毎年8月15日に訪れる終戦記念日。有史以来、幾度なく繰り返されてきた戦争。尊い人命が失われ、あらゆるものが破壊される人類の最悪の振る舞いですが、なかなかこの悪習を止める気配はありません。

一方で戦争はまた、文学や美術、音楽などさまざまな芸術のテーマとなってきました。それは映画も例外ではなく、これまで多くの戦争映画が製作されています。戦時下の人間が織りなすドラマや、戦闘場面のスペクタクル性が、総合芸術とされる映画の特性とマッチするのかもしれません。

現在まで、名作と呼ばれる戦争映画は数多制作されていますが、皆さんはどんな作品に感銘を受けてきたのでしょうか。今回は、マイナビニュース男女会員人にアンケートを実施し、「良かった戦争映画のタイトル」とその理由を邦画と洋画でそれぞれ聞いてみました。まずは邦画からご紹介しましょう。

  • 感銘を受けた戦争映画を一挙に紹介します

    感銘を受けた戦争映画を一挙に紹介します

Q.戦争を題材にした邦画を視聴したことはありますか?

「はい」(65.8%)
「いいえ」(34.2%)

調査の結果、マイナビニュース会員のうち日本の戦争映画を視聴したことがある人は65.8%で、およそ3人に2人が視聴経験があるという結果となりました。さらに、もっとも良かった日本の戦争映画を教えてもらったところ、ランキングは以下のようになっています。

【あわせて読みたい】
思わず涙がこぼれ落ちた、泣ける映画ランキング20! 洋画・外国映画の1位は?

もっとも良かった日本の戦争映画ランキング

1位『火垂るの墓』(1988年公開/25.5%)
2位『永遠の0』(2013年公開/10.6%)
3位『戦場のメリークリスマス』(1983年公開/9.7%)
4位『ビルマの竪琴』(1985年公開/8.8%)
5位『はだしのゲン』(2007年公開/5.8%)
5位『この世界の片隅に』(2016年公開/5.8%)
7位『日本のいちばん長い日』(1967年公開/4.5%)
8位『風立ちぬ』(2013年公開/4.2%)
9位『男たちの大和/YAMATO』(2005年公開/3.6%)
10位『二十四の瞳』(1987年公開/2.7%)
10位『私は貝になりたい』(2008年公開/2.7%)
12位『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』(2011年公開/2.4%)
13位『黒い雨』(1989年公開/1.8%)
14位『ひめゆりの塔』(1982年公開/1.5%)
15位『東京裁判』(1983年公開/1.2%)
15位『さとうきび畑の唄』(2003年公開/1.2%)
15位『ローレライ』(2005年公開/1.2%)
18位『日輪の遺産』(2011年公開/0.9%)
19位『地雷を踏んだらサヨウナラ』(1999年公開/0.6%)
19位『俺は、君のためにこそ死ににいく』(2007年公開/0.6%)
19位『キャタピラー』(2010年公開/0.6%)
19位『小さいおうち』(2014年公開/0.6%)
19位『この国の空』(2015年公開/0.6%)
19位『野火』(2015年公開/0.6%)

続いて、その作品を良かったと感じた理由を作品ごとに紹介していきましょう。

1位『火垂るの墓』

野坂昭如の直木賞受賞作をスタジオジブリ、高畑勲監督でアニメ映画化。終戦間際、父の出征中に空襲により母が入院し、清太と節子の兄妹は親類の家に身を寄せた。母が亡くなったのを機に叔母につらく当たられるようになった2人は防空壕での自炊生活を始めるが、暮らしは徐々に困窮してゆく……。

出演/辰巳努、白石綾乃、志乃原良子、山口朱美
監督/高畑勲
公開年/1988年

・「ショックで二度と観たくないと思わせる映画」(37歳男性/重電・産業用電気機器/技能工・運輸・設備関連)
・「これはもう涙なくしては観られない。すさまじい作品です。ずっと残して欲しい」(51歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「幼い少女と兄との戦時中生活の悲しさが切なかったですね」(51歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「戦争の悲しい現実、戦争の犠牲は弱者が背負わされている」(55歳男性/輸送用機器/技能工・運輸・設備関連)
・「戦争映画なのかは疑問だが、見ていて苦しくなるような映画だった」(60歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「哀しく、かわいそうで痛ましかった。戦争が、戦争を起こす人が憎かった」(52歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもの頃に見たのですが、映像はずっと残っています。歴史の勉強をした後に思い出すと、ものすごく悲しい映画だったんだなと感じます」(37歳女性/ソフトウェア・情報処理/営業関連)
・「戦争は子どもたちを巻き込んで、何の罪もない子どもを死に追いやる。それが親戚なのでやりきれない。大人も生きるのに必死で、戦争の悲惨さを感じる」(59歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「アニメなので子どもでも見られるし、戦争の悲惨さがよく伝わると思うから」(45歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「何の罪もない人々が犠牲になった戦争のすさまじさを感じ、二度と同じことが起こってはいけないというメッセージが強く出ていた映画だと思ったから」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「空襲の恐ろしさや、銃後の人々の心が変わっていく様子が見てとれて面白かった。主人公らの行動や言動に対して、年齢や経験によって見方が変わるのも面白い」(46歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「自分の親が体験したであろう内容を知るのは貴重なことだと感じました」(50歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「主人公の生き方が自由に生きるか、堅苦しくても生き残ることを重視するか、現代にも通ずることがあり考えさせられる」(38歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「つらく、悲しく悲劇しか生まない戦争を上手に表現し、後世に残しておくべき映画だと感じました」(28歳女性/インターネット関連/IT関連技術職)
・「アメリカを美化することも敵視することもなく、描かれている点が評価できる。またストーリーも戦争について考えさせられる内容であり、子どもから大人まで見るべき映画」(44歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「原作も良いが、なんと言っても今は亡き高畑勲監督作品であり、不朽の名作であるから」(51歳男性/放送・新聞/クリエイティブ関連)

2位『永遠の0』

  • (C)2013「永遠の0」製作委員会

    (C)2013「永遠の0」製作委員会

百田尚樹の同名小説を映画化。優れたパイロットであり、特攻によって戦死した宮部久蔵は一方で、「海軍航空隊一の臆病者」とのそしりを受けていた。彼の孫であるフリーライターの佐伯慶子、司法浪人の健太郎の姉弟は、祖父の実像をたどり始める。

出演/岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳、染谷将太
監督/山崎貴
公開年/2013年

・「特攻隊の悲しい気持ちを感じる映画であった」(47歳男性/医療用機器・医療関連/営業関連)
・「優しい主人公が命がけで敵に特攻したときは涙が出た」(41歳男性/食品/営業関連)
・「死ぬとかじゃなく、帰還することを重んじた人の話は珍しかった」(29歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「自分は戦争に行ったら生きて帰ることができるのか、考えさせられる」(48歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「愛する人のために死んでいった人たち。孫が祖父のことを調べるうちに知っていく戦争の現実。あの時代に命の大切さを訴えた、宮部に感動した」(59歳女性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「『永遠の0』は、岡田准一の演技力が原作を上回った魅力を出している。戦時中の切ない感情が何とも言えない」(47歳男性/精密機器/その他技術職)
・「この映画こそ、若い世代が見るべき映画だと思いました」(31歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)

3位『戦場のメリークリスマス』

第二次世界大戦下、日本統治下にあるジャワ島奥地の日本軍捕虜収容所を舞台に、日本軍のエリート士官、粗暴な下士官、外国人捕虜たちが織りなす人間模様を描く。異文化同士の相剋や、そこで生まれる友情や愛情、非情な運命などが語られている。異色のキャスティングや印象的な音楽も話題を呼んだ。

  • (C)大島渚プロダクション

    (C)大島渚プロダクション

出演/デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、坂本龍一、ビートたけし、ジャック・トンプソン
監督/大島渚
公開年/1983年

