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今回は、様々な“受賞”を予想する「勝手に受賞予想」の2026年版。12月1日に発表される「現代用語の基礎知識 選『2026 T&D保険グループ新語・流行語大賞』」の年間大賞・トップテン、さらにその登壇者を、これまで『現代用語の基礎知識』編集長にも複数回取材経験のある記者が独断で予想していく。
昨年の予想では、トップテン10語のうち9語が的中。年間大賞は「オールドメディア」を本命に挙げたものの、実際には「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ばれ、こちらは外してしまった。
今年はどこまで当てられるのか。昨年に続いて表彰式の式次第に合わせ、まずはトップテンを予想する(※五十音順)。
「青切符」
【解説】2026年4月から、16歳以上の自転車運転者にも導入された交通反則通告制度。信号無視や一時不停止など、対象となる違反について反則金を納付する仕組みで、自転車の交通ルールへの関心が高まった。
【予想理由】幅広い世代が日常的に利用する自転車だけに、生活に直結する制度変更として社会的な認知度が高い。過去にも「新紙幣」(2024年)、「てまえどり」(2022年)など暮らしに関わる言葉がトップテン入りしている。
【登壇者予想】警察庁の担当者
「ギルティ」
【解説】罪悪感を覚えながらも、あえて欲望を満たす消費行動を表す言葉。かつては低カロリー、低糖質、低脂肪などの「ギルトフリー」が注目されたが、近年は濃厚な味わいや高カロリーなど、背徳感を前面に押し出した商品も増えている。
【予想理由】健康志向が高まる一方で、ときには自分を甘やかしたいという消費者心理を突く言葉。これまで「麻辣湯」(2025年)、「ふるさと納税」(2008年)など、食や消費に関わる言葉が選ばれている。
【登壇者予想】サントリー「ギルティ炭酸 NOPE」担当者
「酷暑日」
【解説】最高気温40℃以上の日を指す、気象庁の予報用語。2026年4月に発表された。西日本では記録的な猛暑となり、40℃以上を観測したのは延べ36地点と過去最多だった。
【予想理由】気象にまつわる言葉は、昨年「二季」がトップテン入りし、「地球沸騰化」(2023年)、「災害級の暑さ」(2018年)などが選ばれてきた。今回も有力だが、今年の夏は東日本で涼しい日が多かったことで実感は薄めか。
【登壇者予想】気象庁の担当者
「好きすぎて滅!」
【解説】M!LKの楽曲「好きすぎて滅!」から広まった言葉。好きという感情が大きくなりすぎて消滅してしまいそうな様子を表し、「○○すぎて滅」といった派生表現や“滅ポーズ”も話題になった。
【予想理由】昨年は同じM!LKの楽曲「イイじゃん」に由来する「ビジュイイじゃん」がノミネートされたものの、トップテン入りは逃した。今年はフレーズだけでなく、ポーズまで広がっている。若年層の流行を象徴する言葉であり、表彰式でM!LKがそろって登壇する姿もイメージしやすい。
【登壇者予想】M!LK
「スマホ農場」
【解説】多数のスマートフォンを並べて操作し、SNSの「いいね」やフォロワー数、動画の再生回数、広告のクリック数などを不正に水増しする拠点や仕組み。クリックファームとも呼ばれ、情報誘導や世論操作、広告詐欺などに利用される。
【予想理由】SNSの数字が人気や社会的評価の指標として扱われるようになった中で、その数字自体が人為的に作られている可能性を象徴する言葉としてインパクトが大きい。
【登壇者予想】朝日新聞の取材班
「ちいかわ(現象)」
【解説】イラストレーター・ナガノ氏による漫画『ちいかわ』を中心とした人気現象。2026年には劇場版アニメが公開され、キャラクターグッズや企業とのコラボなど、幅広い展開で注目を集めた。
【予想理由】キャラクターが年間の流行を象徴するという点で、昨年トップテン入りした「ミャクミャク」に続く存在。映画も大ヒット中の上、『ちいかわ』関連として、ハチワレのセリフ「なんとかなれーッ」もノミネートしている。
