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「病院勤務で薬剤師のスキルをもっと高めたい」「調剤薬局やドラッグストアで働きたい」など、一言に薬剤師の転職といっても進みたい方向はそれぞれ。
薬剤師の転職は、進みたいジャンルに強い薬剤師向けの転職サイトをうまく活用することでうまくいく可能性が高まります。
本記事では薬剤師向けのおすすめの転職サイトをジャンル別に紹介します。
また、転職サービスの利用経験が豊富な薬剤師の方にインタビューし、利用における心構えや注意点も解説します。
ぜひ参考にし、薬剤師としての新たなキャリアを踏み出してください。
【マイナビニュースがインタビュー】薬剤師向け転職サイトを実際に利用した人の声
マイナビニュース転職では、より役立つ情報をお届けするために、薬剤師向けの転職サイトを複数利用した薬剤師の方にオンラインインタビューをおこないました。
Q:転職しようと思ったきっかけを教えてください
年収が仕事に見合わないことがまず第一でした。
また、やりがいも転職理由の一つです。
前職では病院勤務だったのですが、治療に対する考え方が自身が取り組みたい治療の形と異なっており、モチベーションが上がらなくなり転職を決意しました。
病院勤務ということは、実際に治療の現場にも携わられていたんですね。
はい。私は認定資格を持っていることもあり、急性期治療の最前線にもっと携わっていきたいと考えていたのですが、積極的な治療ではなく、介護に近い治療方針でしたので、合わないと感じるようになりました。
Q:転職サービスを利用して転職は成功しましたか?
転職サービスを複数利用して求人紹介を受けましたが、希望していた求人ではなかったため最終的には自身で応募したところで転職しました。
条件に合う求人がなかなか見つからなかったのですね。
希望していたのはどのような職場だったのでしょうか?
年収アップが実現でき、かつ専門的な分野に強い病院に転職したかったのですが、要望が多かったためかすべてを満たしている病院を紹介していただくことはできませんでした。
しかし、転職サービスを通じて他の転職先候補の実態などが知ることができたのはよかったと思います。
薬剤師は専門職ですが、そこは一般的な転職と同じで、他の会社の雰囲気や理念などを知れるという意味では転職サービスは有益と言えそうですね。
Q:どのくらいの求人を紹介してもらえる?
自分の場合はどこも10未満でした。紹介するのが6~7つ程度のところもあれば、3~4つ程度のものもありました。求人数が多くとも、自身が求める求人を保有しているとは限らないんだなと思いました。
一般的な転職サイトと比べると、紹介される求人が少なめな印象です。
やはり薬剤師は通常の仕事よりも母数が少ないこともあるのでしょうか。
そうですね。加えて、私の要望が調剤薬局等でなく、病院勤務ということも一因だと思います。
とくに病院勤務のように母数が少ない求人を探すなら、転職サイトも使いつつ、知人のつてをあたるなど、自身でも同時並行で探すのが大切なんですね。
はい。例えば公立病院の場合は、転職サイトを使わず自身の公式HP上でしか募集をしていないケースもあります。
Q:転職サイトの担当者の専門性はどうだった?
