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人事に強い転職エージェントおすすめ10選【2024年10月】専門家取材を元に解説

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人事として転職する際に「どの転職エージェントを選べばよいかわからない」「転職活動をしても採用されるか不安」など悩むこともあるのではないでしょうか。

一口に人事と言っても、採用・育成・評価・制度設計など求人ごとに求める能力が異なるため、転職エージェントをうまく活用し転職を進めるのがおすすめです。

この記事では、転職エージェントの選び方とおすすめ10選をメインに紹介します。

またキャリア支援の専門家に取材をして人事の転職で成功するコツなどお答えいただきましたので、ぜひ参考にしてください。

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★本記事で取材した専門家

kansyu_akiyama

株式会社UNBOX代表取締役
秋山和也さん


大学卒業後、人材支援会社でBtoB採用コンサルティングに従事した後に独立し、人材会社を2社設立。14年間で延べ3000人以上の転職者を支援してきた経験を活かし、転職系メディアの記事監修もおこなう。

編集部
編集部

本記事では、信頼性の高い情報をお届けするために、転職業界に詳しい専門家に直接オンライン取材を実施しました。ぜひ参考にしてください。

【専門家インタビュー】キャリアサポートのプロに人事転職について聞いてみました!

本記事では、信頼性が高い情報をお届けするために、人材会社を2社設立し3,000人以上の転職者を支援してきた秋山さんに、オンラインインタビューをおこないました。

Q:人事職が転職を考えるなら身に付けておきたいスキルとは?

秋山さん

秋山さん

人事の仕事の範囲は、採用、育成、労務、制度設計など多岐にわたります。

転職を考えるなら、どこかしらの領域に専門性(強み)をもっておくと良いでしょう。

編集部
編集部
 

今から専門性を身に付けたい人向けに、世間の需要が高いおすすめの領域はありますでしょうか?

秋山さん

秋山さん

採用スキルと制度設計スキルは需要が高いため、学んでおくと良いでしょう。

 

また、経営戦略と人事戦略は密接な関係にあるため、経営視点を持ちながら人事業務に取り組めるスキル(経営、財務、トレンドなど)があると有利になります。

Q:人事職の転職を成功させるポイントを教えてください

秋山さん

秋山さん

人事は本来、経営に近い仕事です。

3つの経営資源(ヒト・モノ・カネ)のうち、ヒトの領域に関わる重要な仕事なのですが、経営を左右するという意識を持つ人が少ないのが現状です。

経営視点を持つだけで、かなり転職に有利になると思います。

編集部
編集部
 

なるほど、人事の仕事は広い視野を持って、会社全体のことを考えないといけないのですね。

秋山さん

秋山さん

はい。本来、自身が採用に関わった人が入社後、活躍していくかは人事の責任も大きいです。

採用して終わりではなく、その後の育成も視野に入れて考えられる人は、経営者からすれば欲しい人材だと言えます。

秋山さん
秋山さん

また、コミュニケーションスキルも必要になりますし、会社説明会などでも会社の顔として人前に立つこともあるので、プレゼンテーションスキルも大切です。

他にも、コンプライアンスなど法務の知識が必要な場面も多く出てくるので、その辺りの知識も身につけておくと良いでしょう。

専門家推奨の人事に強い転職エージェントおすすめ10選【2024年10月最新】

選び方がわかったところで、人事に強い転職エージェントを見ていきましょう。ここでは、人事・管理部特化の転職エージェントと幅広い職種の求人を抱える総合型から、それぞれ5選ずつ選出しています。選ぶポイントは次のとおりです。

種類:特化型から1つ、総合型から1つ選んで併用する
求人数:できるだけ多いものを選ぶ
対応エリア:希望エリアに対応しているか確認
種類 特化型
総合型
転職
サービス
MS Agent 人事の転職 NO-LIMIT リクルートエージェント パソナキャリア doda
エージェントサービス
LHH転職エージェント  type転職エージェント
公開
求人数
17,000件以上 0件 323件 477,335件 42,653件 264,253件 63,447件 12,646件
非公開
求人数
401,817件 48,674件 20,861件
対応エリア 東京都・神奈川県
愛知県・大阪府が中心
全国 東京都が中心 全国 全国 全国 全国  東京都が中心
おすすめ
ポイント
  • 求人動向や転職ノウハウがわかる
  • 人事の求人数が多い
  • HR業界の知識とノウハウが豊富
  • 人事担当者のリアルな声がわかる
  • 法務・弁護士の転職に強い
  • 書類通過率が高い
  • 業界最大級の求人数
  • カウンセリングが丁寧
  • ハイクラスを目指せる
  • トップ企業・大手企業の求人多数
  • サポートが手厚い
  • LINEでやりとりできる
  • 担当者の専門性が高い
  • 企業の情報が詳細
  • 実績豊富な老舗
  • 入念なキャリアカウンセリング
公式サイト

