現在派遣社員で働いていて、将来的には正社員に転職したいと考えている人は多いのではないでしょうか。
そのためには、会社探しや履歴書の準備などで時間がかかります。さらに派遣社員から正社員に転職するやり方もいくつかあるため、自分に合った方法で転職活動を行うことが大切です。
また正社員の募集は、年齢が若い人を対象にしているものが多い傾向もあるため、いずれにしてもポイントをおさえて早めに行動するのがおすすめです。
本記事では派遣社員からと正社員への転職方法や、それぞれのメリットとデメリットも詳しく解説していきます。ポイントを把握したうえで派遣社員を続けるか、正社員への転職を考えるかを検討してみてください。
派遣から正社員になることは可能?
派遣で働いたあとに正社員になることは可能です。派遣先で能力を発揮した結果、その職場で正規雇用された例もあります。
ただし厚生労働省の調査によると、2019年の非正規労働者の割合は全体の38.3%で、うち派遣社員が6.5%でした。派遣を選んだ理由としては、主に「家事・育児や介護などの個人的な都合と両立しやすいから」という理由が多い傾向があります。そのため、派遣社員は「正社員になりたくてもなれない人」というイメージが少なからずありました。
しかし2020年に行われた厚生労働書の調査では、派遣社員を選択する理由に変化が出てきています。例えば「専門的な技能を生かしたい」「副業したいなど」など、積極的な理由で派遣社員を選ぶ人が増えてきました。つまり派遣社員という働き方が、1つのポジティブな選択肢として選ばれることが一般的になりつつあるということです。そこからスタートして正社員になった人も増えています。
“参考:厚生労働省「「非正規雇用」の現状と課題」”
派遣から正社員になるための4つの方法
派遣社員から正社員になるための方法を4つ紹介します。それぞれの違いを把握して自分に最適な方法を選びましょう。
1. 派遣先の会社で正社員として登用される
現在、派遣社員として働いている場合は、派遣先の会社でそのまま正社員を目指すことができます。
この方法で正社員へ転職すると、雇用形態は派遣会社のスタッフから派遣先の正社員へと変わりますが、働く場所や環境は変わりません。そのため、今の派遣先企業に魅力を感じている場合におすすめの方法です。
また、派遣先の会社で働きぶりを評価され、会社側から正社員への登用を打診されるケースもあります。反対に、派遣先の会社側で人件費を抑えるために正社員登用を避けていることもあります。
現在、派遣されている会社で正社員になりたい場合は、まずはその会社で派遣から正社員になった前例があるか確認しましょう。
2. 正社員募集している会社へ転職する
今の派遣先に満足していなかったり、挑戦したい業種が決まっていたりする場合は、正社員募集している会社への転職がおすすめです。なお転職活動をするために派遣を辞める必要はありません。実際に、多くの人が派遣で働きながら転職活動を行っています。
働きながら転職活動するメリットは収入が途絶えないことです。仕事を辞めてしまうと貯金に頼る生活になってしまいます。貯金額に余裕がなくなると、転職を急いで不本意な会社に転職してしまうことも考えられるため、注意が必要です。
経済的に余裕があれば、派遣を辞めて転職活動に集中することも考えられますが、心配な場合は働きながら転職活動するのがおすすめです。その際は、当面の収入が確保されているからと先延ばしにするのを防ぐためにも、期限を決めるとよいでしょう。自分で期限を決めて、その期間は集中して転職活動を行ってください。
転職の方法は大きく分けて、自分で正社員募集をしている求人を探す方法と、転職エージェントを活用する方法の2つあります。働きながら転職活動を行う場合は時間が限られるため、転職エージェントを使うのがおすすめです。
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3. 派遣会社の「紹介予定派遣制度」を利用する
派遣先の会社で正社員となることを前提として派遣される「紹介予定派遣制度」を利用する方法もあります。派遣として働いてから、企業と派遣スタッフ双方が正社員登用を検討できます。そのため、派遣先との相性を見極めてから正社員を目指したい人におすすめの方法です。
紹介予定派遣制度を利用する流れ
紹介予定派遣制度を利用するおおまかな流れは次のとおりです。
