webデザイナー向けおすすめの人気転職サイト・転職エージェント15選【専門家取材あり】

「デザイナーに転職したいけれど、どのように求人情報を集めたらいいの？」「webデザイナーは未経験でもなれるもの？」などと、疑問や不安を持っていませんか。

編集部

そこで本記事では、キャリア支援の専門家に取材をして未経験からwebデザイナーを目指す方法や、キャリアプランの考え方をお答えいただきました。

また、デザイナーの転職に強みがある転職サイト・転職エージェント15選を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

＼まずは登録しておきたい！デザイナーにおすすめの転職サービス3選／

株式会社UNBOX代表取締役
秋山和也さん

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大学卒業後、人材支援会社でBtoB採用コンサルティングに従事した後に独立し、人材会社を2社設立。14年間で延べ3000人以上の転職者を支援してきた経験を活かし、転職系メディアの記事監修もおこなう。

編集部

本記事では、信頼性の高い情報をお届けするために、転職業界に詳しい専門家に直接オンライン取材を実施しました。ぜひ参考にしてください。

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デザイナー向け転職サイト・エージェントの選び方

転職サイト・転職エージェントは数多くあるので、自分に合った転職サービスを選ぶ必要があります。はじめに、デザイナー向け転職サイト・転職エージェントを選ぶポイントを3つ紹介します。

• デザイナーの求人数が多い特化型サービスを選ぶ
• デザイナーの転職事情に詳しい特化型サービスを選ぶ
• 総合型のサービスも併用する

デザイナーの求人数が多い特化型サービスを選ぶ

デザイナーの転職では、デザイナーの求人をできるだけ多く取り扱っている転職サイト・転職エージェントを選ぶことが大切です。

厚生労働省の統計によると、2023年7月の美術家・デザイナー・写真家・映像撮影者の有効求人倍率は、パートを含むと0.20、パートを除く常勤職員では0.17でした（※）。

有効求人倍率が1を下回っているデザイナーの転職市場では、企業側が有利な買い手市場ということになるので、多くの求人情報を集める必要があります。

編集部

「狭き門」であるデザイナー転職の場合は、多くの求人情報を目にすることができるように、アンテナを広く張るようにしましょう。

※出典：厚生労働省「一般職業紹介状況（令和5年7月分）について」

デザイナーの転職事情に詳しい特化型サービスを選ぶ

デザイナーの転職事情に詳しいキャリアアドバイザー（担当者）がいる転職サイト・転職エージェントを選ぶこともポイントです。

デザイナーの履歴書・ポートフォリオの添削や面接対策には、デザインに関する専門知識を必要とします。

また、デザイナーへの転職は「狭き門」であるため、業界や希望する企業の内情を熟知し、企業の担当者とコネクションがあるキャリアアドバイザーのサポートがあれば心強いです。

編集部

キャリアアドバイザーは、求人情報の提供、応募書類の添削、面接の日程調整、入社条件の交渉、在籍企業の退職手続きのアドバイスなど、転職希望者のサポートをおこなう転職エージェントの担当者です。

総合型のサービスも併用する

デザイナーの転職に強みがあるサービスとともに、さまざまな業界・職種・エリアの求人を総合的に取り扱っている総合型のサービスも同時に利用しましょう。

デザイナーの求人は、特化型のサービスだけが扱っているわけではありません。なるべく広い範囲から求人情報を集めるようにしてください。

編集部

総合型と特化型からそれぞれ1～2つずつ、全部で2～3つのサービスを併用するのがおすすめです。統合型でまず登録しておきたい転職サービスは、求人数が圧倒的に多いリクルートエージェントと、登録するだけでスカウトが来るため自分の市場価値の把握にもつながるビズリーチがおすすめです！

【デザイン特化型】デザイナー向け転職サイト・エージェント5選

はじめに、デザインの仕事に専門特化したおすすめ転職サイト・転職エージェントを5つ紹介します。

※2023年5月編集部調べ

サービス名	デザインのお仕事	Job by 美術手帖	CINRA JOB	DTPジョブズ	MASSMEDIAN
種類	求人サイト	求人サイト	求人サイト	求人サイト	転職エージェント
対応エリア	全国	全国	全国	全国	全国
職種	デザイナー エンジニア ディレクター プロデューサー 企画・マーケティング 編集・ライター 広報・事務・その他	デザイナー エンジニア ディレクター プロデューサー 編集・ライター 企画・マーケティング 営業 広報・事務・その他	ディレクター デザイナー エンジニア 営業・企画 プロデューサー バックオフィス 編集・ライター その他	DTPオペレーター グラフィックデザイナー Webクリエーター DTPデザイナー 編集・校正・ライター その他	プロデューサー ディレクター マーケティング コピーライター AD・デザイナー CM・映像 コンサルタント Webクリエイティブ Web編集・ライター IT・エンジニア 事務・営業 その他
求人数	－	－	133件	249件	4,015件
公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

