第46話「曽我祭の変」では1794(寛政6)年の様子が描かれた。

喜多川歌麿(染谷将太)をてい(橋本愛)が説得したことにより、停滞していた写楽プロジェクトは一気に再始動した。そして完成した役者絵は松平定信もうなる見事な出来栄えで、蔦重は芝居町に臨時の耕書堂の支店を開き大々的に売り出す。写楽作の役者絵は、蔦重や定信の思惑通り市中だけでなく幕府でも話題となり、やがて平賀源内(安田顕)の生存が噂となり始めた。定信たちは間者となった大崎の手引きで一橋治済を市中におびき出すことに成功したが、思わぬ事態が待ち受けていた。

注目度トップ3以外の見どころとしては、大崎に毒饅頭を食べさせる一橋治済のシーンが挙げられる。大崎に連れられ市中へやってきた治済は『一人遣傀儡石橋』の作者が筆跡から定信であることを見破っており、逆に大崎を問い詰める。追いつめられた大崎は毒饅頭により命を落とした。徳川家基(奥智哉)に死の手袋、家基の父で第十代将軍・徳川家治(眞島秀和)を毒入りの醍醐で死に至らしめたと思われる大崎。その末路が毒饅頭による死とは何とも皮肉だ。

本シーンの治済はいつもに増したサイコパスぶりを見せつけていた。そして、芝居小屋での見学を元に役者について話し合う戯作者たちのシーンもある。和気あいあいとお互いの推しについて盛り上がり、役者の顔真似をするなど、久々に創作で盛り上がる場面が描かれた。完成した写楽作の役者絵は一時的に芝居町に用意された耕書堂の支店で大々的に売り出される。その役者の特徴を強調した50部の今までにない絵は大きな反響を呼んだ。あまりのインパクトにモデルの1人・中山富三郎(坂口涼太郎)は蔦重に喰ってかかった。ちなみに作中ではぐにゃ富と蔦重に呼ばれていたが、史実ではしなやかな女形のしぐさからぐにゃ富またはふにゃ富と呼ばれていたそうだ。

きょう7日に放送される第47話「饅頭こわい」では、一橋治済に謀略を見破られた松平定信や長谷川平蔵宣以たちは窮地に立たされる。身の危険を感じた蔦重も一時的に店を閉めるが、事態を打開するために定信に驚がくの策を進言する。

  • (C)NHK