「個人で仕事を受注するITエンジニアとして、より魅力的な仕事にチャレンジしたい」「会社員として働きながら、スキルを活かして業務委託で副業したい」「高単価案件を獲得して、年収1,000万円を目指したい」
このように思っているITエンジニアなら、マッチングサービスの利用がおすすめです。
最近ではさまざまなマッチングサービスが登場しているので、それぞれの特色を理解し、自身の能力や働き方に合うものを選ぶ必要があります。
そこで本記事は、エンジニアにおすすめのマッチングサービス10選を紹介します。

各マッチングサービス・マッチングアプリの特徴を比較しながら利用したいサービスを選ぶことができます。
さらに、マッチングサービスの活用方法や注意点もまとめました。ぜひお役立てください。
ITエンジニアにおすすめのマッチングサービス10選
さっそく、ITエンジニアにおすすめのマッチングサービスをみてみましょう。各特徴を以下の表にまとめたのでご覧ください。
サービス名 | 特徴 |
レバテック フリーランス |
・IT業界に特化した15年の実績 ・初心者から上級者まで幅広く対応 ・市況や企業情報がわかる |
ITプロパートナーズ |
・週2日からの仕事が豊富 ・直接契約の高単価な仕事が豊富 ・新技術を活かした仕事も多い |
Midworks |
・中小から大手企業まで幅広い ・好条件の非公開案件が多い ・正社員並みの保障あり |
エンジニア スタイル |
・各エージェントの案件をまとめて閲覧 ・AIによる仕事紹介 ・お得なキャンペーンあり |
フリエン |
・半数近くが直接取引 ・稼働当月の先払いが可能 ・無料の保障サービス |
CrowdWorks (クラウドワークス) |
・業界トップクラスのユーザー数 ・未経験でもチャレンジできる仕事が多い ・確定申告やスキルアップ支援などあり |
Lancers (ランサーズ) |
・案件数が豊富にある ・スカウトサービスあり ・継続受注を実現できる認定制度 |
Futurizm (フューチャリズム) |
・エンジニア向けの長期的サポート ・市況を理解したコーディネーターが在籍 ・入念な案件調査 |
Wantedly (ウォンテッドリー) |
・ビジネスSNS ・企業スカウトも可能 ・既存のアカウントで気軽に登録可能 |
YOUTRUST (ユートラスト) |
・日本産ビジネスSNS ・企業からスカウトが届く ・知人や友人ともつながれる |
以下でサービスの特徴をより詳しく解説します。
IT業界専門15年の実績|レバテックフリーランス
※画像引用元:レバテックフリーランス公式ホームページ
レバテックフリーランスは、IT業界に特化した人材サービスレバテックが運営するマッチングサービスです。
エンジニア向け転職サイト、就活サービス、プログラミングスクールなど、ITエンジニアの転職・就職に特化したサービスを15年以上提供してきました。
PL、PM・PMOといった上流工程の仕事から、実務経験が浅い人でも受注できる仕事まで幅広く取り扱います。検索も作業内容や仕事の特徴から詳しく探すことができるため、より希望に近い仕事が見つかるでしょう。
また、登録すると利用できるフリーランス市場分析や仕事・企業の評判が閲覧できるサービスもおすすめです。
- IT業界専門の人材サービスとして実績あるサイトを使いたい人
- エンジニアとしての実務経験が浅い人
- フリーランス市況や企業の情報を詳しく知りたい人
こちらの記事では、レバテックフリーランスの評判や口コミを詳しく紹介しています。

副業にも対応|ITプロパートナーズ
※画像引用元:ITプロパートナーズ公式ホームページ
ITプロパートナーズは、週2日から働ける仕事を多く保有しています。プライベートと両立させたいエンジニアはもちろん、副業でエンジニアの仕事をしたい会社員にもおすすめです。
クライアントと直接契約した高単価な仕事も多く、スキルがあれば稼働日数が少なくても十分な収入が見込まれます。一方でスタートアップなど、新しい技術を取り入れた仕事も多く取り扱うため、新たな技術を身につけたい人にも向いています。
稼働日数が少ない仕事でも、エージェントが参画条件などクライアントに交渉をおこないます。専属のエージェントが対応するので、仕事紹介から参画中まで安心して任せられるでしょう。
- プライベートと仕事を両立させたいエンジニア
- 副業でエンジニアの仕事がしたい会社員
- 働きながら新しい技術を学びたい人
ITプロパートナーズの評判や口コミについてさらに知りたい人は、こちらの記事をご覧ください。