人事転職に特化!おすすめ転職エージェント5選

まずは人事・管理部特化の転職エージェントを5選紹介します。

MS Agent

MS-Japanのトップページ

※画像引用元:MS-Japan公式サイト

・運営会社:株式会社MS-Japan
・主要対応エリア:東京都・神奈川県・愛知県・大阪府が中心
・求人数:17,000件以上(2024年11月時点)
・料金:無料
・利用者の年齢層:30代以上
・得意な業界:IT・通信・機械・商社・法曹・金融など

人事を含む管理部特化の転職エージェントで、創業から30年以上の豊富な実績を誇ります。求人動向の分析や転職ノウハウ、キャリアプランなど専門性の高い相談が期待できるでしょう。また、専門性が高いからこそ、経理経験者でよりキャリアアップしたい人も的確なアドバイスを受けられます。

上場企業、IPO、外資、金融、中小企業などジャンルを問わず幅広い企業の求人を抱えており、その数は人事の求人だけでも2,400件以上です。採用、人事制度の運用、人事労務、人材育成など人事のなかでもさまざまなタイプの求人があります。

MS Agentはこんな人におすすめ!

  • 専門性の高い相談がしたい人
  • 経理経験者でよりキャリアアップしたい人
  • 主要都市で働きたい人

公式HPはこちら

MS-Agentの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。

株式会社MS-JAPANの口コミ・評判は?転職や年収に関する評価を解説

人事の転職(サービス終了)

※画像引用元:人事の転職公式サイト

・運営会社:株式会社HRビジョン
・主要対応エリア:全国
・求人数:0件(2024年11月時点)
・料金:無料
・利用者の年齢層:20代、30代が中心
・得意な業界:IT・教育・医療・メーカーなど

人事をメインに、HR(※)業界や総務・経理などの管理部門の求人も取り扱う転職エージェントです。運営会社は日本最大のHRポータル「日本の人事部」を提供しています。豊富な知識と経営的な視点をもとにしたプロのアドバイスと的確な求人紹介を受けられることが大きなメリットです。

とくに、企業の課題を解決するケーススタディや企業の人事担当者のリアルな声といった情報に長けています。企業への貢献を積極的におこないたい人、将来を見据えたキャリアアップを考えている人は相談してみましょう。

(※)HR:人的資源(人材)の活用を主軸とする。人事だけでなく労務やシステム、事業戦略などを含む。

人事の転職はこんな人におすすめ!

  • 企業の課題に取り組みたい人
  • 企業の人事担当者のリアルな声を知りたい人
  • 将来を見据えたキャリアアップを望む人

公式HPはこちら

NO-LIMIT

※画像引用元:NO-LIMIT公式サイト

・運営会社:株式会社アシロ
・主要対応エリア:東京都が中心
・求人数:323件(2024年11月時点)
・料金:無料
・利用者の年齢層:20代、30代が中心
・得意な業界:弁護士業界

法務・弁護士特化の転職エージェントです。現職は人事でも、法律事務所でパラリーガルをしていた人や企業法務に携わった経験のある人が、法務に戻りたいときは相談してみましょう。

弁護士業界に精通しており、法律事務所やインハウスの詳細な情報を保有しているため、企業と転職希望者のミスマッチが少ないことが強みです。実際、書類通過率は90%(2024年10月時点)と高く、1人1人に適した求人が紹介されていることがわかります。

NO-LIMITはこんな人におすすめ!

