――撮影の中で、特に印象に残った出来事を教えてください。

工藤:私はスーパールパンイエローになれたのがうれしかったです。今回、ルパンイエローとパトレン2号がスーパーになるんだよね。

横山:なりますね! あと、パトレン2号のスーツアクターとして一緒に頑張ってきた大林(勝)さんが警察官役で出演されていたのがとても印象的でした。最初は僕が「どうしたの?」と尋ねるだけのセリフだったんですが、監督に「ここのセリフ自分で考えていいですか」と断って「大林くん、どうしたの?」に変更させてもらいました(笑)。変身前と変身後で同じ画面に出るって、普通はないじゃないですか。あれはうれしかったですね。

伊藤:僕は今回、コウのリュウソウケンを持って芝居をするシーンがあるんですが、あの剣はとても重くて持つのが大変でした。スタッフさんから言われたのは「"刃"の部分を触ったらダメ」ってこと。触ったら"斬れ"ますからね。刃のほうをさわらないように取り扱うのって、なかなか難しかったですよ。

――快盗が剣をふるうというのもミスマッチで興味深い画ですね。

伊藤:変身前のアクションをたっぷりとやりましたので、ご期待していただきたいです。

結木:そうだ、快盗チームはアクションシーンが多いんだよ。俺たちは何もやってないのに。

横山:警察チームがやったのはアドリブ芝居を入れるとか、ふざけていただけ(笑)。

濱:俺のところも台本ではアクションがなかったけど、アクション監督の福沢(博文)さんにお願いして「やらせてください。僕あんまりこの映画出てないんで」って(笑)。

結木:確かに、2人(濱、奥山)が出てくるのって、遅かったよね。

横山:まだかな~って感じだった。

濱:俺、初号試写をカメラマンの松村(文雄)さんの隣で観てたんだけど、松村さんが「お前、なかなか出てこねえな」なんて言ってた(笑)。

一同:(爆笑)

結木:でも、快盗チームいいですよね。俺たちもアクションやりたかった。警察チームが剣を持って立ち回るとか、意外性があってよかったのになあ。

――アクションといえば、残念ながらこちらにはいらしていませんが、ノエル役の元木聖也さんのアクロバットが今回の映画でも炸裂していたそうですね。

工藤:もうすごかったんですよ。

奥山:出て来た瞬間、回り出すので笑っちゃった(笑)。

伊藤:登場して4回転くらいしてたかな。

横山:吹替えじゃなくて、ぜんぶ自分でやってるし! 台本には「ノエル(無駄にアクロバットし)」って書いてあるんです(笑)。

結木:いやあ今回の映画は、高尾ノエルが重要な役どころですよ。

工藤:出番多いんだよね。

奥山:映画のキーマンでしょうね。

横山:ルパパトとリュウソウのつなぎ役みたいなポジションでしたもんね。