「シングルマザーが仕事選びで見るべきポイントは何だろう?」「仕事と育児を両立できるのかな?」
など、悩んでいるシングルマザーの人も多いのではないでしょうか。
シングルマザーの方が仕事を選ぶ際は、働き方・収入・自宅からの距離など、自分が何を優先したいかを整理したうえで考えていくと良いでしょう。
この記事では、シングルマザーの人が仕事を選ぶ際のポイントや、シングルマザーが受けられる制度・手当などを紹介しますのでぜひ参考にしてください。
在宅でのお仕事を探している人は、高収入な案件や、未経験OKのリモート案件をまとめたこちらの記事がおすすめです!
「家でできる仕事ランキング人気ベスト10!介護・妊娠中の主婦向けに副業・内職も紹介」
シングルマザーはどのような働き方をしている?
はじめに、世間のシングルマザーはどのような働き方をしているのか把握しておきましょう。
シングルマザーの働き方として、
- 正社員
- パート・アルバイト
- 業務委託
などが挙げられます。これから仕事を探す予定のシングルマザーの人にもわかりやすいようにそれぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
正社員のメリット・デメリット
シングルマザーにおける正社員のメリットとして、急な解雇などが無く収入面でも安定しているため、社会的に信用性が高い点が挙げられます。そのうえ、ローンや家を借りる際の審査などにも通りやすいでしょう。
また自分のスキルを上げたり、知識を得たりすることで、キャリアアップの可能性が高いのも特徴です。
一方、正社員のデメリットとしては、正社員の多くはまだフルタイム(週5・8時間)勤務を採用している企業が多い傾向にあります。そのため、時間の融通が効かないことも多く、残業や休日出勤が発生する場合もあるでしょう。
また残業が生じる場合、拘束時間が長くなるため、子どもと過ごす時間が少なくなってしまうのもデメリットと言えます。
パート(アルバイト)のメリット・デメリット
パートやアルバイトで働くメリットは、シフト制や時間などが調整できるため、子どもとの時間が多く取得できたり、熱などの体調に合わせて働けたりするなど、正社員に比べて柔軟な働き方が可能です。
一方で、正社員のように賞与が発生しないため収入面が低くなってしまう、長期的な雇用が約束されないなどの不安が大きく、キャリアアップなどが難しい点がデメリットとして挙げられます。
業務委託・在宅ワークのメリット・デメリット
業務委託と在宅ワークのメリットは、自分の好きなタイミングで仕事ができる点です。また、子どもが熱を出した際も通勤時間がないため、迎えに行きやすいのも魅力です。
しかし、業務委託やフリーランスなどは安定した収入を得にくく、子どもとの時間を大切するとなると仕事量に制限をかける必要があるでしょう。
なお、子どもが寝たあとの数時間や、通勤やスキマ時間に仕事をこなす必要があり、仕事に集中しにくいというデメリットもあります。
シングルマザーの平均年収を知っておこう
シングルマザーが仕事を選ぶポイントを確認する前に、シングルマザーがどのくらいの年収なのか把握しておきましょう。
厚生労働省のデータによると、シングルマザーの平均年収は243万円でした。
- 子どもたちの人数
- 生活費がどのくらい掛かるのか
- 養育費はいくらもらえるのか
- 給付金がもらえるのか
など、生活の状況によって必要な収入は変わってきます。自分の場合はどのくらいの年収が必要なのかあらかじめ計算しておきましょう。
※引用元:厚生労働省公式サイト「ひとり親家庭等の支援について」
シングルマザーが仕事を選ぶ5つのポイント
シングルマザーとして、仕事と育児を両立するために着目すべき5つのポイントをご紹介します。
- 最低収入を得られるか
- 勤務時間が調整しやすいか
- 勤務先が自宅から近いか
- 子育ての理解が得られるか
- 自分の強みを生かせるか
下記の点を考慮して仕事を選択することで心身ともに健康に、かつ長期的に安定した仕事を見つけられるよう、ぜひ参考にしてください。
1.最低収入を得られるか
シングルマザーの1ヶ月の生活費は約20万円と言われています。
自分と子どもたちが生活をする中で最低限の収入を得られなければ節約が必要になりますが、そのためには肉体的にも精神的にも大きな負担がかかってしまいます。
