エン・ジャパンは7月19日、「コロナ前後のキャリア観の変化」に関する調査結果を発表した。調査は4月30日~6月30日、同社運営サイト「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザーを対象にインターネットで行われ、1,707名の有効回答を得た。

  • コロナ禍の前後でキャリア観の変化はありましたか?

    コロナ禍の前後でキャリア観の変化はありましたか?

「コロナ禍の前後でキャリア観の変化はありましたか?」と聞いたところ、68%が「あった」と回答。変化のきっかけを聞くと、「リモートワーク・テレワークなど柔軟な働き方の導入・拡大」(44%)、「業界自体の先行きへの不安」(43%)、「会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小」(34%)が上位となった。

  • コロナ禍をきっかけに、働き方の変化はありましたか?

    コロナ禍をきっかけに、働き方の変化はありましたか?

続いて、コロナ禍をきっかけに「働き方の変化」があったかどうかを尋ねたところ、59%が「あった」と回答。具体的には「リモートワークや在宅勤務が導入された」(83%)や「時差出勤やフレックスタイム制が導入された」が多くを占めた。

一方、「働き方の変化がなかった」と回答した人に、現在の働き方・雇用のされ方についての満足度を伺ったところ、「不満足」(満足していない35%、どちらかといえば満足していない36%)が71%という結果に。さらに、どのような変化を期待するかを聞くと、「リモートワークや在宅勤務の導入」(47%)、「時差出勤やフレックスタイム制の導入」(39%)、「副業の解禁」(39%)が上位にあがった。

  • コロナ禍の前後で、転職意向に変化はありましたか?

    コロナ禍の前後で、転職意向に変化はありましたか?

次に、「コロナ禍の前後で、転職意向に変化はありましたか?」と伺ったところ、55%が「以前から転職を検討していたが、ますます転職への意欲が高まった」、27%が「以前は転職を検討していなかったが、今は転職を検討している」と回答。

その理由を尋ねると、「業界自体の先行きへの不安」「仕事を通じた成長実感の有無」(36%)が同率1位に。年代別で見ると、30代では「仕事を通じた成長実感の有無」(45%)、40代では「業界自体の先行きへの不安」(38%)、50代では「業界自体の先行きへの不安」「会社の業績悪化に伴う事業の解散・縮小」(33%)が上位に並び、年齢を重ねるほどに、現在の業界への不安を感じている傾向が見て取れた。