・「北野武と坂本龍一の演技がとても印象的でした」(66歳男性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「雰囲気が独特。坂本龍一とデヴィッド・ボウイの絡みも面白い」(61歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「坂本龍一の音楽とデヴィッド・ボウイ。日本人の全体主義と欧米人の個人主義というわかりやすい対立構造だけでないものも描かれていた」(60歳女性/繊維・アパレル/販売・サービス関連)
・「戦時下でのコミュニケーションとして、異文化、同性愛などを扱っており、当時高校生だった自分はショックだったことを覚えています」(52歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「戦争映画というよりも、日本人観、ジェンダーといった人間性を問う作品で印象深い。キャスティングの意外性も面白かった」(57歳男性/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「たけしさんの『メリークリスマス、ミスターローレンス』というセリフ、表情が忘れられません」(38歳女性/教育/専門サービス関連)
・「ビートたけしのラストシーンは、ローレンスとの最後の別れを気丈にふるまうセリフがとても印象的で、その直後の坂本龍一の音楽が始まる絶妙なタイミングで、涙涙のラストシーンが最高に好きです。素晴らしい!」(53歳男性/その他/その他・専業主婦等)

4位『ビルマの竪琴』

1956年の同名作品を、1985年に前作でも監督を務めた市川崑が自ら再映画化。英霊を鎮魂するためにビルマ(ミャンマー)の地で僧になった元日本兵の姿を描く。大戦末期、ビルマ戦線の日本軍は苦しい撤退を続けていた。現地で終戦を知った水島上等兵は多くの日本兵の遺体を目にし、彼らを弔うためビルマに残り僧になることを決意する。

出演/石坂浩二、中井貴一、渡辺篤史、北林谷栄、菅原文太
監督/市川崑
公開年/1985年

・「子どもの頃に見たのでとにかく悲しかったのと、戦争への怒りがこみあげてきたのしか覚えていません」(47歳女性/専門商社/営業関連)
・「子どもの頃に見た映画ですが、戦争を理解できた最初の作品だったからです」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「『ビルマの竪琴』が印象的ですね。内容も素晴らしいですし、役者の方も良かったです。映画のなかで歌われている"埴生の宿"は、そのときは小学生だったのですが、今でもフルに歌えるくらい印象に残っています」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「中井貴一の演技がたまらなく良かった。『おーい水島、一緒に日本に帰ろう』のシーンが未だに忘れられない。戦争映画の最高傑作だと思っております」(49歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/販売・サービス関連)
・「現代日本映画のような軽薄さはないので」(37歳男性/その他/その他・専業主婦等)

5位『はだしのゲン』

自身の被爆体験をもとにした、中沢啓治の自伝的漫画のテレビドラマ化作品。1945年8月6日、広島で暮らす少年・中岡元(ゲン)は小学校で、原爆投下によって被爆する。気絶から目覚めた彼が目にしたのは破壊された街と焼けただれた死体の山、瀕死で呻き声をあげる人々の姿だった……。

出演/小林廉、中井貴一、石田ゆり子、中尾明慶、小野明日香
監督/西浦正記、村上正典
公開年/2007年

・「原爆の恐ろしさがわかった」(58歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「戦争がいかに恐ろしいか考えさせられた」(68歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもが見てもわかりやすく作られている」(34歳男性/輸送用機器/販売・サービス関連)
・「戦争の生々しさがよく伝わってきて、戦争は二度と起こしてはいけないと感じることができました」(45歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「著者の中沢さんの実体験を基にして描かれているから。同意で『火垂るの墓』も素晴らしい」(40歳女性/その他/その他・専業主婦等)

5位『この世界の片隅に』

こうの史代の同名漫画を劇場アニメ化した作品。昭和19年、広島市で生まれ育ったすずは18歳で呉へと嫁ぎ、義父母や小姑・径子、姪の晴美に囲まれた新生活が始まる。厳しい戦況のなかでも懸命に生きるすずだったが、ある日空襲に襲われ、すずの目の前で晴美が命を落としてしまう……。

