医師が転職を考えるとき、知人に紹介してもらう方法や専門の紹介会社に依頼する方法の他に、医師向けの転職サイトを活用する方法があります。医師向けの転職サイトは数が多いため、どの転職サイトに登録をするか悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、常勤医師と非常勤医師の求人数や受けられるサービスなどを比較しながら、監修者おすすめの医師向け転職サイト17選を紹介します。後半では医師向け転職サイトの選び方とコツも解説します。
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医師向けおすすめ転職サイト17選
今回紹介する医師向け転職サイトのおすすめは次の17選です。それぞれを詳しく解説します。
種類 |
転職サイト | 公式サイト | 求人数(2024年12月時点) | 特徴 |
大手 |
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求人掲載数:26,000件以上 |
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14,188件/常勤医師求人14,188件/非常勤医師求人6,959件/スポット求人2,133件 |
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73,650件/常勤医師求人54,292件/非常勤医師求人19,358件 |
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常勤求人を |
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17,077件/常勤医師求人11,771件/非常勤医師求人5,306件 |
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28,729件/常勤医師求人20,987件/非常勤医師求人6,010件/スポット求人1,732件 |
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21,874件/常勤医師求人17,377件/非常勤医師求人4,497件 |
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6,686件/常勤医師求人6,678件/アルバイト求人8件 |
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非公開 |
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非常勤求人を |
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25,627件/常勤医師求人16,880件/非常勤医師求人8,747件 |
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6,157件/常勤医師求人4,871件/非常勤医師求人/1,286件 |
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20,609件/常勤医師求人13,393件/非常勤医師求人7,216件 |
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43,633件/常勤医師求人17,282件/非常勤医師求人 10,024件/スポット求人16,327件 |
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11,410件/常勤医師求人10,186件/バイト・非常勤医師求人1,224件 |
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独立したい人向け |
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2,998件/常勤医師求人2,039件/非常勤医師求人943件/スポット16件 |
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8,880件/常勤医師求人8,880件 |
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年収アップしたい人向け |
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44,252件/常勤医師求人20,625件/非常勤医師求人10,836件 |
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18,318件/医師求人18,851件 |
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求人数多数の大手転職サイト3選
医師求人数の多い転職サイト3選を紹介します。
医師転職ドットコム
※画像出典元:医師転職ドットコム公式HP
医師転職ドットコムは、「対応の丁寧さ」で高い満足度を得ています。その理由の1つとして挙げられるのが匿名性の担保です。個人を特定できない匿名の履歴書を使用するため、知人に知られずに転職活動を進めることができます。
また、担当するコンサルタントが転職のノウハウや、転職する場合のメリット・デメリットを丁寧に教えてくれます。ヒアリングした将来の展望やライフスタイルなどから「転職しないことが一番良い選択肢」と判断した場合、転職を無理に勧めることはありません。転職すること自体を迷っている人にもおすすめです。
- 転職が具体的になるまで周囲に知られたくない人
- 転職成功のノウハウ、メリットやデメリットも知りたい人
- 転職するかどうか自体迷っている人
- 利用者インタビュー
30代|女性|医師|東京都|年収1000万円
【良かった点】
・初めての妊娠・出産ということもあって「無理のないように」と気遣ってくれた。
・希望通り、週4の時短勤務できる仕事を探してくれ、活動中も求人の提案は5個、その内面接は2個と絞ってくれた。
【残念だった点】
・希望にはあげていなかったが、これまでのキャリア(保険診療)を活かせる仕事も提案してもらえればと思った。
【利用者へのアドバイス】
・自分のビジョンをしっかり持ち、転職する理由やどういう条件がいいのかはっきりさせた方がいい。
Dr.転職なび
※画像出典元:Dr.転職なび公式HP
Dr.転職なびは常勤求人専門の転職サイトです。非常勤・スポットアルバイト求人は別のサイト名が設けられています。そのため、雇用形態を常勤に絞って探したい人には便利です。
また、医療経営士の有資格者が担当コンサルタントになる点も大きな特徴です。経営側の視点で転職希望者にアドバイスをし、同時に経営陣に刺さる交渉を駆使して転職を成功に導きます。スキルアップや経営を学べる環境の提案もしてくれるので、将来的に開業を目指している人にもおすすめです。
Dr.転職なびはこんな人におすすめ!