好条件の仕事が見つかる|Midworks(ミッドワークス)
※画像引用元:Midworks公式ホームページ
Midworksは、中小企業から有名大手企業までバラエティ豊かな仕事に出会えるエージェントサービスです。一般公開されていない非公開求人が全体の80%以上もあり、企業が一般公開しない好条件な仕事に出会うことができます。
また、担当コンサルタントは仕事紹介や参画中のフォローはもちろん、エンジニアとしてのキャリアアップなど、今後のキャリアプランについての相談にも乗ってくれます。フリーランスエンジニアとして働いていくことに不安がある人にも安心です。
さらに、有料プランに加入する必要がありますが、正社員に引けを取らない保障を受けることができます。正社員からの転身で悩んでいる人もぜひ検討してみましょう。
- 大手企業の仕事に興味がある人
- フリーランスエンジニアとしての今後に不安がある人
- 正社員からフリーランスになるか悩んでいる人
Midworksの評判や口コミ、特徴は以下の記事で解説しています。

AIによる仕事紹介|エンジニアスタイル
※画像引用元:エンジニアスタイル公式ホームページ
エンジニアスタイルは、連携するフリーランスエージェントが保有する仕事をまとめて検索・閲覧できるマッチングサービスです。プロフィールや希望条件を登録すると、AIが条件に合った仕事を紹介してくれます。
複数のエージェントサービスが保有する仕事をまとめて閲覧できるのが強み。多くの仕事から条件に合うものを見つけたい人に向いています。
また、エンジニアスタイルでは、エージェントと初めての面談でAmazonギフト券がもらえるキャンペーンも実施しています。
- 豊富な仕事から希望に合った仕事を見つけたい人
- 希望条件に合う仕事があるかどうかでエージェントを選びたい人
- 利用特典を重視する人
エンジニアスタイルのサービス特徴や、評判や口コミを知りたい人はこちらの記事を読んでください。

報酬の先払いも可能|フリエン
※画像引用元:フリエン公式ホームページ
フリエンが持つ仕事のうち、45%がエンドユーザー直接取引の高額な仕事です(2023年9月時点)。エージェントを活用して収入アップを目指したいエンジニアに向いています。
また、業界最短の支払いサイト「フリエンペイ」では、報酬が確定する前の先払いも選択できます。稼働した当月に支払いがおこなわれるので、収入が安定しやすい点はメリットです。もちろん報酬確定後の支払いも選択できます。
さらにフリエンペイに登録すると、保障サービスに無料で加入できるため、社会保障に不安がある人にもおすすめです。
- 高額な仕事を獲得して収入アップを目指したい人
- 稼働月に収入が入ってこないことに不安がある人
- 費用をかけず保障を受けたい人
フリエンのサービスや、評判・口コミを解説した以下の記事もおすすめです。

