• 大西流星

    大西流星

――Season1とSeason2では、2年後という設定もあって、かなり作品のトーンが変わる印象を受けました。違いはどのように捉えていますか?

原:Season1から「親仁善隣」という言葉が物語の軸になっているんですが、横浜のある街の仲間たちの中で起きていた事件が、Season2ではすごくスケールが大きく、さらにバージョンアップしていて。でも「親仁善隣」という軸自体は変わらずに共通していると思います。

――Season2では欽ちゃんが物語の中心となりますよね?

原:もう大変でした(苦笑)。よりシリアスな事件になってくるので、それこそ専門用語だったり、会議のシーンだったりが「あ、テレビで見てたやつだ!」と思いながら撮影してました。

大西:Season1は横浜を中心に起こる事件を、ロンくんが自分で出歩いて仲間と協力しながら解決していく物語で。Season2は過去にも振り返りますし、大きな事件をみんなで解決する場面もあったりするんです。本当にSeason1以上に仲間の絆が描かれてると思います。室内のシーンも多かったですね。難しい内容になってきますし、一緒のシーンというより、お互いが心の中で秘めてるものを表現することが多かった。でも心はつながってる、みたいな。その絆は変わらず描かれていると思います。

――それぞれの人物像は、どうひも解いていかれましたか?

原:欽太は、幼いロンの心が冷え切ってしまった瞬間に立ち会っているからこそ、「この子をなんとかしたい」という思いが軸にあるんです。ロンのお父さんの事件ですね。それが「警察として」という関係値を越えて、「隣人を助けたい」という信念になっている。Season1では、警察官としての真面目な欽太と、仲間内での兄貴分という二面性を意識していたんですが、Season2では、欽太にとって大切な方が殺されてしまい、完璧だった欽太が翻弄される側になる。今回は、人間としての弱さにフォーカスしました。

大西:Season1は、ロンくんの緩さや無職という立場から始まって、名探偵と呼ばれるようになって。「ダルいな」とか「なんで俺なんだよ」と言いながらも、お父さんから教えてもらった「親仁善隣」という言葉を思い出して決心する。その瞬間を、背中や視線で表現することを意識していました。Season2では、警察に捕まってしまったりして思うように動けない中で、「自分はどうすればいいのか」を考えるシーンが多いです。Season1の2年後の設定なので、より大人になって、「もっと誰かのために何かできるはずだ」という自信もあると思うので、少し落ち着いたロンを意識しました。

原:大人になってたよね。Season1は「なんとかして~」って言われて「あ~めんどくさい、やるか」だったのが、Season2は自分で深く考えてる姿が見られると思います。

  • 原嘉孝

    原嘉孝

青春時代を過ごした横浜ロケは「本当にホーム」

――サスペンス色が強くなり緊迫したシーンも多いSeason2ですが、現場の雰囲気は?

原:俺は特にワイワイしてないと思う。

大西:アハハ(笑)。逆にね。

原:カットがかかっても眉間にしわ寄せてたと思います。

大西:確かにしわ寄ってたと思います(笑)。

原:最終日ぐらいにやっと柔らかい表情ができるシーンがあって、「久しぶりに笑ったわ」と思って、プライベートでも。Season2はさらに伏線が多くて複雑なんですが、ドラマの撮影って、1話を撮った後、いきなり8話を撮ったりすることもあるんです。なので、「欽ちゃんはこの時点でどこまで把握しているのか」を、自分で全部台本に書き込んでました。常にタイムスリップしてる状態が数カ月続いた感じでした。

大西:僕は結構ワイワイするタイプなんですけど、もっと一緒にワイワイしてくれるかなと思ってたんですよ(笑)。まさに「眉間にしわ」状態だったので(笑)。でも話しかけたらめちゃくちゃ返してくれるし、いい空気感でした。今回は「絆」がテーマだったので、共演者の方やスタッフさんともたくさん話しました。緊迫したシーンの前こそ、逆に明るくして落差を作るほうが切り替えやすかったです。

――横浜での撮影はいかがでしたか?

大西:中華街は観光地のイメージが強かったんですけど、朝は小学生が通学していたり、店主さんが「いってらっしゃい」って声をかけていたり。温かみを感じました。表面的なイメージしかなかったので、すごく素敵な街だなと思いました。

原:僕は、中学・高校・大学とずっと横浜だったので、青春時代を思い出しました。中華街って、めっちゃ甘栗くれるんだよ! 袋に入りきらないぐらいくれたりするから。

大西:え~。あったかいな(笑)

原:あと、屋上のシーンの撮影で使わせていただいたビルの近くに、同級生が住んでいるみたいで。「今日、いたよね?」って、撮影後に連絡が来ました。本当にホームでした。