もう1つのポイントが検索フェデレーション。主に連邦や連合の意味で用いられるフェデレーションだが、Microsoftのドキュメントに記載されているSearch Federationという説明を踏まえると、検索統合と捉えた方がいいだろう。同機能を簡単に述べればローカルファイルだけでなく、Webコンテンツの検索できるというものだ。

執筆時点ではMicrosoftの開発者向けWebサイト、MSDNTechNetが検索フェデレーションコネクタを公開しているので、具体例を解説しよう。まずはいずれかのサイトにアクセスし、検索ボックスで適当な文字列を入力して検索を実行する。すると、検索結果のページに「Search Microsoft TechNet from Windows」というリンクが用意されているので、こちらをクリック。すると、拡張子「.osdx」を持つファイルのダウンロードダイアログが開くので、そのまま<開く>ボタンをクリックすると、エクスプローラへの登録確認をうながされるので<追加>ボタンをクリックする。これで、エクスプローラから検索フェデレーションを用いたWebコンテンツの検索が可能になる(図238~242)。

図238: まずはTechNetを開き、適当な文字列で検索を実行する

図239: Webページにある「Search Microsoft TechNet from Windows」をクリック

図240: するとファイルダウンロードダイアログが開くので、<開く>ボタンをクリック

図241: エクスプローラへの追加確認をうながされるので<追加>ボタンをクリック

図242: ナビゲーションウィンドウの「お気に入り」にある「Microsoft TecnNet」をクリックし、任意の文字列で検索すると、TechNet上のコンテンツから検索が実行される

そもそも検索フェデレーションは、Amazon.comの子会社A9によって開発されたRSSベースの検索技術OpenSearchを元にしており、検索フェデレーションコネクタを用いるとことで、同技術をサポートするターゲットシステムに対して検索クエリを送信。そのシステムから返される結果を受信してエクスプローラに表示するというもの(図243)。

図243: OpenSearchDescriptionXMLファイルの中身は、ご覧のようにテキストファイル。OpenSearchベースの記述を行なえば、自分のWebサイトに対する検索フェデレーションコネクタを作成することも可能だ

今回はTechNetを用いたが、OpenSearchDescriptionXMLファイルを独自に記述すれば、ご自分のWebサイト用検索フェデレーションコネクタを作成できる。また、Microsoft製品なら、Search Server 2008やOffice SharePoint Server 2007が同機能をサポートしているので、社内サーバに同製品を導入することで、社内リソースの検索機能を大幅に向上させることが可能だ。