業界トップクラスの利用者数|CrowdWorks(クラウドワークス)
※画像引用元:CrowdWorks公式ホームページ
CrowdWorksは、業界トップクラスのユーザー数と仕事数を誇るクラウドソーシングサービスです。専門知識が必要な仕事から未経験者でも挑戦できる仕事まで、幅広く保有しています。
スカウトサービスもあり、経験やスキルを上げることで、自分から仕事を探すことなく、高報酬の仕事を受注することも可能です。支払いサイトは15日締め月末払いと月末締め翌月15日払いの2種類あり、振り込みが遅くて困ることはないでしょう。
また、登録者限定でさまざまな福利厚生を利用できることも特徴です。確定申告サポートやスキルアップ支援など、個人で仕事を受注する人にとって役立つサービスをお得に利用できます。
- 人気のサービスを利用したい人
- エンジニアの経験が浅い人
- 充実のサポートを受けたい人
豊富な仕事数|Lancers(ランサーズ)
※画像引用元:Lancers公式ホームページ
Lancersは、豊富な仕事を保有するクラウドソーシングサービスです。登録者限定の非公開情報を含めば、210万件以上の仕事があり、自分のスキルや経験に合った仕事を見つけやすいでしょう。
プロフィールやポートフォリオを登録すれば、クライアントからスカウトが届くため、自分で仕事を探す手間を省けます。また、他のクラウドソーシングの受注額を比べると、2.5倍も高くなっているため、高報酬の仕事を見つけることが可能です。
クライアントからの評価や報酬額が高い場合、認定ランサーにキャリアアップし、継続して仕事を受注できる制度もあります。収入を安定させてい人にも、Lancersはおすすめです。
- 豊富な仕事から自分に合った仕事を探したい人
- 手間をかけずに高報酬の仕事を見つけたい人
- 継続して仕事を受注したい人
長期的な支援で安心|Futurizm(フューチャリズム)
※画像引用元:Futurizm公式ホームページ
Futurizmは、フリーランスエンジニアが長期的に活躍できるようサポートが受けられるエージェントサービスです。コーディネーターはフリーランス市場やエンジニア市場を把握し、将来的な活躍を視野に入れたアドバイスをしてくれます。
案件情報には、担当コーディネーターのコメントが掲載されており、一つひとつの仕事を調査していることがうかがえます。合わない仕事を紹介されたことがあるなど、エージェントの利用を不安に感じている人にも安心です。
- 技術やスキルを取り入れながら長く働きたいエンジニア
- いまのスキルが通用するか不安がある人
- 自分に合った仕事を紹介してほしい人
日本のキャリアSNS|YOUTRUST
※画像引用元:YOUTRUST公式ホームページ
YOUTRUSTは日本で作られたビジネスSNSです。ビジネスSNSは海外で盛んなサービスですが、国内の会社が作ったサービスなので安心して利用できるでしょう。
プロフィールを登録するだけで、企業から転職や副業のスカウトが届く仕組みです。友人・知人とつながって、関わりのある人からスカウトを受けることもできます。自分で募集を探すことも可能です。
登録はFacebookのアカウントを活用できます。もちろんメールアドレスを使って新規登録もできるので、プライベートのSNSと分けて使いたい人にも安心です。
- ビジネスSNSを使ってみたいが、海外サービスには不安がある人
- 時間をかけずに自分を必要とする企業からスカウトを受けたい人
- ビジネス用のSNSで知人・友人とつながりたい人
ITエンジニア向けマッチングサービスの種類と選び方
ここでは、個人で仕事を受注するITエンジニア向けマッチングサービスの種類と、その選び方を解説します。
ITエンジニア向けマッチングサービスやアプリは、主にフリーランスエージェント・クラウドソーシング・ビジネスSNSの3種類です。サービスの利用に向いている人や、サービスの選び方を解説するので、ぜひ参考にしてください。
ITエンジニア向けマッチングサービスは3種類
個人で仕事を受注するITエンジニアが利用できるマッチングサービスは、フリーランスエージェント・クラウドソーシング・ビジネスSNSの3つです。
フリーランスエージェントは、フリーランサーと人材を求める企業をマッチングさせるサービスです。業界に精通したエージェントがスキルに適した仕事を紹介してくれ、企業に対する営業や交渉といった業務も担ってくれます。
次にクラウドソーシングは、人材を求める企業や人が仕事を掲載したり、仕事を求めるフリーランサーがスキルを明示したりするプラットフォームです。不特定多数に向けて募集や応募がかけられるため仕事数が豊富であることがメリットでしょう。
最後にビジネスSNSは、仕事やキャリアに特化したSNSサービスです。メリットはクライアントとの連絡が取りやすい点でしょう。仕事や企業について詳しく知ったり、自身の強みや人柄を知ってもらったりすることで、よりミスマッチが起こりづらくなります。

