「仕事が憂鬱で仕方がない」「辞めることばかり考えてしまう……」など、お悩みではありませんか?忙しさや体調、人間関係といったさまざまな原因で仕事に煩わしさを感じることもあるでしょう。しかし、働くことは生活のためにも切り離せないものです。
本記事では、仕事を憂鬱に感じる人向けにその原因と対処法をご紹介します。仕事に対して不満を感じたり面倒に思ったりすることは悪いことではありません。しかし、感情的になってよく考えずに退職・転職してしまうと大きな後悔につながる可能性があります。本記事を参考に自分の気持ちと冷静に向き合い、仕事についていま一度考えなおしてみましょう。
どうしてこうなる?仕事を憂鬱に感じる原因
まず、仕事を憂鬱に感じる原因を考えることから始めましょう。原因を理解することで正しいアプローチができるため不安の解消につながり、次のステップへも進みやすくなります。
仕事を憂鬱に感じる主な原因は、大きく次の4つに分けられます。
- プレッシャーを感じている
- 職場の人間関係があまりよくない
- 仕事の量が多すぎて疲れる
- 寝不足によるストレス
それぞれ詳しくみてみましょう。
プレッシャーを感じている
任される業務に対して過度にプレッシャーを感じることで、仕事を憂鬱に思う人は多いようです。例えば過去にミスをして怒られている場合、「同じミスを繰り返したらどうしよう」と意識してしまうと大きなストレスになります。
仕事にある程度のプレッシャーは必要です。長く勤めていれば、責任を感じるような大きな業務を任される機会も増えるでしょう。本来は経験や過去の実績で不安をカバーしていくものですが、人手不足で実力にあわない仕事を任されたり、パワハラによる過度な圧をかけられたりすると、実力を出せないものです。
また、「得意分野でない仕事を任された」「やりたかった仕事ができない」など、自分の専門分野でない業務に対してプレッシャーを強く感じてしまうケースもあります。できのよい同期や同僚と比較してマイナス思考に陥ることもあるようです。
仕事を早くこなせないことにプレッシャーを感じているなら、こちらの記事もおすすめです。

職場の人間関係があまりよくない
職場の人間関係は仕事へのモチベーションに大きくかかわる要因のひとつです。業務内容や待遇に問題がなくても、上司や先輩・同僚とうまくいっていないと仕事に支障をきたすことがあります。
単に仲が良くないだけでもそうですが、なかにはパワハラやモラハラ、セクハラといった問題を抱えている場合もあるでしょう。業務とは直接関係のないところで不快な思いをすることもあり、仕事が憂鬱になるだけでなく最悪の場合、体調を崩す原因となることもあります。
こういった問題が横行している会社では、気軽に相談できる環境がなかったり、社内の雰囲気自体がよくなかったりする場合も多いです。社内の空気が悪く、安心して業務ができない環境では仕事が憂鬱になっても無理はありません。
仕事の量が多すぎて疲れる
業務量が適切でないことも、疲労によって仕事が憂鬱に感じられる要因になります。
過剰な業務を続けているとオーバーワーク状態となり、体調面や精神面に症状が現れる場合もあります。適切な仕事の量は人によって異なり、自分自身でも把握できない場合があるため注意が必要です。
しかし、このようなオーバーワークは自分だけでは解決できないことも多いです。人員不足によってやらざるを得ない場合や、スケジュール調整ができる人材がいない、上司がスキルを把握せずに仕事を振ってしまう場合など、会社の体制自体に問題があることも多いでしょう。
キャパシティに見合わない仕事を続けていると、必要以上に体力を使って回復しきれなくなってしまいます。仕事に憂鬱感を覚えたり、集中力が失われたりする可能性もあるでしょう。
オーバーワークによる症状や対処法について解説したこちらの記事もおすすめです。

寝不足によるストレス
寝不足によってストレスを感じやすくなり、体力や気力を使う仕事を憂鬱に思う人も多いようです。上記で紹介したような原因で休息が取りづらくなった結果、寝不足によるストレスが重なる悪循環を起こしている人もいるでしょう。
特にシフト制や夜勤のある仕事など、就労時間や勤務時間が不規則な人は寝不足になる可能性が高いです。睡眠時間が十分に取れないと身体や脳が休まらず、正確な判断をすることも難しくなります。ストレスを感じやすくなるだけでなく、仕事の効率が悪くなったり失敗しやすくなったりするリスクもあります。
仕事を憂鬱に感じやすい時期
続いて、仕事を憂鬱に感じやすい時期を解説します。時期や季節によっては、仕事によるストレスを感じやすくなる場合があります。そうしたタイミングでは無理をせず、「そういう時期だから」と割り切って仕事をすることも大切です。
月曜日などの休み明け
月曜日などの週初めや、正月やお盆休み、ゴールデンウィークといった長期休暇の休み明けに仕事を憂鬱に感じるという人は多いのではないでしょうか?
