テレビ大好き芸人の橋爪ヨウコです。学生時代はテレビの話で友達を作り、恋や仕事はドラマから学んできたと言っても過言ではない! 26年間全クール全チャンネルのドラマを視聴する“とにかくテレビを愛し! テレビにはまだそんなに愛されていない女…!”そんな私、橋爪がとにかく熱い!と思っているドラマをご紹介する連載シリーズ「こじらせハスキー・橋爪ヨウコの三度の飯よりテレビが好き!」。

今回は、本日最終回! すでにロスが始まっているテレビ東京『珈琲いかがでしょう』(毎週月曜23:06~)をご紹介します!

  • 『珈琲いかがでしょう』に主演する中村倫也 (C)「珈琲いかがでしょう」製作委員会

■繊細な目や手の動きの演技に心奪われる

4月から中村倫也さん主演で始まった本作は、『凪のお暇』の作者でも有名なコナリミサトが描く優しくも珈琲のようにほろ苦い、人情珈琲群像劇。

現在第7話まで放送され、タコのマークの移動珈琲屋「タコ珈琲」の店主・青山一(中村倫也)が珈琲屋をやるようになったきっかけや青山の過去が明るみになった今、最終回がどうなるのか楽しみで仕方ないドラマです!

毎話「神回!」と言っていいほど、ストーリーが面白いのはもちろん! 何と言っても、中村倫也さんの“憂い”が素晴らしい。

珈琲屋の店主として、穏やかな表情で珈琲を淹れる姿に、中村倫也さんの上品さも相まって「これは珈琲王子だ! カッコイイー!」と胸キュンし、家や職場の近くにこんな素敵な店主がやっている珈琲屋があったら「夜、目がギンギンになって眠れなくなってしまうぐらいに、珈琲飲んでしまうわー!」とほのぼの見ていたのですが、実は青山にはその珈琲王子の姿からは想像できないほどの荒々しい過去があったのです。しかもその姿が、切なさと孤独さを纏った金髪姿で「え? これ珈琲屋の青山だよね? 中村倫也さんだよね? 全くの別人じゃんか!」と振り幅の効いた演技力に心を奪われました。

血も心も通ってないんじゃないかと思わせるほど、何も考えずに人を殺めてきた常軌を逸した青山の真っ黒な目。そして、初めて人の命と死に触れた瞬間、今まで誰にも大切に扱われてこなかった青山が、光石研さん演じるホームレスのたこさんと出会い「大切だ」と言われた時の心情。珈琲に対しての想い……その1つ1つの繊細な目や手の動きの演技が素晴らしく、青山が切なくもこんなにも愛おしいキャラクターなのは、中村倫也さんが演じているからこそだなと思います!

今まで「中村倫也さんの出演ドラマと言えば!」と語るときに、『凪のお暇』のゴンさん、『初めて恋をした日に読む話』の山下、『美食探偵 明智五郎』の明智、『メグたんって魔法つかえるの?』のヒロト、『ホリデイラブ』の井筒、『この恋あたためますか』の浅羽、『スーパーサラリーマン左江内氏』の警官・刈野などなど、挙げ出したら「このまま朝を迎えてしまうぞ!」とキリがなく、どのドラマを語ろうか迷いに迷ってしまいました。そこに加え、『珈琲いかがでしょう』の青山が、今後中村倫也さんを語る上で絶対に欠かせない1つになったのは間違いないでしょう。

■孫の代まで語り継ぎたい儚く脆くて美しい金髪姿

そんな素晴らしい演技力は言わずもがな!ですが、今までとギャップのある金髪姿のビジュアルの良さについても、語らずにはいられません!

私は昔から金髪ビジュアルにめっぽう弱いたちで、『溺れるナイフ』の菅田将暉さん、『東京タラレバ娘』の坂口健太郎さん、『闇金ウシジマくん』の綾野剛さんなどなど、色気たっぷりの金髪姿に心奪われてきました。ふと昔を思い返すと『池袋ウエストゲートパーク』の窪塚洋介さん演じるキングがめちゃくちゃカッコ良くて、初めて見た時に初恋のようなトキメキを抱いて以来、金髪フェチを貫いて早21年なのですが、中村倫也さんの金髪姿は孫の代まで語り継ぎたいほどに儚く脆くて美しいのです!

  • (C)「珈琲いかがでしょう」製作委員会

元々開けていたであろう「3連のピアスホール」さえも、青山の現在と過去がリンクしていて相乗効果をもたらしています。そんな甘くも苦くもある青山を演じる中村倫也さんのビジュアルを見るだけで、とても美味しいカフェラテを飲んだときと同じような幸福感に包まれます。テレビ東京さん! 中村倫也さん! 目の保養、ありがとうございます!!