• 失業給付金がもらえない可能性がある
• 仕事が続かないと判断される場合がある
• 辞めるタイミングによってはボーナスがもらえない可能性がある

それぞれのリスクを説明します。

転職活動のハードルが上がる

新卒で退職した場合、仕事のスキルや知識がまだ未熟な段階で転職活動をする必要があります。

新卒でも一度退職して就職活動をする場合、中途採用の扱いになるため、スキルや実務経験を重ねた他の応募者と戦わなければなりません。

また、未経験者の中途採用を行っていない会社もあるため、応募できる求人の選択肢が狭まってしまうなど、転職活動のハードルが上がる可能性があります。

辞める癖がつく可能性がある

仕事で不都合が起きるたびに転職を繰り返していると、忍耐力がなくなり辞める癖がつくおそれがあります。

短期間で転職を繰り返していると、せっかく覚えた業務を転職によってまた一から覚えなければいけなかったり、面接官から「すぐ辞めてしまう人」という印象を抱かれてしまったり、自分にとってもマイナスです。

辞めたい原因を自分で克服することを試みたり、時間が解決する可能性を考慮したりなど、退職する前に一度解決できないか努力してみましょう。そうすることで、今後仕事で不都合が起きたときに立ち向かう姿勢がつくでしょう。

経済的不安が生まれる

仕事を辞めてから転職活動を行う場合、次の就職先が決まるまでの間、収入がなくなってしまい経済的不安が生まれます。

次の就職先が決まってから退職するのがベストですが、転職活動が退職後になってしまう場合は、お金に困ることなく転職活動に専念できるよう、退職前からコツコツと貯蓄を作っておきましょう。

失業給付金がもらえない可能性がある

雇用保険に加入しており、12カ月以上同じ会社に勤務している労働者は、自己都合の退職をしても一定期間は失業給付金を受けられます。

しかしこの条件を満たしていない労働者は失業給付金がもらえず、次の仕事に就くまでの間収入がなくなってしまいます。

入社して1年未満で転職を考えている方は、なるべく在職中に転職活動をおこない、経済的に困らないよう気をつけましょう。

仕事が続かないと判断される場合がある

新卒で入社した会社を短期間で退職している場合、転職活動の際に面接官から「今回もすぐに辞めてしまうのではないか」と懸念を持たれる可能性があります。

仕事が続かない人だと判断されないように、前職の退職理由をしっかり話せるよう準備しておきましょう。

労働環境をより良くしたかったから、新しい業種に挑戦したかったからなど、前向きな退職理由を伝えることがポイントです。

辞めるタイミングによってはボーナスがもらえない可能性がある

ボーナスがもらえるのは、会社が指定した期間中に在籍していた社員のみです。辞めるタイミングが悪いと、次回のボーナスをもらえずに退職になる可能性があります。

ボーナスをもらってから転職したい、ボーナスで次の仕事に就くまでの貯金をしたいと考えている方は、ボーナスが出るタイミングをよく確認してから転職の時期を決めるとよいでしょう。

新卒で会社を辞めるか判断する際の注意点

新卒で仕事を辞めたいと考えていても、新卒は社会人経験が短く判断材料も少ないため、なかなか転職を決断しにくいものです。

「悩んでも正解が分からないから、とりあえず辞めてからどうにかしよう」と投げやりにならないためにも、仕事を辞める判断をする際の注意点を3つご紹介します。

1. 仕事を辞める理由があいまいなら転職はしない
2. 仕事に行きたくても体が動かない場合は要注意
3. 一人で悩まず第三者にアドバイスをもらう

1.仕事を辞める理由があいまいなら転職はしない

「労働時間が長い」「給与が安い」など、仕事を辞めたい理由が明確であれば、転職によって労働環境を改善できます。

しかし、明確な理由がなく「辞めたい」という曖昧な思いだけで辞めてしまうと、転職の軸が定まらず、せっかく内定した転職先でもすぐに辞めたいと考えてしまうかもしれません。