どんなにやりがいのある仕事をしていて、仕事が楽しいと思っていても、「休みなくずっと働きたい」という人は珍しいでしょう。仕事は疲労を伴うもので、やりがいがあっても不安がなくても適切な休息が必要です。休日や長期休みで仕事をしないことに慣れてしまうと、仕事の疲労感や責任感を思い出して憂鬱になることも珍しくありません。
仕事に対して大きな悩みがない場合でも、休み明けの前日の就寝前や当日の朝に「仕事に行きたくない」と感じる人は多いです。
気温や季節の変動が大きい時期
気温や気圧が下がる季節は、寒さや暗さ・体調の変化によって仕事を憂鬱に感じやすいため注意が必要です。具体的には秋から冬にかけての気温が下がる季節や、雨天が多くなる梅雨の季節には気持ちも暗くなりやすいでしょう。
普段からストレスを感じている人は、天候や気温によって体調を崩しやすい傾向にあります。天候を変えることはできないので、無理せず休んだり、ゆっくりお風呂の湯舟に浸かって自律神経を整えたり、工夫するとよいでしょう。
新年度
新年度は会社や業務内容に変化が起こりやすく、憂鬱な気分になる人も多い季節です。研修を終えた新入社員が異動してくる5~6月に不安を感じる場合もあるでしょう。
新年度や春は新たな1年の幕開けです。それまで職場や業務内容に不満やストレスを抱いていた人にとっては、「また嫌な1年が始まる」と感じられる時期でもあります。そうした時期に新しい事業がスタートしたり、社員体制が変わったりするとより不安を覚える人も多いようです。
仕事に対して感じる憂鬱感への対処法
では、仕事に対して憂鬱感を抱えた場合の対処法を5つご紹介します。
- 仕事以外の時間を楽しむ
- 疲労回復に努める
- うまく手を抜く術を身につける
- モチベーションを呼び覚ます
- 転職を検討する
憂鬱に感じる要因によっても向いている対処法は異なります。それぞれ詳しくみてみましょう。
仕事以外の時間を楽しむ
仕事に不満やストレスを感じるなら、仕事以外の時間を充実させることも考えてみましょう。休日の前の日に「これが終われば休み」と気合が入るように、仕事終わりや休日に予定を入れておくと、仕事のモチベーションアップにつながります。
疲労が残っていて休みたい場合には、無理に予定を入れず気分が上がることを取り入れるだけでも効果的です。おいしいものを食べたり、音楽や映画を鑑賞したり、好きなことに時間を使ってみましょう。
また、憂鬱になりやすい仕事前の時間に好きなコーヒーを飲むなど、少し早く起きてリフレッシュの時間を作ることもおすすめです。
疲労回復に努める
オーバーワーク気味な人や睡眠不足を感じている人は、まず疲労回復に努めてしっかり休むことから始めましょう。
疲労がたまった状態では、思うように仕事が進まず業務効率にも影響があります。できるだけ規則正しい時間の早寝早起きを心がけたり、湯船にゆっくり浸かったり、疲労回復グッズを使ったりするのもおすすめです。仕事のことを忘れて穏やかに過ごせる時間を増やしましょう。
また、思い切って有給をとることも有効です。休み明けの仕事量や周りへの迷惑を考えてためらう人も多いですが、有給の取得は当然の権利です。思い切って休んで体調を整えることで、より効率的に業務をこなすことにもつながるでしょう。
うまく手を抜く術を身につける
プレッシャーを感じやすい人や、季節や時期による変化に弱い人は、無理をせず仕事をこなす術を身につけることで楽になる場合があります。
自分の仕事に対してプレッシャーを感じやすい人は、人と比べ責任感が強い傾向にあります。失敗したくないからといって、すべてを完璧にこなす必要はありません。「この業務は慎重に行おう」「この仕事は肩の力を抜いてやろう」など、業務によってメリハリをつけることも大切です。
仕事には責任が伴うものですが、過度な完璧主義にならず、場面によってうまく手を抜く術を身につけるとよいでしょう。
モチベーションを呼び覚ます
仕事に対するモチベーションを思い出すことも効果的な場合があります。「仕事前は憂鬱でも、行ってしまえば問題なく働ける」「休み明けは仕事に行きたくないと感じる」という人には特におすすめです。
いまの仕事に決めた志望動機を思い出したり、給料日に自分に対するご褒美を用意したりするのもよいでしょう。テンションの上がる曲を聴きながら出社するのもおすすめです。仕事を生活のための手段として割り切ってとらえることで楽になる場合もあります。
