コラム: Windows RTユーザーはどうすべきか

当初からMicrosoftが明らかにしてきたように、Windows RTはWindows 10アップグレードの対象外だ。そもそもWindows RTはARMアーキテクチャ系に属するNVIDIA Tegra 3を搭載する「Surface RT」用OSとしてリリースしている。プロセッサが異なるためWin32 APIを使用するデスクトップアプリは動作せず、Microsoft製デスクトップアプリと当時のWindowsストアアプリだけが頼りだった。

筆者も購入したSurface RT。Windows RTのルック&フィール自体はWindows 8と同じだった

その後MicrosoftはWindows RT 8.1をリリースしたが、Windowsストアアプリの不振も相まって表舞台から退場した形になっている。Windows 10はARMアーキテクチャをサポートしているが、2014年10月の公式発表以降Microsoftは、Surface RTに関しての明言を避けていた。そして2015年6月に公開した公式FAQ&Tipsによれば、「Windows RTはWindows 10にアップグレードできないが、更新プログラムの提供を予定している」といった説明を用意している(ただし、日本語のFAQに類する説明は存在しない)。

MicrosoftのWindows 10 FAQ&Tipsから。Windows RT向けのアップデートを提供する予定があると説明している

執筆時点で公式発表ではないものの、Aul氏はユーザーの質問に答える形で「『Windows 8.1 RT Update 3』のリリースを9月に予定している」とツイートした。アップデート内容は不明だが、Windows 10の一部機能を取り込む形になると推察するが、OS名の変更がないことからわずかな変更にとどまるだろう。

いずれにせよ、シリーズ最新モデルとなる「Surface 3」はIntel Atomプロセッサを搭載した一般的な2-in-1 PCであり、Microsoft StoreでもSurface RT/RT2の扱いは終了した。アップデートのリリースは歓迎すべき出来事だが、Windows 10ファミリーに参加することは今後もないだろう。