なるべく負担を減らせるよう、光熱費や食費、家賃などを細かく計算し、最低収入を得られる仕事を探しましょう。
また、養育費がいくらもらえるのか、子どもの人数、子どもの年齢などによっても働き方や収入が変わってくるため、ライフスタイルに合わせた収入が必要です。
2.勤務時間が調整しやすいか
柔軟に勤務時間を調整できる職場を探すことで、仕事と家事の両立の負担が減るでしょう。
残業や休日出勤などが多い職場や子どもの行事の際に休暇が取得できない場合、なかなか子どもとの時間が取れなくなってしまうでしょう。
給料面などの条件によっては、勤務時間が長くても魅力的に感じてしまいますが、子育ては体力勝負なので、帰宅してからの家事や育児をこなすためにも、勤務時間が短い方がおすすめです。
3.勤務先が自宅から近いか
一人で子どもを育てながら仕事をする上で、勤務先から自宅が近いことは重要なポイントになってきます。
理由としては、通勤時間が長ければ長いほど体力も消耗してしまいます。
また、子どもの具合が悪くなった際や、怪我をしたときにすぐにお迎えにいける方が良いでしょう。通勤時間の短さも仕事選びの重要なポイントです。
4.子育ての理解が得られるか
仕事と育児を両立するためには、なるべくストレスは減らしたいものです。そのためにも、会社の理解が得られることも必須になってきます。
保育園に通い出すと、子どもの体調によっては突然休まなければならない場合があります。保育園に通い始めた頃には、月の半分も出勤できない場合もあるでしょう。
収入面の心配はもちろん、子どもの風邪でお休みを貰うことに会社から理解を得られないと精神面でも辛くなってしまいます。
そのためにも「子育て中の女性が多く働いているか」「産休・育休制度があり取得実績があるか」に着目することで、無理なく長く働ける会社を見つけることができるでしょう。
5.自分の強みを活かせるか
一人で子どもを育てるためには、仕事を安定して長期的に続けられることが重要です。自分の好きなことや、得意な分野を活かせることは精神面でも健康的に仕事ができるでしょう。
また、自分の強みを活かせる仕事に就く方がスキルアップにも意欲的になれるはずです。
そのためにも、自分はコミュニケーションを取ることが好きなのか、黙々と仕事をこなすことが得意なのかなどをよく考えて仕事を選ぶことをおすすめします。
【資格なし】シングルマザーにおすすめの仕事
この記事をご覧いただいている人の中には、「資格がないけれど仕事は見つかるのかな」など、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。ここでは勤務時間等に融通がききやすい点も考慮し、下記の仕事を紹介していきます。
- コールセンター
- 介護職
- 医療事務
- 家事代行
自分の得意なこと、苦手なことは何かなどアピールできるポイントも一緒に交えて、仕事を選んでいきましょう。
コールセンター
コールセンターは、主に電話でお客様からの問い合わせなどに対応する仕事です。デスクワークなので、体力面での負担が少なく、家事と育児の両立に向いていると考えられます。
また、シフト制の会社も多く勤務時間などの融通もききやすく、残業が発生しにくいため基本的には定時に帰ることができます。子どもが熱を出した際などの急なお休みなどにも対応しやすい仕事です。
理不尽なクレームを受ける場合もあるのがデメリットではありますが、人の話を聞いたり、コミュニケーションを取ったりするのが好きな方におすすめの職業です。
介護職
介護職は利用者の身の回りのお世話をする仕事で、未経験でも働くことができます。「介護初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」などの資格を取得することで、正社員になれるなどキャリアアップ・収入アップも可能です。
介護職は体力に自信のある人や、誰かの役に立てる仕事がしたい人、コミュニケーションを取ることが好きな人に向いている仕事と言えるでしょう。
また、現在人手不足もあり求人が多く仕事が見つけやすく、これからさらに少子高齢化社会が加速化すると予想されるため、安定して働くことのできる職業といえるでしょう。
医療事務
事務の中でも専門的な知識を身に付けたい方には医療事務もおすすめです。仕事内容は受付業務、レセプト(診療報酬明細書)の作成などの業務があります。
