Windows VistaからWindows 7へアップグレード

Windows 7のアップグレードインストールだが、今回の執筆タイミングでは、アップグレード版を入手できないため、通常版を用いた手順を紹介させて頂く。そのため、アップグレード版と動作が異なる可能性があるが、あらかじめご了承頂きたい。さて、Windows 7のアップグレードは、以前のOSが起動した状態から実行する。また、前述のとおりWindows XPからWindows 7へは、アップグレードできないため、後述するWindows転送ツールなどを用いてユーザーデータをバックアップしてから、新規インストールを試して欲しい。また繰り返しになるが、Windows Vista 32ビット版に64ビット版のWindows 7、またその逆となるWindows Vista 64ビット版にWindows 7 32ビット版のインストールも行なえない(図83~85)。

図83: Windows 7セットアップDVD-ROMから起動すると、アップグレードインストールできない旨のメッセージが表示される

図84: Windows XPの場合、アップグレードをサポートされていないため、同様のメッセージが表示される

図85: 32ビット版Windows Vista上でWindows 7 64ビット版のセットアッププログラムを実行しても、エラーダイアログが表示される

それではWindows VistaからWindows 7へのアップグレードインストール手順を解説する。あらかじめ承知して欲しいのは、新規インストールと比較するとアップグレードインストールは、1.5倍ほどの所要時間を必要とする点。通常は2回の再起動でインストールを終えるが、筆者が試したアップグレードインストールの場合は、4回の再起動を必要とし、最終工程であるファイルや設定、プログラムの転送作業は遅々として進まないこともあった。アップグレードインストール完了後にログファイルを確認すると、ユーザーデータの検証などを行なっているため、より多くの時間を必要とするのだろう。