コンサルタントの仕事は、総合系・戦略系・IT系・財務系など様々なジャンルが存在します。
領域ごとに業界動向や、転職に必要な知見は異なるので、進みたい領域に強い転職エージェントを選ぶことが大切。
本記事ではコンサル業界の各ジャンルに分けて16社の転職エージェントサービスをご紹介します。
\専門家おすすめ転職エージェントTOP3/
本記事では、信頼性の高い口コミをお届けするために、転職エージェントの利用者に直接オンライン取材を実施しました。ぜひ参考にしてください。
コンサル向けおすすめ転職エージェント一覧
コンサルとして転職したい人におすすめの転職エージェントは、次の16社です。
種類 | 転職エージェントサイト | 特徴 | 求人数 | コンサルの求人数 |
対応エリア | 面談方法 | 対象年齢 |
総合系 |
ビズリーチ |
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132,939件 | 28,998件 | 国内 /海外 |
オンライン・電話・対面 | 30〜40代 |
リクルートエージェント |
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国内 /海外 |
オンライン・電話・対面 | 20〜50代 | |
リクルート ダイレクトスカウト |
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276,395件 | 26,636件 | 全国 | オンライン・電話・対面 | 20〜50代 | |
エンワールド・ ジャパン |
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1,036件 | 95件 | 東京都 | オンライン・電話・対面 | 20〜30代 | |
JACリクルートメント |
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19,758件 | 543件 | 東京都 /大阪府 |
オンライン・電話・対面 | 30〜50代 | |
クライス& カンパニー |
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2,191件 | 928件 | 東京都 | オンライン・電話・対面 | 30代 | |
ランスタッド |
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正社員求人5,577件 | 283件 | 国内/海外 | 電話・対面 | 20〜40代 | |
戦略系 |
ムービンストラテジック キャリア |
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非公開 | 不明 | 国内 /海外 |
オンライン・電話・対面 | 20〜30代 |
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1,070件 | 1,070件 | 国内 /海外 |
オンライン・電話・対面 | 20〜30代 | ||
キャリア インキュベーション |
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982件 | 663件 | 非公開 | オンライン・電話・対面 | 30〜50代 | |
ASSIGN |
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非公開 | 非公開 | 非公開 | 電話・対面 | 20〜30 | |
IT系 |
リーベル |
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非公開 | 非公開 | 全国/海外 | 電話・対面 | 20~30代 |
レバテックキャリア |
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26,991件 | 2,608件 | 全国 | オンライン・電話・対面 | 20~40代 | |
アクシス コンサルティング |
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非公開 | 非公開 | 東京 /大阪 |
オンライン・電話・対面 | 非公開 | |
財務系 |
アンテロープ |
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4,218件 | 111件 | 非公開 | オンライン・電話・対面 | 20代 |
コトラ |
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24,598件 | 234件 | 非公開 | オンライン・電話・対面 | 20〜50 |