担当者は元々薬剤師だった人のパターンもあるが、非薬剤師が多いと思います。
もちろん、非薬剤師でも給与形態や職場の雰囲気などの情報はしっかり教えてくれます。
ただ、自分のように「今後、薬剤師として〇〇の領域のスキルを磨いていきたい」といった専門的なことを話したときは、ついていけない印象を感じました。
なるほど!よりスキルを磨いていきたい、と考える人は、薬剤師経験がある担当者を希望するとよいかもしれませんね。
インタビューさせていただいたOさんは、年収アップ+急性期治療の現場で薬剤師としてのスキルを高めていきたいという軸で転職を進められました。
転職サービス経由で、検討していた職場の内情を知ることができ、応募先を絞るのに役立ったそうです。
ただ、特定のジャンルに強い病院へ転職を志望する場合は、転職サイトだけでは十分な情報を得られない可能性もあります。
Oさんのように、複数のサービスを使って情報を集めつつ、知人に聞いたり自身で病院をリサーチすることで早期の転職が実現できるでしょう。
薬剤師向け転職サイトのおすすめ12選を比較【2024年10月最新】
それでは、薬剤師におすすめの転職サイト12選を紹介していきます。各サイトの特徴については、下記の表で比較・確認をしてください。
種類 | 転職エージェントサイト | 求人数 | 対応エリア | 特徴 |
総合型 |
(サービス終了) |
公開求人9,045件/総求人数約80,000件 | 全国 |
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公開約60,000件 | 全国 |
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次にカテゴリ別におすすめの転職サイトをまとめました。
種類 | 転職エージェントサイト | 求人数 | カテゴリ別求人数 | 対応エリア | 特徴 |
病院に 強い |
公開求人数39,297件 | 病院の求人2,565件 | 全国 |
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公開求人34,229件 | 病院の求人3,769件 | 全国 |
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調剤薬局 に強い |
公開求人22,312件 | 調剤薬局の求人15,700件 | 全国 |
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ドラッグ ストア に強い |
公開求人50,754件 | ドラッグストアの求人5,549件 | 全国 |
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スキル・ 年収アップ |
公開求人16,685件 | ー | 全国 |
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非公開 | ー | 東京 神奈川 埼玉 千葉 |
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派遣・ アルバイト |
公開求人55,319件 | 派遣4,776件 アルバイト9,475件 |
全国 |
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公開求人51,773件 | 派遣2,062件 アルバイト17.136件 |
全国 |
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公開求人18,054件 | 派遣4,788件 アルバイト4,630件 |
全国 |
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公開求人25,391件 | 派遣270件 アルバイト9,546件 |
全国 |
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以下はエリアごとに求人数が多いものをまとめました。エリアで求人を探しているからは、以下からクリックして飛んでみてください。
種類 | 転職エージェントサイト | 求人数 | カテゴリ別求人数 |
東京 | 公開求人34,229件 | 東京3,821件 | |
神奈川 | 公開求人18,054件 | 神奈川県1,059件 | |
大阪府 | 公開求人9,045件/総求人数約80,000件 |