  • 法務の経験者
  • 転職先の情報を詳しく知りたい人
  • 効率的に転職活動を進めたい人

公式HPはこちら

人事転職に強い転職エージェントの選び方

まずは転職エージェントの選び方を次の3つのポイントに分けて解説します。

  • 人事職に詳しいアドバイザーがいる
  • 人事職の求人数が豊富
  • 担当アドバイザーとの相性がよい

人事職に詳しいアドバイザーがいる

転職エージェントにはアドバイザーやコンサルタントと呼ばれる担当者がいます。キャリアカウンセリングや面接日程の調整、条件交渉などを任せることになるため、担当者が人事職に詳しいことは必須条件です。

人事職に疎い担当者だった場合、転職者の希望と企業が求める人材にミスマッチがおこる可能性が高まります。極端な例ではありますが、転職希望者の専門領域が人材採用関連であるにも関わらず、人事制度設計ができる人材を求める企業を紹介されるというようなことです。

転職エージェントの公式サイトの多くは、在籍するアドバイザーやコンサルタントの特徴が記載しています。人事職の転職実績が豊富な人がいるかどうかをチェックしましょう。

人事職の求人数が豊富

担当者が人事職に詳しくても、転職エージェント自体が人事職に強いとは限りません。希望条件とより近しい求人に出会うためには、人事職の求人情報を多く抱えている転職エージェントを選ぶことが大切です。とくに、非公開求人数に注目しましょう。

転職エージェントが抱える求人には、公開求人と非公開求人があります。公開求人は企業の採用ページや転職サイトなどでも閲覧可能な公募の求人です。大量採用をしたい場合や常に募集が必要な人材の入れ替わりが激しい部署の求人が多い傾向にあります。一方の非公開求人は次のような特徴があります。

  • 応募者の殺到が見込まれる好条件の求人
  • 会社経営に関わる高ポジションの求人
  • 競合他社に知られたくない新規事業や注力部署の求人

ただし、人事は人気職ながら採用枠がほかの職種と比べて少なく、応募者が殺到しがちです。そのため、好条件・高ポジションに限らず、人事職採用の多くは非公開求人になります。

担当アドバイザーとの相性がよい

担当アドバイザー・コンサルタントとの相性のよさは、次のようなポイントをおさえると判断しやすくなります。

  • 不安や悩みを打ち明けやすい雰囲気
  • 専門領域の深い話ができる
  • 連絡の頻度が好ましい
  • 紹介される求人内容が的確
  • 転職者の都合にそって日程調整をしてくれる

ただし、担当アドバイザーとの相性のよさは実際に利用してみるまでわかりません。合わないときに乗り換える方法では時間がかかるため、複数の転職エージェントを同時に利用し、比較検討することが大切です。

人事にも強い!おすすめの総合型転職エージェント5選

次に紹介するのは、幅広い職種の求人を取り扱う総合型転職エージェントです。保有する求人数が多く、さまざまな企業とのつながりを持っているという強みがあります。

リクルートエージェント

※画像引用元:リクルートエージェント公式サイト

・運営会社:株式会社リクルート
・主要対応エリア:全国・海外
・求人数:公開477,335件/非公開401,817件(2024年11月時点)
・料金:無料
・利用者の年齢層:20代、30代が中心
・得意な業界:IT・通信・機械・小売・サービス・人材など

非公開求人だけでも39万件以上という、業界最大級の求人数を誇ります。人事に限定しても公開求人は38,000件以上、非公開求人は4,000件近くある(2024年10月時点)ため、希望条件とマッチする求人に出会える確率は高いと言えるでしょう。

担当アドバイザーの専門性は業界別ですが、バックオフィスや事務系職種、管理部門に強い担当者も在籍しています。面接対策やキャリアカウンセリングを丁寧におこなってくれるので、転職すべきかどうか悩んでいる人にもおすすめです。

リクルートエージェントはこんな人におすすめ!

  • 求人数の多さを重視する人
  • さまざまな業界に興味がある人
  • 転職すべきかどうかから相談したい人

公式HPはこちら

リクルートエージェントの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。

リクルートエージェントの評判と口コミを独自調査!メリットや退会方法も解説【体験レビュー】

パソナキャリア

※画像引用元:パソナキャリア公式サイト

・運営会社:株式会社パソナ
・主要対応エリア:全国・海外
・求人数:42,653件(2024年11月時点)
・料金:無料
・利用者の年齢層:20代~50代
・得意な業界:IT・通信・機械・小売・サービス・人材など

対応している業界の幅が広いため、より興味を持てる業界で人事業務に携わるチャンスがあります。また、ハイクラス向けの非公開求人の割合が71%と高いことも特徴です。労務全般に強く制度設計や企画ができる人、裁量権を持って働きたい人が高ポジションで活躍できる求人を多く抱えています。

日本のトップ企業・大手企業の求人が多いことも特徴としてあげられます。DXや語学に自信があれば、海外の子会社や海外事業に携わるグローバル人材として活躍できる可能性があるでしょう。

パソナキャリアはこんな人におすすめ!