デザインのお仕事

※画像出典：デザインのお仕事公式サイト

デザインのお仕事は、デザイン・クリエイティブの仕事に特化した求人サイトです。

グラフィック、プロダクト、建築、空間・ディスプレイ、Web、ファッションなどに関わる、企業、デザイン事務所、制作会社の求人を、これまでに1万件以上紹介しています。

編集部

会員登録制ではなく、応募フォームも設けていない、求人企業に直接応募するスタイルの求人サイトです。

デザインのお仕事
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Job by 美術手帖

※画像出典：Job by 美術手帖公式サイト

Job by 美術手帖は、アート・クリエイティブ業界に特化した求人メディアです。

グラフィック・デザインをはじめ、アート、広告、出版、Web、建築、ファッション、プロダクト、CGなど、幅広いジャンルのデザイナーの求人を紹介しています。

編集部

Web応募の場合は、応募フォームが立ち上がり、記載した内容がそのまま企業担当者に届きます。

Job by 美術手帖
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CINRA JOB（シンラ ジョブ）

※画像出典：CINRA JOB公式サイト

CINRA JOB（シンラ ジョブ）は、アート・クリエイティブ業界専門の求人サイトです。

企業一覧をクリックすると、各企業のポートフォリオが閲覧できるので、自分のテイストと合った企業を探しやすい点が大きな特徴です。

編集部

グリーンカンパニーという、これからの時代にふさわしい企業の魅力を9つの項目に定義し、自社が該当しているかを求人企業の従業員が評価する認証制度もあります。

CINRA JOB
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DTPジョブズ

※画像出典：DTPジョブズ公式サイト

DTPジョブズは、DTP、印刷、出版、広告、Web業界に特化した求人サイトです。

Illustrator、Photoshop、InDesignなどの資格・経験から求人を探せる点が大きな特徴です。

編集部

登録すると、希望条件の検索が簡単になったり、応募情報がストックできるようになります。応募は登録しなくでも可能です。

DTPジョブズ
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MASSMEDIAN（マスメディアン）

※画像出典：MASSMEDIAN公式サイト

MASSMEDIAN（マスメディアン）は、広告・マーケティング・クリエイティブ業界に特化した転職エージェントです。

履歴書などの書類持参なしで相談できる個別相談会や、業界情報や転職ノウハウを具体的に伝えるセミナーを全国各地で開催しています。

編集部

土日や平日夜も対応可能で、Web・電話での面談も実施しています。

MASSMEDIANはこんな人におすすめ！

• 広告・クリエイティブ業界に特化した手厚いサポートを受けたい人
• 広告・マーケティング・クリエイティブ業界の詳しい情報を知りたい人

MASSMEDIAN
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【IT/Web特化型】ITデザイナー向け転職サイト・エージェント5選

ここでは、IT/Web系デザインの仕事に専門特化した転職サイト・転職エージェントを5つ紹介します。

※2024年5月編集部調べ

サービス名	レバテック キャリア	MOREWORKS	Geekly	Green	Webist
種類	転職エージェント	求人サイト	転職エージェント	求人サイト	転職エージェント
対応エリア	関東・中部・ 関西・九州	全国	全国	全国	全国
職種	ディレクター デザイナー プランナー マーケティング	デザイナー エンジニア ディレクター プロデューサー	エンジニア マネージャー コンサルタント テクニカルサポート ゲーム 営業 マーケティング	エンジニア クリエイティブ 企画 マーケティング 営業 経営 経理・管理 バックオフィス 事務 その他	Webクリエイター Webエンジニア 広告・出版クリエイター 営業・事務 その他
求人数	6,863件	343件	22,718件	28,373件	9,348件
公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