大阪府113件 |
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愛知県 | 公開求人数39,297件 | 愛知県2,595件 | |
福岡 | 公開求人34,229件 | 福岡1,731件 | |
北海道 | 公開求人51,773件 | 北海道430件 |
※求人数は、2024年11月編集部調べ
続いて以下でそれぞれのサービスの特徴を詳しく解説します。気になるカテゴリがある方は、以下のタイトルをクリックして飛ぶことも可能です。ぜひ興味が惹かれる転職サービスからご覧ください。
【病院・正規】薬剤師向け転職サイト2選
【調剤薬局】薬剤師向け転職サイト
【ドラッグストア】薬剤師向け転職サイト
【スキル・年収アップを目指す】薬剤師向け転職サイト2選
【派遣・アルバイト】薬剤師向け転職サイト4選
【総合型】薬剤師向け転職サイト2選
まずは求人数・転職サポート・アドバイザーなど、総合的な観点から能力が高い、薬剤師向け転職サイトをご紹介します。大手ならではの情報力も魅力となっているので、迷った際にはとりあえず選んでみてください。
- ジョブデポ薬剤師
- リクナビ薬剤師
ジョブデポ薬剤師|国内トップクラスの求人数(サービス終了)
※画像出典元:ジョブデポ薬剤師公式HP
ジョブデポ薬剤師は、薬剤師の求人件数が8万件以上と、国内でもトップクラスの多さを誇る転職サイトです(非公開求人を含む)。そのため、求人数の少ない地方エリアで転職を考える人や、他サイトで求人が見つからなかった人にもおすすめです。
非公開求人を紹介してもらうためには、コンサルタントの無料サポートを申し込む必要があります。
また、週休2日制や高収入などの細かい条件で検索できるので、求人数が多いながらも自分の希望に合った転職先を見つけやすいのも強みと言えるでしょう。
- 求人数の多い転職サイトを利用したい人
- 他サイトで希望の求人が見つからなかった人
リクナビ薬剤師|人材業界大手のノウハウを活用
※画像出典元:リクナビ薬剤師公式HP
リクナビ薬剤師は、人材業界で知名度が高いリクルートグループが運営する、薬剤師専用の転職サイトです。大手ならではの安心感があり、薬剤師専任のキャリアアドバイザーが細やかにヒアリングし転職をサポートしてくれるのが強みです。転職できるまでのスピードにも定評があり、最短3日での転職が実現できます。
無料登録後は非公開求人を紹介してもらうことも可能。応募書類の正しい書き方や円満退職の方法を解説する転職成功マニュアルも公開されているので、チェックしてみましょう。
- 知名度の高い信頼できる転職サイトを利用したい人
- 急いで転職したい事情がある人
- 利用者インタビュー
30代|男性|薬剤師|大阪府|年収400〜450万円
【良かった点】
・薬剤師に絞って定期的に求人を紹介してくれるので転職活動の労力を抑えられる。
【残念だった点】
・頻繁に進捗を訊かないと進捗状況がわからない。
【利用者へのアドバイス】
・リクナビ薬剤師は病院や薬局向けの求人が多いため、そこで働きたい人にはおすすめ。
・面接対策も受け答えの例が載っている台本がもらえるので参考にできる。
・転職先の内情に関しては聴いていた話と違うことがあるので鵜呑みにしないこと。
次に病院や正規雇用で転職したい薬剤師向けの転職サイトをご紹介します。病院や正規雇用の求人数とサポートが充実しているサービスを厳選しました。
- ファーマキャリア
- ファゲット
ファーマキャリア|経験豊富なスタッフが丁寧に対応
※画像出典元:ファーマキャリア公式HP
ファーマキャリアは、経験豊富なコンサルタントが希望条件とのマッチ率が高い転職先を紹介してくれるエージェント型転職サイトです。コンサルタントが担当する人数を少数に限定しているのが特徴で、細かなヒアリングや質問への返信の早さなど、質の高いサービスが期待できます。
転職に役立つ情報として、履歴書の書き方、円満退職の仕方、コラムなどを掲載しているのも魅力です。各年代ごとの転職事例も閲覧できるので、参考にしてみましょう。
- 経験豊富なコンサルタントに転職のサポートをしてほしい人
- 希望条件にぴったり合う求人を紹介してほしい人
ファゲット|確かな信頼と実績
※画像出典元:ファゲット公式HP
ファゲットは、22年以上にわたって薬剤師の転職を支援している実績豊富な転職サイトです。他サイトと比べて病院の求人数が圧倒的に多いことが特徴です。
また、信頼性のある情報の提供をすることにこだわっており、一部の求人では転職した薬剤師の生の声を見ることができます。Webコラム「さらよみ薬剤師」も掲載しており、実際に転職した薬剤師が執筆した記事など、役立つ情報をチェックできます。
- 実績豊富な転職サイトを利用したい人
- 病院での勤務を考えている人
【調剤薬局】薬剤師向け転職サイト
調剤薬局に勤めたい薬剤師におすすめな転職サイトは以下の通りです。調剤薬局の求人数の多さ、雇用条件に柔軟に対応できることを判断基準としました。
- 薬剤師ワーカー
薬剤師ワーカー|アドバイザーが一貫してサポート
※画像出典元:薬剤師ワーカー公式HP
薬剤師ワーカーは、薬局と求職者の双方を一人が取り持つ、一元管理型の転職サイトです。双方の声を一人が聞くので、職場の細かな情報を求職者に届けられるだけでなく条件面の交渉もしやすいメリットがあります。
「今後のキャリアに迷っている」「今の転職市場の概況は?」など、悩みがある人向けに、無料の個別相談会も開催しています。相談会は対面形式ですが、遠方の人は電話相談も可能です。登録すると、非公開の新着求人を月に1~2回届けてくれるメールサービスもあります。
- 条件面にもこだわってワンランク上の転職を実現したい人
- コンサルタントに悩みを相談したい人
【ドラッグストア】薬剤師向け転職サイト
ドラッグストアに勤めたい薬剤師には、以下の転職サイトがおすすめです。ドラッグストア向けの求人数が圧倒的に多く、正規・非正規問わず実績があるものを基準としています。
- ヤクジョブ.com
ヤクジョブ.com|高時給な派遣求人多数
※画像出典元:ヤクジョブ.com公式HP
ヤクジョブ.comは、創立以来20年の実績がある老舗の転職サイトです。そのため保有する求人数が6万件以上と多く、高時給な派遣の求人数が豊富という特徴があるため、結婚や出産・子育てがいち段落して再度就職したい人や、ワークライフバランスを保って働きたい人に向いているサービスです。
また、新卒向けや20代~30代向けの求人、土日休みの求人など、さまざまな切り口の求人特集があるのもメリット。自分に合う特集があるか、一度チェックしてみるとよいでしょう。
- 派遣薬剤師として働きたい人
- 転職後のフォローもしてほしい人
【スキル・年収アップを目指す】薬剤師向け転職サイト2選
次に今よりスキル・年収アップを狙いたい薬剤師向けの転職サイトをご紹介します。年収が高めの求人も多めであること、さらにコンサルタント・アドバイザーの面談・アドバイスが充実しており、キャリアについての相談ができる転職サイトを厳選しました。
- お仕事ラボ
- JobBuddy
お仕事ラボ|高精度の求人紹介が魅力
※画像出典元:お仕事ラボ公式HP
お仕事ラボは、転職後も長く働けるような高精度の求人紹介をしてくれる転職サイトです。一人のコンサルタントが薬局と求職者双方と相対するワンストップ型の仕組みを採用しているのが特徴。
薬局の事情を把握する担当者がニーズに合う転職先を紹介してくれるので、転職後の定着率が95.6%と非常に高い水準を維持しています。転職後も悩みがあれば専任のアドバイザーに電話やメールで相談できます。
- 長く働ける転職先を紹介してほしい人
- 転職後もサポートしてほしい人
JobBuddy(ジョブバディ)|アドバイザーが一貫して対応
※画像出典元:JobBuddy公式HP
JobBuddy(ジョブバディ)は、面談から入職までを1人のキャリアアドバイザーがワンストップで対応してくれる転職サイトです。内定から入社後のフォローまで手厚いサポートを受けることができます。また、求人は非公開が主ですが、件数は約1,000件ほどあることが確認できるため求人情報は十分あります。(編集部調べ)
紹介される求人の勤務エリアは、東京と千葉、埼玉、神奈川が中心です。サイトには、薬剤師の転職に役立つコンテンツとして転職ガイドが掲載されており、不安なことをその場で解決することができます。
- 関東エリアで転職先を探している人
- 手厚いサポートを受けたい人
【派遣・アルバイト】薬剤師向け転職サイト4選
時間に囚われず、非正規の薬剤師として勤めたいという方も多いでしょう。そこでここからは派遣・アルバイトで勤めたい薬剤師向けの転職サイトのおすすめをご紹介します。派遣・アルバイト系の取り扱い求人数が多いものを選んでいます。
- 薬キャリ
- ファルマスタッフ
- ファル・メイト
- アプロ・ドットコム
薬キャリ|転職エージェントを紹介
※画像出典元:薬キャリ公式HP