総合系コンサル転職におすすめ転職エージェント
それでは、総合系コンサル向け転職エージェントについて、特徴やどのような人におすすめなのか詳しく紹介していきます。
ビズリーチ|ハイクラス向け転職スカウトサービス
※画像出典元:ビズリーチ公式サイト
ビズリーチは、優良企業や一流ヘッドハンターから求人情報が届くハイクラス向け転職スカウトサービスです。登録するだけでスカウトが来るので、自分のキャリアの選択肢を把握することができます。
また、人材業界大手だからこその求人数も魅力で、コンサル求人も13,969件(2022年10月時点)とかなりの数があるのも強みです。
なお年収1,000万円以上の高年収求人を多数掲載中で、一定基準を満たした優秀な5,100人のヘッドハンターに転職に関する疑問を相談できます。ハイクラスなコンサル求人に転職したい方には特におすすめのサイトといえるでしょう。
- 優良企業に転職したい人
- 高年収の求人を閲覧したい人
ビズリーチの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。
リクルートエージェント|総合型で幅広い業種に対応
※画像出典元:リクルートエージェント公式サイト
リクルートエージェントは、外資系やグローバル企業の転職に強い総合型の転職エージェントサービスです。
総合型で幅広い業種に対応していますが、コンサルにも強く、コンサル求人は公開求人で14,346件、非公開求人で31,825件と数多く保有しています(2022年10月時点)。
また、コンサル業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍していて、スキルや希望に合った求人を紹介してもらうことが可能です。内定後の年収交渉から円満退社まで手厚いサポートが受けられます。
- 求人数の多さを重視する人
- 充実したサポートを受けたい人
リクルートエージェントについて、より詳しく知りたい人はこちらの記事もおすすめです。
リクルートダイレクトスカウト|ハイクラス向けスカウトサービス
※画像出典元:リクルートダイレクトスカウト公式サイト
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス向けの転職スカウトサービスです。コンサル求人は、公開求人で19,362件(2022年10月時点)もあり、会員登録後、非公開求人も閲覧できるようになります。
会員登録をすれば後は待つだけでOKです。匿名レジュメを閲覧した企業やヘッドハンターが、転職希望者の代わりに仕事を探して提案してくれます。
- 年収アップを目指している人
- 仕事探しをエージェントに任せたい人
エンワールド・ジャパン|外資系や日系グローバル企業への転職に強い
※画像出典元:エンワールド・ジャパン公式サイト
エンワールド・ジャパンは、外資系や日系グローバル企業でのキャリア・転職を実現する転職エージェントサービスです。
厳選された年収1,000万円以上のハイクラス求人も多数掲載していることが特徴で、コンサル求人は少数に絞った選りすぐりの求人を取り扱っています。
コンサル業界を専門とするキャリアコンサルが在籍していて、転職後のキャリアも踏まえた相談が可能です。レジュメがなくても、手軽にチャットボットから申し込むことができます。
- ハイクラス求人を求めている人
- 外資系や日系グローバル企業に興味がある人
JACリクルートメント|20万人超の転職支援実績
※画像出典元:JACリクルートメント公式サイト
JACリクルートメントは、ハイクラス・ミドルクラスの求人情報を多く保有している転職エージェントサービスです。1997年のサービス開始から20万人超の転職を支援した実績があります。取り扱っているコンサル求人数は937件(2023年9月時点)と、情報量としては十分な数が揃っています。
また、コンサルは約800名が在籍していて、キャリアに適した複数の企業の求人を厳選して紹介してくれる仕組みです。
企業と直接コンタクトを取っているので、求人情報だけでなく内部情報も知ることができます。スカウトサービスを併用することもできるため、転職エージェントと一緒にスカウトを受けたい方にもおすすめです。
- 実績を重視している人
- 複数の企業を紹介してほしい人
クライス&カンパニー|ポストコンサル転職・コンサル転職専門
※画像出典元:クライス&カンパニー公式サイト
クライス&カンパニーは、ポストコンサル転職・コンサル転職を専門とした人材紹介会社です。コンサル業界に精通しトレーニングを重ねた業界出身者がキャリアをサポートしてくれます。
現役コンサルの方には、20年以上の実績によるさまざまな可能性が提案可能です。勤務エリアは東京都で、30代を中心とした年収800万円以上のハイクラス向けの求人が多数を占めています。
- 年収800万円以上を目指したい人
- プロにキャリアの相談をしたい人
ランスタッド|外資系コンサルティングサービス
※画像出典元:ランスタッド公式サイト
ランスタッドは、5年後や10年後を見据えたキャリアプランを提案しながらサポートしてくれる外資系の転職コンサルティングサービスです。
面接対策や書類添削などの手厚いサポートを受けることができます。また、取り扱っているコンサル求人は184件(2023年9月時点)と少なめですが、さまざまなコンサル職種に対応しています。
求人の多くが高年収のハイクラス求人で、登録後には非公開求人を紹介してもらうことも可能です。大手企業からベンチャーまでカバーしているので、ポストコンサル転職の実績も豊富にあります。
- 長期的なキャリアプランを考えたい人
- 非公開求人を紹介してほしい人
ランスタッドの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。
戦略系コンサル転職におすすめ転職エージェント
企業の経営課題を解決するためのアドバイスをするのが戦略系コンサルです。ここでは、戦略系コンサル転職におすすめの転職エージェントを4社紹介します。各サイトの特徴は下記の表で比較してください。
ムービンストラテジックキャリア|コンサル転職に特化
※画像出典元:ムービンストラテジックキャリア公式サイト
ムービンストラテジックキャリアは、コンサル転職に特化した転職エージェントサービスです。コンサル業界出身者のアドバイザーがサポートしてくれるため、適切なマッチング力と現実的なアドバイスが受けられるのが特徴です。実際に実績の成績も高く、コンサルティング業界への転職支援実績が多数あります。
編集部
非公開求人は約79%となっているため、登録することで水面下のさまざまなコンサル求人に出会えるでしょう。
さらにサポート面では、コンサルへの転職に関する悩みや疑問を解消できる完全プライベートなキャリア相談会も随時実施中です。忙しい方や遠方に住んでいる方は、オンラインや電話を利用して参加できます。
- 実績のあるサービスを利用したい人
- 非公開求人を閲覧したい人
コンコードエグゼクティブグループ|ヘッドハンター大賞MVPに選出実績あり
※画像出典元:コンコードエグゼクティブグループ公式サイト
コンコードエグゼクティブグループは、コンサルティングファームからヘッドハンター大賞MVPに選出された転職支援サービスです。
取り扱うコンサルの種類ごとにサイトがあり、自身の希望する業種専用のサイトを選択できるという点が特徴で、中でもコンサル転職やポストコンサル転職に高い実績を持っています。
編集部
また、コンサルを専門型としたヒアリング力、セミナー・相談会、読み物などサービスが充実している点も魅力です。
この他にも非公開求人を多く保有しています。有名ファームや人気企業の幹部と緊密なつながりを持っているので、特別案件や特急選考などコンコードエグゼクティブグループ限定の紹介を受けることが可能です。
- 選考対策をサポートしてほしい人
- 有名ファームや人気企業の内定を勝ち取りたい人
キャリアインキュベーション|転職成功者の70%以上が年収1,000万円以上を獲得
※画像出典元:キャリアインキュベーション公式サイト
キャリアインキュベーションは、ハイクラスの転職を中心とした転職エージェントサービスです。そのためサービスの質にこだわりを持っており、10〜20年以上というキャリアの長いエージェントのサポートや、長年築いてきた業界へのパイプという強みがあります。
編集部
戦略コンサルの求人は公開しているだけで177件(2022年10月時点)ほどあり、その他にもPEファンド、投資銀行、プロ経営者などの求人も取り扱っています。
また、転職成功者の70%以上が年収1,000万円以上を獲得しているという実績もあり、ハイクラスなキャリアアップを望む方にもおすすめです。
さらに面談・オンライン面談による相談や企業によるキャリアセミナーなども頻繫に行っており、コンサル転職やキャリアについての知識をつけられる点も魅力です。
- ハイクラスな転職を目指している人
- セミナーや相談会に参加したい人
ASSIGN|ヘッドハンターアワードの年間総合MVP受賞実績あり
※画像出典元:ASSIGN公式サイト
ASSIGNは、20~30代の若手ハイエンドに特化した転職エージェントサービスです。ビズリーチが主催するJAPAN HEADHUNTER AWARDS 2021において、年間総合MVPを受賞しています。
希望する企業との連絡は全て担当のエージェントが行い、採用状況や採用後の業務内容などを詳細に聞くことが可能であったりと綿密なサポート態勢が垣間見えます。
また、公開求人はありませんがコンサル業界の動向を探りながら転職希望者に合う特別案件を都度提案してくれるため、厳選された案件に出会えるという点が強みです。
編集部
さらに転職後も相談やスキルアップセミナーへの実施など、長期的なサポートをしています。
- 質の高いエージェントのサポートを受けたい人
- 転職後も手厚いサポートを受けたい人