レバテックキャリア

※画像出典：レバテックキャリア公式サイト

レバテックキャリアは、IT/Web業界のエンジニア・クリエイター専門の転職エージェントです。

スタッフが年間累計7,000回以上企業訪問をしており、企業との強いコネクションがある転職エージェントであるといえるでしょう。

編集部

デザイナー専用の求人検索ページが用意されているので、求人を調べやすい点も特徴です。

レバテックキャリア
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MOREWORKS（モアワークス）

※画像出典：MOREWORKS公式サイト

MOREWORKS（モアワークス）は、デジタル・クリエイティブ業界に特化した求人サイトです。

求人企業のポートフォリオを確認してから応募ができるので、テイストのミスマッチが起こりにくい点が特徴といえるでしょう。

編集部

登録をすると、すべての応募条件が閲覧できるようになるほか、スキルマッチ、匿名スカウトなどの特別な機能が利用もできます。

MOREWORKS
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Geekly（ギークリー）

※画像出典：Geekly公式サイト

Geekly（ギークリー）は、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。

提案可能な求人が多く、事業会社、ベンチャー企業、リモートワークなど、希望条件に合わせて選択肢を広げられます。

編集部

応募書類の作成やスケジュール管理の代行もしてくれます。

Geekly
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Green（グリーン）

※画像出典：Green公式サイト

Green（グリーン）は、IT/Web業界に特化した求人サイトです。

Greenは、スタートアップ・ベンチャー企業の求人を多く取り扱っている点が特徴といえます。

編集部

スカウト機能と「気になる」ボタンがついていて、企業から登録者へ、登録者から企業へアプローチができます。

Green
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Webist（ウェビスト）

※画像出典：Webist公式サイト

Webist（ウェビスト）は、IT/Web業界に強い転職エージェントです。

大手・有名企業の求人を数多く保有しており、応募・会員登録後は、各領域に精通したエージェントがサポートを担当します。

編集部

正社員募集、リモートワーク、Uターンなどの特集ページを設けており、求人を探しやすいです。

Webist
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【総合型】デザイナー向け転職サイト・エージェント5選

続いて、デザインの仕事を含めて、さまざまな業界・職種・エリアの求人を網羅的に取り扱っている総合型の転職サイト・転職エージェントを5つ紹介します。

※2024年5月編集部調べ

サービス名	リクルート エージェント	doda	リクナビNEXT	エン転職	WORKPORT
種類	転職エージェント	転職サイト 転職エージェント	転職サイト	転職サイト	転職エージェント
対応エリア	全国	全国	全国	全国	全国
求人数	公開395,023件 非公開219,834件	241,252件	122,947件	113,771件	96,513件
公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

リクルートエージェント

※画像出典：リクルートエージェント公式サイト

リクルートエージェントは、幅広い職種・業界の求人を扱っており、非公開求人だけでも23万件以上取り扱っている転職エージェントです。

サイトの使いやすさに力を入れており、応募した案件の管理機能や、案内に従うだけで職務履歴書が作成できるエディターなどがあります。

編集部

公開求人を「デザイナー」でキーワード検索をしたところ、約6,100件ヒットしました。

リクルートエージェント
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doda（デューダ）

※画像出典：doda公式サイト

doda（デューダ）は、正社員の仕事を中心に、さまざまな業種・職種の求人情報を提供している転職サイトです。

関連サービスがたくさんあり、転職エージェントのdodaエージェントサービス、企業から直接
オファーを受け取れるdodaスカウトサービス、ハイクラス転職サービスのdoda Xなどを組み合わせて利用することも可能です。

編集部

公開求人を「デザイナー」でキーワード検索をしたところ、約6,400件ヒットしました。

doda
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リクナビNEXT

※画像出典：リクナビNEXT公式サイト

リクナビNEXT（リクナビ ネクスト）は、日本最大級の求人情報量を誇る転職サイトです。

編集部

公開求人を「デザイナー」でキーワード検索をしたところ、約3,000件ヒットしました。

リクナビNEXT
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エン転職

編集部

クリエイティブ系の求人は、約300件ヒットしました。

エン転職
公式サイト

WORKPORT（ワークポート）

※画像出典：WORKPORT公式サイト

運営会社	株式会社ワークポート
種類	転職エージェント
対応エリア	全国
営業拠点	東京、札幌、仙台、郡山、宇都宮、高崎、水戸、さいたま、横浜、千葉、新潟、長野、静岡、名古屋、金沢、岐阜、 大津、大阪、京都、神戸、姫路、岡山、広島、高松、松山、高知、北九州、福岡、長崎、大分、熊本、鹿児島、 那覇、ソウル（韓国）
主なサービス	求人情報の提供、転職活動全般のサポート
求人数	96,513件
料金	無料