薬キャリは、提携する転職エージェントが持つ薬剤師の求人を閲覧・応募ができる転職サイトです。応募時にはその求人を担当するエージェントと直接やり取りすることになります。また、薬剤師の転職成功ガイドなど、薬剤師の転職を支援するコンテンツが充実している点も大きな特徴です。
非公開求人も保有しているため、好条件の求人も見つけられます。
無料会員になれば、検索条件の保存が可能になって効率的に求人が探せるほか、条件に合う新着求人がメールで届くなどより手厚いサービスが受けられるようになります。
- 転職エージェントとつながり、転職への不安や悩みを相談したい人
- 非公開求人を多数紹介してほしい人
- 利用者インタビュー
30代|女性|薬剤師|神奈川県|年収400~500万円
【良かった点】
・求人紹介後のLINEでのレスポンスが早い。返信に時間がかかるときは事前に教えてくれる。
【残念だった点】
・希望として伝えていなかった業務内容や人間関係への指摘が頭ごなしのような印象を受けたこと。話し方や誘導などでもう少し上手く対処してほしかった。
【利用者へのアドバイス】
・求人数が多いため、様々な求人の中から自分と合う仕事を探したい人におすすめ。特に調剤薬局の情報が多い。
ファルマスタッフ|丁寧なヒアリングが自慢
※画像出典元:ファルマスタッフ公式HP
ファルマスタッフは、全国に12拠点を構え、22年と長い実績を持つ薬剤師向け転職サイトです。遠方など都合の合わない人を除き、対面での個別面談にも力を入れています。対面で丁寧にヒアリングをしてから転職プランを提案するため、満足度の高いサービスを受けられます。
また、Web会議での転職相談会を平日(10時~19時半)・土日を問わず受け付けており、忙しい人でも気軽に転職相談ができるのも強みです。
- コンサルタントに対面で悩みや不安を相談したい人
- 忙しくて平日の転職活動が難しい人
ファル・メイト|高時給求人多数
※画像出典元:ファル・メイト公式HP
ファル・メイトは、専任のコーディネーターが納得できる転職先が見つかるまでサポートしてくれる転職サイトです。関西・関東エリアなら時給2,800円を最低保証しています。
また、万が一の場合に備えた薬剤師賠償責任保険はファル・メイトの負担で適用可能です。薬剤師派遣の求人が豊富で幅広い年齢層の方が利用しています。
- 関西や関東エリアで高収入の求人を探している人
- 派遣として働きたい人
アプロ・ドットコム|満足度が高いサポート
※画像出典元:アプロ・ドットコム公式HP
アプロ・ドットコムは、正社員23,000件以上・派遣とアルバイトで10,000件以上の豊富な求人数を誇る転職サイトです。(2024年11月時点)薬剤師求人のプロである専門のキャリアアドバイザーが転職を徹底サポートしてくれます。
また、初めて転職を経験する方は個別相談会に参加することも可能です。丁寧なヒアリングとサポートは評価されており、アプロ・ドットコムを利用した薬剤師の98.3%がまた利用したいと答えています。
- 派遣の求人数を重視する人
- コンサルタントに個別で相談をしたい人
【専門家監修】転職サイトの選び方
薬剤師向けの転職サイトを12個紹介しましたが、どのサービスを選べばよいか迷う人もいるかもしれません。ここでは専門家の知見をもとに、サイトを選ぶ際のポイントを6つ紹介します。
- 使いたいサポートがある転職サイトに登録
- 求人数の多いサイトを探す
- 職場環境などの情報量
- 運営会社を確認する
- 1つの転職サイトだけにこだわらない
- 希望の求人を探すため自己分析
専門家のコメントもあわせてチェックし、自分に合った転職サイトを見つけるための参考にしてください。
使いたいサポートがある転職サイトに登録
薬剤師向け転職サイトはコンサルタントによる転職サポートが受けられるところがほとんどです。サイトによってサポート内容は異なるため、自分が重視するサービスを提供するサイトを選ぶことが大切です。
初めて転職活動をする人なら「そもそも転職すべきかどうか」で迷うかもしれません。相談した際に、強引に転職を勧めるのではなく、求職者の立場で親身に相談に乗ってくれるサイトに絞っていくとよいでしょう。
運営会社が転職エージェントのサービスを提供している転職サイトは数多くあります。求人紹介だけではなく、働き方についての相談に乗ってくれるかなど、スタッフ、コンサルタントの経験値や相性なども考慮しましょう。
求人数の多いサイトを探す
求人数が多ければ多いほど選択肢が広がるので、自分の希望に近い職場を見つけることができます。転職サイトを選ぶときは求人数の多さにも注目してみましょう。