IT系コンサル転職におすすめ転職エージェント
企業の経営課題をIT技術を活用して解決するのがIT系コンサルです。ここでは、IT系コンサル転職におすすめの転職エージェントを3社紹介していきます。
リーベル|所属コンサルは全員エンジニア出身
※画像出典元:リーベル公式サイト
リーベルは、IT特化で20年以上の支援実績がある転職エージェントです。在席するエージェントは全員が元エンジニアで、IT業界の現場について把握しています。
国内の大手コンサルタントファームへの転職実績が豊富で、これまでエンジニアとして働いていた人もキャリアアップを狙えるでしょう。
また、サポートに期限は設けられておらず、転職先がなかなか決まらない場合でも、焦らずに転職活動を続けられます。非公開求人にはリーベル独自のものもあり、希望を満たせるところを見つけてください。
編集部
3ヵ月程度でサポートが終了する転職エージェントがある中で、期限がなく再登録の手間がないサービスは便利です。
- ITに詳しい人に相談をしたい人
- じっくりと転職活動をしたい人
レバテックキャリア|企業別に面接対策
※画像出典元:レバテックキャリア公式サイト
レバテックキャリアは、希望企業での内定率の高さに定評がある転職エージェントです。96%が希望通りに転職でき、初回提案の内定率も90%の実績があります。転職者の80%は年収もアップしています。
公式サイト内のコラムには、スキルアップに関する記事が500以上掲載されています。IT業界にも内容は特化しているため、各種書類作成や転職後の不安を解消できるでしょう。
編集部
未経験向けの求人は少ないため、現職で実績を積みスキルも身に付けておくと良いです。
- 早く希望通りの転職を実現したい人
- コンサルトしての転職の不安を解消したい人
アクシスコンサルティング|サポートは平均3年
※画像出典元:アクシスコンサルティング公式サイト
アクシスコンサルティングは、コンサル業界の転職に精通したキャリアアドバイザーが多数在籍している転職エージェントサービスです。
創業から17年で、約5,000名の現役コンサルと約20,000名の転職志望者を支援してきました。NTTデータ経営研究所やアビームコンサルティングなど、大手のIT系コンサルティング会社への実績もあります。
平均支援期間は3年で、転職後までを視野に入れたキャリアパスを提案してもらうことが可能です。業界と繋がりがあるため、新組織立ち上げの事前情報などを得ることができます。
- 中長期を含めたキャリアの相談がしたい人
- 求人や企業の独自情報を紹介してほしい人
財務系コンサル転職におすすめ転職エージェント
企業の売上増加のための仕組みを作る専門家が財務系コンサルです。ここでは、財務系コンサル転職におすすめの転職エージェントを2つ紹介します。
アンテロープ|金融・コンサルティング業界が専門
※画像出典元:アンテロープ公式サイト
アンテロープは、金融とコンサルティング業界専門の転職エージェントサービスです。コンサルティング業界に独自のリクルーティング・ネットワークを構築しています。
公開求人は4,218件ほど参照することが可能ですが、全体のうち一般には公表されていない非公開求人が全体の73%を占めているので、転職サイトでは出会えない企業を見つけることができるでしょう。なお、公開求人だけでも財務系コンサルの求人は32件(2023年9月時点)取り扱っています。
編集部
また、サポート体制も基本的な企業とのやり取りの代行や応募書類や面接のアドバイスはもちろん、入社後の立ち上がりを支援するコーチングサービスも行っています。
- 非公開求人を紹介してもらいたい人
- 手厚いサポートを受けたい人
コトラ|金融業界の転職実績が豊富にある
※画像出典元:コトラ公式サイト
コトラは、コンサルティングをはじめとする金融業界の転職実績が豊富な転職エージェントサービスです。コンサル業界を熟知したコンサルが最新のポジションを紹介してくれます。
公開求人24,598件(2024年9月時点)のうち、財務・金融コンサルティング求人は260件(2023年9月時点)を取り扱っています。
サービス実績は、外資や国内コンサルティングファームへの紹介実績があり、財務系だけでなく戦略系やIT系、業務系などのハイクラス求人を多数保有中で、サイトでは閲覧することのできない非公開求人も取り扱っています。
編集部
また、アフターフォローサービスも展開をしているため、転職後までしっかりとサポートがあるのも魅力です。
- キャリアアップを考えている人
- 非公開求人を閲覧したい人
【インタビュー】転職エージェントを実際に利用した人の声
マイナビニュース転職メディアでは、信頼性が高い利用者の声をお届けするために、実際にリクルートエージェントやコトラ、ビズリーチ、AMBIを利用したことのある人に、オンラインインタビューをおこないました。
Q:転職をしようと思ったきっかけ、キャリアチェンジの決め手は何ですか?