出演/のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔
監督/片渕須直
公開年/2016年

・「戦争そのものより、戦時下の日常が描かれているのが良かった」(61歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「戦争の悲惨な場面より、その時代の庶民の視点、生活などの描写がとても良かった」(58歳男性/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)
・「当時を徹底的に検証した街並みが美しい。最後は、未来にちょっと希望が持てる終わり方で良かった」(63歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「他の映画は残酷過ぎて、見た後に憂鬱な気分になっていたが、この映画は内容も良かったが、前向きな気分にもなれたから」(48歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「柔らかい絵柄だが、内容はとても悲しく、厳しい。娘を失った母が、付き添っていた義理の妹を責めるシーンは酷いとは思うが……人間は弱いから、責める人がいれば救われるからだとも思う。自分の責任にするとやりきれないから。自分もそうすると思う。悲しいが……」(59歳女性/その他/事務・企画・経営関連)

7位『日本のいちばん長い日』

半藤一利のノンフィクション作品を、東宝創立35周年記念作品の一作として映画化。御前会議にて日本の降伏を決定した1945年(昭和20年)8月14日正午から、玉音放送で国民へポツダム宣言受諾を知らせる8月15日正午までの24時間を描く。2015年には原田眞人監督によりリメイクされた。

出演/笠智衆、宮口精二、山村聡、三船敏郎、小杉義男
監督/岡本喜八
公開年/1967年

・「終戦に向けての国内での動きがとても良かった」(69歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「指導者の苦悩がわかった」(50歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「終戦に当たり、若い下士官の葛藤を鋭く描いた作品だから」(69歳男性/その他/その他・専業主婦等)

8位『風立ちぬ』

スタジオジブリ、宮崎駿監督によるアニメーション映画。零戦の設計者・堀越二郎の半生と、同時代の文学者・堀辰雄の小説「風立ちぬ」のエピソードを盛り込み、理想の飛行機の設計に情熱を傾ける青年の姿を、愛する人との出会いや忍び寄る戦争の足音などを交えて描いている。

出演/庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルパート
監督/宮崎駿
公開年/2013年

・「アニメーションだったので視聴しやすく、ストーリーもわかりやすかった」(47歳男性/建設・土木/技能工・運輸・設備関連)
・「戦争中の人々が何を考えて生きてきたのか、リアリティがあって良かった」(52歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)
・「『零戦』という戦闘機を創ったものの、それが平和利用でなく『戦争』に使われ、創った主任製造者の苦悩が大きく出ていた」(50歳男性/その他/その他・専業主婦等)

9位『男たちの大和/YAMATO』

辺見じゅんの小説『決定版 男たちの大和』を原作に戦後60周年記念作品として制作された。1945年、東シナ海沖に沈没した戦艦大和の乗組員たちの人生を、現代に生きる女性の目を通して描く。全長190mに及ぶ大和の原寸大の巨大セットや、随所に挿入された太平洋戦争当時の実写映像も見どころとなっている。

出演/反町隆史、中村獅童、松山ケンイチ、鈴木京香、奥田瑛二
監督/佐藤純彌
公開年/2005年

・「臨場感や緊張感がひしひしと伝わってきた」(37歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「松山ケンイチや反町隆史など、出演者の演技がとても良かった」(61歳男性/フードビジネス/IT関連技術職)
・「戦艦大和がどのようにして造られ戦争で使用されたのかなど、当時のことが再現され面白かった」(45歳男性/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)

10位『二十四の瞳』

壺井栄の小説『二十四の瞳』を映画化。1954年版に続く2度目の映画化となった。1928年(昭和3年)、小豆島の岬の分教場に新任の女教師・大石先生が赴任してくる。軍国主義の強まりに一時は退職した先生だったが戦後復職し、かつての教え子たちと再会する。

出演/田中裕子、武田鉄矢、紺野美沙子、川野太郎、松村達雄
監督/朝間義隆
公開年/1987年

・「戦争はしてはいけないと、改めて思った」(42歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもの目を通じて戦争の悲惨さを伝えている」(59歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「若い命の尊さ、恐怖、そんななかで指導者も一人一人も奮い立つ。悲しいけれど、意義のある内容でした。昔の記憶ですが」(69歳女性/その他/その他・専業主婦等)