転職サイトによっては非公開求人を保有している場合もあります。非公開になっている理由は、好条件で応募が殺到する可能性が高いからです。求人数の多さと合わせて非公開求人数の多さもチェックしておきましょう。
職場環境などの情報量
給与条件など、求人票に書いてあることだけを鵜呑みにしてしまうと、後悔してしまう可能性があります。転職のミスマッチを防ぐために、企業の内部情報を保有していたり、企業の実情に詳しいコンサルタントが在籍している転職サイトを選びましょう。
薬剤師転職では給与条件等だけでなく、職場環境に関する情報を豊富に得ておいた方がミスマッチが少なくなります。転職者のなかには、転職のことを伏せて、気になる薬局を見にいく方も多いようです。
情報を網羅的に掲載・把握していることが優良な転職サービスの条件といえます。
運営会社を確認する
転職サイトの運営会社を確認すれば、その転職サイトが得意な求人を判断できます。また、薬剤師向けの転職サイト以外にも複数の業種向けの転職サイトを運営している場合もあります。運営会社の強みと転職サイトの強みは似通っていると考えてよいでしょう。
例えば、記事内で紹介した「ファルマスタッフ」を運営するメディカルリソース社は、薬局チェーンが母体の会社なので、自社の調剤薬局の求人が豊富です。
1つの転職サイトだけにこだわらない
転職サイトによって、提供しているサービスや掲載している求人情報に違いがあります。より多くの求人情報を得るためには、1つの転職サイトだけを利用するのではなく、2~3つの転職サイトを利用して、多くの求人情報を目にすることが大切です。
また、より幅広く転職先を探したい人は、病院や薬局だけでなく一般企業系の求人も保有しているかを確認してください。
希望の求人を探すため自己分析
転職先を探しを始める前にやっておきたいのが自己分析です。年収や勤務エリア、勤務時間、業務内容など、転職によって何を改善したいのかをはっきりさせておきましょう。
希望が曖昧なまま転職先探しを始めてしまうと、内定まで時間がかかってしまう可能性が高くなります。転職サイトによっては、自己分析ツールの提供や、希望条件のヒアリングも行っているので活用してみましょう。
知っておきたい!薬剤師の転職失敗事例
希望する職場に転職できても、想定していなかった事態に陥り後悔するパターンも残念ながらあります。ここでは、薬剤師の転職による失敗事例を紹介します。
- 転職先でも人間関係に問題
- 期待していたほど昇給が望めない
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転職先の方が仕事の負担が重い
転職先でも人間関係に問題
転職に後悔するきっかけになりやすいのが職場の人間関係です。労働条件は理想通りでも人間関係が良好とは限りません。人間関係がうまくいかないと、転職したばかりなのにすぐに退職してしまう可能性もあります。
薬剤師に限らず職場の人間関係に悩んでいる人は多いです。人間関係に問題がある職場かどうか見極めるために、離職率をチェックしてみましょう。転職サイトのコンサルタントに職場環境を調査してもらうのも有効な手段です。
期待していたほど昇給が望めない
年収の高さで転職先を選んだのに、年次昇給がない場合は生涯年収が減ってしまうこともあります。なかには昇給保証をしている会社でも、毎回理由をつけて昇給が見送られてしまうケースもあります。
求人票に記載している年収の高さだけで転職先を選ぶのではなく、昇給率の高さなど長期的な視点で転職先を選択することも大切です。
転職先の方が仕事の負担が重い
業務の負担を軽くするために転職を決意したのに、転職先の方が残業が多かった、思ったよりも激務で体調を崩してしまったというケースもあります。情報収集が不足していると、このような状態に陥りやすいです。
人手不足だと仕事の負担が重くなりやすいので、転職先を決めるときは、求人票だけでなく現場の実情もチェックしておきましょう。
【Q&A】薬剤師の転職でよくある疑問を解決!
最後に、転職サイトを利用する薬剤師の人が抱えやすい疑問について回答していきます。
転職サイトは怪しい?なぜ無料で利用できるの?
転職希望者が転職サイトを無料で利用できるのは、転職サイトが掲載企業から報酬を得ているからです。転職希望者が転職サイトを経由して企業に応募して採用されると、転職サイトが成功報酬として企業から仲介料をもらえる仕組みです。
仲介料を得るために強引に転職を勧める業者もいるため、注意が必要です。希望条件を明確に伝えているのに、そぐわない求人ばかり紹介する会社や、やたらと面接を勧めてくる担当者には気を付けましょう。
薬剤師の転職は難しい?
