前述のとおりMicrosoftは、Windows OSの開発とインターネットアプリケーションの開発スパンのズレが生じるようになったため、一部のインターネットアプリケーションなどを、別働隊として展開していたアプリケーションサービスプロバイダ「Windows Live」内で展開中の、Windows Liveアプリケーションに移行させた。具体的に影響を受けるのは、Windowsメール/Windowsカレンダー/Windowsアドレス帳が「Windows Liveメール」に移行。Windowsメッセンジャー、Windowsフォトギャラリー、Windowsムービーメーカーは、それぞれWindows Liveアプリケーション版に完全移行。Windowsミーティングスペースは廃止され、保護者による制限は一部機能がWindows Liveに移行した(図534)。

Windows 7で廃止されたアプリケーション Windows Liveから導入するアプリケーション
Windowsメール Windows Liveメール
Windowsカレンダー
Windowsアドレス帳
Windowsメッセンジャー Windows Live Messenger
Windowsフォトギャラリー Windows Liveフォトギャラリー
Windowsムービーメーカー Windows Liveムービーメーカー
Windowsミーティングスペース
保護者による制限(*2) Windows Live ファミリー セーフティ
Windows Live Writer
Windows Live Toolbar
図534: Windows Liveアプリケーションで代替えされるWindows 7の機能
(*1 アドレス帳機能は OSに統合。また、Windows Liveメールの一機能としても使用できる)
(*2 機能は残されており、Webフィルタリング機能のみ移行した)

Windows Liveアプリケーションを使用するには、「はじめに」のリンクからアクセスできるWindows Liveダウンロードページにアクセスする。具体的な手順は既に述べたので、「第6章 Windows 7のセキュリティとメンテナンス - ユーザーアカウント制御と保護者による制限」を参考にして欲しい(図535~536)。

図535: Windows Liveアプリケーションは数多く用意されているので、必要なコンポーネントのみチェックを入れてインストールしよう

図536: Windows Liveアプリケーションのショートカットファイルは、プログラムメニューの「Windows Live」フォルダ下に保存される