必要なウィンドウだけ残す「Aero Shake」

次に紹介する「Aero Shake(シェイク)」は、複数起動したウィンドウのうち、特定のウィンドウだけを残して他のウィンドウを最小化する新機能。長年Windows OSを使ってきた読者なら説明するまでもなく、複数のウィンドウが重なり並ぶ様は、作業効率的にも芳しくない。

Windows Vistaまでは、[Win]+[M]キーなどのショートカットキーを用いるか、「デスクトップの表示」ショートカットアイコンをクリックして最小化していたが、すべてのウィンドウが最小化するため、不便に感じる方も多かっただろう。その点、Aero Shakeを用いることで、必要なウィンドウだけを残し、他のウィンドウを最小化できるため、最小化→必要なウィンドウだけを復元する、といった操作が不要になった(図193)。

図193: 残したいウィンドウのタイトルバーを左右に振る(シェイク)ことで、他のウィンドウがすべて最小化する。再度タイトルバーを左右に振れば、最小化した各ウィンドウを復元することも可能

Aero Shakeはいわゆる"マウスジェスチャー"に属する機能だが、保守的なMicrosoftが、誤動作によって意図しない動作を起こしかねない同機能の導入に踏み切ったのは、大きな革新の一歩と言える。他のAero機能のように無効化できるか調べてみたが、現時点で無効にする設定項目を発見できなかった。筆者が見落としている可能性もあるので、ご興味のある方は調べてみるといいだろう。