「条件の良い他の保育園に転職したい」「保育士から別業種に転職できる?」などとお悩みではありませんか?
保育士は、子どもたちの成長を身近に感じられるやりがいのある仕事です。しかし、労働条件や疲労から転職を考える人も多いでしょう。専門的な職業であるため、他業種に転職できるのか不安になるケースも珍しくありません。

そこで本記事では、保育士の転職活動で押さえておきたいポイントを解説します。加えて、監修者おすすめの保育士向け転職エージェントを、同業種に転職する場合と他業種に転職する場合に分けてご紹介します。
実際に転職を経験した保育士を対象にしたアンケートの内容も紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
保育士の転職に転職エージェントを使った方が良い理由
保育士が転職する際、「転職サイト」と「転職エージェント」のいずれかを利用することが一般的ですが、おすすめなのは転職エージェントです。転職エージェントには、以下のようなメリットがあるためです。
- 希望に合った求人や好条件の求人を紹介してくれる
- 独占求人・非公開求人に出会える
- 応募書類の添削や面接対策をおこなっている
- 応募企業とのやりとりを代行してくれる
- 労働時間や年収などの条件を交渉をしてくれる
- 退職や入社後のサポートもある
- 職場の雰囲気を伝えてもらえる

転職エージェントは、求人紹介から入社後まで、転職活動に関するあらゆることをサポートしています。しかも、すべて無料です。
転職サイトの場合、すべて1人で転職活動を進める必要がありますが、転職エージェントを利用すると担当者がつき、転職の相談にのってもらえます。
「今度は人間関係で悩みたくない」「残業時間の少ない職場で働きたい」「年収をできるだけ上げたい」といった悩みや希望を転職エージェントに伝えれば、あなたに適した求人を紹介してもらえるでしょう。
保育士の転職における3つのポイント
転職エージェントは有用なサービスですが、利用すれば必ず転職がうまくいくわけではありません。うまく活用して転職を成功させるには、利用者自身も心がけておくべきポイントがあります。ここでは以下の3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
①魅力的なサポートがある転職エージェントを選ぶ
1つ目のポイントは、自身にとって魅力的なサポート・サービスがある転職エージェントを選ぶことです。朝が早かったり、持ち帰りの仕事が多かったりすると、働きながら一人で転職活動を行うことは難しいでしょう。

転職エージェントを利用すれば、転職先のアドバイスやキャリア相談、企業とのやり取り、面接対策などをサポートしてもらうことができます。
転職エージェントによって、サービス内容やサポート体制は異なります。充実していたとしても、利用しないサービスであれば意味がありません。自分が利用したいと思えるサービスやサポートが備わった転職エージェントを選びましょう。
②仕事内容や職場環境など詳しい情報収集を行う
2つ目のポイントは、待遇面だけでなく、仕事内容や職場環境まで詳しく情報収集を行うことです。保育士は人手不足が続いているため、給与や福利厚生など待遇のよい求人案件も増えています。しかし待遇面を重視している会社は、職場環境や労働環境が見合っていない可能性もあります。

仕事のやりがいやキャリアプランなども考慮して、仕事内容や職場環境についても詳しく調べましょう。
また異業種に転職する場合は、その業種の給与相場や待遇がわからず、内容に合わない条件で入職してしまうリスクもあります。その際は、転職エージェントに相談しながら転職を進めることをおすすめします。
③他園への転職は見学を行う
3つ目のポイントは、他の保育園や保育施設への転職の場合は、園見学を行うことです。今の職場を変えて、他の職場で保育士として働きたい場合は、施設や保育の様子を実際に見ることができる園見学をしてから決めることをおすすめします。