WORKPORT（ワークポート）は、総合型でありながら、IT・Web・ゲーム業界への転職に強みのある転職エージェントです。

というのも、WORKPORTはもともとIT業界に専門特化してサービスをスタートしており、いまでもIT/Web系企業とのコネクションが強いためです。

編集部

公開求人を「デザイナー」でキーワード検索をしたところ、約2,600件ヒットしました。

WORKPORTはこんな人におすすめ！

• 手厚い転職支援サービスを受けたい人
• 未経験からIT/Web系企業へ転職を目指している人

WORKPORT
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ワークポートの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。

「ワークポートの評判・口コミの「やばい」は本当？特徴やメリットデメリットを徹底解説」

【専門家インタビュー】キャリアサポートのプロに聞いてみました！

本記事では、信頼性が高い情報をお届けするために、人材会社を2社設立し3,000人以上の転職者を支援してきた秋山さんに、オンラインインタビューをおこないました。

Q：未経験からwebデザイナーを目指すことはできますか？

秋山さん

未経験からwebデザイナーになるのは、新卒でない限り「正社員」での採用は厳しい傾向にあります。

編集部

 

新卒以外でwebデザイナーを目指す人は、雇用形態に捉われずに経験を積める企業を探した方が良いのですね。

秋山さん

そうですね！まずは経験を積むために雇用形態を気にしないことと、フリーランスやアルバイトで、小さな案件からでも良いので実績を積み、ポートフォリオを充実させることが大切です。

webデザイナーの案件を豊富に取り扱うフリーランスエージェントを紹介したこちらの記事もあわせてご覧ください。

体験者の口コミあり！おすすめのフリーランスエージェント13選をランキングで紹介

「フリーランスエージェントおすすめランキング13選！高単価案件・未経験向けも紹介【体験者口コミあり】」

「高単価の案件を取り扱うフリーランスエージェントは？」「経験がないけどフリーランスとして副業を始めたい」という人に向けて、おすすめのフリーランスエージェントをランキングで紹介！

未経験向け・ITエンジニア向け・ライター向け・副業向けなど様々なサービスを紹介しているので、ぜひご覧ください。

Q：webデザイナーのキャリアプランを考えるときのポイントはありますか？

秋山さん

webデザイナーのキャリアプランは、制作プロダクション→クリエイティブブティック→事業会社といったように、徐々に上流工程を目指していくのが一般的だと思われます。

編集部

 

まずは指示されたものを着実に形にする力をつけて、徐々にメンバーに指示を出すディレクターや、デザインを企画するプロデューサーを目指していく…というイメージでしょうか。

秋山さん

はい。まずは制作プロダクションで経験を積んで、クリエイティブのスキルを上げたければ、クリエイティブ専門会社や制作会社に行くのも良いと思いますし、ECサイトやWebサービスなどを自社で運営する事業会社に行くかのどちらかの道で、キャリアプランを描く人が多いです。

デザイナーの転職活動を成功させるポイント

デザイナーへの転職は「狭き門」であるため、成功のポイントをおさえておく必要があります。ここでは、転職を成功させるポイントを、転職活動の流れにそって紹介します。

1. 転職軸を決めて、希望条件に優先順位をつける
2. 目標とするデザイナーの職種を決める
3. 転職活動のスケジュールを立てる
4. ポートフォリオをつくる
5. 企業研究をおこなってから応募する

