ここからがWindows 7インストールの本番だ。ここでインストールオプションの選択をうながされる。Windows VistaからWindows 7へアップグレードしインストールするには「アップグレード」を選択するが、今回は新規導入を主旨としているので、「新規インストール」をクリック。するとコンピュータに内蔵および接続されたHDDの一覧が表示される。矢印キーでWindows 7をインストールするデバイスを選択し、<次へ>ボタンをクリックするだけで、領域確保やフォーマットといった処理が自動的に始まるので、初心者はこの手順を用いた方が簡単だ(図49~50)。

図49: Windows 7のインストールオプションを選択する。ここでは「新規インストール」をクリック

図50: コンピュータに接続されたHDDの一覧が表示されるので、矢印キーでターゲットとなるHDDもしくはボリュームを選択して<次へ>ボタンをクリック

<ドライブオプション>をクリックすると、ターゲットにしたHDDに対して操作を行なうメニューが表示される。領域確保するときは<新規>をクリックし、ボリュームサイズを設定して<適用>ボタンをクリック。作成したボリュームをフォーマットするときは<フォーマット>をクリックする。また、既存のボリュームサイズを拡大するときは<拡張>をクリック。RAIDドライバなど特定のデバイスドライバを読み込ませるときは、<ドライバの読み込み>をクリックすると表示されるダイアログからデバイスドライバファイルを選択すればよい。なお、Windows 7のインストール中には[Shift]+[F10]キーを押すことで、コマンドプロンプトを起動できる。詳細なボリューム調整を行なう場合などにお役立て頂きたい。(図51~54)。

図51: <ドライブオプション>をクリックすると、HDDやボリュームに対して操作を行なうオプションが表示される

図52: ボリュームを作成するには、<新規>をクリック→サイズ調整→<適用>ボタンをクリックする

図53: 特定のデバイスドライバを読み込みときは<ドライバー読み込み>をクリックし、<参照>ボタンをクリックしてデバイスドライバを格納したデバイスを選択する

図54: [Shift]+[F10]でコマンドプロンプトも起動できる。後述するDiskpartコマンドを用いる際に化強いしたい

話は通常手順に戻る。領域確保などの操作を行なわずに<次へ>ボタンをクリックすると、独自ボリュームの作成が告知される。これは、Windows 7の起動に必要なBCD(ブート構成データ)関連ファイルを格納するための専用領域。領域確保を手動設定することで、単一ボリューム化も可能だが、真っさらなHDDに対して自動設定を行なう場合、ほぼ確実に作成されるようだ。詳しくは本稿で後述するコラム(※同コラムの掲載場所はこちらのリンク先ページの下段)をご覧頂き、<次へ>ボタンをクリックすると、ようやくWindows 7のインストールが始まる。所要時間はコンピュータの性能によって異なるが数十分後には、一度コンピュータの再起動が必要となる。自動的に再起動処理が行なわれるが、<今すぐ再起動する>ボタンをクリックして、即時再起動させてもよい(図55~58)。

図55: 新規ボリュームを自動作成する場合、自動的に独自ボリュームが作成される

図56: サイズは100MBとWindows 7ベータ版と比べて約半分に抑えられた。このまま<次へ>ボタンをクリックすれば……

図57: Windows 7のインストールが始まる。この間は従来のWindows OSと同じように進捗状況を見ながら、ただ待つのみ

図58: 基本的なインストールを終えると、一度コンピュータが再起動する。<今すぐ再起動する>ボタンをクリックすれば、カウントダウンを待たず即時再起動する

コンピュータ再起動後は、ようやくWindows 7の新しいブートアニメーションが表示され、標準アプリケーションやサービス、更新プログラムなどが必要とするレジストリ設定の更新を経て、インストールの最終処理が行なわれる。作業終了後は自動的にコンピュータが再起動するので、しばしお待ち頂きたい(図59~62)。

図59: Windows 7のブートアニメーションがようやく表示される

図60: Windows 7のプレ環境が起動し、最小限のサービスが開始される

図61: 自動的にインストールの最終処理が行なわれる

図62: 再び、コンピュータの再起動が行なわれる