なるほど!キャリアアドバイザーのアドバイスで、キャリアチェンジしたとのことですが、キャリアの棚卸しからサポートしてくれたのでしょうか?
そうですね、自分でキャリアの棚卸しをするにも何からしていいか分からなかったので、キャリア設計のプロに相談してよかったと思います!客観的に自己分析してくれたことで、転職活動の方向性も決まったので。
Q:コトラ、リクルートエージェント、ビズリーチなど複数の転職サービスを比較した感想は?
利用して転職につながったリクルートエージェントが、個人的には一番よかったと思います。担当者の方も親身で企業担当のエージェントとも密にやりとりをして、自分のことを考えてくれたと感じたので。
転職エージェントを利用するにあたっては、担当者と良い関係を築けるかどうかで転職活動はかなり左右されますよね。
Q:転職後に企業とのミスマッチに気づいたそうですが、そうならない対策はありますか?
実際に入社してから残業時間が、面接時に聞いていた話よりかなり多かったり、休みが少ないということがあり、結局3ヶ月ほどで退職してしまったのですが、今思えばもっと担当者の人に企業の内情を聞いておけばよかったとか、企業の口コミサイトを調べればよかったと思います。
それは残念でしたね。転職をサポートしてくれた転職エージェントの担当者の方から、入社後に連絡がきたり、相談したりということはなかったのでしょうか?
入社した日にお祝いのご連絡をいただいたと思いますが、それ以降はなかったですし、自分からもしませんでした。
Q:これから転職エージェントを利用する人に向けてアドバイスはありますか?
担当者との面談は、電話ではなく顔が見れるリモートでおこなうと相談しやすいと思います。自分は最初電話のみで面談していたのですが、要点だけになってしまい深い話ができなかったので、途中でビデオ会議に変更しました。
確かに、転職の相談は自分自身の話を細かくしていきますから、相手の表情が見える方が意思疎通がしやすく安心ですね!