【登壇者予想】ちいかわ、ハチワレ、うさぎのキャラクターたち
「ドパガキ」
【解説】「ドーパミン中毒のガキ」を縮めたネットスラング。ショート動画やSNS、ゲームのガチャなど、短時間で強い刺激や快感を得られるコンテンツに慣れ、長時間集中することが難しくなった人を指す。若者だけでなく大人にも当てはまり、自虐的に使われることもある。
【予想理由】TikTokやYouTubeショートなど、短尺動画が日常生活に浸透した現代を象徴する言葉。昨年は「チャッピー」「エッホエッホ」などSNSを通じて広まった言葉がノミネートされている。
「ナフサ」
【解説】原油を精製して作られる石油製品の一種。プラスチックやペットボトル、印刷用インクなど、身近な製品の原料となる。2026年はイラン戦争に伴うホルムズ海峡の封鎖などで原油価格が高騰し、ナフサの供給不足が生活にも影響を及ぼした。
【予想理由】それまで一般にはあまりなじみのなかった言葉が、中東情勢によってニュースで繰り返し使われるようになり、生活に密着した言葉として定着した。昨年は「トランプ関税」がトップテン入りしており、国際情勢が日本経済や暮らしに及ぼす影響を示す言葉は有力だ。
【登壇者予想】石油化学業界団体の関係者
「モナキ」
【解説】純烈の酒井一圭がプロデュースする4人組の男性歌謡コーラスグループ。デビュー曲『ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど』の印象的なフレーズと振り付けが支持され、中高年層から若年層へと人気を広げた。
【予想理由】エンタメ関連の候補語ではM!LKと並ぶ存在。表彰式でのスピーチも盛り上げてくれそうだ。
【登壇者予想】モナキ
そして年間大賞予想は…「りくりゅう」
【解説】フィギュアスケート・ペアの三浦璃来と木原龍一の愛称。2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪では大逆転で金メダルを獲得し、日本のフィギュアスケート史に残る快挙を成し遂げた。
【予想理由】スポーツ関連の言葉は、毎年トップテン入りを果たしている。五輪金メダルに結婚と話題性が大きく、2人そろって登壇すれば、式典を大いに盛り上げることにもなりそうだ。
【登壇者予想】三浦璃来、木原龍一
補足
今回のノミネートで個人的に注目したいのが、「あかり、信じてるからな」。料理家・長谷川あかり氏がSNSで発信するレシピは、「とにかく信じてそのまま作ればおいしくなる」と評判になり、2025年11月頃からファンによる「あかりを信じる」という投稿が相次いだ。これが料理研究家・リュウジ氏らにも派生し、ネットミームとして広がっていった。
この言葉は、今年1月4日に掲載した本連載の「取りこぼし流行語大賞2025」で選出していたもの。毎年11月上旬にノミネート語が発表されるため、11~12月に生まれた流行がその年の選考から漏れてしまうことに着目した企画だったが、翌年の正式なノミネート30語に入った。
果たして結果はどうなるのか。年間大賞・トップテンは12月1日14時に発表される。
「現代用語の基礎知識 選『2026 T&D保険グループ新語・流行語大賞』」ノミネート30語(※五十音順)
- 青切符
- あかり、信じてるからな
- AI暴走
- キオクシア
- ギルティ
- 警戒レベル5
- 言語化
- 声の権利
- 酷暑日
- 消費税1%
- 好きすぎて滅!
- スクイーズ
- スマホ農場
- setlog(セットログ)
- だけ弁当
- ちいかわ(現象)
- データセンター
- ドパガキ
- ナフサ
- なんとかなれーッ
- NISA貧乏
- パンチくん
- ピックルボール
- フィジカルAI
- フレネミー
- ホビ垢
- ボンボンドロップシール(ボンドロ)
- モナキ
- 夜の踊り子
- りくりゅう
