――水着、大食い、体を張る仕事は基本NGというのも、ぼる塾らしさとして注目されています。

あんり:最初は「やりたくないことはやりたくない」と言っていただけなのですが、それがメディアで取り上げられて「あ、すごいこと言っちゃったな」という感覚はだんだん感じてきました。ちょっと遅いかもしれませんが(笑)。今は「やりたくない」のではなく「できない」という感覚。体を張っている方を見ると「面白い」と思う一方で、「自分にはもう無理、向いていない」って。だからこそ、お断りしていない仕事に対して誰よりも力を入れないといけない。その責任をひしひしと感じるようになりました。

田辺:ぼる塾を結成する前、私は大食いも水着も体を張ることも当たり前だと思って生きてきた。でも結成前にあんりに聞いたのよ。「こういう仕事がきたらどうする?」って。そしたら「無理です」とハッキリ言えるんです。私はそこに便乗しました(笑)。もし2人に会えていなかったら、私と酒寄さんは無理をしながらお仕事をしていたかもしれない。だからありがたい。救われたと思いました。

――NGを出すことへの批判的な意見を感じることはありますか?

あんり:例えばガンバレルーヤさんは体を張って頑張っていらっしゃるけど、ガンバレルーヤさんがぼる塾に対して何も言わないし、ぼる塾もガンバレルーヤさんに対して何も言わない。それでいいんじゃないかって。ガンバレルーヤさんとぼる塾が同じ番組に出ている世界でいい。どっちが正解とかではないし、どちらも正解で面白い。そう思います。

――今後、ぼる塾が目指す方向とは?

あんり:やっぱり「楽しそう」と思ってもらえること。見ていて「あいつら楽しそう」「幸せそう」と思われているのがいいですね。

きりや:自分たちが楽しんでいる姿を見て笑ってもらいたい。私たちが楽しいと感じていることを楽しいと感じてもらうのが一番いいなと思っています。