それぞれの特徴と向いている人を以下の表にまとめましたので参考にしてください。
フリーランスエージェント | クラウドソーシング | ビジネスSNS | |
特徴 | フリーランサーと企業を マッチングさせるサービス |
企業とフリーランサーの プラットフォーム |
仕事やキャリアに特化 したSNSサービス |
仕事の探し方 | 検索またはエージェント による紹介 |
検索または注文を受ける | 検索またはスカウト |
営業 | エージェントが代行 | 自身でおこなう | 自身でおこなう |
クライアント との連絡 |
エージェントを介する | フォームやメッセージツール |
SNS上で連絡が取れる |
利用手数料 | 利用手数料や 振込手数料がかかる (10~30%程度) |
利用手数料や 振込手数料がかかる (5~25%程度) |
基本無料 (一部有料付帯サービスあり) |
サポート | 福利厚生や参画中のフォロー 会計ツールの無料提供など |
福利厚生 |
ブロック機能、 SNSアカウントとの連携 |
向く人 | ・フリーランス初心者 ・仕事の獲得や交渉に あてる時間がない人 ・手厚い保証やサポート がほしい人 |
・多くの選択肢から 仕事を探したい人 ・実績を重ねて成長したい人 ・エンジニア経験の浅い人 |
・スキルや実績に 自信があるエンジニア ・プレゼン力や交渉力がある人 ・コミュニケーション能力がある人 |
サービス例 | エンジニアスタイル レバテックフリーランス など |
CrowdWorks(クラウドワークス)など | YOUTRUST(ユートラスト)など |
エンジニア向けマッチングサービスの選び方
マッチングサービスは、それぞれ異なる特徴を持っています。自分に合ったサービスを選択するために、次のポイントを意識しましょう。
- 自分のスキルに合ったマッチングサービスを選ぶ
- マージン率が低いサービスを選ぶ
- 働き方がマッチする仕事が多いサービスを選ぶ
自分のスキルに合ったマッチングサービスを選ぶ
マッチングサービスは、それぞれターゲットとしている層が異なります。エンジニア未経験者から利用できるサービスもあれば、高いスキルを持ったエンジニアに特化したサービスもあり、自分のスキルに合ったサービスを選ぶことが大切です。
例えばスキルを活かして高収入を目指すなら、高いスキルを持ったエンジニアをサポートするフリーランスエージェントの利用をおすすめします。仕事数が多いとはいえ、エンジニア初心者向けのサービスでは、単価が安く思ったような収入が得られない可能性があるでしょう。
また、エンジニアの場合は使用言語やポジションによっても向いているサービスが異なります。自身が得意とする分野やスキルが活かせる仕事を多く取り揃えているサービスを選びましょう。登録する前に希望条件で絞って検索してみると、取り扱いが多いかどうか確認できます。
ITエンジニア向けの案件サイトを紹介したこちらの記事もおすすめです。

マージン率が低いサービスを選ぶ
マッチングサービスの多くは、利用にマージン(手数料)がかかります。マッチングサービスを介して得た仕事の報酬は、手数料を差し引いてマッチングサービスから支払われる仕組みです。つまり、マージン率が低いサービスを選ぶことで収入も高くなる可能性があります。
マージン率の相場は、フリーランスエージェントの場合10~30%、クラウドソーシングの場合5~20%程度です。こうした手数料はサービスに付帯する福利厚生などに利用されます。
一方ビジネスSNSは基本的に無料で利用可能です。ただし、福利厚生といったサービスがついていないことが多く、営業やクライアントとの連絡も自身でおこなう必要があります。

ビジネスSNSでも一部のサービスの利用に料金がかかることもありますが、利用するかどうかはユーザーが選択できるので安心です。
マージン率については、公式サイトなどで公開されていないことも多いです。気になるサービスがあれば問い合わせてみるとよいでしょう。
働き方がマッチする仕事が多いサービスを選ぶ
働き方に注目してサービスを選ぶのもおすすめです。
マッチングサービスによって、働き方の面でも取り扱う仕事の得意・不得意があります。
例えば本記事で紹介したサービスでいうと、エンジニアスタイルはフルリモートに強く、在宅勤務をメインに考えている人に向いています。一方ITプロパートナーズは週2~3日稼働の仕事が多く、副業探しにも向いているでしょう。
このように、企業に常駐する仕事をメインとして扱うサービスや、フルリモートに強いサービスなどさまざまです。週2日稼働など、副業を主に扱うサービスもあります。