ただし、オーバーワークになっている人や精神的に限界が近づいている人にはこの対処法はおすすめできません。無理をして気合を入れることで、体調を崩す恐れがあります。有給を取るなどして休息を取り、自分の体調や気持ちと向き合う時間を持ちましょう。
転職を検討する
自分の努力や工夫だけでは解決が難しい場合には、転職を考えることも選択肢のひとつです。職場の人間関係に悩んでいる場合やハラスメント問題に直面している場合には、ひとりで解決することは難しいでしょう。
まずは、周りの信頼できる人や第三者に相談することをおすすめします。人事など、職場の問題について相談できる環境があれば解決につながる可能性もあります。また、家族など職場に関係のない人に話すことで気持ちの整理がつくこともあるでしょう。
第三者に相談するなら、転職エージェントなどの転職のプロに相談することもおすすめです。客観的な視点から転職に踏み切るべきか相談に乗ってくれ、希望に合う求人があれば紹介もしてもらえます。
おすすめの転職エージェント2選
ここでは求職者の幅広いニーズに応えられるおすすめの転職エージェントを2つ紹介します。
リクルートエージェント
※画像出典元:リクルートエージェント公式HP
リクルートエージェントは、求人数が国内No.1の大規模な総合型転職エージェントです。公開求人の多さもさることながら、非公開求人数も豊富なので新たな出会いにも期待できます。
業界ごとに経験豊富なアドバイザーが在籍していることも魅力です。各業界、職種に精通しているため、経歴やスキルの価値を正しく評価してもらえます。
また、転職者に対するサポート体制の充実度は大手ならではなので、50代の転職にも効果的でしょう。
- 国内最大級の求人数のなかから仕事探しをしたい人
- 業界に詳しい人からアドバイスをもらいたい人
- 大手ならではの充実したサポートを受けたい人
リクルートエージェントについて、より詳しく知りたい人はこちらの記事もおすすめです。
dodaエージェントサービス
※画像出典元:dodaエージェントサービス公式HP
doda(デューダ)は、転職求人サイト・スカウトサービスなど、さまざまな転職支援サービスを提供する総合転職サイトです。各サービスは連携しており、併用することによってより効率的・効果的な転職活動ができます。
dodaエージェントサービスでは、185,678件の求人情報を持っています(2023年3月時点)。業界・職種・エリアごとに詳しいキャリアアドバイザーが在籍しているため、自身の希望に合わせたアドバイスを受けられるでしょう。
また、年収査定や合格診断など、「転職するかどうか迷っている」人に役立つツールもあります。ぜひ活用してみてください。
- 185,678件の豊富な情報から自身に適した求人を探してほしい人
- 転職サイトやスカウトサービスを併用して効率的に転職したい人
- 年収査定や合格診断といったツールを利用したい人
他にも、プロが厳選したおすすめの転職エージェントをまとめたこちらの記事もぜひご覧ください。

【転職か継続か?】判断するポイントとは
続いて、転職するかいまの仕事を続けるかの判断基準を解説します。「転職したいけれど、辞めて後悔しないか不安」「次の仕事も合わなかったらどうしよう」と悩んでしまう場合もあるでしょう。そうした場合には、次のようなポイントで判断するのがおすすめです。
- いまの職場のメリットを手放せるか
- 他社で通じるスキルがあるか
- 転職後にやりたいことが明確か
- 第三者の意見はどうか
それぞれの判断基準を詳しく解説します。
いまの職場のメリットを手放せるか考えよう
転職するなら、いまの職場を退職することになります。つまり、いまの職場に感じているメリットについても手放さなければなりません。現職のメリットを手放しても転職したいかどうかは、転職を判断する大切なポイントです。
例えば給与面にメリットを感じている場合、他の条件がよくても給与が低いところに転職したいかどうか考えましょう。もちろん、給与面も希望条件をクリアした転職先を選ぶという方法がないわけではありません。
しかし、すべての条件を満たした求人案件を見つけることは難しいです。求める条件が多いほど転職に時間がかかりやすく、いまの仕事を続ける必要があることは覚えておきましょう。
他社で通じるスキルがあるか分析してみよう
希望条件にあった仕事が見つかったとしても、その企業が求めるスキルや経歴に見合っていなければ転職することは叶いません。他社や他業種、他職種で通用するスキルや魅力があるか分析してみましょう。