  • 経営戦略を含めた設計・企画ができる人
  • 裁量権を持って働きたい人
  • トップ企業・大手企業に転職したい人

公式HPはこちら

パソナキャリアの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。

パソナキャリアの評判は良い?口コミから特徴・メリットとデメリットも徹底解説

dodaエージェントサービス

※画像引用元:dodaエージェントサービス公式サイト

・運営会社:パーソルキャリア株式会社
・主要対応エリア:全国・海外
・求人数:264,253件(2024年11月時点)
・料金:無料
・利用者の年齢層:20代、30代が中心
・得意な業界:IT・通信・機械・小売・サービス・人材など

キャリアアドバイザーと採用プロジェクト担当のサポートを受けられるのが大きな特徴です。キャリアカウンセリング、面接のアドバイスなどはキャリアアドバイザーが担当します。LINEでやりとりできるため、時間の有効活用が可能です。採用プロジェクト担当は企業1社ごとに1人存在し、企業の人事と同じ目線で情報を提供します。

このような手厚いサポート体制だけでなく、自己分析を進める際に便利な診断ツールが豊富なこともメリットです。自己PR発掘診断・年収査定・人気企業の合格診断・転職タイプ診断などを無料で利用できます。

dodaエージェントサービスはこんな人におすすめ!

  • 忙しいなかでも効率的に転職活動を進めたい人
  • 手厚いサポートを受けたい人
  • 自分の強みや特性の診断からじっくり進めたい人

公式HPはこちら

dodaの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。

doda(デューダ)の評判はどうなの?独自調査した口コミを分析【体験レビュー】

LHH転職エージェント

LHH転職エージェントのトップページ

※画像引用元:LHH転職エージェント公式サイト

・運営会社:Adecco Group AG
・主要対応エリア:全国・海外
・求人数:公開63,447件/非公開48,674件(2024年11月時点)
・料金:無料
・利用者の年齢層:20代、30代が中心
・得意な業界:販売・サービス・IT・メディカル・クリエイティブ・金融・建設など

職種別の専任コンサルタントがつくため、専門性の高い悩みや不安にも対応できるのが強みです。職種や業界の知識が深く、ハイクラスに適う人材かどうかを正確に判断します。仮に現時点での価値が低いと判断されたとしても、将来を見据えたキャリアパスを一緒に考えてくれるため、質のよい提案を受けられるでしょう。

また、専任コンサルタントが企業とのやりとりも担当するため、情報の精度と鮮度が高いことも特徴です。スキルだけでなく人柄や文化、文章化が難しいスキル、経歴などを総合的に判断し、マッチ度の高い企業を転職希望者に紹介します。

LTT転職エージェントはこんな人におすすめ!

  • 専門性の高い相談がしたい人
  • 転職先だけでなくキャリアパスまで相談したい人
  • 人柄や文化まで含めてマッチ度の高い企業を求める人

公式HPはこちら

LHH転職エージェントの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。

LHH転職エージェントの評判・口コミは?専門家がメリット・特徴も解説!

type転職エージェント

※画像引用元:type転職エージェント公式サイト

・運営会社: 株式会社キャリアデザインセンター
・主要対応エリア:東京都が中心
・求人数:公開12,646件/非公開20,861件(2024年11月時点)
・料金:無料
・利用者の年齢層:20代、30代が中心
・得意な業界:IT・Web・クリエイティブ・販売・医薬・食品・電子・建設・教育など

サービス開始から19年、累計34万人以上の転職を支援してきた老舗です。実績豊富なキャリアアドバイザーがそろっており、一般社員からハイキャリアまで幅広く対応しています。自分が持っている強みを最大限アピールするための具体的なアドバイスを得られれば、自信を持てるはずです。

東京都の赤坂見附にある運営会社に足を運べば、1時間半をかける入念なキャリカウンセリングを受けられます。平日夜や土曜日でも受け付けているため、首都圏在住なら在職中でも利用できるでしょう。

type転職エージェントはこんな人におすすめ!