転職の判断をする際は、現在の仕事を辞めたい理由をもう一度よく考え、転職の軸をはっきりさせてからにしましょう。

関連記事「転職軸とは？定まらない人向けに作り方を解説！例文や面接の回答例も紹介」

2.仕事に行きたくても体が動かない場合は要注意

仕事に行きたくても体が動かない、出勤しても体調が悪くなってしまう場合は、働きすぎやストレスですでに心が限界を超えているサインかもしれません。

無理して仕事を続けず、早めの転職や休養を取るようにしましょう。

こちらの記事では、仕事が憂鬱な場合の対処法を紹介しています。自分の仕事に対する「行きたくない」はストレスによるものなのか、気分による一時的なものか悩んでいる方は参考にしてみてください。

関連記事「仕事が憂鬱な原因と対処法を解説！転職すべきかの判断軸も紹介」

3.一人で悩まず友人や第三者にアドバイスをもらう

新卒で初めての転職となると、何が正解か分からず悩んでしまうものです。

一人で悩んでも納得できる答えが出ない場合は、友人や家族などに相談すると客観的な意見が聞けるかもしれません。

また、転職エージェントや専門の相談機関などを頼り、転職に関するプロから的確なアドバイスをもらうことも一つの手段です。

転職を決めたら何をすればいい？うまく進めるためのコツ

転職を決意したら、まず何の準備から始めたらいいのでしょうか。転職前にやるべきことや、転職をうまく進めるためのコツを紹介します。

• 退職理由と転職の目的を明らかにする
• 転職エージェントに相談する
• 内定が決まったら退職する

退職理由と転職の目的を明らかにする

転職前に退職する理由を整理し、転職の目的を改めて明確にしておきましょう。

退職する理由が明らかになっていないと転職の軸がなくなり、前の会社より労働条件が良いから、受かったから入社する、などのように転職の目的を見失ってしまうおそれがあります。

目的のないまま転職をすると、転職先でも同じ悩みや不満で辞めたくなってしまうかもしれません。

退職の原因は何か、なぜそれに不満を抱いているのかを深掘り、現在の状況が改善できる職場を選ぶと転職が成功するでしょう。転職後に後悔しないためにも、再度退職の理由を掘り下げ、転職の目的をはっきりさせることが重要です。

転職エージェントに相談する

転職エージェントは求人の紹介や面接のアドバイスなど、転職に関するサポートをしてくれます。

自分一人で転職を進めるのは大変ですが、転職エージェントを利用すれば、自分の要望やスキルに合った会社を紹介してもらえたり、面接対策をしてくれたりとメリットがたくさんあります。

自分だけで転職に取り組むのに行き詰まったら、ぜひ転職エージェントを利用してみると良いでしょう。

転職支援のプロが厳選！おすすめの転職エージェント23選をランキングで紹介

「【プロ厳選】転職エージェントおすすめ23選を比較！求人数ランキングや選び方【利用者の声・裏事情も紹介】」

「自分に合った転職エージェントを見つけたい」「利用者の評判が良い転職エージェントを知りたい」という人に向けて、実際に転職エージェントを利用して転職した人の満足度や体験談を基に、おすすめの転職エージェントをランキングで紹介！

キャリア支援の専門家に転職成功のコツや、自分に合った転職エージェントの選び方も聞きましたので、ぜひご覧ください。

内定が決まったら退職する

退職する場合は、なるべく次の職場の内定が決まっている状態でおこないましょう。

退職後に転職活動をすると、うまくいかなかったときや想定よりも時間がかかった場合に、精神的にも金銭的にも不安になって会社選びを妥協してしまう可能性があります。

自分の希望に合った会社に転職するためにも、転職は余裕を持ってじっくりとおこないましょう。

関連記事「入社してすぐに退職はあり？転職先への影響や円満に辞める方法・保険についても解説」

おすすめの転職エージェント5社を紹介

転職のサポートをしてくれる転職エージェントは、初めての転職をする新卒にとって大変頼りがいのある存在です。

しかし、転職エージェントはたくさんありそれぞれ特性も異なるため、どのエージェントを利用すればよいか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