1.転職軸を決めて、希望条件に優先順位をつける

転職軸とは、転職するときに譲れない条件のことです。

この転職軸を決めて、希望条件をリストアップし、「必ず叶えたい条件」と「妥協しても良い条件」に仕分けします。そして、それぞれに優先順位をつけましょう。

編集部

転職軸を明確しておかないと、軸がぶれた転職活動になってしまう恐れがあります。

2.目標とするデザイナーの職種を決める

転職軸・希望条件が決まったら、目指すデザイナーの職種を決めて、その職種が活躍できる業界についての情報収集と、必要なスキルの習得に励みます。

編集部

デザイナーの転職に強い転職エージェントを利用すると、どの職種が向いているのかや、スキルの習得方法などについて相談にのってくれます。

デザイナーの主な職種・仕事の内容

編集部

WebデザイナーとCGデザイナーは、「将来性が高い」と、デザイナーのなかでも人気の職種です。

3.転職活動のスケジュールを立てる

情報収集やスキル習得と並行して、転職日の目標を決め、そこから逆算してスケジュールを立てます。

編集部

目標となる転職日の3ヵ月前から転職活動を始めるように計画を立てましょう。

4.ポートフォリオをつくる

ポートフォリオとは、自分がこれまで制作に携わった作品をまとめたものです。

ポートフォリオは、自分のスキルやこれまでの実績をアピールする重要な資料となるので、力を入れて制作しましょう。

編集部

ポートフォリオの作り方のポイントは、後で詳しく紹介します。

5.業界・企業研究をおこなってから応募する

ポートフォリオができたら、転職サイトや転職エージェントなどで求人情報を収集し、希望条件がマッチしている企業をいくつかピックアップし、その業界・会社について詳しく調べます。

仕事の内容、デザインのテイストはもちろん、勤務日・給与・休暇・福利厚生などの勤務条件や社風などについても研究しておきましょう。

そして、自分に合っていそうな企業に複数社同時に応募します。

編集部

1社ずつ応募するのは効率的ではありません。対応できないのではないかと不安な場合は、転職エージェントの担当者（キャリアアドバイザー）にサポートしてもらいましょう。

デザイナーの転職活動に求められるスキル・資格

デザイナーは常にスキルを磨き、自分の市場価値を高める必要があります。ここでは、デザイナーに求められるスキルと、取得しておくと転職に有利になる資格を紹介します。

デザイナーが必要とするスキル

デザイナーに求められるスキルをまとめてみました。デザインセンスなどはデザイン系のスクールで学ぶこともできます。

編集部

ポータブルスキルは、デザイナーに限らず、すべての仕事に共通して求められるスキルです。

デザインソフト・ツールの操作スキル

デザイナーは、さまざまなソフト・ツールを使って仕事をします。ひととおり使えるようにしておくいとよいでしょう。

編集部

CGを利用したデザインも多くなっているので、知識とスキルを身につけておきましょう。

デザイナーにおすすめの資格

デザイナーにおすすめの資格・検定試験をまとめてみました。

デザインそのものの資格はありませんが、関連する資格を取得しておくと、デザインの仕事をするために必要なスキルがあることを証明でき、また、資格学習の過程でデザインの知識を深めることができます。

※2023年9月編集部調べ。受験料は税込み/非課税

編集部

資格取得のほか、コンテストに参加して入賞すると、転職に有利に働く可能性があります。登竜門やkouboなどでコンテストの情報を集められます。

魅力的なポートフォリオ作成のポイント

ここでは、ポートフォリオを作成するときの注意点を紹介します。

• 自己紹介と作品紹介に力を入れる
• ポートフォリオ作成サービスを活用
• キャリアアドバイザーに添削を依頼
• 著作権・守秘義務・改ざんに注意

編集部

ポートフォリオは転職活動だけでなく、転職後もクライアントへの営業など、さまざまな場面で使用します。ここで作り方のポイントをおさえておくと、後々まで役立つでしょう。

自己紹介と作品紹介に力を入れる

ポートフォリオは、履歴書や職務経歴書と同様に、自分のデザイン能力や個性をわかりやすく伝える名刺のようなツールです。

編集部

STUDIOやPinterestなどにあるポートフォリオをチェックして、イメージをつかんでおくのがおすすめです。

ポートフォリオのページ構成

ポートフォリオは、つぎのような構成で作成するのが一般的です。

• カバー：タイトル、名前、生年月日、顔写真、経歴、資格、コンテスト受賞歴、使用できるソフト・ツール、自己PR（自分の強みと具体的なエピソード）を記載
• メインの作品紹介：自信がある作品を数点掲載
• 企業が求める作品紹介：求人企業が求めるテイストに合った作品を掲載
• その他の作品紹介：求人企業が求めるテイスト以外の作品を掲載
• 奥付：名前、連絡先、WebサイトのURLなどを記載

掲載する作品は、全部で10〜20点程度を選び、それぞれの見所が伝わるようにまとめましょう。

編集部

作品の制作過程で力を入れたポイントやエピソードなども書き添えておくと、見ている人の印象に残りやすくなります。

ポートフォリオの媒体

ポートフォリオは、用途によって媒体を変えて、複数作成しましょう。

• ブック（〜A4）：応募時に企業へ郵送するため
• ファイリング（A4〜A3）：面接時に企業へ持ち込むため
• Web：作品の告知や、名刺や履歴書にURLを記載するため
• PDF：メールに添付したり、タブレットに保存するため