- 雇用形態を「常勤」に絞って探したい人
- 担当者の専門性を重視したい人
- 将来的な開業を視野に入れ、スキルアップを図りたい人
MedPeerキャリア
※画像出典元:MedPeerキャリア公式HP
MedPeerキャリアは、業界最大級、73,650件(2024年12月時点)の求人を保有しているため、多様な選択肢から自分に適した求人を探せます。求人は毎日更新されており、常勤・非常勤どちらでも新鮮な情報を受け取れるでしょう。
また、医師専門の転職支援エージェントへの一括登録サービスをおこなっている点も大きな特徴です。この記事でも紹介している医療転職ドットコム・ドクタービジョン・リクルートドクターズキャリアなど9社に登録できます。エージェントからの求人情報をマイページで比較できるため、複数社を利用したい人におすすめです。
MedPeerキャリアはこんな人におすすめ!
- 多くの選択肢から検討したい人
- さまざまな転職エージェントに登録したい人
- 複数の求人条件を比較して選びたい人
常勤求人を探したい人におすすめの転職サイト5選
常勤医師の求人数が豊富な転職サイトを5選紹介します。
リクルートドクターズキャリア
※画像出典元:リクルートドクターズキャリア公式HP
リクルートドクターズキャリアは40年の歴史があり、転職成功事例が豊富です。公式サイト上では年代別で成功事例を確認できるので、自分の転職ビジョンが明確ではない人にも参考になるでしょう。
また、転科を希望している人でも各科目の特徴を把握しやすいよう、科目別の求人一覧上部に勤務形態の傾向や求人倍率などを掲示しています。
また、独自のパイプで獲得する非公開求人数が1万件を超えており、他サイトでは見つからない好条件・高収入求人に出会える可能性が高いと言えます。非公開求人の内容は登録後にマッチングしなければ確認できませんが、サイト選びの基準として非公開求人数に着目するのもおすすめです。
リクルートドクターズキャリアはこんな人におすすめ!
- サービスの実績年数を重視している人
- 転職成功事例を参考にしたい人
- 非公開求人に興味がある人
日経メディカルキャリア
※画像出典元:日経メディカルキャリア公式HP
日経メディカルキャリアは、スポットで入れるアルバイトも探しやすいサイトです。勤務地・募集科目・勤務時間帯と働ける日をカレンダーから選択すれば、条件に合うスポットアルバイトの一覧が表示されます。
また、プロフィール登録時に希望する「診療科目」と「自宅都道府県」の情報にマッチングする求人の新着情報をWebメールBOXに届けてくれるので、新着情報を追いかける手間を省けます。時間のない人はスカウトサービスもおすすめです。登録後はコンサルタントからメールでスカウト情報が届きます。
日経メディカルキャリアはこんな人におすすめ!
- スポットで入れるアルバイトを探している人
- 新着求人を毎回自分で見つけるのは面倒な人
- 忙しいのでスカウトがあるとうれしい人
e-doctor
※画像出典元:e-doctor公式HP
e-doctorは、登録から面接設定まで当日に設定できるほどのスピード対応が可能で、業界最速クラスです。また、面談・交渉・面接・入職立ち会い・アフターフォローまでコンサルタントがサポートしてくれるため、各種手続きもスムーズに進められます。転職を急ぐ事情がある人にはe-doctorがおすすめです。
また、求人情報についても、細かな条件設定で検索結果を絞り込めるため、求人を探す手間を省けます。例えば、「紙カルテ」「電子カルテ」「住宅手当有り」「託児所有り」など珍しい検索項目が用意されています。海外勤務や在宅勤務などの求人もあり、多様な求人から自分に合うものを選択可能です。
e-doctorはこんな人におすすめ!