「他の保育士や園長はどのような人か」「保育士と園児の人数の割合は適切か」など、自分が長く働けそうな職場か確認しましょう。
乳児園や児童福祉施設など、他の保育施設への転職の場合も同様です。職場によっては体験保育をさせてくれる場合もあるため、面接に進む前に問いあわせてみるとよいでしょう。
同業種へ転職する保育士におすすめの転職エージェント
続いて、他の保育園や保育施設など、同業種へ転職する保育士におすすめの転職エージェントを紹介します。
監修者おすすめの保育士向け転職エージェントを4つ紹介しますのでご覧ください。
サービス名 | 求人件数 | 対応エリア | 面談方法 | 特徴 | 公式サイト |
保育士ワーカー![]() |
公開求人43,070件 | 全国 | 電話、対面 |
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ほいく畑![]() |
公開求人3,928件 | 全国 | 電話、対面 |
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保育情報どっとこむ![]() |
公開求人23,205件 | 全国 | 電話、対面 |
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保育ひろば![]() |
公開求人1,108件 | 全国 | 電話、対面 |
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※求人数は2023年5月に編集部で調査
以下で各サービスの特徴を詳しく紹介します。
保育士ワーカー|業界トップクラスの求人量
※画像引用元:保育士ワーカー公式HP
保育士ワーカーは、厚生労働省から認定された保育士特化の人材紹介サービスです。長年の運営により蓄積された保育園の情報量や求人数は、業界トップクラスを誇ります。
提供する求人情報は基本的な情報だけでなく、残業時間や有休消化率、人間関係などの詳細な情報も充実しています。詳しい求人情報からじっくり転職先を選ぶことができるでしょう。また、専任のアドバイザーは保育士専門で、求人情報の提供から面接対策、転職後まで手厚くサポートしてくれます。
保育士ワーカーは、こんな人におすすめ!
- 公的な許可を得た安全性の高いサービスを利用したい人
- 詳細な情報を見て応募企業を選びたい人
- 入職後にも手厚いサポートがほしい人

転職時期が未定で、情報収集のための利用だったのですが、現在の状況や人気の仕事・条件など詳しく教えていただきました。すぐの転職は考えていなかったので、中長期的に転職の情報収集や求人情報が受け取れるサービスの利用を提案してもらいました。無理に求人を押し付けるようなことが一切なく、また相談しようと思えました。(女性/30代/無職)

面談というと堅いイメージがあったのですが、気さくな方で話しやすかったです。子どもがいるので長時間の電話が難しいことを伝えたところ、「なるべく早く終わらせます!」と端的に話してくださり助かりました。(女性/30代/保育士資格あり/関東在住)
保育士ワーカーの利用を検討している人は、こちらの記事も参考にしてください。

