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【答え】ホンダ「CBR250F(Four:フォア)」
正解はホンダ「CBR250F(Four:フォア)」でした!
「CBR250F」はホンダが1986年4月に発売した250ccのロードスポーツです。クラス規制値いっぱいの45PSを発揮するエンジンは1年早く登場したヤマハ発動機「FZ250」と同じ超高回転型4バルブ4気筒ですが、CBRにはホンダ独自の「カムギアトレーン」というハイメカニズムが採用されていました。
これはカムシャフトの駆動にチェーンではなく、複数のギアを用いることで超高回転でも正確な吸排気を実現するシステムです。しかし、製造には高い精度が必要なため、ホンダでもレーシングマシンやプレミアムスポーツの「VF1000F」にしか使われていませんでした。それを50万円程度のエントリーモデルである250ccに採用したのにはワケがあります。
ホンダというメーカーは創業者の本田宗一郎氏が4ストに強いこだわりを持っており、レースでもパワーと軽さで有利な2スト勢を相手に4ストの「NR500」で挑んでいたほどです。市販の250ccクラスではヤマハの2スト「RZ250」に対抗してリリースした4ストVツインの「VT250F」が一定の成功をおさめていたものの、そのヤマハに4スト4気筒の「FZ250」を出されて黙っていられるはずもありません。
「カムギアトレーン」という伝家の宝刀を振るったのは、先を越された「FZ250」を圧倒するためであり、タコメーターのレッドゾーンもFZより1,000回転高い17,000-19,000rpmが刻まれました。さらにフレームも、スチールのFZに対し、極太のアルミツインチューブを採用するという徹底ぶりで、カタログには“メカマックス”というキャッチコピーが添えられました。
「CBR250F」のデザインはVTシリーズの流れを汲むオーソドックスなハーフカウル仕様でしたが、アッパーカウルとタンクを一体化した近未来的なFZに対してインパクトが足りないと感じたのか、半年後にはアンダーカウル付きモデルを追加し、翌年にはフルカバーのエアロカウルとシートやテールカウル形状を見直した「CBR250R」(ハリケーン)も加えます。
しかし、同時期にヤマハは「FZ250」に見切りをつけ、耐久レーサー風の2灯式ヘッドライトを備えた「FZR250」に刷新します。この本格的なレーサースタイルに人気が殺到したため、「CBR250R」も後期型ではコンサバ路線を捨てて2灯式のレーサーカウルをまとい、その2年後には名前の最後に“R”をもうひとつ追加した「CBR250RR」にまで進化しました。
その後、スズキとカワサキも加わって、1990年代まで250cc4気筒のレーサーレプリカブームは続きましたが、その中でもCBRは、ベテランもうならせる精巧なメカニズムと速さだけでなく、ビギナーの女性でも扱える乗りやすさも兼ね備えた名車として語り継がれています。
それでは、次回をお楽しみに!