- 転職を急いでいる人
- 細かなこだわり条件がある人
- 海外勤務も視野に入れたい人
ドクター・エージェント
※画像出典元:ドクター・エージェント公式HP
ドクター・エージェントは、会員登録前に参加できる無料個別相談会を実施しています。申し込みは必要ですが、相談会の時点では会員登録はされないので、転職活動を具体的に進める前に話を聞いてみたい人におすすめです。相談会を担当するエージェントの指名もできます。
また、会員になると「春咲会(はるさきかい)」という医師の交流会に参加できるようになります。医師同士で話す場を得られるので、他局の雰囲気を聞いてみたい、他科の人とつながりをもちたいなどの希望がある人は参加してみましょう。なお、対応エリアは全国ですが、東京・福岡に拠点があるため、同都県および周辺の求人が多い傾向があります。
ドクター・エージェントはこんな人におすすめ!
- 会員登録する前に話を聞いてみたい人
- ほかの医師と話す機会がほしい人
- 東京・福岡で転職したい人
美容医師求人ガイド
※画像出典元:美容医師求人ガイド公式HP
美容医師求人ガイドは、国内唯一の美容クリニックに特化したエージェントです。運営会社は美容クリニックの経営コンサルタントも手掛けているため、経営面を含めた豊富な情報を持っているのが強みです。
また、美容医師の診療は基本的に自由診療ということもあり、保険診療とは違ったスキルや経験が求められるほか、売上に応じたインセンティブなどもあります。また、コンサルタントが転職希望者の適正を見極め、アドバイスしてくれるので未経験の人も相談可能です。
美容医師求人ガイドはこんな人におすすめ!
- 美容クリニックに転職したい人
- 転職先の情報を詳しく知りたい人
- 美容クリニックで活躍できる適正があるか知りたい人
非常勤・スポット求人検索におすすめの転職サイト5選
非常勤医師やスポット、アルバイトの求人数が豊富な転職サイトを5選紹介します。
民間医局
※画像出典元:民間医局公式HP
民間医局は、会員特典として家事代行・託児所・ベビーシッターなどを優待価格で利用できる福利厚生サービスが設けられています。そのほか、医師賠償責任保険・ドクターズマガジンの無料購読など利用できるサービスが豊富です。
また、長期休暇中や1日だけ働けるスポットのアルバイト求人をそろえているのも特徴です。現在の職場にそれほど不満がなくても、もう少し収入を増やしたいという人は、転職せずにアルバイトを追加するのも選択肢になるので、そのような人におすすめできます。
全国16拠点で各エリアの生活環境まで熟知しており、ライフスタイルに合わせた働き方についても相談可能です。
民間医局はこんな人におすすめ!
- 仕事と子育てを両立したい人
- ライフスタイルに合う働き方を相談したい人
- スポットで入れるアルバイト求人を探したい人
ドクターキャスト
※画像出典元:ドクターキャスト公式HP
ドクターキャストの公開求人数は、常勤・非常勤を合わせて5千件程とやや少なめですが、非公開求人数が多く3万9千件に上ります。
また、僻地や離島への転職など独自性の高い特集も組まれており、ドクターキャストならではの求人に出会えたり、自分にとっても新しい働き方を知ったりするチャンスになるかもしれません。
そして、転職活動中のみならず転職後のアフターフォローも充実しています。たとえば、契約変更や契約内容の不履行といったトラブルも担当コンサルタントがサポート可能です。また、転職先と雇用契約を結ぶときや転職後の職場の問題解決などでは、社会保険労務士のサポートを受けられます。
ドクターキャストはこんな人におすすめ!
