第3章 Windows 10のUI/UX - ロック画面の"リコメンド機能"はどこへ?
本来は離席時にPCを不特定多数から保護するために生まれたロック画面だが、大きく変化したのはWindows 8からである。我々が普段使用するスマートフォンは紛失時などセキュリティ対策からロック画面を使用するが、同じようにタブレットでの使用を想定したWindows 8は起動後にサインイン画面ではなく、ロック画面が現れるようになった。
Windows 8.1はロック画面からの機能呼び出しを中心に、Windowsストアアプリの「カメラ」や「Skype」の呼び出しが可能になった。インスタントメッセージの受信や音声通話・ビデオチャットの着信を可能にし、タブレットでの動作を意識した機能を多く加えている。ノートPCユーザーなどは、ロック画面に好きな画像をスライド表示させる「スライドショー」が印象深いだろう。
ところでWindows 10のロック画面はどのように変化したのかと言えば、生体認証でロック解除を行うWindows Helloが最大の注目株。だが、こちらは第5章で詳しく述べる予定のため、「Windowsスポットライト」と「アプリスポットライト」機能について述べたい。ただし、同機能はビルド10159前後で動作しなくなり、本原稿を執筆する上で使用しているビルド10240では、設定項目から選択もできなくなった。当初は本節を削除しようと思ったが、今後のビルドで復活する可能性を鑑みて、プレビュー版当時のままご紹介する。
さて、Windowsスポットライト機能を最初に明らかにしたのはBuild 2015だ。端的に説明すると、ロック画面の画像をランダムに切り替えるというものだ。ちょうど日替わりで変わるBingの背景画像を想像すると分かりやすい。Microsoftはユーザーの好みを機械学習して、お薦めの画像を提案すると言う。もちろん好みに応じて、任意の画像を表示させる「画像」や、Windows 8.1で加わった特定のフォルダーを一定時間ごとに切り替える「スライドショー」も選択できる。
さらにロック画面には特定のアプリケーションをお薦めするアプリスポットライトが加わった。こちらはお薦めのユニバーサルWindowsアプリやコンテンツをアピールする場所となるが、主にどのようなユニバーサルWindowsアプリが存在するか分からない初心者向けの機能になると思われる。タブレットはともかくデスクトップPCでは使い道が少なかったロック画面に機能を拡充させる試みは素直に評価していいだろう。
なお、スタートメニューの表示エリアは決して広くないため、アプリスポットライトで消費されるのは面白くないと感じる方は、「設定」の「パーソナル設定\スタート」で<ときどきスタートメニューにおすすめのアプリとコンテンツを表示する>をオフに切り替えれば非表示にすることも可能だっった。
ちなみにロック画面は以前のWindowsと同様に[Win]+[L]キーで呼び出し可能なため、同じようにローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)で無効にできるか試してみたが、結果は失敗。ロック画面に関するコードを変更しているのか、「ロック画面を表示しない」を有効にしても起動時にロック画面が現れた。