こだわりの条件が多い人は、より細かい条件で検索できるサービスを利用すると希望に合った仕事が見つかりやすいです。検索機能を活用して、仕事をチェックしてみましょう。
エンジニアがよい仕事を獲得するには、自分がどのような働き方をしたいかを考え、条件を満たす仕事を多く取り揃えたサービスを選ぶことをおすすめします。
エンジニアが個人で仕事を受注するメリット・デメリット
ここでは、エンジニアが個人で仕事を受注するメリット・デメリットを3つずつ解説します。
それぞれを詳しくみてみましょう。
エンジニアが個人で仕事を受注する3つのメリット
まず、エンジニアがフリーランスになる主なメリットは次の3つです。
- 会社に縛られず自由な働き方を実現できる
- やりたい仕事(案件)だけ選べる
- スキルが評価されれば年収アップも期待できる
会社に縛られず自由な働き方を実現できる
第一のメリットとして、会社のルールに縛られず自由な働き方ができる点が挙げられます。企業に属するエンジニアとして働く場合、始業時間や就業日数、受け持つ業務など、会社のルールに則った働き方が基本です。一方個人で仕事を受注するエンジニアは、契約の範囲内であれば自由に働くことができます。
具体的には、次のような面でフリーランスエンジニアは自由度が高いです。
- 始業時間・就業時間:午前から、午後からなど
- 稼働日数・時間:週末のみ、午前中だけ稼働など
- 就業場所:自宅、カフェ、シェアオフィスなど
- 休日や休暇期間:週休3日、長期的な休暇の取得など
企業エンジニアとして働くことで窮屈な思いをしている人や、体調面やプライベートを考えて働き方を改めたい人は、フリーランスとしての活躍も検討しましょう。
やりたい仕事(案件)だけ選べる
自分のやりたい仕事や業務を選んで受注できることも大きなメリットです。企業エンジニアの場合、会社や上司が割り振った業務を担うことが一般的ですが、フリーランスの場合自分の担う仕事を自分で獲得することができます。
受け持つ案件を自分で選べるので、苦手な作業がある人にはもちろん、特定のスキルや作業の経験を積みたい人にもおすすめです。
企業エンジニアは、会社の取引先からの業務が主軸となるため、業務がワンパターンになりやすい傾向があります。さまざまな業務を担当してスキルを上げたいと考えているなら、多様な案件獲得を目指すのもよいでしょう。
スキルが評価されれば年収アップも期待できる
企業エンジニアとして培ったスキルが評価されれば、会社員として働いていたときよりも年収が上がる可能性も大いにあります。
経験やスキルが豊富なエンジニアは、フリーランスでも重宝されます。スキルを評価してくれるクライアントに出会い高単価な仕事を獲得できれば、高年収の実現もかなうでしょう。

また、仕事をこなしていくことで、エンジニア個人としての評価を高めていくこともできます。
年功序列制が著しいなど、昇給が難しい企業のエンジニアや、会社で学べるスキルをすでに身につけており、エンジニアとしてさらにステップアップしたい人は、フリーランスとして活躍したほうがメリットが大きいかもしれません。
エンジニアが個人で仕事を受注する3つのデメリット
対する個人で仕事を受注するエンジニアのデメリットは次の3つです。
- 経験やスキルが必須の仕事も多い
- 社会的な信用が得られにくい可能性がある
- 福利厚生や保障に不安が残る
経験やスキルが必須の仕事も多い
自由に仕事を選べることをメリットとして挙げましたが、自由である反面、個人の評価が単価や年収に直結するという厳しい面もあります。十分なスキルを持っていないと、受けられる仕事が少なくなったり、単価が安くなったりして、期待したような収入が得られない場合もあるでしょう。
つまり、個人で仕事を受注するエンジニアとして初めから安定した収入を得るには、企業エンジニアとして会社で実績を積み、スキルを磨く必要があります。

もしも経験が浅いなかでフリーランサーを目指すなら、初心者向けのマッチングサービスに登録するなどし、単価の安い仕事をこなして経験を積んでいかなくてはなりません。
自身のスキルや経歴が通用するか不安がある場合には、フリーランスエージェントに登録し、どのような仕事を紹介してもらえるか相談してみるとよいでしょう。
社会的な信用が得られにくい可能性がある
フリーランスとして活躍する個人事業主は、収入が安定していないと判断されて社会的な信用を得にくい可能性があります。
社会的な信用は、例えばクレジットカードや住宅ローンといった金融に関わる審査でよく用いられます。新しいクレジットカードを作りたいときや、車や家を買うためにローンを組みたいときなど、フリーランサーであることが理由で審査に落ちてしまう可能性は0ではありません。
しかし、フリーランスエンジニアでも安定した収入があれば審査通過の可能性は十分にあります。将来的に不動産の購入など審査の予定があるなら、一定以上の収入を保つように継続的な仕事の獲得を心がけましょう。
福利厚生や保障に不安が残る
フリーランスエンジニアに転身する際に気になるのが、福利厚生など社会保障がなくなってしまうことではないでしょうか?実際、保障の充実を理由に企業エンジニアとしての道を進んでいるエンジニアも多くいます。
たしかに、フリーランスエンジニアは会社員と比べて福利厚生や保障に不安が残るものです。傷病時や出産・育児で仕事ができなくなれば、おのずと収入もなくなってしまいます。
しかし、マッチングサービスによっては正社員と同等程度の福利厚生が利用できるサービスもあります。保障面でフリーランスとしての独立を不安視しているなら、どのような保障が受けられるか調べてみるとよいでしょう。

ただし、マッチングサービスの福利厚生サービスの利用には条件が課せられていることが多いです。期間や仕事の受注数・収益など、どういった条件があるか事前に確認しましょう。
マッチングサイト・アプリをうまく活用する5つのコツ
マッチングサービスやマッチングアプリを活用し、継続的な受注や高単価案件の獲得を実現するには、次の5つのポイントを意識する必要があります。
- 利用前の準備を怠らない
- 担当者とマメに連絡を取りサポートを受ける
- 複数のマッチングサービスに登録する
- 業務内容は詳細にチェック
- マッチングサービスに頼り切らない
利用前の準備を怠らない
まず、マッチングサービスのメリットを最大限に活かすには、入念な事前準備が必要です。サービスを利用する前に自身のスキルを見つめ直し、必要があれば技術を磨くことで、自分に合った案件獲得が期待できます。
具体的には次のような準備をおこないましょう。
- 自分の経験やスキル、強みを洗い出す
- ポートフォリオを作成する
- 自分のスキルを高める

強みの洗い出しは、いままで携わった業務や身につけたスキルを箇条書きにして書き出すような簡単な形で構いません。どのような仕事がしたいか、希望条件を考えるうえでも必要な行程です。
ポートフォリオの作成はクライアントへのアピールにはもちろん、強みを明らかにするよい機会にもなります。自身のストロングポイントを理解しアピールできれば、のちに高額な仕事の獲得にもつながるでしょう。
洗い出しをおこなった結果、スキルが足りないと感じられた場合は、スキルを高める努力も必要です。特に高年収を目指すエンジニアは、プロジェクトの上流工程に携わるスキルを磨くとよいでしょう。
担当者とマメに連絡を取りサポートを受ける
フリーランスエージェント型のマッチングサービスを活用する場合、専属のエージェントが担当者として配置されます。担当者とはマメに連絡を取り、仕事への意欲をアピールしましょう。

エージェントに登録すると、仕事の紹介から営業、プロジェクト参画中まで、どのような過程でも担当者のサポートが受けられます。
こまめに連絡を取り合ったほうが、仕事に対しての意欲が認められ、仕事の紹介も積極的におこなわれるケースが多いです。高単価・好条件の仕事を紹介してもらえる可能性も高まるでしょう。
効率的に仕事への意欲をアピールするなら、少なくとも2週間に1度の頻度で担当者と連絡を取ることをおすすめします。長期的に連絡を取らないでいるとサポートの優先度が下がる恐れもあるので、定期的なコンタクトが必要です。
複数のマッチングサービスに登録する
利用するマッチングサービスはひとつに絞らず、複数のサービスを併用することをおすすめします。具体的には3つほど登録すると効果的です。
マッチングサービスはそれぞれ異なる特徴を持っています。リモートワークに強いサービスや、稼働日数が少ない仕事、ハイクラス向けの仕事を取り扱うサービスなどさまざまです。複数のサービスを併用すると、各サービスの強みを活かしたより効率的な案件獲得が期待できます。
また、複数のサービスを利用することで、本当に自身に向いているサービスか判断がしやすいというメリットもあります。担当者との相性やサポートの質など、肌で感じてサービスを判断することも必要です。

ただし、同じ仕事に複数のエージェントから応募をおこなうと、クライアントからの信用に関わるため、応募前に確認しましょう。
業務内容は詳細にチェック
マッチングサービスで見つかった仕事は、契約・受注前に業務内容や条件、クライアントの情報を詳細に確認するようにしましょう。
特に確認したい項目は以下のとおりです。
- 業務内容や対応範囲
- プロジェクトの進め方
- 納期や稼働日数
- 報酬が適正か
- クライアントの情報

報酬は金額だけでなく、作業内容に見合うかという視点で確認しましょう。
クライアントの情報も受注するかどうかに関わる大切な要素です。事前に質問があればコンタクトを取って対応の良し悪しを確認したり、口コミを見て過去にトラブルがないかを調べたりして、問題がないクライアントと契約を結びましょう。
マッチングサービスに頼りきらない
フリーランスエージェントにとって、マッチングサービスはかなり有用なツールです。しかし、頼れるからといって担当エージェントなどの言いなりになってしまうと、仕事とのミスマッチが発生する恐れもあります。マッチングサービスに頼りきらず、自分の意志を持つことが大切です。
また、次のようなケースではマッチングサービスを使わないほうがよいとされています。
- すでに仕事が安定して継続的に受注できている
- マージンをかけずに仕事を探したい
- クライアントと直接コンタクトが取りたい
マッチングサービスで仕事を獲得すると、中間マージンが発生する場合が多いです。便利だからとむやみに利用すると、自力で獲得できた仕事に費用をかけることになるかもしれません。マッチングサービスばかりでなく、広い視野を持って仕事の獲得を目指しましょう。
エンジニア向けマッチングサービスでよくある質問
最後に、個人で仕事を受注するエンジニア向けのマッチングサービスを利用するうえで、よくみられる質問と答えをまとめました。
- 転職先が見つかるまで在宅で仕事を受けたい。どのサービスがおすすめ?
- フリーランスになるか迷っている。登録だけしてもいい?
- 50代でも受けられる仕事はある?
- 取得しておくと有利になるエンジニア向けの資格はある?
気になる疑問を中心にチェックしてみてください。
転職先が見つかるまで在宅で仕事を受けたい。どのサービスがおすすめ?
エンジニアの仕事は忙しく、転職を考えて退職する人も珍しくありません。転職先が見つかるまでの間、業務委託で収入を得るのも選択肢です。そのような場合には、フルリモートに特化し、経験が浅くても利用できるエンジニアスタイルがおすすめです。
エンジニアスタイルでは、週2~3日や土日だけの稼働など、転職活動中でも働きやすい仕事が揃っています。IT業界に特化したエージェントによるサポートが受けられるサービスとも多く提携しているため、フリーランス初心者の人も安心して利用可能です。
フリーランスになるか迷っている。登録だけしてもいい?
個人で仕事を受注するか、企業エンジニアとして経験を積んでいくか迷っている場合でも、マッチングサービスの登録は可能です。なお、登録だけなら料金が発生することはないので安心してください。
フリーランサーへの転身は、スキルへの不安や保障面の心配など、さまざまな理由でナーバスになりやすいです。マッチングサービスに登録して実際に仕事を検索してみたり、スカウトを受けてみたりすることで、自信につながることもあります。
また、ひとりで悩みを抱えず、フリーランスエージェントの相談会やカウンセリングで相談してみることもおすすめします。エージェントによっては無料相談会を随時開催している場合もあるので、ぜひ利用してみましょう。
50代でも受けられる仕事はある?
個人で仕事を受注するエンジニアはスキルや経歴が評価に直結するため、年齢によって案件獲得が難しくなることはあまりありません。年齢を理由に企業への転職が難しかった場合でも、フリーランスであれば活躍できる可能性は十分にあります。
ただし、仕事によっては応募要項に年齢制限を設けている場合もあります。年齢の制限を気にせず仕事を探したいなら、シニア層に特化したマッチングサービスの利用もおすすめです。
例えば、SEESは、40~60代のフリーランスエンジニアに特化した求人・案件サイトです。50代でフリーランスエンジニアとしての活躍を目指すなら、ぜひチェックしてみてください。
取得しておくと有利になるエンジニア向けの資格はある?
エンジニアとしての活躍は資格は必須ではありません。しかし、クライアントにスキルを証明する要素として、次のような資格は有利に働きます。
エンジニア全体におすすめの資格 | 特定の言語や職種に特化した資格 |
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資格以外にも、クライアントとの連携を取るためのコミュニケーション能力やライティング能力、マネジメント力なども上流工程に携わるために必要です。
まとめ
マッチングサービスは、業務で忙しいなかでも案件獲得ができ、各種サポートが受けられるなど、個人で仕事を受注するエンジニアにぜひ活用してほしいサービスです。また、無料相談をおこなうサービスもあるので、フリーランスへの転身を検討している人にも活用できます。
フリーランサー向けマッチングサービス・マッチングアプリは、サービスによって特色や向いている人が異なります。利用するサービスを選ぶなら、特色をとらえて自分に向いているサービスか判断が必要です。例えばスキルを活かして高単価な仕事を獲得したいなら、ハイスキルを求める仕事を多く取り扱うサービスを選びましょう。
今回紹介したサービスやポイントを参考にマッチングサービスを利用して、個人で仕事を受注できるエンジニアとしての活躍に役立ててください。
◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。