はい。あとは面接対策や履歴書の添削、市場価値診断ツールなど、利用できるサポートはフル活用した方が転職活動の役に立ちます。
転職エージェントを利用して 良かったところ |
転職エージェントを利用して 残念だったところ |
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今回インタビューしたけんじさんは、リクルートエージェント、コトラ、ビズリーチ、AMBIなどを利用して転職活動を進め、未経験からコンサルタントへ挑戦しました。
ただ、残念ながら、転職後に聞いていた業務内容と違う点があり、退職という結果となったということです。
コンサルタントはスキル・年収ともに大きくアップできる可能性がある仕事ですが、その分業務量は多く、地道な作業も求められる業界です。
特に未経験からコンサルに転職を考えている場合は、担当者に任せきりにせず自分でも企業の実情について調べたり、口コミサイトも確認することが大切です。
コンサルの業務内容とタイプ
「コンサルティング」といっても、実際はさまざまな種類のコンサルが存在しています。紹介してきたコンサルでおすすめの転職エージェントを見ても、取り扱いのコンサル求人の種類の多さが分かります。そこでここからは改めてコンサルの業務内容とタイプをご紹介します。コンサルは主に大きく分けて以下の4種類とされています。
- 総合系
- 戦略系
- IT系
- 財務系(もしくは金融系)
これらを以下の表で比較してみましょう。
特徴 | 業務内容 | |
総合系 | 企業全体を通して事業戦略を提案・課題を乗り越えることをサポートする。総合的なコンサル業。 |
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戦略系 | 経営課題を見つけ、解決方法を提案する。主に経営者・上層部との連携の場合が多く、報酬も高め。 |
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IT系 | IT面から課題を解決することを提案する。システムからの提案・指導なども行う。 |
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財務系 | 企業の資金調達法やM&Aなどの提案などで金融・財務面からのサポートを行う。 |
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このように、比べてみると全く業務が全く異なります。必要になる知識も違うため、転職を行うなら自身が持つスキルが使えるタイプを選択する必要があるでしょう。
「これから伸びる業界と市場縮小する今後危ない業界は?将来性のある資格・スキルも【2024年】」
【専門家監修】コンサル転職時のエージェントの選ぶポイント
コンサル転職時に利用する転職エージェントは、何を基準に選べばいいのでしょうか。事前にチェックしておきたいポイントは、次の通りです。
- コンサルの求人数の豊富さ
- 企業とのパイプの太さ
- 得意なコンサル分野を見極める
- サポート内容と手厚さ
転職エージェント選びのポイントを詳しく見ていきましょう。
コンサルの求人数の豊富さ
コンサル業界の求人を選ぶときに重視したいのが求人数の多さです。保有している求人数が多ければ多いほど、選択できる転職先の幅が広くなります。また、非公開求人数が豊富であれば好条件の求人に出会える確率が高くなるでしょう。
コンサルの求人数が多くても、希望する分野の求人が少ない可能性もあります。職種ごとの求人数も事前に確認しておきましょう。
企業とのパイプの太さ
転職エージェントを選ぶときは、コンサルティングファームや企業と深いつながりを持っているエージェントを選ぶと有利です。
企業から信頼されている転職エージェントを選べば、独自の求人情報を紹介してもらえたり、特別な選考プロセスで合格となる場合もあります。
得意なコンサル分野を見極める
コンサルは総合系、戦略系、財務系などの分野に分かれています。転職エージェントによって得意な分野が異なるため、利用する前に自分が希望する分野に精通しているかを確認することが大切です。
転職エージェントの得意分野は、ホームページで公開している支援実績やアドバイザーの経歴で見極めることができます。そのコンサル分野に精通しているアドバイザーがいれば、専門的なアドバイスをうけることもできるでしょう。
サポート内容と手厚さ
選ぶ転職エージェントによってサポートの充実度は異なります。コンサル転職の面接ではフェルミ推定などの答えがない質問があり選考難易度が高いので、面接対策や書類選考を手厚く支援してくれるエージェントを選びましょう。
中にはキャリア育成のアドバイスなど、転職後の活動まで幅広くサポートしてくれるエージェントもあります。親身にカウンセリングしてくれるか、自分に合った求人を紹介してくれるかなどエージェントとの相性も確認することが大切です。
