新型コロナウイルスの感染拡大により、「テレワーク」「在宅勤務」が急速に増えている。「通勤時間の削減」など多くのメリットがある一方、仕事のスタイルが大きく変わり、今まで感じたことのなかったストレスを抱えている人もいるのではないだろうか。そこで今回は、マイナビニュースの男性会員138人に、「家庭にとって在宅勤務で困ったことはありますか?」と聞いてみた。

Q. パートナーもしくはあなた自身が在宅勤務をすることはありますか?

はい 45.4%
いいえ 54.6%

Q. (「はい」と答えた方にお聞きします)家庭にとって在宅勤務で困ったことはありますか?

はい48.6%
いいえ 51.4%

Q. 家庭にとって在宅勤務で困ったのはどんなこと(時)ですか? 具体的に教えてください。(自由回答)

子どもがいて集中できない

・「仕事中に子どもがうるさい」(43歳男性/愛知県/輸送用機器(自動車含む)/メカトロ関連技術職)
・「子どもがいるから集中できない」(40歳男性/埼玉県/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「子どもが周りで騒いでしまうことがある」(44歳男性/群馬県/教育/事務・企画・経営関連)
・「子どもが遊んでと言ってくる」(39歳男性/東京都/その他メーカー/営業関連)
・「子どもが仕事の邪魔をする」(46歳男性/群馬県/フードビジネス(総合)/事務・企画・経営関連)

生活音が気になる

・「オンライン会議の際の生活音」(52歳男性/茨城県/ガラス・化学・石油/IT関連技術職)
・「子どもも含めてリモートワークを家でしていると、会話など邪魔にならないようにしなければならないなど気を使うから」(51歳男性/東京都/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「打ち合わせ中に生活音が入ってしまうことがある」(61歳男性/東京都/その他電気・電子関連/IT関連技術職)

食事の問題

・「家で食事をする回数が増えたことで、食事のレパートリーを増やしていかないと、食卓がマンネリ化しかねないという問題があること」(60歳男性/東京都/その他金融/営業関連)
・「食事が大変」(50歳男性/山口県/総合商社/営業関連)
・「食事の準備」(55歳男性/兵庫県/建設・土木/建築・土木関連技術職)

オンオフの切り替えがしにくい

・「家庭と仕事の区別がつかない」(52歳男性/東京都/その他/その他・専業主婦等)
・「気持ちの切り替え」(57歳男性/愛知県/建設・土木/建築・土木関連技術職)

仕事場所の確保

・「スペースを確保するのに苦労した」(41歳男性/東京都/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「仕事をする場所がない、自宅のイスが硬くて腰が痛い」(50歳男性/東京都/流通・チェーンストア/IT関連技術職)

その他

・「近所から無職と思われないか不安」(48歳男性/奈良県/不動産/営業関連)
・「家族全員が在宅勤務やオンライン授業のとき。ネットが混んだりやリモート場所が無かったりで」(57歳男性/東京都/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「夫婦喧嘩も増えたから」(36歳男性/高知県/官公庁/公共サービス関連)
・「特にこれといった趣味がないので、仕事の手が空いたときにはすることがない」(41歳男性/埼玉県/食品/営業関連)

総評

「家庭にとって在宅勤務で困ったことはありますか?」と質問したところ、男性48.6%が「はい」と回答した。理由として多くあがったのは「仕事に集中できない」という点だった。とりわけ「子どもが仕事の邪魔をしてくる」というコメントが多く、「子どもが遊んでと言ってくる」「周りで騒ぐ」「子どもがリモート会議に入ってきてしまう」などの悩みが寄せられた。父親が家にいる嬉しさからか、注意されてもついついはしゃいでしまうのかもしれない。

さらに、家族から「仕事中にたわいもないことを話しかけられる」と答えた人も。家にいると、なかなか家族に「仕事中である」というのが伝わらないのかもしれない。他にも、テレビの音や家事などの生活音、周囲の雑音など、家には集中力を削ぐものが多く溢れているようだ。

「オンライン会議」での悩みをあげた人も多かった。先にも触れたが、大切な会議中に子どもが入ってきたり、生活音が入ってしまったりすることも。「会社の人にプライベートを見られそう」「家族にWeb会議の内容を聞かれてしまう」などの懸念もあるようだ。

これ以外にも、女性へのアンケートでも多くあがった「食事の準備」の問題や、「家が狭いので気を使う」「電気代がかかる」「とにかく落ち着かない」といった悩みがあがった。こうしたストレスからか夫婦喧嘩が増えたという人も。今後も家で仕事を行うケースは増えていくと考えられるが、お互いストレスを溜めないためにも、まずは家族でよく話し合い、仕事に対する理解を得ることや、協力体制を整えることが大切かもしれない。

調査時期: 2021年7月30日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性304名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません