『FIFAワールドカップ』開幕が目前に迫る9日夜、2時間特番『ザ!覚悟を決めた瞬間 SAMURAI BLUE! 悲願のワールドカップ優勝なるか』(日本テレビ系)が放送された。
今大会で地上波の放送を担うのはNHK総合、日本テレビ、フジテレビの3局。出場国が32か国から48か国に増えて全104試合が行われる中、それぞれ34試合、15試合、10試合を放送する。すべての日本代表戦と主要試合をカバーできていることから、Netflixの有料配信のみだったWBC以上の盛り上がりが期待できるのではないか。
その地上波で特筆すべきは、日テレが9日の事前特番のみならず、開催中に3回も特番を生放送すること。『緊急生放送! FIFAワールドカップの今知りたいこと、全部わかりますSP』が15日に2時間、20日に3時間、24日に2時間の特番として生放送される。
さらにその日テレは2月のミラノ・コルティナ五輪、3月のWBCでも特番を他局よりも積極的に放送していた。なぜ日テレは今年最もスポーツ特番に注力しているのか。テレビ解説者の木村隆志が掘り下げていく。
レギュラー番組は強いが特番は苦手
日テレはミラノ・コルティナ五輪閉幕の翌2月23日にゴールデン2時間特番『くりぃむしちゅーのTHE★レジェンド ミラノ・コルティナ五輪総集編』を生放送。終了後の民放特番は同局が唯一であり、早々にメダリストを集結させるなど、スポーツ特番に対する注力はここからはじまっていた。
続くWBCでは試合を振り返る特番『ワールドベースボールクラシック詳報』を3月7日、8日、9日、11日、15日、17日、18日に放送し、7回中4回はゴールデン・プライム特番だった。それ以外でも同5日にゴールデン特番『開幕特番 世界一受けたい授業 WBCスペシャル!』、同13日に『人生が変わる1分間の深イイ話ワールドベースボールクラシック特別編』などを放送。地上波では生放送されない試合のPRやフォローをするような立場を取っていた。
そして今回のFIFAワールドカップ特番も過去最大級の意気込みが感じられる。日テレと言えば、『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『有吉ゼミ』『世界まる見え!テレビ特捜部』『しゃべくり007』『月曜から夜ふかし』『踊る!さんま御殿!!』『ザ!世界仰天ニュース』『ぐるぐるナインティナイン』『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』などの「長年放送されているバラエティが強い」という印象があるのではないか。
レギュラー番組の強さは民放随一であり、特番に頼らない編成戦略で営業成績トップを走り続けているが、一方で特番は苦手分野とも言われていた。レギュラー番組の拡大版は計算できるが、純粋な特番は『24時間テレビ』、『全国高等学校クイズ選手権(高校生クイズ)』、『鳥人間コンテスト』(読売テレビ制作)などこちらも長寿番組が多く、しかも年1回の放送。
『エンタの神様』『笑神様は突然に…』などもあるが視聴率や存在感は十分とは言えず、近年は『女芸人No.1決定戦 THE W』『ダブルインパクト~漫才&コント 二刀流No.1決定戦~』のお笑い賞レースに注力しているが、こちらも発展途上の段階が続いている。