- 非公開求人に興味がある人
- 退職時・転職先の労務契約などで専門家のアドバイスを受けたい人
- 転職後もサポートしてほしい人
ドクタービジョン
※画像出典元:ドクタービジョン公式HP
ドクタービジョンは、Face to Faceの対応を大切にしています。各エリアに拠点があり、現場の雰囲気や地域の特性を含めた情報の提供、丁寧なカウンセリング、転職者の希望を汲み取るため、コンサルタントが直接足を運ぶのが特徴です。実際に合って話すことで、感覚でしかわからない部分を含めた多彩な情報を得られるでしょう。
また、ドクタービジョンの運営会社は、日本調剤株式会社を母体とする医療総合人材サービス会社で、全国の医療機関に太いパイプを持っています。直近の転職市場の傾向や、求められている人物などを知ってから転職を考えたいという人も、相談してみることをおすすめします。
ドクタービジョンはこんな人におすすめ!
- コンサルタントと対面で相談したい人
- 転職先の雰囲気を知りたい人
- 転職するかどうか自体迷っている人
MRT
※画像出典元:MRT公式HP
MRTは、短期や当日のみのアルバイト求人情報はリアルタイムに更新されており、勤務日指定で絞り込めます。また、オンライン診療・健康相談サービス・ポケットドクターを利用すれば、すきま時間を活用できる遠隔相談で収入を得られます。このように、スポットアルバイトやオンライン相談で副収入を得たい人に向いているといえるでしょう。
非常勤の掛け持ちなどで、個人事業主として活躍している医師に役立つ特典もあります。具体的には、医師賠償責任保険加入の団体割引、税理士紹介サービス、アルバイト勤務で貯まるポイントシステム、健康管理に活用できるRIZAP割引などがあげられます。
MRTはこんな人におすすめ!
- スポットで入れるアルバイトを探している人
- オンライン相談(遠隔健康相談)で収入を得たい人
- 会員特典が豊富だとうれしい人
医師ジョブ.jp
※画像出典元:医師ジョブ.jp公式HP
医師ジョブ.jpは、大阪府と連携して求人特集を組んだり、医療機関だけでなく産業医や社医を求める企業の求人も多数扱ったりと幅広いネットワークを持っています。
コンサルタントのスキルが高く、詳細かつ独自の情報を収集しているので、自分に合った転職先かどうかを判断するために十分な情報を得られるでしょう。
転職せずに非常勤の掛け持ちがしたい人の相談にも対応しています。現在の職場を優先した条件で求人を探してもらえるので、収入やスキルアップを目指している人におすすめです。また、会員登録後に友人の医師を紹介するとVisaギフトカード5,000円分がもらえるキャンペーンを実施しています。
医師ジョブ.jpはこんな人におすすめ!
- 転職先の詳細な情報を聞きたい人
- 非常勤の掛け持ちがしたい人
- 友人も転職を考えている人
独立したい人におすすめの転職サイト2選
開業支援サービスがあるなど、独立を目指す人におすすめの転職サイトを2選紹介します。
DtoDコンシェルジュ
※画像出典元:DtoDコンシェルジュ公式HP
DtoDコンシェルジュは、開業支援もおこなっています。開業セミナー・個別相談会・診療圏調査などを実施しているため、将来的な開業を見越してつながりを持っておきたい人におすすめです。開業するために必要なスキルアップに適した転職先も相談できます。
また、転職したい気持ちはあるが、どうすればいいかわからないという人でも相談可能です。キャリアプランに沿ったスキルの獲得、転職に限らない人生設計まで含めて客観的なアドバイスをもらえます。転職せずに収入アップをはかるアルバイトの提案もしてくれるので、自分の希望がまだ漠然としている人も会員登録してみるとよいでしょう。
DtoDコンシェルジュはこんな人におすすめ!
- 将来的な開業も含めて相談したい人
- 将来的な転職に向けて事前準備を進めたい人
- スポットで入れるアルバイト求人を探したい人
Medical Tribuneキャリア
※画像出典元:Medical Tribuneキャリア公式HP
Medical Tribuneキャリアの公開求人検索の絞り込み項目は、休暇や勤務日数など一般的なものから「病棟管理のみ」「住宅・社宅手当てあり」「院長・管理職募集」までバラエティに富んでいます。
開業支援ありの求人や未経験者歓迎の訪問診療や美容外科に挑戦できる求人も多数あり、希望する働き方が明確に決まっている人ほど求人を探しやすくなるでしょう。
また、早期退職率の低さもMedical Tribuneキャリアならではの特徴です。厚生労働省の「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査(令和元年12月)」によると、民間紹介事業者を経由して転職した医師のうち13%が3ヶ月以内に離職していますが、Medical Tribuneキャリアでは2.5%未満です。転職者が希望に適う転職先に出会えていることがうかがえます。
Medical Tribuneキャリアはこんな人におすすめ!