ほいく畑|ブランクありの求人も多数
※画像引用元:ほいく畑公式HP
ほいく畑は、保育に関わる仕事探しをサポートする保育士就職支援センターです。厚生労働省大臣の認可があるため、個人情報の扱いなどに不安がある人にもおすすめです。
ほいく畑に登録すると、担当のコーディネーターと電話相談を行うことができます。働き方によっては、就職後の休み連絡や給与交渉などについても、コーディネーターに任せることができるので心強いでしょう。ブランクがあっても応募できる求人が多数あり、子育てが落ち着いて復帰を考えている人にもおすすめします。
ほいく畑は、こんな人におすすめ!
- 厚生労働大臣認可の安心感あるサービスを利用したい人
- アフターフォローが充実したサイトを選びたい人
- 保育士のキャリアにブランクがある人
保育情報どっとこむ|人材派遣アスカグループ運営
※画像引用元:保育情報どっとこむ公式HP
保育情報どっとこむは、人材派遣アスカグループが運営する保育専門の求人サイトです。保育求人業界最大級の求人が掲載されており、全国の仕事情報から条件を絞って仕事を探すことができます。
専任の転職コーディネーターは、実際の現場での体験実習を介して職場の雰囲気まで詳しく理解しています。働いてみないとわからない空気感まで教えてもらうことができるので安心です。
保育情報どっとこむは、こんな人におすすめ!
- 人材派遣のノウハウを持ったサービスを選びたい人
- 求人数の多いサービスを利用したい人
- 現場に詳しいコーディネーターに仕事を紹介してほしい人
保育ひろば|地域専属×1対1のトータルサポート
※画像引用元:保育ひろば公式HP
保育ひろばは、保育士の転職に特化した転職エージェントです。全国の保育士や幼稚園教諭の求人情報が豊富に掲載されています。転職コンサルタントは地域専属で、1対1でトータルサポートしてくれるので安心です。
また、無料の就職・転職フェアも毎月開催されており、自身に合った方法で仕事を探すことができます。派遣保育士専門のサイトも用意されており、働き方が自由に選べることもメリットです。
保育ひろばは、こんな人におすすめ!
- より丁寧な転職相談カウンセリングを受けたい人
- 就職・転職フェアに参加したい人
- 派遣保育士という選択肢がある人
異業種へ転職する保育士におすすめの転職エージェント
保育士から異業種へ転職する場合は、保育士特化ではなく対応職種の多い転職エージェントを利用しましょう。ここからは、異業種へ転職するときにおすすめのエージェントを紹介します。
サービス名 | 求人数 | 対応エリア | 得意領域 | 特徴 | 面談方法 | 公式サイト |
リクルートエージェント![]() |
公開380,836件/非公開270,697件 | 全国、海外 | 総合的な求人 |
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オンライン、電話、対面 | |
ビズリーチ![]() |
公開85,792件 | 全国、海外 | 総合的な求人 |
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オンライン、電話 | |
パソナキャリア![]() |
公開求人36,304件 | 全国、海外 | 総合的な求人 |
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電話、対面 | |
type転職エージェント![]() |
公開求人10,413件/非公開求人18,253件 | 全国、海外 | ITエンジニアや営業・企画職 |
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電話、対面 |
※求人数は2023年5月に編集部で調査
それぞれのサービスの特徴を詳しく見てみましょう。
リクルートエージェント|各業界に専門キャリアアドバイザー在籍
※画像引用元:リクルートエージェント公式HP
リクルートエージェントは、業界トップレベルの求人数と転職実績の豊富さで有名な転職エージェントです。さまざまな業界や職種の求人が掲載されています。
各業界に専門のキャリアアドバイザーが在住しているため、未経験の業種への挑戦であっても相談しやすいでしょう。複数の業種に興味があり、どこが向いているか悩んでいる人にもおすすめです。また、大手ならではの求人数の多さや、書類添削・面接対策といった転職サポートの充実度もメリットです。
リクルートエージェントはこんな人におすすめ!
- 各業界に精通したキャリアアドバイザーにサポートしてほしい人
- 非公開求人で効率的に転職活動をしたい人
- 書類添削や面接対策などの転職サポートを受けたい人
リクルートエージェントについて、より詳しく知りたい人はこちらの記事もおすすめです。
ビズリーチ|企業からのスカウトで自分の市場価値がわかる
※画像引用元:ビズリーチ公式HP
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年収1000万円以上を目指している人
- 自分の市場価値を把握したい人
- キャリアアップを目指している人
パソナキャリア|スカウトサービスも併用可能
※画像引用元:パソナキャリア公式HP
パソナキャリアは人材業界では長い歴史をもつ株式会社パソナが運営する転職エージェントです。長年蓄積してきた膨大なデータベースから、転職成功の可能性が高い求人を紹介・提案してくれます。

さらにマンツーマンの書類添削や模擬面接の実施など、手厚いサポート体制は満足度の高さにつながっています。
またパソナキャリアでは。スカウトサービスとエージェントサービスの併用ができます。早期の転職を考えていない場合や、条件に合う求人が見つかるまで待ちたい場合には、スカウトサービスを利用しましょう。
パソナキャリアはこんな人におすすめ!
- ユーザー満足度が高いサービスを利用したい人
- 書類添削や模擬面接など丁寧な転職サポートを利用したい人
- スカウトサービスと併用したい人
type転職エージェント|定期的に相談会・転職セミナーを開催
※画像引用元:type 転職エージェント公式HP
type転職エージェントでは、転職者一人一人の経験や強みを活かした求人紹介を行なっています。「転職したいけれど、どのような仕事に向いているかわからない」という人にもおすすめです。

