第3章 Windows 10のUI/UX - ゲームプラットフォームを強化するXboxとゲームバー
Windows 10はPCゲームのプラットフォームとしても期待できそうだ。DirectX 12の存在は大きいものの、そちらは第5章で述べるとして、ここではユニバーサルWindowsアプリ「Xbox」と「ゲームバー」について注目しよう。
XboxアプリはXbox LIVEのフレンドリストとステータスを表示し、テキスト&ボイスチャットなどを始めとするコミュニケーション機能を備える。つまり、"Xbox Oneありき"とも言えるが、既存のWindowsストアアプリ「SmartGlass」を拡張したユニバーサルWindowsアプリだ。
こう述べると読者の中には「Games for Windows - LIVE」を思い出す方もおられるだろう。2007年5月から2014年7月まで提供していた同サービスも、実績やフレンドリストによるコミュニケーションを主としていた。筆者はXbox 360を所有しておらず、同サービス経由のPCゲームもプレイしていなかったため、あまり詳しくない。だが、MicrosoftがXbox Oneというプラットフォームの拡大を目指し、Windows 10との連係を実現するためにXboxアプリを追加したことは理解できる。
Xbox Oneのゲームを、Windows 10をインストールしたPCでストリーミングプレイ可能だが、そもそもXbox Oneを所有していない場合は意味をなさない。だからと言ってXboxアプリを不要と考えるのは早計だ。本アプリは新たに加わったゲームバーと連動しているのである。
プレイ中のゲーム画面やMP4形式によるゲーム動画を撮影するためのUIとして加わるゲームバーは、[Win]+[G]キーを押すと現れる仕組みだ。一見すると"邪魔な存在"に感じるが、PCゲーム以外は確認をうながすメッセージを発するため、誤操作の可能性は少ない。
ゲームバーから作成した画像や動画はユーザーフォルダーの「ビデオ\GameDVR」もしくは「ビデオ\キャプチャ」フォルダーに保存し、Xboxアプリ経由や直接SNSなどに公開できるが、コンテンツ保護されている部分は録画できない。なお、これらの操作はショートカットキーでも代用できる。
あまりPCゲームをプレイしないユーザーにはピンと来ないかもしれないが、今後のPCゲーム環境は大きく変化する可能性が高い。例えばHMD(ヘッドマウントディスプレイ)の「HoloLens」を通せば、ゲーム体験は大きく向上するのは自明の理だ。
また、Visual Studioがマルチプラットフォームに対応するゲームエンジンの「Unity」をサポートすることで、新たなPCゲームの登場も期待できる。2015年7月29日の時点では何も変わらないが、今後Windows 10がPCゲームプラットフォームとして、今まで以上に強固な地盤となり得る可能性は高いのだ。