編集部

いつでも、だれにでも渡せるように、ミニサイズのポートフォリオを作成して、常に持ち歩いているデザイナーもいます。

ポートフォリオ作成サービスを活用

Web上にある、ポートフォリオの作成サービスを活用して作成すると、効率的にポートフォリオが作れるようになります。

代表的なポートフォリオの作成サービスをいくつか紹介します。

• Salon.io
• PORTFOLIOBOX
• foriio
• MATCH BOX

編集部

ポートフォリオの作成サービスではありませんが、noteでポートフォリオを作成する人もおおぜいいます。

キャリアアドバイザーに添削を依頼

ポートフォリオができあがったら、デザイン業界に詳しい転職エージェントのキャリアアドバイザーに、求人企業の担当者目線でアドバイスをしてもらい、ブラッシュアップをしましょう。

編集部

作り方がわからない場合も、キャリアアドバイザーに相談できます。

著作権・守秘義務・改ざんに注意

ポートフォリオを作成するときは、著作権や守秘義務、改ざんについて注意が必要です。

• 著作物使用の許可を得ておく
• 不採用の作品は掲載しないほうがよい
• Webで公開する場合は改ざんに注意

著作物使用の許可を得ておく

企業の仕事で制作した作品は、念のため、著作権者である企業に掲載許可を得ておくことをおすすめします。

ポートフォリオに作品を掲載することは、ほとんどが「私的使用」にあたるため、法的な問題にはならないケースが多いですが、トラブルを避けるため、あらかじめ許可を得ておいたほうが無難です。

編集部

企業の仕事で制作した作品は、実際に制作したのはあなたであっても、著作権者は企業になることが多いです。

不採用の作品は掲載しないほうがよい

企業の仕事で制作した作品で、不採用になったものや、企業の非公開情報が含まれている場合は、守秘義務の関係から、ポートフォリオには掲載しないほうがよいでしょう。

編集部

さらに、他の作品の一部を利用して制作した場合は、必ず引用元を表記することを忘れないでください。

Webで公開する場合は改ざんに注意

Web上でポートフォリオを公開するときは、画像やデータが改ざんなどの悪用をされないように、管理をきちんとしておく必要があります。

編集部

文化庁では、クリエイターの著作権を侵害された場合の相談窓口を設けています。無料で相談可能です。

デザイナーの転職活動についてよくある質問

最後に、デザイナーの転職活動についてよくある疑問にお答えします。

• ファッションデザイナーの求人を探す方法は？
• 新卒・第二新卒・未経験者でもデザイナーになれる？

ファッションデザイナーの求人を探す方法は？

アパレル系の転職サイト・転職エージェントで、アパレルメーカーやデザイン事務所などの求人を探しましょう。

ハローワークのインターネットサービスでも検索することができます。

大学・短大・専門学校など、服飾・デザイン系の教育機関でファッションデザインについて学び、そこから推薦してもらう方法もあります。

編集部

厚生労働省の職業情報提供サイトjob tagで、ファッションデザイナーの就業状況について詳しく解説しています。

新卒・第二新卒・未経験者でもデザイナーになれる？

新卒・第二新卒・未経験者のデザイナーへの就活・転職は、きわめて難しいといわざるを得ません。なぜなら、デザイナーの募集は、経験者が優先されることが多いためです。

ただし、まったく可能性がないわけではなく、しっかりとした内容のポートフォリオを作成して内定を獲得する人もいます。

編集部

まずは実績を積み重ねていくことが大切です。積極的にコンテストに参加し、評価された作品をポートフォリオに載せていきましょう。

まとめ

デザイナーへの転職は「狭き門」です。特に、未経験からの転職は簡単ではないというのが実情です。

しかし、まったく不可能というわけではありません。まずは、転職軸と希望条件を明確にして、業界・企業の研究をしっかりとおこない、並行して活発に制作活動をして、コンテストに出品するなど、実績を積み重ねましょう。

転職活動全般をサポートをしてくれる転職エージェントを利用すると心強いです。ひとりで転職活動と、作品の制作活動を同時におこなうのは大変なため、本記事で紹介した転職サービスの利用を検討してください。