第2章 Windows 10のインストール&アップグレード - 各PCベンダーのWindows 10に対するサポート状況

ユーザーとしては、2015年7月時点では既存のPCをWindows 10にアップグレードするにとどめ、Windows HelloなどWindows 10の機能に対応したデバイスを搭載するなど、ハードウェア周りが整った時点で、PCの買い換えやデバイスの追加購入といった予定を立てるのがよさそうだ。

そこで必要となるのが、PCベンダー各社のWindows 10アップグレードサポート状況である。執筆時点で大手PCベンダーが発表したWindows 10対応状況をまとめたので参考にしてほしい。

ざっと眺めてみると、2013年夏もしくは秋冬以降のモデルをWindows 10アップグレード対象PCと定めているPCベンダーが多い(中には2012年夏モデルもある)。Lenovoのように一部のモデルは制限付きデバイスドライバの提供、もしくは提供予定がないと定めるリストを掲載するPCベンダーもあった。

Windows 10へのアップグレードをサポートするPC、サポートしないPC、この違いは何だろうか。PC本体のスペック不足もさることながら、PCベンダー独自のプログラムやデバイスの存在が大きい。古い話で恐縮だが、Windows Vista登場直後にリリースしたPCの一部は、どこから見てもスペック不足で「これでVistaは快適に動かないだろう……」と横目で見ていた記憶がある。

そもそもWindows 7やWindows 8.1が快適に動作するPCでなければ、Windows 10へアップグレードするのは難しい。その上で独自プログラムや独自機能の存在が障壁となる。例えばキーボードにPCベンダー専用のボタンがあり、応答するプログラムがインストールされているとしよう。そのようなPCをWindows 10にアップグレードした場合、PCベンダーはWindows 10で安定動作を確認したデバイスドライバやプログラムのアップデートを提供しなければならない。この部分がWindows 10サポートの是非を分ける部分だ。

Windows 10へのアップグレードをうながす「GWX」の互換性チェック。対象項目を明らかにしていないが、2015年7月の更新プログラム適用以降、チェック項目が増えていた

すべての例に当てはまるわけではないが、"2012年製造のPCはWindows 10へアップグレードするのは難しい"と述べるのが正しい見方だろう。それでもPCスペック部分に関しては自身でメモリ増設やGPUボードの追加などを行うことで対処できる。筆者が家人用に用意したWindows 7時代のPC(改めて調べたところ2009年春モデルだった)は、Windows 8→Windows 8.1とアップデートしているが、GWXによるWindows 10の予約は問題なく完了できた。

2009年春モデルのPCでも、GWXによるWindows 10の予約は無事完了している

このように古いPCだからWindows 10は動かないわけではない。ご自身でパワーアップすれば対応できることを最後に述べておこう。なお、日本マイクロソフトは、各PCベンダーととりまとめた互換性情報を掲載するWebページを、Windows 10アップグレード版公開までに用意する予定だ。

日本マイクロソフトは2015年7月29日までに、自社やパートナー企業とまとめたWindows 10の互換情報Webページを用意する予定だ