- 「住宅・社宅手当てあり」「管理職募集」などこだわり条件がある人
- 将来開業する予定がある人
- 訪問診療・美容外科など未経験の業務内容に挑戦してみたい人
年収アップしたい人におすすめの転職サイト2選
非公開のポジション付き求人など、年収アップを狙える求人が見つかりやすい転職サイトを2選紹介します。
M3キャリアエージェント
※画像出典元:M3キャリアエージェント公式HP
M3キャリアエージェントでは、上海の消化器内科の求人が掲載されており(2024年10月現在)、海外求人を獲得できるパイプがあるとみられます。そのほかの求人検索の項目も多岐に渡っており、希望する働き方や勤務地の特徴などで絞りこめるため便利です。
また、コンサルタントの情報が公開されているため、安心して相談できるのも大きな特徴です。登録することで、給与相場や施設内の組織といった病院の内部事情が知れるため、転職での失敗を減らすこともできるでしょう。
M3キャリアエージェントはこんな人におすすめ!
- 海外勤務も視野に入れたい人
- 「休日しっかり」「通勤便利」など特徴で選びたい人
- 転職先の細かい情報を知りたい人
- 利用者インタビュー
30代|男性|医師|長野県|年収1600万円
【良かった点】
・親身に相談を聴いてくれる点。スキルアップ/収入/QOLについて希望条件を挙げたところ、最終的に30件の候補リストを用意してもらえた。
【残念だった点】
・特になし。エージェントよりも転職先の病院それぞれの問題のほうが大きい。
【利用者へのアドバイス】
・下調べをばっちりしてくれるので、医師でひとまず転職をしてみようと考えている人におすすめ。
・連絡は週1程度と適切な頻度で送ってもらえる。
JMC
※画像出典元:JMC公式HP
JMCの求人は、8割が非公開で、ポジション付きの求人や緊急性の高い求人を多く抱えています。これは医療機関と太いパイプを持っているからこそ獲得できるもので、JMCが経営者側から信頼されていることを示しています。
一方で、勤務しながら専門資格を取りたい、仕事と家庭を両立したいなど、さまざまなニーズに合う求人もそろえています。直近では転職の予定がなくても、将来に向けてエージェントとコミュニケーションをとっておきたい人も相談可能なので、気になったら登録してみましょう。
JMCはこんな人におすすめ!
- ポジション付きの求人に出会いたい人
- 専門資格の取得を目指している人
- 直近では転職しないが興味はある人(中長期で転職)
【専門家監修】医師向け転職サイトの選び方・コツ
さまざまな特徴をもつ転職サイトを紹介してきましたが、すべてが自分の希望に適うとは限りません。転職サイトの選び方や有効活用するためのコツを掴んでおきましょう。
- 求人を探すなら会員登録
- 複数の医師向け転職サイトの併用
- 入職までの期間に余裕
- 求人保有数を確認
- サポート力があるか
- コンサルタントの質
- 企業とのパイプの太さ
監修者のコメントもあわせてチェックしてみてください。
求人を探すなら会員登録
情報収集・転職サイトの傾向を把握するまでは、未登録でサイト内検索をしてみても構いません。しかし、具体的な求人を探すなら会員登録しましょう。会員登録すれば、転職サイトのコンサルタントから、非公開求人を含めた情報を得られるようになります。
ポジション付き・好条件・高収入の求人の多くは、会員登録しなければ情報を得られない非公開求人だからです。公開求人の場合、病院・施設に足りていない人員や、強化したい科目などの経営状況を外部が推測できる状況になってしまうため、急務な求人ほど非公開になる傾向にあります。
複数の医師向け転職サイトの併用
同じ病院・同じ科目の求人でも、転職サイトによって給与や働き方に差が生じる可能性があります。比較をするためにも、複数サイトを併用することをおすすめします。
転職サイトの担当者はさまざまな病院や施設に足を運んで人間関係を築き、独自の求人情報を獲得しています。そして、その多くは非公開求人です。また、転職サイトが持つパイプやコンサルタントの分析・交渉力などによって、同じ条件を提示しても得られる求人情報が異なることもあります。
なお、複数の転職エージェントをうまく併用する方法をまとめた下記の記事もおすすめなので、併せて読んでみてください。