10位『私は貝になりたい』

1958年放送の同名のテレビドラマを、1959年に続いて2度目の映画化。1944年、気弱な理髪師・清水豊松は召集され、戦地へと赴く。戦後、理髪店主として平穏な日々を送っていた豊松だったが、ある日BC級戦犯として逮捕され、理不尽な裁判によって死刑を宣告されてしまう。

出演/中居正広、仲間由紀恵、西村雅彦、平田満、石坂浩二
監督/福澤克雄
公開年/2008年

・「感動しました」(45歳男性/通信関連/営業関連)
・「泣いた記憶がある」(40歳女性/専門コンサルタント/クリエイティブ関連)
・「末端の兵士の悲哀・運命の描き方が切なかった」(47歳男性/その他/専門職関連)

12位『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』

  • 『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』の出演者

    『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』の出演者

出演/役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛
監督/成島出
公開年/2011年

・「開戦から敗戦までの民意やメディアの移り変わりがよくわかって、とても面白かったです。CGも迫力がありました」(49歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)

13位『黒い雨』

出演/田中好子、北村和夫、市原悦子、三木のり平、沢たまき
監督/今村昌平
公開年/1989年

・「リアルな感じで、本当に見ているだけで残虐さや怖さが伝わってきた」(39歳女性/ガラス・化学・石油/その他技術職)

14位『ひめゆりの塔』

出演/栗原小巻、古手川祐子、大場久美子、斉藤とも子、蜷川有紀
監督/今井正
公開年/1982年

・「一番の激戦地がよくわかる映画だから」(35歳男性/その他/その他・専業主婦等)

15位『東京裁判』

出演/佐藤慶
監督/小林正樹
公開年/1983年

・「学校の歴史の授業で必ず取り上げるべき内容の映画だ」(62歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)

15位『さとうきび畑の唄』

出演/明石家さんま、黒木瞳、坂口憲二、仲間由紀恵、上戸彩
監督/福澤克雄
公開年/2003年

・「明石家さんまさんの迫真の演技に胸を打たれました」(53歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)

15位『ローレライ』

出演/役所広司、妻夫木聡、柳葉敏郎、香椎由宇、石黒賢
監督/樋口真嗣
公開年/2005年

・「戦争映画とは言え、日本では珍しい娯楽大作だと思う」(58歳男性/その他/その他・専業主婦等)

18位『日輪の遺産』

出演/堺雅人、中村獅童、福士誠治、ユースケ・サンタマリア、土屋太鳳
監督/佐々部清
公開年/2011年

・「欧米諸国がアジアの国々を植民地化することを阻止するための戦争だった。軍部の暴走もありましたけど、肯定的に見ています」(52歳女性/専門店/販売・サービス関連)

19位『地雷を踏んだらサヨウナラ』

出演/浅野忠信、ソン・ダラチャカン、川津祐介、市毛良枝、羽田美智子
監督/五十嵐匠
公開年/1999年

・「自分で選んで行った人の話だからかな」(55歳女性/その他/その他・専業主婦等)

19位『俺は、君のためにこそ死ににいく』

出演/岸恵子、窪塚洋介、徳重聡、多部未華子、筒井道隆
監督/新城卓
公開年/2007年

・「面白い」(44歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)

19位『キャタピラー』

出演/寺島しのぶ、大西信満、吉澤健、粕谷佳五、篠原勝之
監督/若松孝二
公開年/2010年

・「残酷でした」(68歳女性/その他/その他・専業主婦等)

19位『小さいおうち』

出演/松たか子、黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀隆、妻夫木聡
監督/山田洋次
公開年/2014年

・「考えさせられた」(44歳女性/その他/その他・専業主婦等)

19位『この国の空』

  • 『この国の空』の出演者

    『この国の空』の出演者

出演/二階堂ふみ、長谷川博己、工藤夕貴、富田靖子、利重剛
監督/荒井晴彦
公開年/2015年

・「興味深い」(44歳男性/輸送用機器/技能工・運輸・設備関連)

19位『野火』

出演/塚本晋也、リリー・フランキー、中村達也、森優作、中村優子
監督/塚本晋也
公開年/2015年

・「リアルな映像だった」(54歳男性/証券・投資銀行/事務・企画・経営関連)