現時点では薬剤師の求人数は比較的多く、薬剤師の需要は高いと言えます。そのため、転職はしやすいといえるでしょう。
厚生労働省の発表する一般職業紹介状況でも、医師・薬剤師の有効求人倍率は2.01倍となっています。つまりこれは求職希望者より求人が多いことを意味しているのです。
このことからも薬剤師は他の職種に比べると、比較的転職しやすいと言えます。
薬剤師の転職事情と年収は?
薬剤師の年齢層は幅広く、転職を望む方もさまざまな年齢の方がいることが予想されます。実際に薬剤師の転職では、他の業種と比べると年齢による転職のハードルが低めです。ご紹介してきた転職エージェント・転職サイトでも、20代~はもちろん40~50代向けの薬剤師の求人も多く存在します。
これには薬剤師という専門知識を有する職業であることが関係しています。一般的な職業と同じように若手も重宝されますが、薬剤師はキャリアを積んできたミドル世代でも需要が望めるでしょう。
薬剤師の年収(20代・30代・40代・50代)
現在の薬剤師の年代別の年収平均は以下の通りです。
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | |
男性 | 約444万円 | 約564万円 | 約628万円 | 約695万円 |
女性 | 約424万円 | 約493万円 | 約564万円 | 約616万円 |
※参考:e-Stat 令和元年賃金構造基本統計調査を元に作成
このデータによれば、薬剤師での平均年収は男性は約554万円、女性は約505万円となります。また、それらを合わせて、現在の薬剤師の総平均年収を出すと約530万円程度です。一般的な職種に比べると、薬剤師は年代問わず比較的高収入と言えます。
薬剤師向け転職サイトを利用するメリットはどんなところ?
薬剤師向けの転職サイトを利用するメリットは、次の通りです。
- 非公開求人が閲覧できる
- 面接対策や履歴書の添削などのサービスが受けられる
- 転職活動に役立つコンテンツが利用できる
転職サイトに登録すると好条件な非公開求人を閲覧できるようになります。転職サイトによっては専属のキャリアアシスタントが転職相談に乗ってくれるので、スムーズに転職活動を進めることができるでしょう。
薬剤師向け転職サイトのデメリットはある?
便利な転職サイトにも欠点はあります。主なデメリットは、次の通りです。
- 担当コンサルタントの力量に差があることもある
- 自分の希望するエリアの求人が少ない場合もある
転職サイトの担当者は指名することができないので、知識が不足していたり、相性が悪かったりする場合もあります。不安に感じたら公式サイトの問い合わせ口から担当者変更の要望を出すのも一手です。後悔しない転職を実現するためにも、遠慮することなく伝えるようにしましょう。
まとめ
薬剤師のスキルは専門性が高く年代問わず重宝されやすい職種なため、転職は可能です。ただし転職先の職場に馴染めるかや、そもそもの収入が職場の労働に対し適切であるかなどの不安が出てきます。
だからこそ薬剤師専門の転職サイトを活用し、業界に密接なアドバイザーにアドバイスを受けながら、確実に転職活動を進めていくことをおすすめします。業界に精通したアドバイザーなら、「この条件は難しい?」などといった疑問にも答えることができるでしょう。
また、薬剤師専門の転職サイトもそれぞれに得意とするジャンルが異なるため、自身のスキルと希望する就労形態や収入などをあらかじめ決めてから、自身に合うと思える転職サイトを選ぶようにしてください。ぜひご紹介した薬剤師の転職事情も参考に、転職を成功させてください。
◆記事で紹介した商品・サービスを購入・申込すると、売上の一部がマイナビニュース・マイナビウーマンに還元されることがあります。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。◆紹介している情報は、必ずしも個々の商品・サービスの安全性・有効性を示しているわけではありません。商品・サービスを選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品・サービススペックは、メーカーやサービス事業者のホームページの情報を参考にしています。◆記事内容は記事作成時のもので、その後、商品・サービスのリニューアルによって仕様やサービス内容が変更されていたり、販売・提供が中止されている場合があります。