「転職軸とは?定まらない人向けに作り方を解説!例文や面接の回答例も紹介」
コンサルへの転職を成功させるコツ
転職エージェントに登録するだけで転職が成功するわけではありません。コンサル転職を成功させるコツは、次の通りです。
- 複数の転職エージェント・転職サイトを活用する
- 担当者とこまめに連絡をとる
- 担当者と合わない場合は変更してもらう
- 転職時期は先延ばしにしない
- 内定が出たら他のエージェントに聞いてみる
コンサル転職で成功をおさめるためのコツを詳しく見ていきましょう。
複数の転職エージェント・転職サイトを活用する
できるだけ多くの求人情報を得るために、1つではなく複数の転職エージェント・転職サイトに登録することをおすすめします。複数利用によって、担当者との相性を比較できるメリットもあります。
希望する職種が決まっていない場合は、総合系や財務系それぞれの分野に精通したエージェントを利用すると効率よく転職活動を進めることができるでしょう。転職サイトも活用すると、紹介されずともあらゆる業界のコンサルの求人を検討できます。
転職エージェントと転職サイトの違い
まず転職エージェントと転職サイトの違いについて知っておきましょう。
特徴 | メリット | デメリット | |
転職エージェント | 担当者と2人で転職活動をする |
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転職サイト | 1人で転職活動をする |
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これらの特徴から転職エージェントは数多くの求人情報から効率的に転職したい、働きながら転職活動をしたい方に向いています。一方で転職サイトはゆっくり転職活動をしたい方や自分の転職方法を左右されたくないという場合に向いています。
編集部
それぞれに強みが違うため、自分が行いたい転職活動の形を考えて選択する必要があるでしょう。
また、どちらを選ぶかは使いたいと思えるサービスを利用するのが一番ですが、コンサルは専門職でもあるため、転職者の能力を見て適切な求人を提案してもらえる転職エージェントのほうが、より効率的でおすすめと言えます。
担当者とこまめに連絡をとる
転職エージェントの担当者とは、少なくとも2週間に1回連絡を取るようにしましょう。多くの顧客を抱えた人気の高いエージェントが担当になった場合は、連絡を後回しにされてしまう可能性があります。
好条件の求人情報を得るためには担当者にアピールし続けることが大切です。こまめに連絡をとることで、転職を成功させたい熱意を伝えられ、多くの求人情報を得られる可能性が高まります。
担当者と合わない場合は変更してもらう
担当者が丁寧にヒアリングしてくれない、希望していない求人を紹介するなど、能力に問題があると感じた場合は運営に担当変更を申し出るのが得策です。担当者との相性が悪いと転職活動にも支障が発生してしまいます。
担当変更については、本人に直接伝えづらい場合、公式サイトの問い合わせフォームや電話を利用して相談しましょう。
転職時期は先延ばしにしない
転職を決意したらとにかく早めに行動するのが成功の鍵です。先延ばしにしてしまうと、好条件の求人案件を逃してしまう可能性もあります。
転職エージェントに登録したら、非公開求人をすぐに紹介してほしいことを伝えておきましょう。「すぐに転職したい」と伝えることで、早めに求人を紹介してもらえるケースもあります。
内定が出たら他のエージェントに聞いてみる
もしも内定を獲得した場合は、選んだ企業に問題はないか別の転職エージェントに相談してみましょう。第三者に相談することで、より条件のよい求人案件に出会えたり、冷静に行動できたりします。
内定を辞退する場合も転職エージェントに相談してください。謝罪は必要ですが、ペナルティが科されることはありません。今後のキャリアのことを考えるなら転職では妥協しないことが大切です。
コンサルの転職事情と年収
コンサルで転職したいとなれば、気になるのが実際の転職事情でしょう。近年ではさまざまな業界が新型コロナウイルスの影響も受け、その様相も変化してきました。そこでここからは最近のコンサルの転職情報と年収について解説しています。
コンサルの転職事情
コンサル業界の求人数は2020年の新型コロナウイルスの影響により減少傾向にありました。しかし2021年以降は中途採用などの案件が増え始め、加えて未経験者の採用も積極的に行われるようになっています。現時点では全体的に見るとコンサル業界の求人数は回復していると言えるでしょう。
また、以前は20代前半の求人が活発でしたが、近年ではコンサル経験者など即戦力になる人材のニーズを求められています。そのためコンサル転職は人気が高い上に即戦力を求められるとなると、未経験者には難易度が高いという事実は否めません。もし未経験なら潜在能力や伸びしろがあるかどうかが鍵となってくるでしょう。
最近多いコンサル求人は?
