Microsoftは5月15日(米国時間)、Windows 11のタスクバーおよびスタートメニューのパーソナライズを拡張する機能の提供をWindows Insider Programで開始した。タスクバーの配置変更やコンパクト表示、スタートメニューの表示項目を細かく制御する機能などを、Experimentalチャネルの参加者向けに、同日から今後数週間にかけて段階的に展開する。
タスクバーとスタートメニューのカスタマイズ強化は、Microsoftが今年3月に表明したWindowsの品質改善に向けた取り組みの一環である。Windowsの中でも利用頻度の高い要素であり、Microsoftは品質向上とパーソナライズの両面で優先的に手を入れる対象だとしている。
タスクバーは画面下部以外にも配置できるようになる。今回のテストでは、上、下、左、右のいずれの辺にも配置できる。コンテンツをより多く表示させたい場合、タスクバーを画面の左右いずれかに置くことで、縦方向の表示領域を広げられる。画面上部への配置は、アクセシビリティや人間工学の観点から上部の方が操作しやすいユーザーに有効な選択肢となる。
アイコンの配置は、タスクバーを左右に置いた場合はアイコンを上寄せまたは中央揃えに、上下に置いた場合は左揃えまたは中央揃えに設定できる。スタートメニュー、検索、各種フライアウトはタスクバーの位置に合わせて開く方向が変わる。たとえばタスクバーを画面上部に配置した場合、スタートメニューは上から開く。
タスクバーをよりコンパクトに表示するオプションも導入される。有効にすると、アイコンが小さくなりタスクバーの高さも縮まることで、アプリの表示領域を広げられる。設定上で切り替えるだけで適用され、再起動やサインアウトは不要である。
現段階で未対応の機能もある。画面下以外の位置に配置したタスクバーでは、自動非表示とタブレット最適化タスクバーはまだサポートされない。タッチジェスチャーも開発中で、検索ボックスは当面、検索アイコンとして表示される。Microsoftはモニターごとに異なるタスクバー位置を設定する機能や、タスクバーのドラッグ&ドロップによる移動などの導入も検討しているが、まずは中核機能を安定して提供する方針を示している。
スタートメニューの改良は、今後数週間にかけて順次展開される予定である。「ピン留め済み」「おすすめ」「すべて」の3セクションを個別に表示・非表示にできるトグルが追加され、ピン留めアプリだけを表示するシンプルなレイアウトや、すべての項目を表示するレイアウトなど、利用スタイルに応じた構成を取りやすくなる。
スタートメニューのサイズも「小」または「大」から選べるようになる。画面共有やプレゼンテーション、配信時のプライバシー保護を念頭に、ユーザー名とプロフィール画像を非表示にする選択肢も追加される。
「Recommended(おすすめ)」セクションは「Recent」へ名称変更される。表示するファイルの関連度を判定するロジックも見直し、ユーザーの作業内容をより適切に反映するよう改善する。最近インストールしたアプリについては、新しいアプリを見つける主要な手段の一つであるとして、引き続き表示する方針を示している。