- 派遣会社に登録する
- 派遣会社に仕事を紹介してもらう
- 派遣先で派遣社員として働く
- 派遣スタッフに入社の意思があるか、派遣先会社に採用の意思があるかを確認
- 双方合意した場合は社員として登用される
紹介予定派遣制度の利用を希望する場合は、派遣会社の担当者へ相談しましょう。通常の派遣とは異なり、派遣先会社と面接が行われる場合があります。派遣として働く期間中に自分に合った職場か、この会社で正社員として働きたいかを見極めましょう。合わないと感じたら社員登用を断ることも可能です。
一方、会社側も派遣期間中に正社員として採用するかを判断します。社員登用することで双方合意した場合は、派遣期間終了後に正社員として採用されます。
4. 派遣会社で正社員になる
一般的ではありませんが、派遣先での勤務態度や実績が評価されて、派遣元の会社で正社員としてスカウトされる場合もあります。その場合は無期雇用となり「3年ルール」は適用されません。正社員として採用されれば賞与や昇給も期待できます。
派遣先の社員になるわけではないため、仕事の内容や責任範囲は派遣で働いていたときと変わらない可能性があることは知っておきましょう。派遣会社から正社員登用を打診された場合は、その点を踏まえたうえで検討する必要があります。
派遣社員における3年ルールとは
派遣で働くのであれば、2015年の派遣法で改正された「3年ルール」を知っておきましょう。「3年ルール」とは、派遣先の会社の同一グループや部署などで派遣されて働けるのは、3年までというルールです。
ただし、派遣会社に無期雇用されていたり60歳以上だったりする場合は、このルールは適用されません。派遣元の会社に正社員として雇用された場合は無期雇用となるため、このルールの適用外となります。
派遣から正社員になるメリット・デメリット
派遣社員から正社員になる主なメリットとデメリットを表にまとめました。それぞれを知ったうえで、正社員への転職をするか検討しましょう。
メリット | デメリット |
安定性が高くなる | 自由度が低くなる |
ボーナスがもらえる | 異動や転勤の可能性がある |
退職金がもらえる | 業務範囲が広くなる |
福利厚生が充実している | 責任が増す |
昇給や昇格の可能性がある | 希望する仕事ができるとは限らない |
ここからは、それぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
派遣から正社員になるメリット
派遣から正社員になる主なメリットは次のとおりです。
- 安定性が高くなる
- 給料以外にボーナスが支給されるため収入がアップする
- 長期間就業すれば退職時に退職金をもらえる
- 福利厚生が充実している
- 昇給や昇格の可能性がある
正社員は派遣と異なり、雇用期間が定められていません。そのため、雇用期間が終了する前に次の派遣先を探す必要がなくなり、雇用期間が終了した途端に収入がゼロになる事態も避けられます。さらに毎月の給料に加えてボーナスの支給があるため、年収アップが見込めます。
また長期間就業することで、退職時に退職金が得られるのも正社員の大きなメリットです。住宅手当や家族手当、社員旅行など福利厚生も充実しています。正社員になれば、勤務態度や実績に応じて昇給や昇格の可能性も大きくなります。
派遣から正社員になるデメリット
派遣から正社員になるデメリットも紹介します。メリットだけではなくデメリットも知ったうえで、正社員になることを検討しましょう。
- 派遣と比較して自由度は低くなる
- 異動や転勤の可能性がある
- 業務範囲が広くなる
- 責任が増す
- 希望する仕事ができるとは限らない
派遣と比較して安定性が高くなる反面、休暇を取りにくくなったり残業を断りにくくなったりするなど、自由度は低くなります。また、企業によっては異動や転勤で引っ越しをしなければならない場合もあります。気になる方は、社員登用の際に異動や転勤の可能性があるか確認しておきましょう。
正社員になることで、業務の担当範囲が広くなったり責任が増したりするのことが一般的です。派遣社員は契約した内容の仕事のみですが、正社員になった場合は業務をより幅広く担当していくことになります。状況によっては、経験したことのない仕事や希望しない仕事をしなければならない場面が出てくるかもしれません。
派遣から正社員を目指す際に知っておきたいこと