特化型とあわせて登録がおすすめ!企業からのスカウトで自分の市場価値がわかる「ビズリーチ」に無料登録
「ビズリーチ」は、求人の1/3以上が年収1,000円以上というハイクラス転職に特化したスカウト型の転職サービスです。
企業からスカウトが届くため、自分の市場価値が把握できるのが特徴です!ぜひこの記事で紹介したサービスと併用して、理想の転職を目指しましょう。
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入職までの期間に余裕
できる限り早いうちから転職サイトに登録し、退局・転職のスケジュール作成や手続きなどについても、コンサルタントのアドバイスやサポートを受けるとよいでしょう。
医師の転職は一般的に半年ほど期間がかかります。転職サイトへの登録から勤務先決定までの期間は平均的に3ヶ月程度ですが、退局のために患者の引継ぎなどに時間がかかってしまいます。今すぐにでも転職したい場合でも、実際に転職するためには必要な段取りを踏まなければなりません。
転職の意向が固まっていない段階でも、相談を受け付けている転職サイトもあるので、将来的に転職の可能性がある場合は登録しておいて損はありません。
求人保有数を確認
登録する際には求人保有数の多さをよく確認しましょう。求人の多さは、その転職サイトがさまざまな病院・施設の求人情報を手に入れられることを示しています。非公開求人数は明示されていないことが多いですが、確認できる公開求人数だけでも多い方がおすすめです。
ただし、全国規模では求人数が多くても、特定のエリアでは求人が少ないこともあるので、希望勤務地が限定されている人は求人検索でヒットする件数を確かめておきましょう。
幅広い選択肢を得るために、サイトの求人数はとても重要です。
サポート力があるか
転職サイトを利用する大きなメリットは、サポート力の高さです。しかし、サポート内容は各サイトで違いがあるため、自分が何をどこまで求めたいかを検討する必要があります。
次のサポート内容を参考に検討してみましょう。
- 病院・施設の雰囲気や人間関係など、求人内容以上の情報の提供
- キャリアアッププラン・ライフスタイルなどを含めた相談
- 年収・待遇の交渉
- 履歴書の書き方・面談のアドバイス
- 内定辞退のときの連絡
- 退局手続きのレクチャー
- 社労士など専門家への相談
- 税理士の紹介
- 将来的な開業を見越した相談
- 転職後の契約トラブル・人間関係の相談などのアフターフォロー
- 再転職の相談
多忙の中転職活動をすることになるので、いかにスムーズな連絡や積極的なサポートをしてくれるかは、大きなポイントになります。
コンサルタントの質
コンサルタントは、転職希望者に代わって求人情報を厳選し、面談の設定や交渉を行います。そのため、あなたの代理人としてふさわしい、信頼できる人柄・能力のある人であるか、相性の良さであるかを重視しましょう。
コンサルタントの質をチェックする項目としては、例えば、次のようなことがあげられます。
- 連絡が迅速
- 転職を急かしてこない
- 話しやすい人柄
- 質問にすぐ答えてくれる(転職先の年齢構成・男女比など)
- 親身になって話を聞き、アドバイスしてくれる
- 専門知識・実績が豊富
- 自分が意図した通りに言葉が伝わる
- 求人内容以上の情報を得られる
連絡は迅速でも、転職を急かしてこないというのは必須条件です。また、専門知識や実績が豊富で話しやすく、認識を共有しやすいことも重要なポイントです。
もし連絡が遅かったり、転職しないデメリットばかり説明された場合は、担当者や転職サイトの変更の申し出を検討しましょう。
担当者が業界のことを熟知していないと、選考対策や採用側へのプッシュも成立しません。
医療機関とのパイプの太さ
求人を出している医療機関と転職サイトの間に太いパイプがあれば、交渉を進めやすくなったり、経営状況や人間関係などの深い情報を集めやすくなり、転職希望者には大きなメリットになります。しかし、パイプがあるかどうかは、転職サイトをパッと見ただけではわかりません。
ほとんどの場合、転職サイトの下部に運営会社のリンクがあるので、運営会社のサイトをチェックしてみましょう。運営会社が医療機関の経営コンサルティングや地域医療との共同事業を行っているなど、業界に精通したバックボーンを持っていれば、より太いパイプを持っていると考えられます。
