――『timeleszファミリア』は3人のディレクターが月替わりで担当するという珍しいスタイルの番組ですね。
僕は『timelesz project』にドハマリしてて、あれも男同士の友情ものじゃないですか。8人体制として始動して、一緒に番組をやってみたいなと思っていたんです。そんな中で、『エース・周杜の“ちゃんとやれるかな?”』というバッテリィズのエースさんと、timelesz新メンバーの猪俣周杜さんの番組を5月に放送したんですけど、1回目のロケ終わりに企画募集の話を聞いたんです。
――これは運命ですね!
そうなんです! もう絶対やりたいと思って、期限まで1週間ぐらいだったんですけど、結構な数の企画を出しました。
――それで選ばれたのが、timeleszの8人が秘密基地的な部屋に集まって、日常の森羅万象を遊びにする「タイムレスハウス」ですね。
timeleszの8人が、仕事終わりに集まる秘密基地で、本当に些細なことをテーマに遊ぶというのをやろうとしていて、視聴者にも一緒に遊んでる感覚になってほしいと思っています。なので、これも『ハイツ東五反田』同様、全部シネマカメラで撮って、臨場感あふれる映像に仕上げているのが一つのポイントです。それから、小学生のときの原体験であるダム作りやミニ四駆のコース作りもそうなんですけど、ちょっとした工夫で日常ってものは面白くなるというのも、伝えたいなと思っているんです。
――「秘密基地」のセットもこだわっているのでしょうか。
スタジオを使わずに、都内某所の倉庫を借りて本当に秘密基地を作りました(笑)。スタジオで作り込むこともできるんですけど、どうしてもスタジオ感が出ちゃうんですよ。だから、もう部屋を作って、インテリアしてしまおうと。美術チームと細かく打ち合わせして、僕の好きなものを詰め込んでいます。
――ずっとレギュラーで毎週やっていくことが確約されていない状況で、そこまでこだわるのはすごいですね。菊池風磨さんとは、これまで『ニノさん』でご一緒されていると思います。
風磨さんがレギュラーになって5年くらい、ずっと打ち合わせ担当をやらせてもらっているのですが、僕はずっと菊池風磨という存在に惚れていてどこかで一緒に番組を作ってみたいと思っていました。『ニノさん』でも、残す同録が強いし、場面場面で求められている役回りを理解していて本当に天才だなと思っています。二宮(和也)さんに共通する根っからの人間性の良さもあって、ゲストがみんな心を許してしまう。勘が鋭くて、賢くて、人ったらしで、もう恐ろしいですよね(笑)
――単発番組でご一緒された猪俣さんの印象はいかがですか?
あの番組の初回のロケが4月の終わりで、まだデビューから2カ月しか経っていなかったんですけど、「本当にまだデビューして2カ月なの!?」って衝撃を受けた記憶があります。バッテリィズのエースさんもその能力の高さにビビってました。いつも自然体なんですけど、繰り出す言葉や行動がこちらの予想の範疇を超えていて。
――熱海駅前のオープニングトークで「特に紹介するとこないですね」って言っちゃうし(笑)
そうなんですよ(笑)。熱海の街中に温泉卵を作れるスポットがあって、オードリーの春日さんにリポートを見てもらうことになって、春日さんが例を見せて、エースさんがやってみて、2人ともセオリー通り湯気を使ってボケるんですけど、猪俣さんは開けたフタが年季が入っているほうでボケて、制作も含め「そこ!?」って(笑)。あと、春日さんの立ち回りに対して「芸歴、長っ!」ってリアクションした時はそこにいた全員「本当に天才」だなと感じさせられました。10月から『ニカゲーム』(テレビ朝日)と『今夜はナゾトレ』(フジテレビ)も決まって、末恐ろしいです。
フジ『タイムレスマン』を受けた覚悟「完全に“オフ”の世界観に」
――そして実際に初回の収録に臨まれて、編集をして、手応えはいかがでしょうか。
とにかく8人が普段彼らだけで過ごしている時の空気感でやってほしいと思ってスタジオではなく部屋を作ったり、覗き見してるような撮影方法にこだわったおかげで、よいグルーヴ感は出ていると思います。そして、ゲストに毎回芸人さんが出てくださるんですが、一発目のゲストはニューヨークの屋敷(裕政)さんで、8人の部活の先輩みたいになっていて、いい化学反応が起きていると思います。
――『timeleszファミリア』は 3人のディレクターがそれぞれの企画を出していく形式ですが、ライバルですか? それとも協力関係という感じですか?
「timeleszのイチカバチカ」の須原翔が入社が3つ上で、「タイムレススナック」の井上将司が2つ上なんですけど、全員同い年なんです。そこはライバルでもあるんですけど、どうやったらメンバーが生きるかという話は、結構意見交換してますね。3人がそれぞれ担当した後にどうなるのかは僕らにも分からないので、とにかく目の前の放送を全力でやっていくだけです。
――timeleszの冠番組としては、フジテレビの『タイムレスマン』が先行してスタートしていますが、どのように見ていますか?
最初は彼らのいちファンとしてどうなっていくのかなと思って見ていたんですけど、8人の生かし方の鉱脈を見つけ始めているなと思って参考にさせていただいてます。彼らはゲームで争わせると意地と意地がぶつかり合って、自然と熱量が高くなっていくんですよね。そうやって『タイムレスマン』が面白くなっていくのを見て、あの世界観に対してこっちは完全に“オフ”の世界観に振り切ろうという覚悟ができました。
――『タイムレスマン』演出の当麻晋三さんも「日本テレビさんでさらに認知が広がるのは、すごく喜ばしいことだと思います」と期待していたので、互いに切磋琢磨していくことを期待しています。