大きな病院であれば、託児施設が完備されているところもあるため、安心して仕事をすることができます。また、病院やクリニックは土日休みのところが多いので、子どものお休みに合わせやすい点がおすすめです。
しかし、時期によって残業が発生する可能性があることや、未経験からも応募はできますが競争率が高い点がデメリットと言えます。もし、医療事務を目指す場合には何かアピールできる強みがあると良いと思います。
家事代行
家事代行の仕事は、日々の家事のスキルが存分に発揮できるため、掃除や料理などが好きな方には向いているでしょう。
家事代行はシフトで働くことができるため、無理なく働けて子どもの予定に合わせやすい仕事です。また、仕事のスキルを高めることで顧客を作り、いずれは個人事業主として自由に働くことも可能です。
【資格あり】シングルマザーにおすすめの仕事
続いて、資格が必要な仕事のなかで、子育てとの両立がしやすい職業を紹介します。
- 看護師
- 介護士
- 保険営業
- 歯科衛生士
資格があることで収入面でより安定も可能なので、ある程度お金がかかっても資格の取得をおすすめします。将来への投資として、資格を取るか迷っている方もぜひ参考にしてください。
看護師
看護師は比較的高収入の場合が多いため、シングルマザーとして自分だけの収入で子どもを養うには向いている職業と言えるでしょう。社会情勢にも左右されにくく、求人倍率も高いため、取得していると安定して働ける資格です。
また、看護師の資格を活かして働ける職業も多く、病院や老人ホーム、美容クリニック、児童福祉施設など業務内容や特徴などが異なる業種で働くことも可能です。
そのため夜勤の無い職場など、自分に合った働き方が探しやすい点もメリットと考えられます。
「看護師向け転職エージェントおすすめ10選!実際の転職者の声も紹介【取材あり】」
介護福祉士
介護福祉士とは、介護職の中でも唯一の国家資格です。介護の専門的な知識を持ち、身体などに障害のある方の日常生活の介護や、その介護者に対して指導などをする仕事です。
介護福祉士の資格を持っていると、
- 貴重な人材として評価される
- 転職の際に有利になる
- 給料が上がる
などのメリットがあります。夜勤などがある場合もあるので子どもの年齢などに合わせて、介護の仕事をしながら資格を取得するのがおすすめです。
「介護士におすすめの人気転職エージェント10選を比較!後悔しない選び方も解説」
保険営業
生命保険募集人は、生命保険の営業の際に必須な資格です。
生命保険募集人は代理店や、保険会社に勤務していることが条件で、保険会社に就職してから取得するのが一般的な流れになります。試験はありますがそれほど難易度は高くなく、きちんと研修を受けていれば受かる確率は高いと言えるでしょう。
生命保険募集人は生命保険協会による民間資格ですが、保険業法により生命保険協会に登録した人でないと販売できないため、資格取得は必須です。
歯科衛生士
現在、コンビニよりも多いと言われている歯医者で働ける、歯科衛生士の資格取得もおすすめです。
求人を探す際に働き口が多いことは、選択肢が増えるので自分の希望などに合わせた職場選びが可能でしょう。
歯科衛生士の業務内容は、口内の健康づくりのために専門的な知識を付け、歯科予防処置や歯科診療の補助、歯科保健指導などをします。国家資格なので再就職の際に有利などのメリットがあります。
歯科医師や患者さんとの信頼関係を高めるためにも、コミュニケーションを取ることが得意な方におすすめです。
キャリアアップ・収入アップするためのコツ
「生活を安定させるためにも収入をなるべくアップさせたい」「技術や知識を増やして、もっとその業種で活躍したい」と思った際は、下記のような方法があります。
- 資格を取得する
- 時短正社員制度がある会社で働く
- 副業を視野に入れてみる
- キャリアコーチングを受ける
無理のないよう自分に合った方法でキャリアアップ・収入アップを目指しましょう。
資格を取る
資格を取ることで収入が安定し、給料がアップする可能性も高まります。子どもを一人で養うシングルマザーにとって、経済的な余裕を保つためにも長期的な収入の安定は何よりも大切なことです。
また、転職の際に需要の高い資格を取得することで産休・育休や出産による退職などでブランクがある人も再就職がしやすくなります。
資格を取得するためにお金がかかってしまうなどの懸念される点もありますが、さまざまな制度もありますので、それらをぜひ活用してみましょう。
