Windows XP Modeの操作

Windows XP Modeを起動するには、プログラムメニューにある<Windows Virtual PC>→<Windows XP Mode>とクリック。なお、<Windows Virtual PC>→<Windows Virtual PC>とクリックすると、ユーザーが独自に作成した仮想マシン(拡張子「.vmcx」)を参照できる(図568~569)。

図568: Windows XP Modeを起動するには、プログラムメニューから、<Windows Virtual PC>→<Windows XP Mode>とクリックする

図569: <Windows XP Mode>をクリックすると「仮想マシン」フォルダが開き、ユーザーが作成した仮想マシンファイルを参照・実行できる

初回起動時はWindows XP Modeのライセンス条項など、各設定をうながされる。選択に迷う部分は少ないが、ゲストOS(Windows XP Mode)にログオンするためのパスワードを、Windows 7の資格情報に記録するため、<資格情報を記憶する>をクリックして有効にしておこう。また、ゲストOSに対する自動更新機能の設定だが、通常はセキュリティホールやバグフィックスのため、同機能を有効にすべきである。だが、修正プログラムの導入により、デバイスやアプリケーションが動作しなくなるのでは本末転倒。この選択肢はゲストOSの使用環境に合わせてお選び頂きたい。

これでWindows XP Modeが起動するが、以前のベータ版と異なり、デバイスおよびリソースの共有を実現する統合機能は、あらかじめ有効になっている。改めて有効化手順を踏まなくて済むのは便利だが、ユーザーが独自に作成した仮想マシンに対しては手動操作が必要なので注意して欲しい(図570~574)。

図570: 初回起動時はWindows XP Modeのライセンス条項が表示されるので、内容に問題がなければ<ライセンス条項に同意する>をクリックしてチェックを入れてから、<次へ>ボタンをクリックする

図571: 次にインストール先とログオンパスワードの設定をうながされる。前者は初期状態のまま、後者は任意のパスワードをテキストボックスに入力し、<資格情報を記憶する>をクリックしてチェックを入れてから<次へ>ボタンをクリック

図572: Windows XP Modeに対する自動更新機能の設定をうながされる。特に問題がなければ<自動更新をオンにして、コンピューターを保護する>をクリックすべきだが、Windows XP Modeで使用するデバイスなどに影響を及ぼす場合は<後で設定する>をクリックしてから、<セットアップの開始>ボタンをクリック

図573: これでWindows XP Modeのセットアップが始まる。ダイアログ中央ではWindows XP Modeに関する説明アニメーションが表示されるので、セットアップ中は眺めておこう

図574: これでWindows XP Modeが起動する。なお、統合機能は自動的に有効になっているのでご安心頂きたい

Windows XP Modeは一アプリケーションとしてウィンドウ表示されるが、ウィンドウ右上に並ぶボタンで最大化表示に切り替えることも可能だ。最大化表示時はメニューバーにある項目がデスクトップ上部に表示されるため、ここから操作を行なえばよい。終了時は<操作>メニューの<閉じる>をクリックするか、ウィンドウ右上の<×>ボタンをクリックする。これでゲストOSは休止状態となる(図575~577)。

図575: ウィンドウの<□>ボタンをクリックすると、Windows XP Modeの最大化表示が可能。デスクトップサイズもホストOSであるWindows 7の設定が引き継がれる

図576: ゲストOSを終了するにはウィンドウの<×>ボタンか、<操作>メニュー→<閉じる>をクリックする

図577: これでゲストOSが休止状態になる

ここで気になるのがゲストOSはシャットダウンしないのか、という点。Windows XP Modeの既定動作は休止状態となっているため、その他の動作を選択するには、設定ダイアログの「閉じる」セクションで設定を変更しなければならない。同セクションにある<次の操作により自動的に閉じる>ではなく、<操作のプロンプト>を選択すると、Windows Virtual PC終了時に動作を選択するダイアログが起動する。ドロップダウンリストからは「休止状態」「シャットダウン」「オフ」の3つが選択可能。「シャットダウン」と「オフ」の違いだが、前者はゲストOSにシャットダウン命令を送り、正規のプロセスを経てゲストOSが終了する。後者はWindows Virtual PCが即時終了。実機で言うところの"電源オフ"と捉えるとわかりやすいだろう(図578~580)

図578: 設定ダイアログを起動するには、<ツール>メニューから<設定>を選択する

図579: 「閉じる」セクションにある<操作のプロンプト>をクリックして<OK>ボタンをクリック

図580: Windows Virtual PC終了時には、操作選択が可能なダイアログが起動するようになる