血のつながらない父、きょうだいと育った経験が、今年の『24時間テレビ』のテーマにつながっていた――日本テレビ系大型特番『24時間テレビ48-愛は地球を救う-』(8月29日~30日)の制作発表会見が22日、都内のスタジオで行われ、総合プロデューサーの天野英明氏が、その思いを語った。
寄付金着服からの信頼回復「その歩みを止めることは絶対ない」
今年のテーマは「わたしの家族の話~あなたは誰を想う?~」。天野氏は「家族といっても本当に人それぞれ形があると思います」とした上で、「そんな家族の物語をできるだけ多く取材させていただいて、それを紡いで今の日本社会を見つめ直していきたい。そんな思いでこのテーマにしました」と説明した。
その一方で、天野氏が強調したのは、チャリティー番組としての責任だった。
「この唯一の日本の大型チャリティー番組ということで、このチャリティーの本質も追求し続けていきます」と切り出し、「3年前にあってはならない事件があって、そこから再発防止、信頼回復に努めてきましたが、今年もその歩みを止めることは絶対にありません」と強調。
続けて、「皆様からお預かりした基金を1円単位までどのように使わせていただくのか、どのようにその支援が形になって届くのか。これは放送当日だけではなくて、1年を通じて皆様に責任を持ってお伝えしてまいります」と語り、継続的に支援の行方を示していく姿勢を示した。
さらに、チャリティーマラソンランナーを務める星野真里の思いを乗せた目的別募金「できた!を増やす子ども募金」にも触れ、「今年もより分かりやすく、より納得できる形で皆さんに参加いただき、それが支援につながるよう努めてまいります」とコメント。「いろいろとご意見をいただくことが多い番組ではありますが、テレビにしかできないこと、テレビだからできることってあると信じています。その思いを胸に全力で制作してまいります」と力を込めた。
自身も「ステップファミリー」で育った経験
自身も「ステップファミリーで育ってきた」という天野氏。会見後に取材に応じ、「子どもの頃に両親が離婚しまして、僕は母親についてったんですけど、それで再婚して、血のつながらない父親と、血のつながらないきょうだいの家庭で育ってきました」と、自身の家族の形について説明した。
それを踏まえ、今年のテーマのサブタイトル「あなたは誰を想う?」について、「家族がいない方もいらっしゃって、そういった形も絶対に取り残したくないという思いで、家族とか家族と思える人のことを思い浮かべながら見ていただきたいです」と語る。
総合司会の内村光良については、「もう圧倒的なファミリー感があると思います。番組のお父さん、大黒柱として温かく包み込んでくださるのではないかという思いで相談させていただきました」と説明。今年のテーマである“家族”を体現する存在として、内村に期待を寄せた。
3年前の出来事を忘れず、チャリティーの本質を追求し続けること。そして、多様な家族の形を見つめながら、誰も取り残さない番組にすること。天野氏の言葉からは、『24時間テレビ』が信頼回復の歩みの途上にあることを自覚しながら、今年の放送に臨む姿勢がにじんでいた。