ここでは転職エージェントの会社と特徴を紹介するので、ぜひ自分に合ったエージェントを探してみてください。

サービス	第二新卒エージェントneo	キャリアスタート	ハタラクティブ	就職Shop	ワークポート
公開 求人数	非公開	非公開	3,986件	非公開	96,513件
非公開 求人数	非公開	非公開	非公開	非公開	非公開
対応エリア	非公開	北海道、東京、神奈川、埼玉 千葉、大阪、愛知、福岡	全国	東京、神奈川、埼玉 千葉、大阪、京都、神戸	全国
得意領域	・事務職 ・営業 ・サービス系 ・ITエンジニアなど	全般	・流通 ・製造 ・サービス ・ITなど	・IT ・通信 ・メーカー ・商社 ・サービス業	・IT ・Web ・ゲーム ・建築 ・不動産
主な特徴やサービス	・求人紹介 ・キャリアプランニング ・模擬面接 ・20代限定の転職支援サービス	・求人紹介 ・面接対策 ・模擬対策 ・転居サポートなど	・LINE相談 ・マンツーマンサポート	・面接対策 ・セミナー ・書類選考なしの求人がある	・履歴書・職務経歴書作成ツール ・転職活動支援アプリ ・転職講座 ・エンジニア養成スクール ・求人検索
公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

20代に特化したサポートを請けたいなら｜第二新卒エージェントneo

※画像引用元：第二新卒エージェントneo公式HP

第二新卒エージェントneoは、20代の方限定の転職支援サービスです。学歴不問や未経験者向けの求人紹介に特化しており、社会人経験の短い新卒でも幅広い求人の中から自分に合った仕事を見つけられます。

アドバイザー自身も第二新卒出身の方が多いため、経験に基づいたアドバイスが聞きたい方におすすめです。

第二新卒エージェントneo公式サイトはこちら

大企業に就職したいなら｜キャリアスタート

※画像引用元：キャリアスタート公式HP

キャリアスタートは20代の転職に強い転職支援サービスです。楽天やGMOなどの大手企業に転職実績があり、しっかりキャリアを積みたい人におすすめです。

また、地方から東京へ転職を希望する方には住宅補助制度がある会社を紹介したり、生活費の相談ができたりする転居サポートがある点も特徴的です。

社会人経験に自身がないなら｜ハタラクティブ

※画像引用元：ハタラクティブ公式HP

ハタラクティブは新卒やフリーターなどの20代向けの転職支援サービスで、実際に利用者の90%以上が20代です。

新卒やフリーター向けの理由は、サポートの充実度にあります。

LINEで気軽に転職の相談ができたり、職歴・学歴不問の求人を紹介してくれたりするため、社会人経験に自信がなくても安心して転職に挑めます。

ハタラクティブ公式サイトはこちら

未経験歓迎の求人を探したいなら｜就職ショップ

※画像引用元：就職Shop公式HP

就職Shopは未経験歓迎の求人を多数取り扱っており、実績も豊富です。

書類選考なしで面接に進める求人がある点も特徴的で、良い意味で敷居が低いため転職のハードルを下げられます。若いうちからさまざまな業種を経験したい人や、就労経験がない人におすすめです。

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ITやエンジニアに興味があるなら｜ワークポート

 
※画像引用元：ワークポート公式HP

ワークポートは、IT業界やWeb系の業界の転職に強みを持っています。他の転職支援サービスよりもIT業界の求人を保有しているため、エンジニアやプログラマーなどさまざまな職種を選べる点も魅力的です。

IT業界というと知識や実務がないと転職しにくいイメージがありますが、ワークポートでは未経験可の求人も紹介してくれます。転職を機に職種をガラッと変えたい方にもおすすめのサービスです。

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まとめ

新卒のうちは仕事に慣れなかったり、上司から無茶を言われたりと悩むことも多いでしょう。

仕事を辞めたいと思ったときは衝動的に辞めずに、もう一度退職理由を明確にして、転職することで自分の環境が改善できるかを整理することが大切です。

どんな理由やタイミングでも、転職は人生の転機にもなり得るため、紹介したポイントやコツをぜひ参考にして転職を成功させましょう。

転職で悩んだ際は1人で頑張りすぎず、転職エージェントなど周囲の人に頼りながら、自分の希望に合った転職を実現してくださいね。