第2章 Windows 10のインストール&アップグレード - Windows 7 SP1/Windows 8からアップグレード その1

ご存じのとおりWindows 10はWindows Update経由でアップグレードを実行する。だが、本稿はアップグレード版リリース前に執筆しているため、Windows Updateのプロセスを確認することができない。そこで、Microsoftが公式リリースしたビルド10162のISO版(執筆時点での最新版はビルド10240)から「setup.exe」を実行したプロセスで手順を紹介する。

セットアッププログラムを実行すると、動作に必要なファイルの展開から始まり、見慣れたウィザードが起動するのは以前のWindowsと同じだ。最初に更新プログラムのインストールをうながされるので、特に問題がなければ適用しておこう。また、<Windowsインストールの品質向上に協力する>は既定でオンになっているが、これは好みに応じて選択してほしい。

「setup.exe」を実行するとプログラムの実行に必要なファイルの展開が始まる

最初に更新プログラムの適用をうながされる。問題がなければそのまま<次へ>ボタンをクリック

次にライセンス条項の確認を求められる。後のビルド10240版で確認した限り、特段ユーザーに不利な内容が追記された様子はなかったが、熟読した上で同意できるようであれば先に進もう。これで更新プログラムのダウンロードや適用などを経て、Windows 10のインストール準備が始まる。

ライセンス条項を確認して問題がなければ、<同意する>ボタンをクリックする

これで更新プログラムのチェックやダウンロードなどが始まる。この間の操作は必要ない

ここでWindows 7もしくはWindows 8.1から引き継ぐ内容として、個人用ファイルやアプリケーションが自動的に選択される。<引き継ぐものを変更>を押すと現れるウィンドウでは、<個人用ファイル、アプリ、Windowsの設定を引き継ぐ><個人用ファイルのみ引き継ぐ><何も引き継がない>の3項目から選択可能。

例えば、個人用ファイルはバックアップ済みで、気分や環境を一新するために新規インストールと同等のアクションを選ぶ場合は<何も引き継がない>を選択するといいだろう。ちなみに新PCにユーザーデータを転送する「Windows転送ツール」の実装予定はないため、別PCを購入する予定の方はOneDriveやUSBメモリなどを活用するか、サードパーティー製転送ツールを用意した方がよい。

Windows 7/8.1からWindows 10に引き継ぐ内容の確認を求められる。問題がなければ<インストール>ボタンをクリック

<引き継ぐものを変更>をクリックすると、アップグレード時に引き継ぐ項目を選択できる

後は自動的にWindows 7もしくはWindows 8.1に対する更新プログラムの適用を経て、Windows 10のインストールプロセスが始まる。この際PCが何度か再起動するが、自動的に行われるため、お茶やコーヒーを入れるのであれば、このタイミングで行おう。

ちなみに"ファイルのコピー"プロセスは全体の進行が29パーセントまで進み、再起動が加わる。"機能とデバイスドライバーのインストール"も74パーセントまで進んでから再起動。そして"設定の構成"のプロセス完了後は再起動を伴わず次のインストールプロセスに進む。

これまではウィンドウ内で処理が進んでいたが、ここから全画面表示に切り替わり、インストールファイルの準備が始まる

Windows 7/8.1のシャットダウンプロセスが始まり、更新プログラムの適用などを経てPCが再起動する

Windows 10のインストールが始まる。Windows Insider Program参加者には見慣れた光景だ

"ファイルコピー"、"機能とドライバーのインストール"、"設定の構成"と3段階のプロセスを踏んでインストールが続く

各プロセスを終えるとPCの再起動が加わるが、自動的に行われるため、ユーザー操作は必要ない

最初にMicrosoftアカウントもしくはローカルアカウントの引き継ぎ確認を求められる。ここで<~ではありません>をクリックすると、ライセンス条項の確認を経てユーザーアカウントの作成を行わなければならないようだ。次の"簡単設定"と"設定のカスタマイズ"は、以前のWindowsにもあった各設定のオン/オフを選択するというもの。通常は前者を選択した方が文字どおり簡単だが、動作にこだわる方向けに各項目を紹介しよう。

Windows 7/8.1からユーザーアカウントをそのまま引き継ぐため、そのまま<次へ>ボタンをクリック

続いてブラウザー保護やMicrosoft Wi-Fi、プライバシー設定などに関する設定を求められる。通常は<簡単設定を使う>ボタンをクリック

まず「連絡先、カレンダーの詳細、その他の関連する入力データをMicrosoftに送信して、音声認識、タイピング、手書きによる入力を個人用に設定します」と「タイピングと手書きのデータをMicrosoftに送信して、認識と候補のプラットフォームの改善に役立てます」は、各情報をMicrosoftのサーバに送信して、最適化設定を行うというもの。

「アプリ間のエクスペリエンスのために、アプリが広告識別子を使うことを許可します」は、広告識別子の利用に関する設定だ。例えば一方で洋服に関するコンテンツを閲覧した場合、他のWebページやアプリケーションでも連動する広告を表示するという仕組みだ。

そして「Windowsとアプリが、位置情報や場所の履歴を要求することを許可します。Microsoftと信頼されたパートナーに位置情報データの一部を送信して、位置情報サービスの改善に役立てます」は、位置情報精度向上のために現在地や履歴情報をMicrosoftのサーバに送信する設定である。いずれも個人のセキュリティポリシーで判断する部分だが、筆者は広告識別子のみオフにすることをお薦めしたい。

先の画面で<設定のカスタマイズ>をクリックすると、各種設定が可能になる。各項目をクリックして、オン・オフを選択してから<次へ>ボタンをクリック