WOWOWの『連続ドラマW 災』が、「第42回ATP賞テレビグランプリ」で総務大臣賞とドラマ部門最優秀賞をダブル受賞。14日、都内ホテルで行われた受賞式に、主演の香川照之がビデオメッセージを寄せ、「本当に愛着がございました」と作品への思いを語った。
香川照之「動物まで役を広げています」
同作は、現代を生きる普通の人々の前に、姿や口調、性格、所作まで変えて現れる謎の男を描いた完全オリジナルドラマ。香川は、各人物の日常に災いをもたらす“男”を8役で演じた。総務大臣賞は海外でも高く評価され得る作品の中から、演出面で特に優れた1作に贈られるもので、同作はドラマ部門最優秀賞とのダブル受賞となった。
ビデオメッセージで香川は「『災』というドラマではなんと8役を務めさせていただきまして、そのドラマがこのような栄えある賞をいただきまして、感謝申し上げます」と喜びをコメント。
このメッセージ収録時の香川は、現在公演中のスーパー歌舞伎『もののけ姫』で演じる猪神族・乙事主の姿で登場。「ご覧の通り、イノシシになってまして」と紹介し、「もう人間のみならず、8役のみならず、動物まで役を広げていますので、ぜひ動物役でのオファーをお待ちしております!」とアピールした。
中村アン、自撮りのビデオメッセージで登場
また、北海道で撮影中という中村アンも、自撮りのビデオメッセージを寄せ、「この作品に参加させていただけた一員として、私自身とてもうれしく思います」と受賞を喜んだ。
監督集団「5月」の2人とは今回が初めての仕事だったといい、「お二人とも同世代ですごく話しやすくて、いろいろな意見をくださいますし、私自身もいろいろなことをお話ししながら、役を演じさせていただけたと思っています」と振り返った。
2人の監督が共同で演出する現場も初めてだったという中村は「2人の意見を聞きながらできる環境がすごく楽しかったです」とコメント。さらに、「香川さんとも久しぶりに共演することができて、とてもうれしかったです」と語り、スタッフと監督陣を祝福した。
企画書時点で不安も「見たことのない映像を作ろう」
AOI Pro.の伊藤太一プロデューサーは、今作について「正直、不安でしかない中でのスタートでした」と制作当初を回顧。企画書で表現された恐怖が、映像として視聴者に伝わるのかという不安を抱えていたという。
しかし、監督やスタッフの才能、香川をはじめとするキャストの芝居を信じることを決断。「見たことのない映像を作ろうという思いで、スタッフ全員がチームワークで走り抜けた結果、この賞にたどり着きました」と振り返り、「腹をくくる気持ちを忘れずに、できれば同じメンバーで、世界に通用する見たことのないコンテンツを作っていければ」と意欲を示した。
近藤あゆみプロデューサーは、総務大臣賞に続くドラマ部門最優秀賞の受賞を喜び、「監督たち2人が常に新しい映像、誰も見たことのない恐怖を追求し続けたこと」と、最後まで走り抜いたスタッフ、キャストの努力に感謝。「テレビドラマはもっと自由でいいんだと、今後の制作に対する希望にもつながりました」と語った。

