ここ数年、怪談や奇談が再び注目を集めています。怪談イベントが各地で行われ、8月8日に公開されたホラー映画『近畿地方のある場所について』は、興行収入15億円を突破するヒット。さらに、YouTubeやポッドキャストでの怪談チャンネルも人気を集めるなど、幅広い世代で盛り上がりを見せています。
そんなブームの中、連載『本当にあった…読者の実話怪談・奇談』は、マイナビニュース会員や読者から寄せられた「実際に体験した怪談・奇談」をもとに4コマ漫画化。日常の中にふと紛れ込む背筋が寒くなる瞬間、誰にも信じてもらえないような不思議な出来事を“物語”として再現します(一部変更の可能性あり)。
イラストを描いてくれるのは「ドラマあるある」、「推し活あるある」を執筆する漫画家兼イラストレーターの菅原県さんです。
「本当にあった…読者の実話怪談・奇談」を1話から無料でイッキ読み!
深夜、ひと気のない山道での恐怖体験
深夜、ひと気のない山道を車で走っていた男性。
ふと前方から同じ車種の車がすれ違うのを見て、「たまたまかな」と思ったのも束の間、また同じ車が現れる。
「さっきと同じナンバー? いや、まさか……」
そう自分に言い聞かせたが、次にすれ違った車のバンパーには、確かに同じ位置に傷があった。
山道の静寂に、ハンドルを握る手が汗ばむ。そこにいたのは“偶然”か、それとも“何か”だったのか――。
近年、ドライブレコーダーや防犯カメラの普及によって、私たちは過去よりも多くの「映像」を残すようになった。しかしその一方で、見たものが現実なのか錯覚なのか、その境界が曖昧になることも。同じ車を何度も見たという体験は、もしかすると映像社会が生んだ“既視感の怪談”だったのか……。
テクノロジーが光をもたらす時代に、闇の中で生まれる恐怖――それは、人間の感覚がまだ完全にはデジタルに置き換えられていない証なのかもしれない。
調査時期: 2025年7月25日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