派遣から正社員を目指す際に知っておきたいことを紹介します。正社員への転職を成功させるために、ここで紹介する内容をおさえておきましょう。
志望動機に「安定性」はNG
派遣から正社員を目指すにあたって志望動機は非常に重要です。「正社員は安定性が高いから」「ボーナスや福利厚生もあるから」など、自分の利益だけを考えているような志望動機はおすすめできません。そのような志望動機では、企業側から見た場合に正社員として雇用するメリットがないからです。
「派遣ではやりたいことが限られてしまう」「自分の能力を十分に発揮できないから」など、企業の業務に役立ちそうなポジティブな志望動機を考えておくのがおすすめです。企業の採用担当者が「ぜひ、正社員として雇用したい」と思う志望動機を考えましょう。
履歴書の書き方
正社員や紹介予定派遣で転職する際は、一般的に採用選考を受ける必要があります。そのため履歴書の書き方が非常に重要です。履歴書は氏名や住所、学歴や職歴を記入するだけのものではありません。より工夫することで大きなアピール材料とすることができます。
職務経歴書などを別途用意して職歴を詳しく記載したり、相手企業の業務内容と自分の目的や希望を結びつけた文章を添えたりするなどして、採用担当者にアピールしましょう。
面接時のポイント
書類選考を通過したら面接が行われます。正社員を目指す場合は、面接で今まで派遣で働いていた理由を聞かれることが予想されます。その際に、計画性なく派遣の道を選んでいたように思われると、選考するうえでマイナスになってしまうため避けたいところです。
「どんな目的があって派遣社員として働いていたのか」「派遣で学んだスキルを正社員になったらどのように活かせるのか」など、責任感や能動的に取り組める姿勢をアピールすることが重要です。派遣で働いていたことをマイナスに取られないように、採用担当者が納得できる理由を答えられるようにしましょう。
派遣社員と正社員の仕組みや違い
ここからは、派遣社員と正社員の仕組みや違いを解説します。まずは、派遣社員と正社員それぞれのメリットとデメリットを表にまとめました。
派遣社員の主なメリットとデメリットは次のとおりです。
派遣社員のメリット | 派遣社員のデメリット |
働く曜日や時間、勤務地を選べる | 長期的な就業は保証されない |
有名な企業や人気企業で働ける可能性がある | 同じ職場で働けるのは3年まで |
未経験でも就業できる可能性が高い | 裁量の大きな仕事は任せてもらえない |
業務の責任範囲が小さいため、精神的負担が少ない | 契約している業務以外の仕事はできない |
社内の飲み会や交流会に参加する必要はない | 昇進や昇格などキャリアを形成しにくい |
一方、正社員の主なメリットとデメリットは次のとおりです。
正社員のメリット | 正社員のデメリット |
雇用期間が無期限で安定した生活を送れる | 自由に休暇をとるのは難しい |
ボーナスや退職金が支給される | 月給で比較すると派遣時代より下がる可能性がある |
福利厚生が充実している | 転勤や異動を命じられる可能性がある |
働きぶりや成果次第で昇進や昇格ができる | 派遣より責任の度合いは大きい |
社会的な信用度が高い | 人間関係でストレスを抱える可能性がある |
派遣社員の特徴と向いている人
派遣社員は派遣会社から派遣されて働く社員で、派遣元の会社と雇用契約を締結しているのが大きな特徴です。基本的に残業や休日出勤がないため、資格取得のために勉強する時間や習い事・趣味のための時間を確保したい人に向いています。また、育児や介護で働ける時間に制限がある人にも向いている働き方といえるでしょう。
派遣社員は、期間を限定して複数の会社で働くことができるため、さまざまな会社や職種を経験したい方にもおすすめです。派遣元の会社と雇用契約を締結しているため、派遣先での人間関係で振り回される可能性は低い傾向があります。そのため、職場の人との飲み会や交流会が苦手な人にもおすすめです。
「登録型」「常用型」とは
派遣社員には登録型と常用型の2種類があります。一般的に、派遣社員といわれているのは登録型です。登録型の派遣社員は、まず派遣会社に登録したうえで、その派遣会社から派遣された会社で働きます。給料は派遣先で働いている期間のみ支給されるのが大きな特徴です。
