Windows 7→Windows XPの順番でインストール

喜々揚々とWindows 7を新規インストールしたが、愛用していた周辺機器が使えず、Windows XP Modeでも動作しない! というケースはあり得る話だ。そこで、Windows 7をインストールしたコンピュータに、後からWindows XPをインストールし、両者をデュアルブートできる環境を構築する。

まずはWindows 7インストール済みのコンピュータに内蔵されたCD/DVDドライブに、Windows XPセットアップCD-ROMを挿入し、同CD-ROMからコンピュータを起動。Windows XPのセットアップは皆慣れたものだと思うので、詳細を割愛し、ポイントとなる箇所のみ解説していく。最初のポイントはWindows XPの導入先。今回は新しいHDDを用意したが、環境に合わせて別パーティションもしくは別ドライブを選択して欲しい。また、NTFSでフォーマット済みであれば、そのまま使用できるが、FAT32など異なるファイルシステムが使用されている場合は、NTFSによるフォーマットを実行した方がよい(図151~153)。

図151: Windows XPセットアップCD-ROMをドライブに挿入してコンピュータを起動すると、CD-ROMからの起動をうながすメッセージが表示されるので、[スペース]キーなど任意のキーを押す

図152: Windows XPのインストール先は、Windows 7がインストールされていない別ドライブもしくは別パーティションを選択して、[Enter]キーを押す

図153: ファイルシステムがNTFS化されていれば、そのまま先に進み、異なるファイルシステムの場合はNTFSでフォーマットしてからWindows XPのインストールを先に進める

Windows XPのインストールを終えると、ブートローダーがBOOTMGRからNTLDRに書き換わるため、Windows 7の起動ができなくなってしまう。また、NTLDRが参照するBoot.iniファイルを書き換えても、Windows 7を起動できないため、デュアルブート環境を構築するには、BOOTMGRを復元させる必要があるのだ。Windows XPのままWindows 7セットアップDVD-ROMをドライブにセットし、コマンドプロンプトを起動。コマンドラインに「e:\boot\Bootsect.exe /NT60 All(「e:」はDVDドライブのドライブ文字)」と入力し[Enter]キーを押して実行する(図154~155)。

図154: <スタート>メニュー→<すべてのプログラム>→<アクセサリ>→<コマンドプロンプト>と選択して、コマンドプロンプトを起動する

図155: DVDドライブにWindows 7セットアップDVD-ROMが挿入された状態で、コマンドラインに「e:\boot\Bootsect.exe /NT60 All(「e:」はDVDドライブのドライブ文字)」と実行する