もっとも良かった日本の戦争映画ランキングまとめ

マイナビニュース会員に、もっともよかった日本の戦争映画を聞いたところ、1位は25.5%と約4分の1の支持を集めた『火垂るの墓』となりました。2位は『永遠の0』(10.6%)、3位『戦場のメリークリスマス』(9.7%)、4位『ビルマの竪琴』(8.8%)、5位『はだしのゲン』『この世界の片隅に』(各5.8%)というラインナップとなっています。

1位に輝いた『火垂るの墓』は、スタジオジブリ、高畑勲監督によるアニメーション作品。原作者・野坂昭如の戦争体験をベースにした悲惨な兄妹の運命は大きな衝撃を与えました。特に劇場公開時は宮崎駿監督作品『となりのトトロ』と同時上映となっていて、幼い妹・節子の健気な姿に涙した子どもたちも多かったようです。アンケートでも「二度と見たくない」「涙なくしては観られない」など、子ども時代の鑑賞体験を回想するものが多く寄せられています。

2位『永遠の0』は、特攻によって死亡した祖父の実像をたどる姉弟の目線を通して、当時の日本が置かれた状況や、戦時下で生きた人々の心情に迫る物語。第38回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しています。作中での「神風特攻隊は単なるテロリストなのか」「命とは何か」といった問いに感銘を受けた人は多いようです。コメントでも、生きることの大切さを説きながらも、特攻で命を散らした主人公の生き方に共感を示すものが見られました。

3位『戦場のメリークリスマス』は、大島渚監督による日・英・ニュージーランドの合作映画。インドネシアのジャワ島の日本軍捕虜収容所を舞台に、「戦闘シーンが一切登場しない戦争映画」として異彩を放っています。デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしなど異色の配役や、坂本の作曲によるテーマ曲、エンディングでのたけしの名演なども話題となりました。アンケートでは本作を単なる戦争ものではなく、一種の「日本人論」としてとらえた回答がありました。

4位『ビルマの竪琴』は1985年の2度目の映画化作品。ビルマ戦線からの撤退を図る日本軍。水島上等兵は得意とする竪琴を奏で、小隊に癒やしを与えていました。やがて日本は敗戦となり、水島は抵抗を続ける部隊の説得の命を受けますが、そのまま行方知れずとなります。映画は、水島の演奏する「埴生の宿」をキーに、戦争とは何かを問いかけます。コメントでも、音楽にも深い感銘を受けたという回答が目立ちました。

5位『はだしのゲン』は、中沢啓治の漫画作品を映像化。自らも被爆者である中沢自身の体験を基に綴られる物語はこれまで、アニメや映画、舞台などさまざまな形式で紹介されています。戦争、そして原爆が市井の人々に与えた惨状を余すところなく描写しており、内外で高い評価を受けてきました。本作にも「原爆の恐ろしさがわかった」「戦争の生々しさが伝わってきた」などの声が寄せられています。

同じく5位の『この世界の片隅に』も漫画作品が原作の、原爆を描いたアニメ作品となります。戦時下で懸命に生きる庶民の目を通して戦争の悲惨さ、軍国主義の理不尽さなどを描いています。また、製作資金の一部をクラウドファンディングで調達したことや、クチコミで公開規模が徐々に拡大し、最終的に1,100日連続でロングラン上映されたことなども話題となりました。第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第1位、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞など、高い評価を得ています。アンケートでは丁寧な作りと共に、希望を感じさせるエンディングに好感を抱く意見が見られました。

7位以下にも、たくさんの名作・話題作がランクインしています。日本にとって最大の戦争であり、かつ敗戦国という事情もあってか、やはり第二次世界大戦をテーマにした作品が目立ちます。それも派手な戦闘シーンを売りにしたものよりも、戦争に翻弄される庶民の姿や、あるいは唯一の被爆国として原爆被害の惨状を切々と訴えかけるものが印象に残る結果となりました。

皆さんも今回のアンケートで興味を持った作品があれば、この夏休みにぜひ鑑賞してみてはいかがでしょうか。

調査時期: 2021年6月23日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計509人(男性: 390人、女性: 119人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート