弁護士など法務関係のキャリアを築いてきた人は、転職してキャリアアップを目指したいという人も多いのではないでしょうか。
法務向けの転職先を見つけるには転職エージェントの利用がおすすめです。
しかし、実際に登録して転職活動を始めるとなると、「転職エージェントは本当に役に立つ?」「法務に特化した転職エージェントで評判が良いのは?」と思う人も多いのではないでしょうか。
編集部
そこで本記事では、キャリア支援の専門家に取材をして、法務職の将来性や転職成功のコツを聞きましたので、ぜひ参考にしてください。
当サイト「マイナビニュース転職」は厚生労働大臣の認可を受けた有料職業紹介事業者(許可番号 13-ユ-080554)である株式会社マイナビが運営しています。
本記事では、信頼性の高い情報をお届けするために、転職業界に詳しい専門家に直接オンライン取材を実施しました。ぜひ参考にしてください。
\弁護士など法務におすすめ転職エージェントTOP3/
【専門家インタビュー】法務職の転職についてキャリアサポートのプロに聞いてみました!
本記事では、信頼性が高い情報をお届けするために、人材会社を2社設立し3,000人以上の転職者を支援してきた秋山さんに、オンラインインタビューをおこないました。
Q:法務職の将来性について教えてください!
今後は、法務の仕事はより重要になってくると予測できます。
日本はもともと製薬業界以外では、あまり法務に強くなく、特に中小企業では法務部署を作らず外注するところも多いです。
ただ、SNSの投稿1つで炎上してしまう現代ですから、今後はより法務に力を入れる企業が増えるでしょう。
企業のコンプライアンスについては世の中の見る目が厳しくなっているので、確かに法務部門は重要ですね。
そうですね。例として、最近は個人情報の保護に関してはルールが厳しくなっており、扱う企業にとってのリスクも高まっています。
情報を管理するシステム部門と連携し、リスクに対処できる法務人材の需要は高まっていくのではと思いますね。
Q:法務職の仕事の特徴について教えてください!
法務は重要な役割を担う分、仕事量などハードなイメージですが、全体的にその傾向でしょうか?
秋山さん
そうですね。法務は、突発的な業務や、期限が決まった業務が多い傾向にあるため残業が多くなりやすい傾向にあります。
また、自社に法務部門を抱えている会社の場合、経営層とのコミュニケーションが多くなるので、定期的に出社することが求められることが多いと思います。
なるほど。自社に法務部門を抱える企業の場合、フルリモート可の職は少なそうですね。
Q:法務の転職で成功するポイントや、求められるスキルはなんですか?
秋山さん
法務の仕事は、法律相談、契約法務、ガバナンス、起訴対応、コンプライアンスなど多岐に渡ります。
そのため、企業の事業内容について理解しておく必要もありますし、また、日々変化する社会や法令、裁判例などについて学び続けることも重要でしょう。
会社全体を把握し、その上で学び続けることが大切なんですね。その他に必要なスキルはありますか?
秋山さん
経営者や外部の弁護士と話すことも多いので、コミュニケーションスキルも必要になります。また、先ほども触れましたが、今後は危機管理能力が高い人がより求められるでしょう。
専門家がおすすめする法務職に強い転職エージェント11選を比較【2024年9月最新】
選び方が分かったら、実際に各転職エージェントの特徴を見ていきましょう。ここでは、特化型と総合型にわけて紹介します。
種類 | 特化型 | 総合型 | |||||||||
転職
サービス |
弁護士ドットコムキャリア | MSエージェント | NO-LIMIT | 法務求人.jp | リーガルブリッジ | リーガルジョブボード | リクルートエージェント | ビズリーチ | パソナキャリア | doda エージェントサービス |
JACリクルートメント |
公開 求人数 |
約500件 | 17,000件以上 | 244件 | 762件 | 369件 | 1,896件 | 464,161件 | 135,647件 | 20,264件 | 261,043件 | 20,317件 |
非公開 求人数 |
– | – | 600件以上 | – | – | – | 388,014件 | ー | – | – | – |
対応エリア | 全国 | 全国、海外 | 全国 | 全国、海外 | 全国、海外 | 全国 | 全国 | 全国・海外 | 全国 | 全国 | 全国 |
おすすめ ポイント |
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公式サイト |
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※求人数は2024年9月に編集部で調査
ここからはタイプ別にエージェントの特徴や強みについて詳しく紹介していきます。
転職エージェントの中には、以下のような法務に特化しているサービスもあります。
- 弁護士ドットコムキャリア
- MSエージェント
- NO-LIMIT
- 法務求人.jp
- リーガルブリッジ
- リーガルジョブボード
弁護士ドットコムキャリア|弁護士ドットコムが運営
※画像引用元:弁護士ドットコムキャリア公式HP
弁護士ドットコムキャリアは、弁護士相談ポータルサイトで有名な「弁護士ドットコム」が運営する転職エージェントです。大手法律事務所やインハウスロイヤーなど、多彩な案件を取り扱っています。非公開求人の数も少なくありません。
編集部
独自のネットワークを持つ専門コンサルタントからの手厚いサポートを受けられることも特徴です。
弁護士ドットコムキャリアでは、法務の転職希望者向けに相談会を開催しています。相談会では、転職市場の動向やキャリアプラン、マッチする求人などを相談でき、はじめての転職活動でも安心です。
弁護士ドットコムキャリアはこんな人におすすめ!
- 幅広い種類の求人をチェックしたい人
- 専門コンサルタントに頼りたい人
- 相談会に参加して転職の不安を払拭したい人
MSエージェント|管理部門・士業の転職登録数トップクラス!
※画像引用元:MSエージェント公式HP
MSエージェントは、法務・経理・人事といった管理部門や士業に特化した転職エージェントサービスです。運営開始から30年以上の転職支援によって培ってきたプレミアムなサポートやサービスが評価されています。
編集部
これまでに取り扱った求人数は累計45,000件以上にも及び、そのうち約90%が非公開求人です(2024年9月時点)。独自で取り扱っている求人も多いので、優良な案件に出会うことも期待できます。
法務の公開求人は、3,148件(2024年9月時点)になっており、また求人情報は細かい職種や保有資格で絞って検索可能で、経験や資格を活かした転職活動におすすめのサイトです。
MSエージェントはこんな人におすすめ!
- 30年以上の経験で培った転職サポートを受けたい人
- 独自の非公開求人から優良な案件に出会いたい人
- 職務経験や保有資格を活かして転職したい人
MSエージェントの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。
NO-LIMIT|サポート体制が充実!書類通過率90%
※画像引用元:NO-LIMIT公式HP
NO-LIMITは、法務と弁護士に特化した転職エージェントです。業界に精通したアドバイザーが担当するため、転職希望者ひとりひとりに合った求人を紹介してくれます。
編集部
充実のサポート体制で、書類通過率90%という実績もあります。
企業法務未経験者向けや年収2,000万円以上、上場企業など、幅広い案件を取り揃えているため、求人を選びやすいことも特徴です。無料で参加できるオンライン面談では、求人紹介やキャリアの相談を受け付けています。
また公式サイトには、「法務部の転職」という専用ページもあり、参考にすることで転職活動の強い味方になってくれるでしょう。
NO-LIMITはこんな人におすすめ!
- アンマッチな求人紹介を避けたい人
- 高年収の求人に出会いたい人
- 求人に対して高い質を求めている人
法務求人.jp|業界に精通している法務特化のエージェント
※画像引用元:法務求人.jp公式HP
法務求人.jpは、直接応募もできる法務に特化した転職エージェントです。求人に直接応募して企業とやり取りすることも、エージェントサービスを利用することも、どちらも実現可能なため、自分に合ったやり方で転職活動を進められます。
編集部
法務求人.jpでは、海外の求人も紹介してもらえます。
また、法曹界の情報誌である『Attorney’s MAGAZINE』を編集・発行している会社でもあるため、業界の最新情報を教えてもらえます。15年の歴史の中で約20,000名の転職サポート実績もあり、転職活動の不安も、気兼ねなく相談できるでしょう。
法務求人.jpはこんな人におすすめ!
- 自分に合ったやり方で応募したい人
- 海外への転職を検討している人
- 業界の最新情報を知りたい人
リーガルブリッジ|法務・知財のプロフェッショナル専門エージェント
※画像引用元:リーガルブリッジ公式HP
リーガルブリッジは、法務・知財に特化した転職エージェントです。ひとりの担当者が転職希望者と企業の間に入ってやり取りする一気通貫型の転職サポートになっており、アンマッチな求人を紹介されることはありません。
編集部
外資系求人や独占紹介求人の数も、少なくありません。
法務業界に精通したコンサルタントがしっかりとヒアリングし、要望通りの求人を紹介してくれることも特徴です。求人数は多くないものの、法務の転職で最善のアドバイスを受けたい人にリーガルブリッジはおすすめです。
リーガルブリッジはこんな人におすすめ!
- 一気通貫型の転職サポートを受けたい人
- 外資系求人や独占求人を紹介してもらいたい人
- 要望通りの求人案件をチェックしたい人
リーガルジョブボード|スカウト機能もある転職エージェント
※画像引用元:リーガルジョブボード公式HP
リーガルジョブボード(LEGAL JOB BOARD)は、求職者と担当者が直接やりとりできるダイレクトリクルーティングと、専門エージェントがサポートしてくれるサービスが融合した転職エージェントです。
編集部
面接に同行してくれたり、公開されていない情報を提供してくれたり、給与・休日などの条件を交渉してくれたり、法務の転職を徹底してサポートしています。
企業から直接メッセージが届くスカウト機能があることも特徴です。独占求人も豊富にあるため、自分に合ったレアな求人を見つけられる可能性があるでしょう。
リーガルジョブボードはこんな人におすすめ!
- 面接同行や条件交渉などのサポートを受けたい人
- 企業の担当者と直接やりとりしたい人
- スカウト機能を利用したい人
リクルートエージェント|幅広い業界の求人が豊富
※画像引用元:リクルートエージェント公式HP
リクルートエージェントは、公開求人・非公開求人ともに転職支援業界トップの保有数を誇る転職エージェントです。法務の求人(コンプライアンス含む)も、公開求人は464,161件、非公開求人は388,014件と豊富にあります(2024年9月時点)。
編集部
幅広い年齢層の求人や高年収の案件もあるため、自分に合った求人を探しやすいでしょう。
リクルートエージェントを運営しているリクルートでは、「リクナビNEXT」という転職サイトもあり、それぞれ異なった特徴を持ちます。リクルートエージェントは、転職希望者に担当者がつき、求人紹介や面接対策、条件交渉など転職サポートをおこなっています。
一方、リクナビNEXTは、応募から内定まで、すべて自分で進めなければならず、はじめて転職活動する人にとっては、利用しにくい可能性があるでしょう。
またリクルートエージェントには、全国各地の求人が揃っているため、地方で働きたい人にとっても強い味方になってくれます。
リクルートエージェントはこんな人におすすめ!
- 求人案件が豊富な転職エージェントを選びたい人
- 転職活動に不安を抱えている人
- 幅広い年齢層に対応してほしい人
リクルートエージェントの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。
ビズリーチ|企業からのスカウトで自分の市場価値がわかる
※画像引用元:ビズリーチ公式HP
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年収1000万円以上を目指している人
- 自分の市場価値を把握したい人
- キャリアアップを目指している人
ビズリーチの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。
パソナキャリア|年収アップ率67.1%
※画像引用元:パソナキャリア公式HP
パソナキャリアは、人材派遣の大手であるパソナが1993年に設立した転職エージェントです。これまで46万人の転職活動のサポートを行っており、蓄積されたノウハウによって、多数の転職希望者を成功に導いています。
編集部
67.1%が年収アップしたという具体的な実績もあり、年収アップを目指している人にもおすすめの転職エージェントです。
また、法務の求人数(知財・特許含む)は、公開求人989件と少なくありません(2022年8月時点)。全国に面接会場があり、コンサルタントと対面で話をしやすいことも特徴です。
パソナキャリアはこんな人におすすめ!
- 実績豊富な転職エージェントを利用したい人
- 転職で年収アップを目指している人
- 拠点が全国にある転職エージェントを利用したい人
パソナキャリアの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。
dodaエージェントサービス|大手の転職エージェント
※画像引用元:doda公式ホームページ
dodaは、転職エージェントとしても転職サイトとしても利用できる、大手の転職サービスです。転職エージェントとして使えば、キャリアアドバイザーと採用プロジェクト担当が徹底的に転職をサポートし、転職成功に導いてくれます。
編集部
未登録であっても、合格診断や自己PR発掘診断などの転職に役立つツールを利用できることも特徴です。
法務の求人も豊富にあり、2022年8月時点で、1,336件と他の総合型転職エージェントに引けを取りません。転職イベントも多数開催しているため、はじめての転職で不安な人にとっても、利用しやすいでしょう。
dodaはこんな人におすすめ!
- 転職サイトも転職エージェントも利用したい人
- 転職に役立つ便利機能を使いたい人
- 転職イベントの参加を希望している人
dodaの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。
JACリクルートメント|ハイクラス・ミドルクラスに特化したエージェント
※画像引用元:JACリクルートメント公式HP
JACリクルートメントは、30~50代のハイクラス転職を軸に置いている転職エージェントです。業界や職種に精通するコンサルタントが約800名在籍しており、大手から海外進出企業まで、さまざまなニーズに応えられるサポート力を持っています。
編集部
1988年から累計で約43万人の転職支援実績があり、安心感のある転職エージェントです。
法務の求人数は、2023年7月時点で281件とそれほど多くないものの、独自の好条件求人も多く、転職支援サービスに登録すれば、非公開求人も紹介してもらえます。
JACリクルートメントはこんな人におすすめ!
- キャリアアップや外資系企業への転職を目指す人
- 役職やキャリアを持つ人
- サポート力の高いサービスを選びたい人
JACリクルートメントの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。
法務に強い転職エージェントの選び方
法務の転職に役立つ転職エージェントを選ぶ際は、以下の3つを基準にしましょう。
- 利用したいサポートの有無
- 法務の専門知識があるかどうか
- スピーディな対応なのか
自分に合った転職エージェントを見つけるために、ぜひ参考にしてください。
転職活動で利用したいサポートがあるか
転職エージェントを選ぶ際は、各エージェントのサポート内容を比較して選ぶようにしましょう。
編集部
求人紹介や面接対策、条件交渉などの一般的な転職サポートだけではなく、転職エージェントごとに独自のサポートがある場合もあります。
転職エージェントを利用する場合、担当コンサルタントが求人を紹介してくれるので、求人に直接応募することは基本的にはできませんが、自分で自由に求人を探して応募できる転職サイトとしても使えるエージェントもあります。
「転職活動に慣れている」「自分のペースで転職活動したい」という人には転職サイトが向いているため、転職サイト・転職エージェントのどちらでも利用できるサービスがおすすめです。
「丁寧なヒアリングをした上で自分の希望条件に合った求人を紹介してほしい」「面接対策や履歴書の添削もしてほしい」という人は、転職エージェントを利用した方がスムーズに転職活動が進むでしょう。
おすすめの転職サイトは、以下の記事で幅広く紹介しています。
「転職サイトのおすすめ21選を徹底比較!公開求人数ランキングや選び方も紹介」
法務に関する専門知識を持った担当がいるか
法務関連の専門知識を有している担当者が在籍している転職エージェントを選ぶこともおすすめです。なぜなら、専門知識がないと的確なアドバイスをもらえない可能性があるためです。
編集部
専門知識がない場合、求人とのミスマッチが起きてしまう恐れがあります。
転職エージェントを選ぶ際は、担当コンサルタントと実際に話してみて、的確なアドバイスをもらえるか確認してみましょう。
担当の対応が早いか
担当コンサルタントの対応が早いかという点も、選ぶときにチェックすべきポイントです。対応が遅い場合、応募のチャンスを逃してしまう可能性が高まります。
編集部
担当者の対応が遅いときは、転職エージェント側に担当者の変更を依頼しましょう。
一つのサービスで上手くいかない場合は、転職エージェントを複数利用することで、対応の早い担当者に出会えたり、理想の求人が見つかりやすくなるでしょう。
法務職が転職エージェントを利用するメリット
法務職が転職エージェントを利用した場合、以下のようなメリットが考えられます。
- 法務職の非公開求人に出会える
- 転職サポートが受けられる
- キャリアアップや年収アップを期待できる
- 職場の雰囲気などの情報も知ることができる
ここでは、各メリットの詳細を紹介します。
法務職の非公開求人に出会える
転職エージェントを利用することで、世の中に公開されていない非公開求人に応募できます。非公開求人は、公開求人とは異なり、以下のような特徴があります。
- 有名企業の案件が多い
- 自分に合った求人が少なくない
- 極秘プロジェクトや幹部候補の求人もある
編集部
企業が競合他社に求人を出していることを知られたくないため、非公開求人にしていることが多いようです。
非公開求人には優良な案件が多く、転職エージェントを利用することで、好条件の仕事に就けるチャンスが広がります。
転職サポートが受けられる
さまざまな転職支援サービスを受けられることも、転職エージェントに登録するメリットです。転職エージェントでは、主に以下のようなサポートを受けられます。
- 求人紹介
- 履歴書添削
- 面接対策
- スケジュール管理
- 企業とのやり取り代行
- 条件交渉
- 退職サポート
編集部
転職サポートをすべて無料で受けられるため、登録しても損はありません。
充実の転職サポートを受けることで、転職初心者であっても、転職成功を目指せます。
キャリアアップや年収アップを期待できる
キャリアアップ転職や高年収求人に出会えることも、転職エージェントを利用するメリットに挙げられます。転職エージェントの保有している非公開求人の中には、年収アップを期待できる求人が少なくありません。
編集部
この記事で紹介してきた転職エージェントの中には、多くの転職希望者の年収を上げたサービスもあります。
年収をアップさせたい人は、以下の記事も参考になります。
「頑張っても給料が上がらないのはなぜ?昇給の交渉か転職かの判断基準も解説」
職場の雰囲気などの情報も知ることができる
転職エージェントに登録すると、担当者から社風や職場の雰囲気を教えてもらえます。
編集部
担当者は、実際に会社に訪問し、公開されていないさまざまな情報を得ています。
職場の雰囲気を事前に知っておけば、早期退職を避けられたり、腰を据えて働けたりする可能性が高まるでしょう。
転職エージェントに登録した際は、公開されていない会社の細かな情報を聞いてみることをおすすめします。
法務職向け転職エージェントを活用するポイント
転職エージェントをうまく利用するためには、以下のポイントをおさえておきましょう。
- 自分の強みを正確に把握する
- 最終判断は自分の意思で決定する
- 面接後のフィードバックをもらう
- 転職エージェントを併用する
法務の転職で失敗しないように、こうしたコツを把握しておきましょう。
自分の強みを正確に把握する
転職エージェントを利用する前に、自分のスキルや経験を棚卸し、強みを理解しておくことが大切です。担当者に自分の強みを正確に伝えることで、最適な求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
法務の転職で求められるスキル・経験は、以下のとおりです。
- 社内外の人と円滑にやり取りできる「コミュニケーション力」
- 分かりやすく表現できる「文章力」
- 時代の流れに合わせられる「柔軟性」
- 海外との取引に活かせる「英語力」
- 最新の法律知識を得られる「情報収集力」
編集部
担当者に包み隠さず相談することで、強みを洗い出してくれるケースもあります。
転職軸の作り方について、こちらの記事で詳しく解説しています。
最終判断は自分の意思で決定する
転職エージェントを利用しても、担当者の言いなりになる必要はありません。求人紹介やアドバイスを受けられますが、転職先で働くのは自分です。
編集部
どれだけ薦められた求人があっても、応募するかどうかの最終判断は、自分の意思で決めるようにしましょう。
担当者がしつこく求人を紹介してきたり、雑な対応だったりした場合は、変更を申し出ることをおすすめします。
面接後のフィードバックをもらう
転職エージェントの担当者に依頼して、面接した企業からの評価を教えてもらいましょう。評価した点や懸念点がわかれば、次回以降の面接に活かせます。
編集部
面接後のフィードバックをもらえることは、転職エージェントを利用する大きなメリットです。ひとりで転職活動を進める場合、フィードバックはもらえません。
ただし、面接した企業や利用する転職エージェントによっては、フィードバックがもらえないこともあるため、注意が必要です。
転職エージェントを併用する
複数の転職エージェントに登録し利用することもおすすめです。各エージェントごとに独自の非公開求人を保有しており、比較できるためです。
編集部
転職エージェントを複数利用することで、担当者の対応も比べられるでしょう。
転職エージェントに対して、複数利用していることを伝えることで、より手厚いサポートを受けられる可能性も高まります。転職エージェントは、転職成功によって企業から報酬を受けられる仕組みになっており、自社で成功して欲しいと考えているためです。
転職エージェントの登録は無料なので、できる限り複数のエージェントを利用するようにしましょう。
転職エージェントを使った転職活動で気になる疑問
最後に、法務の転職で気になる疑問を解決していきます。
- 転職サイトと転職エージェントのどちらがよいか
- 法務での転職は難しいのか
- 法務の転職市場はどうなっているか
転職サイトと転職エージェントのどちらがよいか
転職サイトと転職エージェントとはメリット・デメリットが異なり、優劣はありません。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
転職サービスの種類 | メリット | デメリット |
転職サイト |
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転職エージェント |
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転職サイトは、転職に慣れている人や好条件の求人があれば応募したい人におすすめです。転職エージェントは、転職初心者やスムーズに転職したい人に向いているでしょう。
編集部
転職サイトと転職エージェントは併用できるため、どちらにも登録することもおすすめです。
法務での転職は難しいのか
法務の転職は、経験者であっても難しいといわれています。難しいといわれる理由は以下のとおりです。
- 各仕事内容での高い専門性が求められる
- 業界ごとに必要な知識が異なる
- 毎年変化する法律がある
法務の経験・知識があったとしても、別の業界では通用しない可能性があるため、転職難易度は高めです。
編集部
ただし、転職エージェントを活用すれば、内定をもらいやすくなります。担当者が企業の求める人物像や細かな仕事内容を把握しており、最適な求人を紹介してくれるためです。
また、同業種への転職であれば、比較的転職のハードルは低いといえるでしょう。
法務の転職市場はどうなっているか
転職市場において、法務の求人数は多くなっている状況です。求人数が増加傾向になっている理由は、以下のとおりです。
- 年々ガバナンスやコンプライアンスが厳しくなり、法務の重要性が高まっている
- 世代交代や少子高齢化によって、欠員を補充している
- 組織再編やM&Aなどにより、新たな法的リスクに対応する必要がある
編集部
特にスタートアップ企業での募集が増えている傾向にあります。
スタートアップ企業が上場を目指す際、以前よりも規定が厳しくなり、法務に関連する業務量や難易度が上がっています。そのため、法務の専任者を雇う流れになっており、求人数が増えています。
また転職エージェントを利用することで、法務の転職市場を詳しく教えてもらえるため、どの業界がねらい目なのか最新情報を聞いてみるとよいでしょう。
自分の転職市場での価値を知りたい人は、以下の記事もおすすめです。
「自分の市場価値は?おすすめの無料診断ツール・転職サービス8選|登録不要のアプリも」
まとめ
法務の転職をスムーズに進めるためには、転職エージェントを活用することがおすすめです。法務に関する専門知識を持った担当者がつき、手厚いサポート体制になっていれば、自分に合った求人に出会えるでしょう。
また、法務の転職に強い転職エージェントを利用することで、より好条件の求人を見つけられる可能性が高まります。特化型の転職エージェントは、企業と独自のネットワークを築き、さまざまな非公開求人を保有しています。
転職エージェントは、複数利用することも可能です。法務は高い専門性を求められる仕事であり、全体的に求人数が多いわけではないため、より多くの求人をチェックしたい場合は、転職エージェントの複数利用がおすすめです。法務としてキャリアアップするために、転職エージェントを活用しませんか。
◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。