  • 実績が豊富な担当者に依頼したい人
  • 首都圏在住の人
  • キャリアカウンセリングの時間をしっかりとりたい人

公式HPはこちら

type転職エージェントの口コミや評判は、こちらの記事で紹介しています。

【担当者に取材】type転職エージェントの評判&口コミは?

以下の記事では、転職の専門家がおすすめするエージェントを特集しています。興味があればご一読ください。

【プロ厳選】転職エージェントおすすめ23選を比較!求人数ランキングや選び方【利用者の声・裏事情も紹介】

「自分に合った転職エージェントを見つけたい」「利用者の評判が良い転職エージェントを知りたい」という人に向けて、実際に転職エージェントを利用して転職した人の満足度や体験談を基に、おすすめの転職エージェントをランキングで紹介!

キャリア支援の専門家に転職成功のコツや、自分に合った転職エージェントの選び方も聞きましたので、ぜひご覧ください。

人事職の転職事情をマイナビニュース転職がリアル解説

ここでは、企業の規模別の人事職の動向と人事の転職に有利な資格を解説します。

大手企業の人事職の場合

企業全体の人数と比べれば人事部の人数は少ないものの、中小企業と比べれば多いため、人事職も専門領域ごとに細分化されている傾向にあります。守備範囲は広くなくても専門領域の知識やノウハウを極めている人材が評価されると考えられるでしょう。

逆に言えば、幅広い業務に携わった経験があっても、ライバルを凌駕するような目立った専門領域がない限り、大手に転職するのは難しいということです。また、大手では新卒採用から人事のプロに育て上げる方法をとることが多く、中途採用の枠が少ないためライバルが多く存在します。

中小企業やベンチャー企業の人事職の場合

中小企業やベンチャー企業では1人が担当する守備範囲が広く、マルチタスクをこなせる人材が求められます。さまざまな部署の人材とコミュニケーションをとり、臨機応変かつ円滑に業務を進めることが大切です。

また、ベンチャー企業は創業から間もなく人事制度が十分に整備できていないことが多いため、制度設計や運用ができる人材が評価される傾向にあります。総務や法務を兼ねることも多く、人事の分野だけではない知識やノウハウが求められることも少なくありません。

人事職で有利な資格

人事職で有利な資格には次のようなものがあります。取得を目指して勉強を始めましょう。

名称 種類 概要

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

民間資格 WordやExcelなどのマイクロソフトオフィス製品を扱えることを証明できる。
ビジネス・キャリア検定 公的資格 厚生労働省が後援する公的資格。業務上に必要な知識や実務能力を職種別で示せる。
社会保険労務士 国家資格 合格率は10%以下の難関資格。行政官庁に提出する書類や就業規則、労使協定などを作成できるようになる。
メンタルヘルス・マネジメント検定 民間資格 従業員の心身の状態を理解し、問題に対処することや環境構築をするための知識があることを証明できる。
個人情報保護士 民間資格 個人情報保護法やマイナンバー法に関する理解度を証明できる。
産業カウンセラー 民間資格 従業員のメンタルヘルス対策、キャリア開発の援助、人間関係開発への援助に必要な知識と能力を証明できる。
キャリアコンサルタント 国家資格 学科試験と実技試験があり、職業選択・職業生活設計・職業能力の開発などの相談や助言ができる能力を証明できる。

人事転職で内定をもらう3つのコツ

ここでは、内定をもらうためのコツを次の3つに分けて解説します。

  • 徹底した自己分析をおこなう
  • 面接対策を整えてから本番に臨む
  • 複数の転職エージェントに登録する

徹底した自己分析をおこなう

次のようなポイントを重視して自己分析をおこないましょう。考えるだけではなく、リスト化して進めることが大切です。

  • 転職したい本当の理由(人間関係、給与、キャリアアップなど)
  • 人事職を選択する理由
  • 転職先の希望条件と優先度
  • 経験とスキル
  • 強みを発揮できる領域
  • 自分に合う企業風土・雰囲気

