21日放送の『Golden SixTONES』(日本テレビ系)で『24時間テレビ49-愛は地球を救う-』(8月29日~30日)のチャリティーランナーが発表された。今年のランナーは俳優の星野真里であり、昨年も国指定難病・先天性ミオパチーの娘と出演するなど「番組にゆかりのある人物が選ばれた」と言っていいだろう。
ネット上ではさまざまな賛否の声があがっていたが、その中で目に引いたのは「あっさり発表した」「サプライズがなかった」などの拍子抜けするような声。「レギュラー番組のゲスト出演者だった星野が最後にサラッと切り出す」という数秒間の発表だったことに驚いたのかもしれない。
たとえば『ぐるぐるナインティナイン』の「グルメチキンレースゴチになります!」新メンバー発表時のように、時間をたっぷりかけて大々的に発表する形をイメージしていたではないか。いずれにしても、現在開催中のFIFAワールドカップ中継に竹内涼真と井桁弘恵、特番に明石家さんまらを起用するなど、笑いや盛り上がり重視の日テレがアプローチを変えたことは間違いないだろう。
このような夏の大型イベントにおける変化は日テレの『24時間テレビ』だけなのか。他局のイベントや音楽フェスなどはどうなのか。夏のイベントを取り巻く状況の変化などをテレビ解説者の木村隆志が掘り下げていく。
3年連続で「子どものために走る」
チャリティーランナー発表の翌22日、日テレは『24時間テレビ』の制作発表会見を開催した。
同局は「わたしの家族の話~あなたは誰を想う?~」という今年のテーマを発表するとともに、猛暑でのマラソンについて視聴者から心配の声があがっていることに言及。さらに専門チームの指導・監修、メディカルチェック、事前の暑熱循環トレーニング、当日の熱中症対策など、「例年以上の対策で万全を尽くす」ことを明かした。
また、発表から1週間後の 28日に『おしゃれクリップ』で「24時間テレビランナー・星野真里 走る理由&母としての決意」を放送することや、今後も『Golden SixTONES』で続報を伝えていくことが発表されている。これらのレギュラー番組で星野と娘の日々や思いなどが語られていくのだろう。
ちなみにチャリティーランナーは2010年代後半までDAIGO、ブルゾンちえみ、みやぞんなど当時の人気者が務めていたが、近年は選考基準を変更。一昨年はやす子、昨年は横山裕と、自身や弟が児童養護施設で過ごした過去のあるタレントが選ばれ、それぞれ「マラソン児童養護施設募金」「マラソン子ども支援募金」を掲げて走った。今回も3年連続で「子どものために走る」という形になり、批判を避けつつファミリー層の視聴を狙いたいという思惑が透けて見える。
控え目な発表も、テーマに関連付けたキャスティングも、レギュラー番組での小刻みなフォローも、批判を踏まえた上で世間の理解をうながすためのものだろう。いずれにしても、かつてのように視聴率狙いでもったいぶったような構成・演出をしなくなったことは確かであり、できるだけ理解をうながし、批判を避けたいというスタンスがうかがえる。
しかし、それでもSNSには『24時間テレビ』に理解を示す声ばかりではなく、真夏のマラソンに否定的な声が目立つ。「空調機器のある屋内施設ではなくあえて外を走り、沿道にも人が集まる」という点が変わらない以上、批判を排除するのは難しいのかもしれない。
日テレとしては放送当日に向けて理解を求めるような放送を繰り返しつつ、猛暑や台風に見舞われないよう祈り続けるのではないか。