持っている資格や携わってきた業務を具体的に書き出してみるとわかりやすいです。経験やスキルがなくても転職できる求人案件もありますが、未経験求人を多く取り扱っている転職サイトやエージェントを利用する必要があります。
スキルやアピールポイントが足りないと感じるなら、転職を念頭に資格取得を目指したり、積極的に研修に参加したりすることもおすすめです。
転職に役立つ資格を業界別に紹介したこちらの記事もおすすめです。

転職後にやりたいことが明確か確認しよう
「いまの仕事が嫌だから」と衝動的に転職を決意してしまうと、転職後にやりたいことが不明確で転職を後悔する恐れがあるでしょう。
行動に移す前に転職先でどのような仕事がしたいのか、どうして転職したいのかを明確にすることをおすすめします。
転職したい理由や、転職先に求める条件ややりたい仕事を考えることは、転職の希望条件を絞ることにもつながります。転職サイトで求人情報を検索したり、エージェントと面談したりする際に役立つので、ぜひ時間を使って考えてみましょう。
適性診断で自分に向いている仕事を知りたい人はこちらの記事も参考にしてください。

迷ったら相談しよう
転職すべきかどうか迷った場合には、身近な人や転職エージェントなど第三者からの意見を聞くこともおすすめです。上司などに相談することで、現職の問題が解決することもあるでしょう。
転職エージェントでは、プロのコンサルタントが無料で相談に応じてくれます。優良なエージェントであれば無理に転職を勧められることはなく、スキルや転職動機などを考慮した客観的なアドバイスが得られます。
「転職を考えていたものの、実際の求人案件を見たら恵まれていることがわかった」というケースも多いです。また、自分では魅力的なスキルがないと思っていても、エージェントから高い評価を得られることもあります。一度相談して、自分の市場価値を知ることもおすすめです。
転職エージェントの利用方法を詳しく解説したこちらの記事もご覧ください。

仕事が憂鬱なときやってはいけないこと
仕事が憂鬱に感じるときには、感情的になって後先を考えない行動をしてしまいがちです。そんなときにやってはいけないことを解説しますので、冷静に判断できるように注意しておきましょう。
感情に任せた退職や転職
危険なのが、「辞めたい」という気持ちに任せて退職や転職することです。
仕事で嫌なことがあったり、憂鬱になる時期に辞めたいと感じるのは珍しいことではありません。一時的に仕事が憂鬱になるものの、時期が過ぎたり問題が解決することで平気になることもあります。こういった一時的な感情で退職や転職を決意すると、後悔が残る恐れがあります。
日本では、短期間で何度も転職してきた人に対して、採用をためらう企業が多いのが実情です。
感情的な転職で失敗したとしても、短期間で転職活動を始めると次の転職に時間がかかる恐れもあります。転職や退職は衝動的に行わず、状況を分析し、将来的なことを考えたうえで慎重に検討しましょう。
無断欠勤
仕事に行きたくないからといって、会社に断りもなく休むことは社会人としてすべきでない行為です。その後の仕事に影響が出たり、給与にも影響したりする場合があるので注意しましょう。
仕事を休むこと自体は悪いことではありません。罪悪感を感じて連絡できない人もいるかもしれませんが、体調や都合で休むことは労働者に認められている当然の権利です。休む場合は直属の上司に連絡しましょう。
同僚などに代わりに伝えてもらうケースもありますが、信用にかかわることもあります。やむを得ない事情がある場合や社内でのルールがない限り、上司に報告するほうが無難です。
まとめ
責任ある仕事を続けていると、仕事に行くのが億劫になったり、憂鬱に感じられることもあるでしょう。業務に対するプレッシャーや人間関係、多忙によるストレスなど、その要因はさまざまです。また、時期や季節によって憂鬱に感じやすくなることもあります。
仕事に対して憂鬱感を抱いて不安な場合は、仕事以外の時間を充実させたり、思い切って休んだりすることをおすすめします。仕事に対する考え方を変えることも有効です。自分の努力や工夫でどうにもならない問題がある場合には、転職も視野に入れましょう。
自分の状況や気持ちを客観的に見つめると、問題を冷静に見られるようになって解決につながる場合もあります。感情に任せて行動せず、エージェントに相談したり、信頼できる人に相談して状況を整理するとよいでしょう。
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