最近、求人数が多くなってきているのは以下のコンサルタイプです。
- 財務系
- IT系
- ライフサイエンス
- 通信
- 建設
- DX・CRM・EC関連
さまざまな影響に関わらず、企業に必要とされるノウハウを持つコンサルは求人数が多い傾向があります。これらの人気コンサルタイプにも注目しておきましょう。
コンサルの年収
近年のコンサルの年収事情はどうなっているでしょうか。表で年代別に比較してみましょう。
年代 | 一般平均年収 | コンサル平均年収 |
20代 | 341万円 | 497万円 |
30代 | 437万円 | 652万円 |
40代 | 502万円 | 705万円 |
50代~ | 613万円 | 770万円 |
dodaエージェントサービスの調べる平均年収ランキングのデータと比較すると、コンサルの平均年収は一般年収より約150万円~200万円ほど高いことがわかります。他の業種の中でも高めの年収の傾向があり、年収アップを狙えるといえるでしょう。
「年収700万円は勝ち組?全体の割合や平均の手取り・生活レベルを徹底解説」
コンサルとして転職する際の疑問
最後に、転職エージェントを活用してコンサルとして転職する際に、抱きやすい疑問について解説していきます。行動はこれからの人生を大きく左右するため、疑問は解消し後悔をするリスクを下げましょう。
転職エージェントで内定をもらうまでの流れは?
転職エージェントに登録して、内定をもらうまでの流れは次の8ステップです。
- 転職エージェントに登録
- 担当者と面談
- 求人の紹介
- 応募の検討
- 履歴書・職務経歴書の作成
- 求人へ応募
- 書類選考通過後に応募先と面談
- 内定・入社
難しい手順はなく、書類の作成や応募先との面談は、担当に相談して対策をしておくと内定の確率は高まります。早ければ、登録から1週間程度で内定をもらえるケースかもしれません。紹介された求人はいつまでも保留できないため、決断は早い方が良いです。
コンサルに必要なスキルは
コンサルとして仕事を始める場合は無資格でも問題ないですが、活躍したいならば次のスキルを習得しておきましょう。
- コミュニケーション能力:クライアントとの円滑なやりとりをするため
- マネジメント力:計画通りにコンサル業務をおこなうため
- 論理的思考力:クライアントが抱える問題を解決するため
また、客観的に求人の応募先やクライアントにアピールできる資格もあります。
- キャリアコンサルタント
- 中小企業診断士
- MBA
明確な実績がない内は、これらのスキルをメインにアピールして、コンサルとして活動していきましょう。
コンサルとして転職して後悔しない?
希望通りにコンサルとして転職ができても、働きだしてから次のようなケースで後悔することがあります。
- 前職の経験だけではうまくいかない
- ハイレベルな仕事を求められプレッシャー
- クライアントからの支持を得られない
- デスクワークがメインでイメージと違った
後悔しないためには、まずは登録した転職エージェントで、コンサル業界の実態を詳細に聞いておきましょう。応募予定の各企業についても把握しておくと、ギャップは埋められます。成功体験にも邁進せず、コンサルとしてのキャリアを積み上げてください。
まとめ
コンサル転職に特化した転職エージェントサービス活用すれば、得意なコンサル分野から求人を探せたりポストコンサルのアドバイスを受けられるため、より効果的な転職活動が可能です。コンサルでキャリアアップを狙いたいという方には、ぜひコンサル転職エージェントを活用して転職に臨むことをおすすめします。
ただし「コンサル」は専門職でありながら人気の職業であるため、難易度が高いこともあります。転職エージェントを使ったからといっても、必ずしも転職が成功するとは限りません。
転職するからと安易に離職せず、まずは事前にコンサル業界の現状を調査し、転職エージェントのアドバイザーなどとも相談して、情報を集めて検討するようにしてください。本記事でご紹介したサービスやポイントを踏まえ、ぜひ後悔しないコンサル転職に繋げましょう。
◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。