一方、常用型の派遣社員は、派遣会社の正社員もしくは無期雇用社員として入社したうえで、案件単位で派遣先に出向して働きます。派遣先で仕事がない期間も派遣会社から給料は支払われるため、一般型より安定性が高いといえるでしょう。
正社員の特徴と向いている人
基本的に正社員は雇用期間が無期限で、派遣社員と比べると安定性が高いのが大きな特徴です。定年まで働くことができて、安定した収入を得ることができます。定年になっても、再雇用制度を利用して働き続けることも可能です。ただし派遣社員は働く曜日や時間を選べますが、正社員は所定の労働時間をフルタイムで働くことになります。
派遣社員と比べて、裁量権が大きいのも正社員の特徴です。企業から見ても正社員は長期にわたる戦力として判断されるため、研修会やセミナーを受けられる機会も多い傾向があります。正社員として腰を据えて働くことで結果を残せば、昇給や管理職への昇格も見込めます。
そのため、安定して収入を得たい人や長期にわたってひとつの仕事に向き合いたい人、将来的には管理職を目指している人などに正社員は向いているといえるでしょう。
派遣から正社員を目指す場合によくある疑問
派遣から正社員を目指す場合によくある疑問をまとめました。疑問を解消したうえで、正社員への転職を目指しましょう。
- どんな人が正社員に求められるの?
- 派遣社員のほうが稼げるって本当?
- 正社員の経験がなくてもチャンスはある?
どんな人が正社員に求められるの?
スキルや経験だけでなく、社員とコミュニケーションを図り円滑に業務を遂行できる人が求められます。会社の一員として、他の社員ともすぐになじめる適応能力や、新しい業務にも積極的にチャレンジできる姿勢を持っていることが望ましいです。
また、年齢によっても求められる内容が変わってきます。20代であれば、本人が持っている能力から将来性が評価されることもありますが、30代以降は即戦力であることが求められます。そのため、30代以降で正社員の転職を目指す場合は、今までの経験や実績を活かして会社にどのような貢献ができるのかも重要です。
派遣社員のほうが稼げるって本当?
派遣社員から正社員になって、給料が下がったと感じる方もいるようです。たしかに残業代が出ない会社であれば、時給制の派遣社員のほうが稼げる可能性はあります。しかし、ボーナスや昇給などの待遇も考慮すると、生涯で稼げる金額は正社員のほうが多いと考えられます。
正社員の経験がなくてもチャンスはある?
正社員の経験がないことが、正社員を目指すうえでハンディキャップとなる可能性はあります。しかし、正社員の経験がなくても、派遣から正社員になれないわけではありません。
本記事で紹介したポイントをおさえ、自身のスキルや目標をアピールすることで正社員への転職を成功させることは十分に考えられます。正社員への転職活動をするためには、さまざまな準備が必要になるため、特に結婚や出産などのライフイベントを考慮した場合は早めに活動をおこないましょう。
おすすめの転職エージェント2選
派遣から正社員を目指すには、人材のプロに話を聞いてもらいながら転職を進められる転職エージェントがおすすめです。こちらでは業界の中でも最大級の案件数をもっている、おすすめの転職エージェントを2つ紹介します。
- リクルートエージェント
- dodaエージェントサービス
リクルートエージェント
※画像出典元:リクルートエージェント公式HP
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リクルートエージェントについて、より詳しく知りたい人はこちらの記事もおすすめです。
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dodaの口コミや評判について詳しく知りたい人は、こちらの記事もおすすめです。
まとめ
派遣社員から正社員を目指すことは可能です。方法はいくつかありますが、30代以降になると会社側から求められるものも増えるため、正社員への転職を目指すのであれば早めに行動するのがおすすめです。
派遣社員と正社員はそれぞれにメリットとデメリットがあるため、自分に合った働き方を考えることも大切です。正社員への転職を希望しているものの、なかなかうまくいかなかったり、不安が大きかったりする場合は、派遣会社や転職エージェントを活用してプロに相談しましょう。
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