23日、男性アイドルグループ創出プロジェクト「シアターボーイズグループ」のCloud tenがお披露目会見を行った。さらに26日、同グループが横浜で初イベントを開催。初めて一般客の集まる場に登場し、メンバー30人で計3曲を披露した。
どちらもYahoo!ニュースのトップで大々的にフィーチャーされたのは「秋元康プロデュース」。ネットメディアの記事にもほぼこのフレーズが使われたように、あらためて影響力の大きさを感じさせられる。
今春の“秋元康プロデュース”はそれだけに留まらない。ドラマ『夫婦別姓刑事』(フジテレビ系、毎週火曜21:00~)の企画・原案、『10回切って倒れない木はない』(日本テレビ系、毎週日曜22:30~)の企画を手がけている。さらに秋元康がプロデュースするSHOW-WA&MATSURIの「ジューンブライド」が前者の主題歌に起用され、MATSURIの松岡卓弥が後者にレギュラー出演。
「秋元康」の名前が報じられるだけで批判を書き込む人もいるが、プロデュース巧者ぶりは健在と言っていいだろう。アイドルカルチャーが多様化する中、逆に秋元康プロデュースのすごさを再認識させられる。ではどんなところがすごいのか、業界内で見聞きしたところを含めてテレビ解説者の木村隆志が掘り下げていく。
「未経験者も歓迎」で差別化へ
まずCloud tenにふれると、目を引くのはプロジェクトを手がける「シアターボーイズグループ」の枠組み。「“三井不動産×東京ドーム×Y&N Brothers”がタッグを組み、秋元康総合プロデュースで生まれる、専用劇場を拠点とした新しい男性アイドルグループ」というコンセプトは「会いに行ける」という点でAKB48の成功例を彷彿させられる。
ちなみに常設の専用劇場は東京都江東区のダイバーシティ東京に設置され、キャパシティは300人程度。Cloud tenは 6月まで関東近郊の商業施設をめぐったあと、8月2日から公演が予定されているという。
オーディション開催時には、12歳~26歳までの男性という対象年齢以外に「未経験からの挑戦を歓迎」「経験より情熱と素質を重視」「育成体制を整備」が打ち出され、「アリーナ・ドーム級のステージ」という目標を掲げていた。
2010年代後半あたりから日本と韓国のオーディションを目指す若者は多いが、歌やダンス、アイドル活動の経験者が中核を占めるなど技術的には総じてハイレベル。「未経験は1~2人程度合格できるか」という狭き門であり、一定以上の経験がなければ挑戦すら難しいようなムードが続いている。
そもそもエンタメシーンでは「0から1を作ることが最も難しい」が定説。たとえばかつて無名の新人が抜てきされたNHKの朝ドラですら主演経験豊富な俳優に変わったことからもそれがわかるだろう。また、女性アイドルを見ても新たなグループではなく、モーニング娘。やAKB48グループ、坂道グループなどがメンバーを変えながら存続していることもそれを物語っている。
これらはSHOW-WAとMATSURIを輩出した「夢をあきらめるな!オーディション」でも同様だった。
