Bluetoothオーディオのサポート

最後に細かい変更点だが、有益と思える改善点をいくつか紹介する。まずBluetoothオーディオ。Windows Vistaでは、Bluetoothオーディオデバイスを既定値としてアプリケーションを起動した後は、既定デバイスをスピーカーに戻しても、アプリケーションを再起動しないと音声出力は切り替わらなかったが、Windows 7では、既定デバイスを切り替えると瞬時に出力も切り替わる。

これはBluetoothオーディオを、Windows 7のサウンド技術である「UAA(Universal Audio Architecture)」に統合したためだ。UAA自体はWindows 2000時代から使用されていたが、Bluetoothオーディオを統合したのはWindows 7が初めて。この仕様変更により、Bluetoothオーディオデバイスによるマイク入力と出力を自由に切り替えることが可能になった。また、Skypeなどのインターネット音声チャットツールを使用するときも、通信中はスピーカーから再生されるサウンド音量を一定量下げ、Bluetoothマイクでネットチャットを楽しむといったこともできる(図287~288)。

図287: 通常の出力デバイスと通信用(音声チャット用)の出力デバイスを、それぞれ割り当てられる

図288: 「サウンド」ダイアログの<通信>タブでは、音声チャットなどが開始すると、各オーディ出力の音量を抑える設定が可能