転職サイト上では見分けが付きにくいので、運営会社のコーポレートサイトで企業沿革を見たり、会社名で検索をしてみましょう。そうすると他に運営している転職サイトや母体となる企業グループがヒットしたり、過去のプレスリリースやニュースが見つかったりします。そのような方法で見分けていくのがおすすめです。
医師が転職するときの注意点
最後に、後悔なく転職するための注意点を解説します。まだ転職を具体的には考えていないという人も、今から気を付けておきたいポイントがあるため要チェックです。
- 求人に応募する前に転職目的を自己分析
- 転職によって年収ダウンの可能性
- 転職活動は職場にバレないように配慮
求人に応募する前に転職目的を自己分析
まずは他者に相談する前に、自分のライフスタイルや将来設計などを見つめ直し、転職の軸となる目的を定めましょう。そのためには、現在の職場の不満をリスト化し、改善したいポイントの優先度をつけるのがおすすめです。例えば、次のような不満・希望はないでしょうか?
- こどもが生まれた、親の介護が始まるなどで家庭の時間を大切にしたい
- 人事異動が激しく腰を据えて働けない
- 過労で体がもたない
- 人間関係や職場環境が悪い
- スキルアップをはかれない
- 給与や待遇に納得していない
- やりがいを見出せない
- 地元に戻って働きたい
一度職場に不満を覚えると悪いところが気になって、上記のような転職理由が際限なく出てくるかもしれません。しかし、それらのなかでも最も改善したいポイントをみつけることが大切です。
例えば、本来最も不満を抱いていたのが「過労」だったにも関わらず、「給与」にも不満が出てきたとします。そこで「給与アップ」を重視して転職すると、再び「過労」が大きな負担になってしまう可能性があります。
最重要ポイントを決めた後は、妥協できないポイントを検討しましょう。このような具合に優先順位をつけていけば、自分にとって必要な求人情報を取捨選択しやすくなります。
自分なりの転職軸がわからないという方は、下記の記事を読みながら言語化を進めると何が重要なのかがわかってくるはずです。
転職によって年収ダウンの可能性
コンサルタントとの面談などで自分の評価を確認し、身の丈に合った求人に絞っていきましょう。
年功序列による昇給や現在の役職、賞与、手当などは、転職によって失う可能性が高いです。また、転職先の医師のスキルレベルが高い場合は相対的に評価が下がるかもしれません。年収が下がる理由として代表的なものを見てみましょう。
- 転職先に年功序列制度がない
- 転職先では役職がつかない・下がる
- 基本給は高いが賞与・手当が少ない
- 転職先のスキルレベルが高い
- 交渉で妥協した
- 未経験の科目・業種に転職した
なお、転科や他業種へ転職した場合は、未経験者として処遇されることが多いようです。
転職活動は職場に分からないように配慮
転職活動をしていることが職場に知れてしまうと、引き留められたり、いやがらせを受けたりして、退局時にトラブルが発生するリスクが高まります。また、転職活動の結果残ることを決めた場合、気まずさが残るでしょう。
転職サイトのコンサルタントは秘密を守って行動するため、外部から漏れるリスクはほとんどありません。問題は自分の行動です。次のような行動に注意し、対策を練っておきましょう。
職場に知れてしまう行動 | 対策 |
転職活動前と服装が変わる(面接のためにスーツを着るなど) | 駅のロッカーにスーツを入れておくなどして、面接前に着替える |
早退・遅刻・有給休暇の取得が頻発する | 面接や見学は勤務時間外で調整してもらう |
勤務先のメールアドレスや電話番号を転職活動で使う | 個人の連絡先を使う |
退局する前提の態度になっている |
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あきらかに荷物の整理を始めている | 退局することを伝えてから整理する |
見学先で知人と出くわす | 知人がいる可能性を考え、コンサルタントに相談しておく |
口をすべらせる |
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医師の転職でよくある質問
医師の転職でよくある質問は、以下の通りです。
- 転職サイトの利用は職場にわかる?