「介護士におすすめの人気転職エージェント10選を比較!後悔しない選び方も解説」
時短正社員制度のある企業で働く
「時短正社員制度」のある企業で働くのも一つの方法です。
初めから時短勤務の正社員として働くことはなかなか難しいですが、認められた場合、8時間労働から6時間労働時間へ勤務時間を短縮できます。
「正社員登用制度」であれば、最初はパートなどから働き始め、ライフスタイルに合わせて正社員として働けます。このような制度を活用して無理なく働くことで、自分や子どもも心身ともに健康的な生活ができるでしょう。
副業も視野に入れる
シングルマザーは自分の収入のみで生活していくうえで、十分な収入が得られず、副業をする人も少なくありません。副業は子どもが寝たあとや通勤時間など、忙しい中でもスキマ時間を見つけて、自分のペースで仕事ができる点がメリットです。
まず、副業を始める前に本業は副業が禁止されていないか、就業規則のチェックは必須になります。
たとえば副業には、
- ライター
- オンライン秘書
- オリジナルのイラストやアクセサリーの販売
などがあります。
継続して続けることでスキルを身につけられる仕事もあるため、少しずつ始めると良いでしょう。
「副業でフリーランスになるメリットは?注意点や始め方・おすすめサイトも紹介」
キャリアコーチングを受ける
キャリアについて悩んでいる場合には、自分だけで悩まずキャリアコーチングをおすすめします。
キャリアコーチングとは、専門のコーチがキャリアに関する悩みをヒアリングや自己分析を行い、一人ひとりが自立的に活動できるようサポートするサービスです。
中でもマジキャリは、キャリアアップ・年収アップを目指している人に、おすすめのキャリアコーチングサービスです。マジキャリでは初回限定で無料カウンセリングを実施しています。気になる方はぜひ下記の記事もあわせてご覧ください。
「マジキャリの評判・口コミの「断られた」って本当?特徴や無料相談の流れも解説」
シングルマザーにおすすめの転職サービス・フリーランスエージェント
シングルマザーが転職をするためには、収入面や時間の融通はきくのか、子育てへの理解はあるかなど、不安は尽きません。
ここでは、条件に柔軟に対応してくれる転職サービスや、子どもとの時間が取りやすいよう、フリーランスで在宅ワークも探せるサイトを3社ご紹介します。
サービス
|
LIBZ | パソナキャリア | レバテックフリーランス |
公開 求人数 |
非公開 | 20,264件 | 2,423件 |
非公開 求人数 |
非公開 | 非公開 | 75,603件 |
対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 |
得意領域 | 事務職、営業、販売、サービス系 | IT、技術、クリエイティブ 専門職、コンサルタント |
ITエンジニア ITコンサル、PMOなど |
おすすめ ポイント |
・ジョブマッチングサービス ・求人検索 ・スカウト機能 |
・求人紹介 ・履歴書・面接対策 ・入社後の悩み相談 など |
・案件紹介 ・単価交渉 ・税務サポート ・ヘルスケアサポートなど |
公式サイト |
女性の転職なら|LIBZ(リブズ)| 旧LiBzCAREER
※画像引用元:LIBZ公式HP
運営会社 | 株式会社リブ |
求人数 | 非公開 |
対応エリア | 全国(首都圏) |
主な特徴やサービス | ・ジョブマッチングサービス ・求人検索 ・スカウト機能 |
LIBZ(リブズ)は、リモートワークやフレックス制度など自分のライフスタイルに合わせた求人が多く掲載されています。首都圏での転職を検討している方、経営幹部を目指している方におすすめの転職サイトです。
・首都圏在住の人
・経営幹部を目指している女性
・リモートワークやフレックス制度で働きたい人
転職支援のプロが厳選!おすすめの転職エージェント23選をランキングで紹介
「【プロ厳選】転職エージェントおすすめ23選を比較!求人数ランキングや選び方【利用者の声・裏事情も紹介】」
「自分に合った転職エージェントを見つけたい」「利用者の評判が良い転職エージェントを知りたい」という人に向けて、実際に転職エージェントを利用して転職した人の満足度や体験談を基に、おすすめの転職エージェントをランキングで紹介!