これらの棚卸を自分で客観的におこなうことは難しいため、転職エージェントへの相談やインターネット上の診断ツールを活用しましょう。

転職軸の作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

転職軸とは?定まらない人向けに作り方を解説!例文や面接の回答例も紹介

面接対策を整えてから本番に臨む

面接対策には次のようなものがあります。

  • 自身の強み
  • 弱みの言い換え
  • アピールポイント
  • 上記の情報を強化する具体的なエピソード
  • 企業が求める人材を理解するための企業研究
  • 実践的な面接の練習
  • 相手からの質問や雑談に対応できる心の余裕を持つこと

面接は長く時間をとってもらえないため、端的に話しながら印象づけることが重要です。転職エージェントの担当者と面接の練習をすれば、当日も心に余裕をもって挑めるでしょう。

複数の転職エージェントに登録する

転職エージェントは無料で、同時に複数を利用しても問題ありません。1社のみに登録して相性が悪かった場合、乗り換え先を探すのに時間がかかってしまうため、複数を同時に利用して自分に合う転職エージェントに絞り込んでいくことをおすすめします。

また、転職エージェントによって抱えている求人情報が異なるため、紹介される企業に差が出ます。自分に合う求人と出会う確率を増やすためにも、まずは複数の転職エージェントに登録しましょう。

転職エージェントを利用して入社するまでの流れ

転職エージェントの利用から転職先に入社するまでの流れは次のとおりです。

  1. 会員登録
  2. 基本情報(職務経歴・プロフィールなど)の入力
  3. 転職先の希望条件の入力
  4. アドバイザーやコンサルタントとの面談
  5. 求人紹介
  6. 応募・書類選考
  7. 面接・選考
  8. 入社条件の交渉
  9. 現職を退職
  10. 転職先に入社

アドバイザーやコンサルタントとの面談以降は、基本的にフルサポートを受けられます。書類や面接の対策、面接日程の調整、現職を退職する際のサポート、条件交渉の代行、退職手続きのサポート、入社日の調整などです。

【Q&A】人事の転職で気になる疑問

最後に、人事として転職する際に気になる疑問3つに回答します。

人事の転職はどのタイミングが最適か

新入社員の対応が必要な4月、企業によっては期の変わり目である8~9月、行政への書類提出などが盛んになる1~2月と12月は繁忙期になるため、求人の数が減る時期です。より多くの選択肢から転職先を探すなら、1~3月、5~7月、10~11月で選考に挑むようタイミングを調整しましょう。

つまり、転職活動を始める時期は上記の期間よりも前が望ましいということです。5~7月で選考に進んでいたい場合、転職エージェントへの登録やキャリアカウンセリングは4月中に済ませておくことをおすすめします。

未経験でも人事への転職は可能か

未経験でも人事への転職は可能です。教育制度が充実している企業、あるいは企業とともに成長することが期待されるベンチャー企業などが向いています。人事の経験がなくても、これまでの経歴や培ったスキルのなかで人事として活かせるものを探し、アピールしましょう

ただし、即戦力採用にはならないため、専門性が求められる大手企業や幅広い業務対応力が求められる中小企業への転職は難易度が高めです。

リモートワーク前提で内定をもらえるか

結論から言えば、リモートワークを前提とした内定をもらうこと自体は可能です。求人情報に「リモート対応」と記載している企業は増えています。面接や条件交渉で企業と合意できれば希望は叶うでしょう。

しかし、リモートワークを目的として転職することは困難です。企業が雇いたい人材であることを前提に、リモートワークでも問題ない能力を保持していると判断される必要があります。リモートワークがしたいことばかりをアピールせず、スキルや熱意を評価されるよう伝え方を工夫しましょう。

まとめ

人事職として効率的に転職活動を進めるなら、転職エージェントに相談することがおすすめです。人事部の求人の多くは転職エージェントしか情報を持っていない非公開求人であることが多いため、自力の転職活動では求人への出会いの機会が減ってしまいます。

また、専門領域や業界事情に詳しいアドバイザーやコンサルタントが在籍する転職エージェントを選べば、転職の必要性や今後のキャリアプランなど、細かく相談できるでしょう。自分の強みや適した職場の分析、選考対策なども受けられます。

ご紹介した転職エージェントを参考にしながら、複数登録して自分と相性のよいところを選びましょう。


◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。