- 医師の平均転職回数は?
- 転職サイトに国公立病院の求人はある?
- 開業ノウハウを得られる病院に転職できる?
- 転職にベストなタイミングは?
ここでは、各質問と回答を紹介します。
転職サイトの利用は職場にわかる?
転職サイトを利用して転職活動をしても、今の職場にバレることはありません。転職サイトは、個人情報をしっかりと保護しています。
仮に転職サイトと今の職場につながりがあったとしても、情報を漏らすことはないため安心して利用できるでしょう。転職サイトには、一部の会社に個人情報を見せない機能もあるため、個人情報の閲覧を制限しておけばより安心です。
医師の平均転職回数は?
医師は平均で4〜5回の転職をしています。他の職種よりも有効求人倍率が高い傾向にあり、仕事を探しやすいため転職回数は少なくありません。
ただし転職回数は勤務先によって異なり、大学病院に勤務している場合は転職回数が少なく、民間病院・診療所の場合、転職回数は多い傾向にあります。
転職サイトに国公立病院の求人はある?
転職サイトには民間の医療機関だけではなく、国公立病院の求人も掲載されています。国立病院と公立病院は以下のように運営している母体が異なります。
- 国立病院:厚生労働省が経営
- 公立病院:都道府県・市町村が運営
国立病院は国や自治体が手掛けている医療機関のため、民間の医療機関よりも景気に左右されません。より安定した職場で働きたい方は、国公立病院の求人を探してみましょう。
開業ノウハウを得られる病院に転職できる?
転職サイト側に事前に伝えておけば、開業に関するノウハウを得られる病院を紹介してもらえる可能性はあります。キャリアコンサルタントに「将来的に開業したい」「開業を検討している」と相談すると、アドバイスをもらえます。
また一部の転職サイトでは、医師の開業支援を行っているため、開業支援を利用することもおすすめです。開業するために必要なスキルを得られる転職先がないか、ぜひ相談してみましょう。
転職にベストなタイミングは?
転職活動のベストタイミングは1~3月といわれています。新年度が始まる4月までに人員不足を補うための求人が増えるため、1~3月には好条件の求人を見つけられる可能性が高まります。
9月頃も退職する医師が多く求人数が増える傾向にあります。ただしこの時期は、即戦力を求める求人が多いため、未経験の人は注意が必要です。
まとめ
各医師向け転職サイトは、得意とするエリアや病院・施設、サポート内容などに違いがあり、コンサルタントとの相性や連絡の頻度など会員になってみないとわからないこともあります。
転職サイトを選ぶときは、求人保有数の多さやサポート力の高さ、コンサルタントの質をチェックすることが大切です。求人数が多ければ幅広い選択肢を得られやすくなります。サポート力やコンサルタントの能力が高ければ、希望する転職先に入りやすくなるでしょう。
また、転職サイトへの登録と平行して自己分析をすることも転職成功の重要なポイントです。その上で転職活動をしていることが知れてしまわないように注意し、スムーズな退局・転職へ進みましょう。
なお、医師以外にも一般職での転職も視野に入れている場合は、下記の記事で紹介しているおすすめの転職エージェントを利用するのがおすすめなので、併せて読んでみてください。
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