「私が走ることで、子どもたちの可能性が少しでも広がるのであれば」――日本テレビ系大型特番『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』(8月29日~30日)のチャリティーマラソンランナーを務める星野真里が22日、都内のスタジオで行われた制作発表会見に出席し、娘と過ごしてきた10年を振り返りながら、走る決意を語った。

  • 星野真里

    星野真里

「人それぞれの“できた”でいい」

星野は、10歳になる娘が難病の先天性ミオパチーという筋肉の疾患を抱え、電動車椅子や人工呼吸器を使いながら日々を過ごしている。会見で上映されたVTRで、星野の娘は電動車椅子について「私の体の一部、私の第3の足」と表現し、星野は「今いる場所から自分の意思で動くことができなかったという時間から、自分で行きたい時に行きたいタイミングでこの一歩を踏み出せるって、本当にうれしかったんだろうな」と、娘の世界が広がった瞬間を振り返った。

一方で、VTRでは、車椅子で出かける際に段差や狭いエレベーター、多目的トイレの設備不足などが壁になる現状も紹介された。街中にスロープや広いエレベーター、多目的トイレが増えることで、車椅子でも気軽に出かけられるようになることや、車椅子のまま乗れるブランコ、スロープのある遊具などを備えた“誰もが遊べる公園”が増えれば、車椅子の子どもたちもみんなで一緒に楽しむことができる。

そうした現状について、星野は「なかなか子供の必要な環境を整えることができない現実」とコメント。さらに、「障害がありとなしで分けないほうがいいなと思うんです。そのためにものすごくたくさん壁があるとは思うんですけど、その壁をどうやったら乗り越えられるのか、一緒に考えていただけたら」と思いを語った。

そこで今回のチャリティーマラソンは、「できた!を増やす子ども募金」と題して実施。星野は「何かできたって思えることって誰でもうれしいことだし、誰でも可能性があることだし、人それぞれの“できた!”でいいと思うんです。そのための募金が集まったらいいなと思って、そのために走りたいなと思います」と決意を示した。VTRの最後には、娘から星野へ「ママ、すごい疲れると思うけど頑張ってねー」とエールも送られた。

娘と夫は開口一番「やりな!」

その後、登壇した星野は「彼女と生きてきたこの10年間は、本当にたくさんの方に支えられて、そして多くの制度に守られて生きてくることができました」と感謝。その一方で、「そんな中でも、やはりまだまだ日常的に地域の中で暮らしていくには、大小様々な壁があるなということを感じています」と実感を明かした。

星野の願いは、「すべての子どもたちが居場所を決められてしまうのではなく、自分たちで、ご家族で、その居場所を選ぶことができるようになる」こと。その上で、「自分たちが選んだ場所で、自分たちにとっての“できた”っていう成長の喜びを味わってもらいたい」と語り、「私が走ることで、子どもたちの可能性が少しでも広がるのであれば、こんなにうれしいことはないなと。だから走りたい、走らせていただきたいなというふうに思っています」と力を込めた。

昨年の『24時間テレビ』で、娘は友人と買い物に行くチャレンジに挑戦。星野にとって同番組は、娘の「当時の夢」をかなえてもらった大切な場所でもあるという。

今回、チャリティーマラソンランナーの話を受けた際、星野はまず夫と娘に相談。すると、2人から「開口一番、手を叩いて(サムズアップポーズで)“やりな!”というふうに言ってもらえた」といい、「大きく背中を押してもらったなとは思っています」と家族の後押しに感謝した。

そして、「この私を応援してくださいと胸を張って皆さんの前を走ることができるように、できる限りの準備をしてその日を迎えたいと思っておりますので、ぜひとも応援のほど皆様どうぞよろしくお願いします」と呼びかけた。

この星野の思いに、総合司会の羽鳥慎一は「もう泣きそうです。史上最速です」と早くも感情を大きく揺さぶられていた。