キャリア支援の専門家に転職成功のコツや、自分に合った転職エージェントの選び方も聞きましたので、ぜひご覧ください。
キャリアアップを目指したいなら|パソナキャリア
※画像引用元:パソナキャリア公式HP
運営会社 | 株式会社パソナ |
求人数 | 20,264件(2023年9月時点) |
対応エリア | 全国 |
主な特徴やサービス | ・求人紹介 ・履歴書・面接対策 ・入社後の悩み相談 など |
パソナキャリアは、転職で年収アップ・キャリアアップを目指したい方におすすめの求人サイトです。手厚いサポートと実績豊富な転職エージェントが利用できます。
非公開の求人の取り扱いも多いため、条件の良い求人が見つかることもあるでしょう。全国に拠点があり、直接アドバイザーとコミュニケーションが取れるので安心感があります。
・
年収アップしたい人・キャリアアップしたい人
・アドバイザーに直接相談したい人
フリーランスで在宅ワークを希望するなら|レバテックフリーランス
※画像引用元:レバテックフリーランス公式HP
運営会社 | レバテック株式会社 |
案件数 | 2,423件(2023年9月時点) |
対応エリア | 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、兵庫県、京都府、福岡県、長崎県、熊本県、大分県 |
主な特徴やサービス | ・案件紹介 ・単価交渉 ・税務サポート ・ヘルスケアサポートなど |
レバテックフリーランスは、フリーランスのエンジニアに特化したエージェントサービスです。案件の紹介・条件から、単価の交渉まで契約手続きなどを手厚くサポートしてくれます。
エージェントの細かなサポート力や、副業で受注できる案件が多いのが特徴です。
・スキマ時間に副業としてできる求人を探している人
・専門的なスキルがあり年収アップを目指している人
・フリーランスでも福利厚生を求めている人
シングルマザーが活用できる制度|給付金・手当
資格を取得してスキルアップや収入アップを目指したいけれど、資格取得にかかる費用が気になる方へシングルマザーが活用できる制度をご紹介します。
給付金や手当なども詳しく説明しますので、経済的な自立を目指すためにもぜひ目を通してみてください。
高等職業訓練給付金
高等職業訓練給付金は、ひとり親の方が資格取得を目指して、修業する間の生活費を支援してくれる制度です。
対象となる資格には、看護師や介護福祉士、歯科衛生士、製菓衛生師の国家資格、デジタル分野等の民間資格などがあります。
20歳未満の子どもを扶養していて児童扶養手当の支給を受けているか、同等の所得水準(例:子どもが1人の場合、1年間の収入が365万以下)であること、養成機関において6ヶ月以上のカリキュラムを修業し、対象の資格の取得が見込まれる方が対象です。
また、支給額は課税されているかで変わってきます。訓練期間中は月額10万円(住民税課税世帯は70,500円)、訓練終了後は50,000円(住民税課税世帯は25,000円)が支給されます。※訓練を受けている期間の最後の1年間は支給額が4万円増額されます。
※参考:厚生労働省公式サイト「高等職業訓練促進給付金のご案内」
自立支援教育訓練給付金
自立支援教育訓練給付金は、ひとり親が資格を取得する際にかかる費用を負担してくれる制度です。対象となる資格訓練を受け、修了した際にその経費の60%を負担してくれます。
講座はパソコンスキルや機械運転関係の資格、社会保険労務士など幅広く様々な分類が対象となっています。
対象となる資格は自治体によって異なるため、市町村に確認することをおすすめします。
※参考:厚生労働省公式サイト「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について」
母子父子寡婦福祉資金貸付金
母子父子寡婦福祉資金貸付金は、ひとり親世帯が資金を無利子または低利にて借入することのできる制度です。
生活費の補填や子どもの教育費など、突発的にお金が必要になった際に役立てることができます。
借りたお金の使い道に合わせ12種類の資金が設けられており、貸付が経済的に自立につながると判断されることで借入が可能になります。
家庭の状況などにより審査に落ちる場合もありますが、公的融資制度より審査が通りやすくなっているため、もし金銭面で困った際には、1人で悩まず安定した生活の確保のために活用してほしい制度です。
※参考:男女共同参画局公式サイト「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」
児童扶養手当
児童扶養手当は、18歳未満の子どもや、高等学校卒業前の子どもを持つ親が養育のために受けられる手当です。もし子どもに障害などがある場合には、対象児童が20歳未満までに延長されます。
児童扶養手当の給付サイクルは奇数月に6回振り込まれ、金額は子どもの人数や支給方法によっても異なります。また、前年の所得によっては一部支給の場合と全額支給の場合があるため、厚生労働省のホームページなどでよく確認してみましょう。
※参考:厚生労働省公式サイト「児童扶養手当制度の概要」
児童育成手当
児童育成手当は、障害をもつ子どもを育てるひとり親に支給される、東京都独自の手当です。
前年の所得が所得制限限度額以上の際は支給を受けられない場合もあるため、一度自治体の窓口に問い合わせてみると良いでしょう。
まとめ
シングルマザーとして生活する中で経済的な不安や、子育てと仕事の両立など悩みは尽きないでしょう。
転職や資格を取る際は、自分が何を重要としているのかを明確にし、ライフスタイルに合わせた働き方をすることで子どもと安定した生活が送れるはずです。
また、この記事で紹介したひとり親が受けられる制度や資格、転職エージェントもぜひ参考にして、キャリアアップ・収入アップも目指していきましょう。
◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。