第2章 Windows 10のインストール&アップグレード - 仮想ディスクにWindows 10を新規インストールする その2

Windows 10の新規インストール手順は、基本的に以前のWindowsと大差はないが、今回は仮想ディスクにインストールするため、コマンドプロンプトからの操作が必要だ。「Windowsセットアップ」が起動したら、[Shift]+[F10]キーでコマンドプロンプトを起動し、マウント操作を実行する。

「Windowsセットアップ」が起動したら、[Shift]+[F10]キーを押す

コマンドプロンプトが起動したら「dir c:」コマンドと入力して[Enter]キーを押し、各ドライブの内容を見て、仮想ディスクの存在を確認する。続いて「diskpart」と入力して[Enter]キーを押す

続いて下記のコマンドを入力して[Enter]キーを押す。これで仮想マシンのマウントが完了した

select vdisk file=c:\Win10.vhdx ※パスやファイル名は環境に合わせて変更する
attach vdisk
exit

元の「Windowsセットアップ」に戻り、そのまま<次へ>ボタンをクリックする

<今すぐインストール>をクリックする。このあたりの操作は以前のWindowsと同じだ

ちなみにWindows 10 Insider PreviewのISOファイルは、プロダクトキーのスキップが可能だ。Windows 8で廃止されたため喜ぶユーザーも少なくないはずだが、本機能がパッケージ版やDSP版も同様か否か判断を下せない。ちなみにWindows 8.x時代の隠し技として知られていた「EI.cfg」ファイルは存在しない。「setup.cfg」などの内容は精査していないが、気になる方は確認してほしい。

プロダクトキー入力をうながされたら、テキストボックス25桁の英数字を間違えなく入力して<次へ>ボタンをクリックする

<スキップ>ボタンを選択した場合、エディションの選択を求められる。所有しているライセンスに合わせて選択して<次へ>ボタンをクリックすればよい

後は通常の手順で進めるだけだが、通常と異なるのは"インストールの場所"だ。一覧には先ほどマウントした仮想ディスクが列挙されるはずだ。もし、うまく行かない場合は、<最新の情報に更新>を押すか、再度[Shift]+[F10]キーを押してコマンドラインからマウント操作を再実行してみよう。後はPCの再起動を経てWindows 10のインストールが始まる。

Windows 10のライセンス条項が表示されたら、内容を確認して同意できるようであれば<同意します>→<次へ>ボタンと順にクリックする

インストール方法の選択を求められたら、<カスタム>をクリックする

一覧から仮想マシンを選択して、<次へ>ボタンをクリックする

これでWindows 10の実行に必要なファイルの展開やインストール準備が始まる

一時的な処理を有効にするため、PCの再起動が必要となる。再起動は自動的に行われるが、すぐに実行する場合は、<今すぐ再起動>ボタンをクリックする

ここからはアップグレード時と異なるポイントのみ取り上げよう。まず1つめは"PCの所有者"という設定項目。<自分の組織><私が所有しています>と2つの選択肢が現れるが、これは単純にドメインやMicrosoft Azure AD(Active Directory)に参加するか否かというものだ。試しに前者を選択すると、Azure ADもしくはドメインの参加が可能になる。個人ユーザーは後者を選択すればよい。

再起動後はOSの選択画面が現れるが、自動的にWindows 10が選択されるため、そのまま放置して構わない

PCが再起動すると、ハードウェアデバイスの認識や必要なファイルの展開が行われる。ここでもPCが自動的に再起動する

プロダクトキーを入力していない場合、ここでも入力を求められる。ここでは<後で>をクリックして先に進もう

先ほど紹介したアップグレード時と同じく設定のカスタマイズなどが求められる。ここからは異なる部分だけ紹介しよう

PCを利用する場所の選択を求められる。ドメインやAzure ADに参加する場合は<自分の組織>、個人が使うPCであれば<私の個人所有です>のいずれかをクリックし、<次へ>ボタンをクリックする

こちらは<自分の組織>を選択した状態。ご覧のとおりAzure ADもしくはドメインへの参加をここで選択する

次はユーザーアカウントの設定。Windows 8から続く"ユーザーフォルダー名が意図しないものになる問題"はWindows 10にも引き継がれている。そのため一度ローカルアカウントを作成し、Windows 10のセットアップを終えてから「設定」の「アカウント\お使いのアカウント」からMicrosoftアカウントに切り替える方法を推奨したい。

Microsoftアカウントによるサインインを求められるが、ユーザーフォルダー名の問題が残るため、ローカルアカウントでサインインをお薦めする。まずは<この手順をスキップする>をクリック

ユーザー名およびパスワード、そしてパスワードのヒント入力をいつもどおり入力して、最後に<次へ>ボタンをクリックする。後の手順はアップグレードインストール時と同じだ

以上でWindows 10の新規インストールは完了となるが、デュアルブートの設定はWindows 10が優先状態となる。Windows 10をメインで使う方は構わないだろうが、既存環境を優先する場合は「システム構成(msconfig.exe)」の<ブート>タブで設定を変更しておこう。一覧から既存のOSを選択して<既定値に設定する>ボタンを押せば、OS選択画面で自動起動するOSを選択できる。また、この際タイムアウト値を30秒から5~10秒程度に切り替えておくと各OSがスムーズに起動するはずだ。

[Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「msconfig」と入力して、<OK>ボタンをクリックする

<ブート>タブをクリックして開き、自動起動するOSをクリックで選択してから<既定値に設定する>→<OK>と順にボタンをクリックする

PCの再起動を求めてくるので、<再起動><再起動しないで終了する>といずれかのボタンをクリックすれば作業完了だ

設定後のOS選択画面。Windows 8.1が既定OSになっている点に注目してほしい

また、インストールしたWindows 10が不要になった場合は、既存のOSを起動してから「システム構成」を起動し、一覧のWindows 10を選択して<削除>ボタンを押せばよい。その後、仮想ディスクを削除すれば、以前の状態に戻る。

既存OSで「システム構成」を起動してから、Windows 10を選択して<削除>ボタンをクリックする

エクスプローラーで仮想ディスクを右クリック→<削除>をクリックする

管理者権限を必要とするメッセージが現れた場合は<続行>ボタンをクリックする