また、無料の転職相談会や転職セミナーを定期的に開催しており、転職するかどうか迷っている人でも気軽に利用できます。
女性であれば、姉妹サイトであるtype女性の転職エージェントも利用できます。女性のキャリア形成や働き方に特化したサービスで、より活躍しやすい職場を紹介してもらえるでしょう。
type転職エージェントはこんな人におすすめ!
- 自身のスキルや強みがよくわからない人
- 無料の転職相談会や転職セミナーに参加したい人
- 女性専用のエージェントサービスを利用したい人
【独自調査】実際に転職した保育士の声を紹介
ここまで、保育士の転職時におすすめしたいエージェントについて紹介してきましたが、中には「まだ転職するかどうか迷っている」「転職して後悔しないか不安」という人もいるでしょう。そこで編集部では保育士から転職した人が、どのような感想を抱いているかアンケート調査を行いました。
アンケートによると「転職して後悔している」と感じている人が2人なのに対し、「転職して良かった」と感じている人が23人もいることが分かりました。転職することで、仕事で抱えていた悩みや不満をうまく解決できた人が多いようです。
ここからは「転職して良かったと感じた理由」「転職して後悔したと感じた理由」について、それぞれ具体的な感想を紹介します。
良かったと思っている人の声
保育士から転職して良かったと感じた理由には「保育士として働いていたときよりも、さまざまな出会いがあり刺激になる」「興味のある分野の仕事に転職できて満足している」といったものが多くありました。新しい仕事にチャレンジしたことで、より充実したキャリアプランを歩めている人が多いようです。
後悔している人の声
保育士から転職して後悔していると感じた理由には「保育士として働いていたころよりも業務負担が増えてしまった」「収入が不安定になった」といったものがありました。後悔せずに転職するためには、転職先の仕事内容や待遇についてきちんと調べたり、勤務後の生活をシミュレーションしてみたりすることが大切です。
保育士から転職した人はどんな仕事を選んでいる?
保育士は専門性が高い職業であるため、資格を活かして同業種で転職するか、未経験の異業種へ転職するかによって転職活動にかなりの違いが出てきます。
アンケートで「どんな職業に転職したか」をヒアリングしたところ、保育士のキャリアを活かせる同業種に転職した人が6割、保育士のキャリアとは関係ない異業種に転職した人が4割という結果になりました。
異業種への転職者が若干多い結果となっています。これは「保育園の壁の飾りつけの準備やピアノの練習など、持ち帰りの仕事が多い」「給与や福利厚生面が充実していない職場が多い」など、保育士の仕事につきまといやすい不満が、転職動機につながっていることが原因と考えられます。

では実際に転職した保育士は、具体的にどのような仕事に就いているのでしょうか?その例を見ていきましょう。
異業種の場合
異業種に転職した例で多かったのが、次の5つの職業です。
異業種に転職した保育士の具体的な職業には、事務職や営業職、販売職といった未経験からでも比較的チャレンジしやすい業種が目立ちました。また、保育園と同様に福祉施設で働く介護士も人気が高いです。無資格であっても、仕事をしながら資格取得を目指せる介護職が多いことも、人気を後押ししています。

ほかには、結婚や出産後も続けやすいフリーライターといった職業も人気のようです。
同業種の場合
同業種に転職した保育士の具体的な職業は、次のようなものが挙げられます。
学童保育や児童デイサービスのスタッフなど、保育士の資格を活かして働くことができる業種が目立ちました。また保育園の事務スタッフとして、経験を活かしながら違う形で子どもたちと関わっている人も多いようです。
また保育士の資格を活かしつつ、さらに資格を取得して小児科の看護師などに転職するケースもあります。勉強が必要ですが、キャリアアップにもつながるでしょう。
転職を検討している現役保育士さんに向けた転職者の声
最後に、転職を経験した保育士から、現役保育士さんに向けたコメントをいくつか紹介します。実際に転職を決断した保育士の生の声なので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
転職エージェントはそれぞれ異なる特徴を持っています。利用者や求人数が多いからといって、必ず自分に合った求人が見つかるとは限りません。それぞれの特徴を把握して、自身に適したサービスかどうか見極めることが大切です。
保育士はやりがいのある仕事ですが、園の方針や待遇によっては、サービス残業や持ち帰りの仕事などに苦しむ人も珍しくありません。「もう少し待遇の良い仕事に就きたい」「他の業種にも挑戦してみたい」などの思いが浮かんだら、転職エージェントに相談して、自分のキャリアプランを考えてみるとよいでしょう。
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